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2010年12月22日 (水)

もふらない、もふるとき、もふれば

   旦那様の密かな憧れ、それは成人式のお着物の上に着る白いあのファー♪
   季節が巡ってくる度に、
   「あの白いふわふわ♪」と想いを巡らしておられます。
   「あんたは持ってないの?」
    わたくしはしっかりした経済観念をしておりましたので、あれは若いうちしか使えないから、熟女になっても使えるようカシミアの絹房付ショール(お色は薄いピンク)をもとめまして、成人式の年頃から氷雨降る卒業式まで使い倒しましたが(丁度初釜があるのでその時節着物を着る機会が多かった)。今はもう着物なんか着なくなりましたが、お正月に娘に着せたときになど出してきたりして、まだまだ現役♪ いい買い物したわ。
   虎美が大きくなってきて、お着物が大好きに育ちますと、
   「虎ちゃんもふわふわ着るのかなー」なんて呟いてたりして。
   期待だけじゃなくてちゃんと算段もしてね、だーりん。

   それで、帰省のお買いもののついでに町田の小田急で、ふらふらと呉服売り場に足を踏み入れて、下見、下見。
   「この白いのは鳥の毛なんですか? こういうのだと2万から3万?」
   「そうですよ」
   あと、ブランド物だとアクリルのフェイクで同じぐらいのお値段のが飾ってありました。まあ、今時はかえって生き物を殺してないし、お洗濯心配ないし、管理もラクだしこっちがいいかもね。
   「動物の毛のはないんですか?」
   「ございます」って、キツネさんがいっぱい。そうなると、やっぱり7~8万はするようです。
   「どうかしら、でも、鳥のこれは成人式の頃限定よね? あとで使えないとなるとお高い買い物よね」
   「あとは、ドレスをお召しになったときに掛けられるととっても華やかですよ。それに、ほんとうにこれ一枚あると温かいんです」
   「なるほど~」
   でも、もうジミ婚が定着して、結婚式のお呼ばれもそうそうないのにドレスを着る機会なんかあるかしら。それに、虎美はそういう場にはお着物で行きたがるに違いない!
   「やっぱり末永く使うことを考えたらこちらの毛皮の方がよさそうよ」
   「それはもう。お母様がお使いになってもいいですし」
   「そうよねー」
   いえ、首都圏では毛皮がいるほどの寒波は来ないです。
   普段&ちょっとしたお出かけにもファーを着るほどの身分ではございません。

   そういえば、仙台にいて猫科の人達がまだ小さくて、夫婦お互いのクリスマスプレゼントもちょっと贅沢をしていた時分のクリスマスに、旦那様から毛皮の襟巻きもらったことがあったっけ。昔は結構してましたよね? 幅がそろばんほどの(なんてたとえだ!)首に沿わせて洗濯ばさみ様のクリップがついていて留める襟巻き。凄いのになると、端っこにちゃんと小さい頭がついていて(反対側は尻尾)、その口でくわえて留めるほら、アレ(なんの毛だろう?)をいただいて、わーい、と2,3年は喜んで巻いてたと思うけど。今時あんまりこういうのしてる人いないですよね……? そのうちしまいなくしちゃって存在を忘れてて、こないだたんすの隅から虎美が発掘してギャー! と吼えてました。
   「なにこれ?」
   「おおそういえば昔クリスマスに貰ったような」
   「質屋に持って行きなさい! これで生活費の足しに!」
   嗚呼、なんてことを言うようになったのでしょう。せっかくの旦那様のプレゼントを。
   でも、シンプルライフを志すとすれば、日頃使わないものでタンスを塞ぐよりは必要とするひとの所へやった方がいい……? ううむ。じゃあ虎ちゃんの成人式ファーだって無用の長物じゃん。まだ先なんだから夢ぐらいは見ておきたいわ。
   「真っ白のはないのー?」
   「あちらに。真っ白になりますと10万を超えてきます
   「あらー」
   そこにこだわりの壁が存在するのであるな。

   ……とばかりに成人式の支度となるといろいろ夢を抱いてしまいがちですが、やっぱり地に足のついた計画を立ててからにした方がいいでしょうかねえ。とりあえず、そろばんファーは晴れ着には不向きと。

   「どうでしょう? あと6年のうちに、動物愛護がどうとかでこういう天然物はしないのがおしゃれというムーヴメントが主流になったり?」
   「さあ、その辺は。とりあえず今は中国の方がお金持ちになって、みんなそっちへ流れてますけどねえ」
   ……時代は変わるんだなあ。

   とりあえずキツネさんの毛皮をもふり倒してきました。ミンクは見かけませんでした。
   でもみんなこれ殺して皮を剥いだと思うとナニよね。
   そうするとやっぱりフェイクに行くべきか、カシミアなら刈っただけで後からまた生えてくるということになっているからカシミアにしておくべきか。ああ、悩ましい。

   注)もふるというのは最近ネットで良く見るようになった表現で、動物の毛などを揉むように撫でてその感触を愉しむこと、というような意味で認識しております。ウサギとか、猫とか羊とか。触感としてふわふわな物に主に用いて、人間の髪とかにはあんまり使わないです。

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