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2010年6月11日 (金)

Tom & Jerry

   暑いのでおかあさんはゴハンの支度もええかげん。鮭を焼いといて、お茄子を柔らかくチン♪ したやつにショウガとポン酢をぶっかけて冷やしておいたやつに海藻コンニャクサラダで適当に食べさせといてネットしながらぼんやり。

   「おかーさんキウイ食べていいー?」と虎美が言うので、
   「おう、いっぱい剥いてお兄ちゃんにもやって」
   「うん」

   お集まりのみなさまは、キウイをいかようにお召し上がりになっておられますでしょうか。

   大きなスーパーの実演販売では使い捨てのスプーンなんか出してきて、赤道沿いに真二つに切ってすくって召し上がれとかやってますが、金沢早乙女家はそんな(食べる方が)手間なことはせず、皮を剥いて輪切りにしてガラスのフルーツ用ボウルに盛り上げておきますと、食後のデザートにみんなお箸で摘んでいくんですな。毎晩丑三つ時におかあさまがBSの旅の番組なんか見ながらのんびりと剥いておられます。だから、朝、しゃっきりよく冷えたフルーツを食べられるんだ。ああ、見習わなくっちゃ。
   うちでは、食後など、わたくしが剥いてやって、各人が姫フォークや楊枝を持ってきてぶっさして食べるとか、旦那様にお出しすると1切れ2きれ残しといてくれる、それを頂戴するという感じですか。
   最近知恵がついてきた虎美は、TVのCMや実演販売を見て、
   「ねえおかーさん、ホントはこう食べるものなんじゃないの?」などと生意気なことを申すので、
   「じゃあ自分でやれ」と言ってやって、母は楽しております。でも、毛が3本足りないので、きれいに皮のほんとの際まで食べてぺらぺらになった皮がそこに放置されてるのが難点。アリがたかったらどうするのよ。溜め息を吐きつつわたくしが回収いたします。やっぱり楽できないわあ。

   さて、昨日は虎美、ちゃんと持ち運び用の小さいまな板を出して、TVを見ながら剥き始めました。
   「それでホントはどう剥くのが正しいの?」
   「昔、デザート担当のシェフの果物の切り方の本を見たら、皮付きのまま輪切りにしてあとでくるんと剥いていた。それが一番速いらしい」
   TV選手権で見たんだったかな? ナイフはまな板にあてといて、キウイの方を左手でくるんと回して秒速で剥いてました、さすがプロ、と思ったような。
   「へえ、あらほんと、速いわ」って、実際どんな手つきだったかは見てないんですが。

   それを横で見ていた豹太が、
   「バカ、よせ、危ないってそれ」
   「だいじょーぶ、あたし慣れてるし」
   「それ慣れてるって手つきじゃねーって」
   「あたしはおかあさんの手伝いいっぱいしてるもの! カレーとかポトフとか、もう1人でできるんだよ!」
   はあどうも手抜きですいません。
   「それとコレとは違うって!」
   「食べるの!? 食べないの!?」
   「食べるって!」
   「おいおい喧嘩すんなよ」
   一応声はかけますが、おかあさんもうぐったりで全然子供見てません。

   「……これもうわんこそばだよね」
   「……ああ」
   「はい、はい」
   「…………(もぐもぐ)」
   「もうおしまい!」
   「……ごちそうさま」

   静かになったので振り向くと、5,6コあったはずのキウイが消えて、デザートボウルの底にはなにやら黄色い汁が残るのみ。皮は始末したようですが、小さいまな板が流しに突っ込んであって。溜め息を吐いて片付けときましたが。……おかあさんも2きれぐらいは欲しかったかなあ。

   ……意外と仲いいですか? うちの猫科の兄妹は。

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2010年6月 9日 (水)

ここまできたかと

   その昔の週刊少年ジャンプの新年企画に、「愛読者賞」ってのがあって。
   ジャンプの人気連載漫画家が10人、連載を継続しつつ、期間中に順番に読み切りを描いてくれるというもの。ええ、「リンかけ」の車田正美も、「ドーベルマン刑事」の平松伸二も、「こち亀」の秋本治も、たしか「キャプ翼」の高橋陽一も、「キャッツ」の北条司も描いてくれましたとも(挙げる「代表作」が古い!)。そのあと人気投票があって、好評だったものはその後連載になったりもしたような(えーと、金井たつおの「いずみちゃんグラフィティ」)70~80年代の話よ。
   今となっては、週刊連載をこなしながら短編も描くってどんだけ過酷なことを要求するんじゃと思うのですが、その頃は単純にすごいなーって思ってましたね。

