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2011年2月 2日 (水)

ロマンス欠乏症

   同姓同名は結構いるでしょうが、「サイトウユウキ」といったら今はこのひと、元ハンカチ王子の日本ハムのルーキー。自主トレに千葉の2軍スタジアムに行っては見物人に取り囲まれ、キャンプで沖縄に赴けばVIP待遇で秘密通路を使ったとか使わなかったとか。朝のニュースでも彼に心を奪われた中年女性がいっぱいいるとかで特集をやってました。
   ……ねえそれってちょっと前の韓流スター扱いじゃないの?
   日常でときめきを感じることが絶えてなくなってしまった彼女たちの心の潤いなんだそうで。

   って、わたしは自家生産自家消費してるからいいもんと言おうと思ったところが、自分で生み出した以外にも心を奪われているロマンス世界がありました。
   「ねえ虎ちゃん、こういう話はどうだね?」
   「無理、受け付けない!」
   またぞろネットレンタルでハーレクィンのロマンスを見てはうっとりしておるのでございます。
   「月刊ハーレクィンという雑誌もあるそうだ、一度買ってみようかしら」
   「やめて絶対!」
   虎美は歴女の素質(?)はあって、年末に特番でやっていた西洋のお姫様スペシャルのようなマリード・メディシスやらエリーザベト皇后やらの話も興味を持って視聴するのですが、その手のヒストリカル・ロマンスは受け付けないようです。おかしいなあ。その昔はお姫様系のお伽噺しか読まなくって、長岡書店のあのアニメ絵本、「シンデレラ」「白雪姫」「いばら」姫を読破したらあとはなによと親を仙台中走り回らせたくせに(あとは「白鳥の王子」、「白鳥の湖」、ってとこか。魔除けのハンカチを落っことして侍女に取って代わられるのはなに姫だっけ?)。

   今時の少女漫画の主流を離れた中堅以上の作家にとって、ハーレクィン・コミックはいい再就職先だと思いますね。昔の少女漫画の手法が活かせる巻髪、ひらひらドレス、ゴージャスな男性の世界ですから。目の中に星が光ってても全然違和感ないです。かえって、今風のシンプルな絵だと合わないかも。
   そして、物語の内容も、あんまりすごいラヴシーンはなくて、ヌードをちゃんと描ける画力も割り切りも要らないのであります。そんでもって流行りの美少年愛でもないしね。レディースは恥ずかしい、美少年愛は描けないというひとでもOK,OK。

   まあそういうわけで、ある程度こなれたきれいな絵で非日常の愛をパンパカパーンとやってくれるハーレクィンのコミックはほんとおかあさんはまっちゃうわ。ま、ちょっと原作と引き比べてみたいかもとつい活字媒体の方を探してみてしまうのは結局活字が好きなわたしだけかも知れませんけど。
   実はこないだ駅前にできたばっかりのブックオフのハーレクィンのコーナーに行って、コミックの一覧で出だしだけ読んでみて興味を持った話が出てないか延々チェックしてしまいました。……巧くしたものでそういうのはないんだなあ。さらに帰省中には新刊のラックまで検めて、良さそうなのがあったらトライしてみる気になっているし。

   そんなにラヴロマンスに飢えているのか。

   ちょっと反省したくなりました。

   ある程度数読んでみると、彼らにとっての歴史的事件はナポレオン戦争みたいです。「ワーテルローで生き残った」というフレーズが結構な作品で出てきます。世界がひっくり返る瀬戸際、イギリスが危なかった時という共通認識があるのかな。アメリカの読者を想定してるので、ヒストリカルといってもせいぜいその辺のようです。エリザベス朝以前はないですなあ。

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コメント

 そのハーレクィン系翻訳ロマンスをこよなく愛する方のサイトと巡り会ってここ2,3時間レヴューを読み倒して参りましたが。
 どうも、やはりハーレクィンの相手役男性は分からず屋で強引というのがパターンのようで、やはり日本女性(というかこのサイト主さん)が読むと引いてしまうらしいですな。突っ込みを入れつつ読んだという感想が続いてました。よかった、わたしだけじゃナイのか。そして、コミック化されたものもちゃんと目を通して原作との相違点など上げていったリストもあって。枚数の関係上ストーリーを刈り込む結果、理不尽なところ、日本人としてはついていけないところが排されて、「これはこれでいいかも」「結果としてより楽しめる」とされているものが多いように感じました。これがあれか、ジャンルを変えることによって他人の目によってふるいに掛けてより物語が洗練されるという実例。じゃあやっぱりコミック化って意味あったんだ……。
 とりあえず今借りてる「伯爵の憂鬱」原作:デボラ・シモンズ、作画:津谷さとみ は、戦傷によって心を閉ざした伯爵が、身寄りを亡くして引き取られた遠縁の男爵令嬢の健気なアプローチで心を開いてゆく様が心温まるのでした。ハイウェストのエンパイア・スタイルなお召し物も良くってよ♪

投稿: まいね | 2011年2月25日 (金) 04時44分

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