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2010年8月25日 (水)

ハーレクィン・コミックス ― 百聞は一見にしかず ―

   ただいま出入りしているところで、リンクが張ってあって、ネットで漫画をレンタルできるというのでちょっと覗いてみたら、ハーレクィン・ロマンスをコミック化したものが読めるというので、ちょっとサンプルをめくってみました。

   80年代の女子中高生の間での都市伝説では、アメリカの出版社が出している「ハーレクィン・ロマンス」という恋愛小説は、登場人物の情報、相手役の肩書きやら恋に落ちるシチュエーションなどがコンピュータ管理されていて、読者の好みを調査した結果それらを効果的に組み合わせて一定のパターンのうちに収まるよう傘下の作家にどんどん書かせて、似たようなラヴロマンスを大量生産しているのだと言われてました。
   そんなコンピュータが書いたような小説、面白いわけないじゃんとか見下しつつ、はまるともう次々読まずにいられなくなるという噂にちょっと寒いものを感じたり。書店で実物タイトルを見たら、また「愛はオーロラの果てに」みたいなくどさてんこ盛りのスタイルで、うわーっと手に取るのも恐ろしいと思ってました。また、古本屋に行くとハーレクィンのコーナーができてたりして、ああ、はまると次々買ってしまうってのはこういうことねと内心肯いてましたね。

   それで、ちょっと興味はありながらも下に見る気持ちがあったので実物は知らないままここまで来てしまったのですが。
   最近はコミックにも進出してたんですよ。知ってました。やっぱり「嘆きのシンデレラ」みたいに乙女の夢炸裂なタイトルで。絵は、ああ、昔みたなあという少女漫画家の名前がいろいろ並んでいて、もう第一線ではない中堅・ヴェテランを活用しているようです。いがらしゆみことか原ちえことか、光崎圭、JETなんてのもあったなあ。出版社はとくにどこ系ということはない模様。なかよしのひとも、花とゆめのひともプリンセスのひともいたような。

   で、このレンタルコミックの方は、最初の10ページくらいをパソコン上で見ることができ、続きが読みたい場合はカード決済のチケット(1枚100円)を買って、それを1枚~普通は3枚くらい使うことによって読み進めることができるという仕組みのようです。レンタルなので、ダウンロード保存はできません。期限が来たらアクセスできなくなるんでしょう。まだ期限きてないんでそこはまだわかんないですけど。
   ええ、2,3の作品は、チケット買って最後まで読んじゃった。

   たしかにはまります。1000円分使い切ったら我に返って、あとは最初の10ページだけをまる2日ずっと読み続けてしまいました。
   面白かったです。洋物のパターンとして、登場人物は説明責任を果たさず、そのせいで口げんかばっかしててキスで黙らせてその場を凌ぐと。そんでそれ以上にはなかなかならない。プロテスタントは固いッス。あ、ついでに、中絶は全くなかったです、「彼女のお腹の中に愛の結晶を残して」なんて場合も、必ず産んでました。そんでたくましくシングルマザーをやってると、迎えに来るんだな。パターン、パターン。

   ずらっと並んでいるタイトルを開けて読んでいくと、なんだかパターンが解ってきます。相手役はみんな社会的地位があってハンサム。王族も多いです。ヨーロッパや中東のなんちゃって小国。あんたたちはアラブにそんなに憧れておるのか、意外。エキゾチック、異教、金持ちというところが非日常な恋の相手にぴったりなんでしょうか。政変で心ならずも離ればなれってシチュエーションも使えるしね。そんで、みんな体格がよろしい。背が高く、肩幅広い美マッチョです。ま、絵が下手な人はいるにしても。
   そういういい男は、だいたいワンマンで冷酷で、最初は必ずヒロインと衝突します。ま、「なんて素敵な人、目が離せない……」と、外見ではだいたい魅了してますけどね。

   ワンマン社長は多いのですが、だいたいはアメリカ的成功したスーパーマン社長で、ほら、ハンサムで頭が良くてリーダータイプでスポーツ万能というあれ。大金持ちの変人でも、「Q.E.D.」のアラン・ブレードのようなおたくタイプはいないです。geek っていうんですかね、技術系の眼鏡くん。まったく見ませんでした。
   完全無欠すぎて(まあ、多少性格に問題があるにしても)、弱いところがないのでつまんないです。ゴキブリが苦手とか、実は下戸とか、そういう人間的なんじゃないかなという弱点エピソードすらないから、かえって飽きが来ます(そりゃー二晩で100作品ほども流し読みすればなー。おまけに10ページだけだ、もっと話の先の方では書き込んであったかも知れない)。

   アメリカの学校も階級社会って話をちょっと目にしたことがありますが、スポーツ万能なハンサム生徒会長が全てを攫っていって、あとは取り巻きスポーツ組、ガリ勉組、取りえなし普通組、オタク組とピラミッドになっていって、日本よりオタクの立場が悪いとか。そんな、各方面万能を要求されるってのはある意味必要かも知れませんが、もっと一芸くんが尊重される世界かと思ってました。ねえ、アメリカの教育は個性を伸ばすとかさんざん言われてきたのに。

   そんで、理想の彼氏がそういうスーパーマンタイプしかいないなんて、アメリカってなんて可哀相な国なんだろう!? アメリカでは逆ハー(逆ハーレム。ハーレムの逆で、女の子がいろんな男の子にモテモテな状況)が成立しないのね!