   本宮ひろ志って、ほら、「サラリーマン金太郎」のひと。当時ジャンプで何やってたかって……覚えてないや。ジャンプを読み始めの頃は「さわやか万太郎」でした。大金持ちのお坊ちゃんでやや硬派な主人公がいろんなスポーツに挑戦する話だったと。もうあんまり喧嘩をしたりするヒーローはジャンプでは浮いてきてた頃だと思ったんですが。
   彼の愛読者賞挑戦作品は異色作でした。
   政治の世界が解りにくい、漫画でやってくれたらいいのに、という発想から、自ら当時あった参議院全国区に出馬し、国会議員になってレポート漫画を発表しようというものでした。当然、編集長は大反対、それでも、いろいろなヒット作を描いてきた実績をもって押して、とりあえず愛読者賞で1位を取ったらという条件を付けて、「読者の皆さん、応援お願いします」というオチに持って行ってました。
   当時、小学校高学年だったのですが、大丈夫なんだろうかこのひと、と思ってたら、とりあず愛読者賞では1位はとれなくて。まあそうだ、今とは違って週刊少年ジャンプはやっぱり少年のものだったし。普通に解りやすい漫画の方に得票が行くでしょう。
   それでも、政治家に会いに行ってそれをレポートするという漫画として連載はありましたけど。それが「やぶれかぶれ」という作品。その年の夏頃だったでしょうか。
   昔あった参議院全国区というのは知名度の高いタレント議員枠のような制度で、全国的に名の知れた有識者を想定した枠だったと思うんですが、当時で既にNHKの名司会者とか、石原都知事みたいなブームを作った作家とか、既にわたしも売れていた頃を知らない芸能人とか、そういうタレントばっかりになってたようです。そこを、ジャンプの知名度で狙っていこうという作戦だったようですが、なんと、ここでカンナオトという若手政治家(まだ市民運動家だった頃かな?)が登場するんですね。
   「本宮さん、よく決意してくれました。でも」って。
   参議院全国区はもうなくなって、比例代表制というものに変わる、だから本宮さん、選挙は難しいですよと教えてくれるのです。
   そこで、比例代表のお勉強のようなものを少しして、統一会派でやっていきませんかなんて誘われて、結局断って。
   とりあえず、政党の代表からはじまって、ついには田中角栄にまで会いに行くという(マキコさんもちゃんと出た! あの頃はふつうのおばさんに見えた!)ところで人気がなくって終わったんじゃないかな。残念だったですね。
   新自由クラブの田川代表が、実に真面目でいいオジサンで、「読者の方もどうぞお手紙をください」なんていって、ホントに来た手紙全部に返事を書いたとかで、「ジャンプ読者と田川先生との文通」なんていってあとで本になってました。当時はロッキードの後で、政治家なんかみんなウソツキと思ってたのに、政治家にもちゃんと信義のあるひとがいるんだと思いましたよ。まあ、懐かしい。

   ってことで、議員のひともジャンプ読んでるんだなあと思ってたら、例の新党ブームのときに、「さきがけのカンナオト」って、出てきたじゃないですか。
   このひとまだ地道に政治家を目指してたんだなーって思ってたら、連立政権で大臣になって。ちょっと肩入れして見てて。
   愛人スキャンダルの時には、こりゃあただのスケベじゃない、婚外関係のある人に党の金を流してたんだからさらに国を謀る悪だな、と切った訳なんですが。
   でも、オデコにほくろがあるからそのうち天下は取るのかななんて思ってたら。

   ここへきて、来ましたね。総理になっちゃった。

   おめでとうって言っちゃっていいんでしょうか。

   まあ、二世じゃないし。よくここまで来たものよ。

   

お手並み拝見。

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2010年6月 7日 (月)

ハッピーエンド原理主義 ―ゲームの楽しみ方― 

   例によって趣味の話。

   最近は小説を書くのも控えめにして、オンラインで無料お試しに開放されているゲームを落としては熱中する日々です。アメリカのお嬢ちゃんになって、農場を経営して農産物の生産に汗をかいたり、捜し物ゲームで目を凝らしたり。もう病膏肓に入って、3つぐらいのサイトを掛け持ちしてやっていて、こちらのサイトで気に入ったゲームが向こうのサイトで日本語版として公開されるとまた落とし直してもう一度トライしてみたりして。
   これが、なぜ英語版でやると途中の劇部分の台詞や要所の謎の文句がカッコイイのに、翻訳されるとむずがゆいのでしょうか?
   たとえば「SHINING GATE」というキーワードのアルファベット1文字ずつがビーズになっていて、これをうまく他の同色のビーズと揃えて盤上から取り除き、うまくキーワードが揃えばその場は通過というゲームが、日本語版になると、みんなひらがなになって、
   「ひかりかがやくもん」って、間違ってないのになんでこうお子様向けのようになるかな?(ひらがなだからさ)
   あと、日本語として大筋は間違ってないんだけれど、
   「ようせいがてだ
    すけをしてくれる」っていうのはやっぱりこなれた和文じゃないと思いますねわたしは。
   「ようせいが
    てだすけをしてくれる」でしょうよ。
   分かち書きが解っておらん。各行均等に文字が入っていればいいのではないのだよ。
   てなカンジで突っ込みながら翻訳というものの難しさを味わっている毎日でした。そのうち日本人ゲーマーの英語力もあがって、このようなものは英語版でやるのがあたりまえになるのか、それともここに商機を見いだして、どんどん英語力のある人材が参入して翻訳王国の面目を施すのか。将来が楽しみなことでございます。

   さて、あとは、日本の萌えというかコミックの文化とは土壌が違うので、リアル系の画像の美しさは溜め息ものですが、デフォルメしたお顔はヒロインといえどもどうも感情移入できかねるのが難で。ほら、ディズニーでも、結構ほお骨高くってお化粧がしっかりしていて、アレでしょ? 「リトルマーメイド」なんて「ケバイ!」と、娘でも「全然可愛くない! イヤ!」と申します。こうなるのがイヤで、ホントに小さいころはあんまり日本のアニメとか漫画とか見せないようにしてたんだけど……(それで発達が遅れてやむなく児童教材とかで「日本的可愛い」絵を見るようになった。しまじろうとかね)。

   ……そのゲームは結構リアル系でも、けばけばしくなくってヒロインのお顔は好ましかったです。捜し物系のゲームでしたが、古代の謎に迫るというミステリー仕立てで、いろんな場所で証拠の品を集めては次の舞台へと脚を進めていました。ハリウッド映画みたいで。
   ルーン文字の文書を手に入れたヒロインは、旧知の教授を訪れて解読を依頼します。よくわかんない英語の会話の後でヒロインはまた別の場所に証拠を探しに行き、ひとステージ終わったところで教授に会いに行くと、彼は古文書の解析には成功したのですが、ひどく怯えておって、
   「キャサリン、この件はこれ以上追求してはならん……」と読んだ内容を明かそうとしないのです。ありがち。
   「なぜです!? 教授、わたしにはこの文書を解読する必要があるんです。××の謎を解くために!」とか英語で応答してるらしかったですが。

   ……ストレス溜まってたのかな。
   ここでわたくしは、教授が謎を明かす代わりに取引をしてくる妄想を抱きましたね。
   ヒロインがタイプだったからかな。金髪で、美人で、でも派手でごつすぎないカンジで。
   さらに、身体を要求するのは普通すぎる、と方向転換して、タフな彼女が教授を勇気づける方向でさらに妄想を深めましたね。
   「教授、どうかしっかりなさって。あなたらしくありませんわ……」と、彼らは一夜を共にしてしまうと。おいおい。
   具体的行為についてはあんまり思い浮かばなかったですが、50がらみの冴えない研究者をなだめすかして再度謎に挑む勇気と知識欲をかき立てる知的美人の口説をいろいろ想像して非常に楽しみました。
   結局ゲーム内では古文書の内容については保留で、彼女はまた次の謎に向けて旅立っていったのですが(そして試用期間が切れて虚しく尻切れトンボのままなのですが)、気がつくとわたしは彼らのそれからについて考えていましたね。

   ヒマだったのかしら?