   葦の髄から世界を見た気になって言う言う。でも、こんなんだったらそりゃー日本の漫画の方が面白いわ。うん。

   あと、その理想の彼に東アジア枠はありませんでした。やっぱり体格のせいかなあ。ナベケン効果で、和服を渋く着こなした日本男児と恋に落ちる話を出してみてもいいんじゃないの? ハーレクィンさん。

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2010年8月24日 (火)

懐メロの季節

   NHKの番組名としては「思い出のメロディ」なんでしょうか。

   結構この手の番組は昔から見ていて、結果、自然と覚えて、高度成長期うまれのおかあさんが加山雄三メドレーや「東京ラプソディ」、「リンゴの歌」をそらで歌えたりするのもそのせい。
   学生時代、ちょっとした会話の糸口で「チャンチャンチャーン、チャンチャンチャーン」から歌の続きをどうぞ、ってのをやって、大部分の人は「ジングルベル」を歌うのに、うちの大学の子はみんな「わっかくあっかあるいうったーごえにーっ」と「青い山脈」を歌い出してしまうってのがありましたが、ええもう、フルコーラス歌えますがなにか?

   高齢化が進むとこういう「お年寄り向け」の選曲も、対象年令に幅が出てきてさ、「わたしの青春はGSよ」とかいうおばあちゃん出てきそうで、とか言ってたら、とうとう今年は自分が小中学生の時に喜んで歌ってた歌がバッチリ! 出てきてもう嬉しいやら情けないやら。ええもう、「恋の季節」はフルコーラス歌えますよ。40代は懐メロの対象年齢なのね。

   ええと、具体的に申しますと、渡辺まち子が「迷い道」歌ったり、八神純子が「みずいろの雨」と「パープルタウン」をメドレーで歌ったり。甚だしいのは、榊原郁恵が「夏のお嬢さん」歌ったよ! 季節的には合ってるけど! うわー。
   「これはおかあさんが小学生の時に流行ったのだ」
   「これは中学生だ」と、いちいち講釈するのも恥ずかしい。

   途中、フォーク・ソングも何曲か取り上げられてました。こちとら第1次ブームの時に幼稚園児で、童謡もフォークも一緒くたに歌って育ちましたのよ。幼稚園児が「はーなーよめーはー夜汽車に乗ってー♪」とか歌ってるの。コワイネ。「戦争を知らない子どもたち」が万博のフォーク・イヴェントのそのとききりの記念歌のつもりで書かれたというのにびっくり。そのわりに歌い継がれてますが。時代を切り取ったいい歌というのはそういうものなんでしょうか。ええ、「せんそーをーしらないー」と、幼稚園児の頃から口ずさんでましたとも。知らなくて悪かったなと開き直って。「いまのわたしにできることは 涙を堪えて歌うことだけさ」でしたっけ。じゃあ、長野オリンピックソングが「輪になって踊ろう」と歌うだけだといって嫌っちゃいけないのかな、なんだ伝統かぁ。

   こういう番組では、懐かしのあの曲はオリジナルの歌手で歌うべきなのかってのがあります。もし現役で活動をしているのなら、それは、ご本人が歌うに越したことないんですが。
   「山本リンダすごーい!」
   「まだ現役なのか、幾つだよ」と盛り上がるのもいいですが、中村雅俊が「ふれあい」を歌ってみたら、来年還暦だと言ってましたが、なるほど、残念、昔のように声の伸びがない。しかも、なんだか変な風に声をひねってうたうようになっていて、昔のぼくとつというか素直な味がなくなってました。やっぱり、昔を偲ぶという番組の性格上、あんまり今風のアレンジはしないで歌って欲しいものです。衰えちゃって、もとのキーやテンポで歌えないというのなら残念ですが……このひと歌手本業じゃないしなあ。
   これが、歌手本業で、今も時代に合わせた活動してるから、とても、昔の歌をそのまま歌うなんてこっぱずかしいコトできない! ってなら、今風のアレンジをほんの少し入れて、昔のファンが違和感を感じない、でも、結構こういうノリもいけるのね、という歌い方をしてもらっても嬉しいですが、あんまりそれが決まってることってなくって。難しい。いやでも、あの時代のあの恥ずかしいノリが聞きたいってのもありますから、もとの調子でお願いしたいんだけど、ヒデキ、もう「薔薇の鎖」とか「情熱の嵐」とか歌わないのかな? いつも、「YMCA」じゃなければ「傷だらけのローラ」だよね、哀しい。

   かえって、その数日前にBSでやっていたアニメソングの特集のささきいさおのように、いつまでも同じ歌い方、いつも朗々とした同じ声の方が、難しいけど、歌手本人様には飽きちゃってイヤかもだけど、正しい歌い方なのかなあと思いました。いやあ、本当にお変わりなくて、
   「キャーッ!」っと黄色い悲鳴を上げましたです。アニソン界の3大テノールなんだそうで。いやあ、なんでも極めるというのは凄いですね。

   さて、榊原郁恵とか風見慎吾が懐メロに出る時代になっちゃいましたが、やっぱ、次は来るならユーミンと松田聖子かな。中島みゆきは大丈夫、出ない

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