   解読を依頼する前から彼らには面識があり、年の離れた友人であった様子なので、ここで一生に一度のモテ期に突入したと認識した教授がいきなりダンディな年上の恋人になったりすると面白いとか、結局古文書の謎を知ってしまったことで秘密結社に殺されてしまうとか、その前に謎を書き残す(またその解読が1ステージ分のミニゲームになっている)とか、下世話でなんだけど彼女がその一夜で妊娠してると面白いとか、そこはもしやのために教授が全財産を彼女に遺すと遺言してるとか、どんどん妄想が広がって。
   その教授の設定もいきなり「イケメン補整」が入って(物語上重要な役割を果たす脇役につき、物語の途中から容貌が好ましく修正されていく様子)、「爵位は父まで」な上流階級の出だとか実は資産家とか、女性に対する要求が高くて未婚だったけれどヒロインのことは気に入っていたとかどんどん後付ですてきなおじさまになっていって、我ながら笑っちゃう。ベジタリアンかなんだか知らないが頼りにならなくて頭もわるい若い男より、昔のしつけを受けて堅苦しいけど締めるところは締める知的なおじさまの方がいいかもよ、なんていろいろなシーンを勝手に妄想して盛り上がりました。一度関係したからって恋人面するのもこの年で愚かしいとひとり悶々とするおじさまも可愛いとかなんとか。若い美人に籠絡されて危険な謎に足を踏み入れたことを後悔したり、怯えているのを女性に性的奉仕を受けて勇気づけられるとはいかがなものかとマッチョな観点から自己嫌悪したりとか、これは古文書を解読してやる代わりに身体を要求したことにはなるまいかと後で思い至って冷や汗かいたりとか、彼女に恋心のようなものを感じていることすらその後ろめたさからの心の代償行為だとか思ってしまったりとか、そういう千々に乱れる教授の心理を思うとにやにやしましたね。

   基本、レクター博士とクラリスが念頭にあったんだと思いますが。

   そして、結局知ることのなかったゲームのエンディングで彼女は謎を解いて莫大な富を得るか、研究者か冒険家として名声を得ているだろうから、ついでに(多分冒頭で死んでいた若い男が恋人であろうと解釈して、その彼とのと社会的には思われてる)子供を産んで、教授とは「友人関係」を続けている何年後を想像して。子供は女の子で、教授にも懐いてるんですね。
   「ねえ、教授のことおじいちゃんって呼んでもいい?」と無邪気に聞くんですが、ヒロインは、
   (××、彼はあなたのお父さんなのよ……)と苦笑する未来ってところまで妄想して楽しんで。

   ほんのちょっとしたスケベ心が発端だったのに、どうしてそこまで妄想が膨らむのかと自分に呆れました。

   そして、ドロドロの愛欲っていうか弱みにつけ込んだ欲望の暴発の方へ行かないで、ロマンスの発生、不釣り合いかも知れなくてもひととの関係を繋いでいこう、血を次代へ残していこうという方向へ物語を進めていこうとする志向に、これはいったいどうしたことだろうと思ってしまいましたのさ。やっぱりこういうのは持って生まれた主義思想なんですかね?

   「ハッピーエンド原理主義」と呼んでしまいましょう。 ロマンスは尊いわ。  

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乱入しました

   アマサイさんのお誘いで、とある読書ミクシィ? のオフ会にお邪魔してきました。初対面の方とどんなお話をしたらいいのといろいろネタを探しつつ緊張で前日はほとんど寝られなかったです(帰途睡魔にも襲われて大変でした。時間が遅かったので寝ちゃうと足柄山直行かもと怖かったです)。

   すてきなおねえさん達の集まりに本もろくろく読んでないおばさんが乱入してすいませんでした(帰途深く落ち込みました)。

   読んでる本の量と範囲がもう尋常じゃない。そして、読み込みが深く、斬るときは斬る! いかに自分が浅薄な読み方しかしてなかったかと打ちのめされました。いやこれでも。25冊読んだところで森ヒロシは人間に対する愛が感じられない! と喝破されたあたりはもう尊敬。そこまで付き合うか!? との突っ込みからの応酬がまた凄かったです。1,2冊で切らないあたりの誠実さも好ましいし、世間一般で流行っているからと眼を閉じてしまわない理性も尊敬を抱かずにおれません。そんでもって評価すべき所は評価するし。素敵。
   その他京極堂から村上春樹、渡辺淳一に石原慎太郎、田中芳樹、ハリポタにぱーぷること瀬戸内寂聴まで、めまぐるしくてとっても刺激になりました。

   お相手してくださったちょろいもさんはじめ皆さん、アマサイさん、どうもありがとうございました。精進しますからまた誘ってください。

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