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2010年11月 7日 (日)

「前向きでお願いします」 ― 変わる常識 ―

   先日プリウスに轢かれ掛けたお話しをしましたが、その関連で。

   「日本人の知らない日本語」のネタに、外国人留学生の日本観があって、
   「日本は優しい。駐車場も励ましてくれるじゃないですか、

   前向きにお願いします!
 

    って」
   ソレは違うだろうと凪子先生突っ込んでましたが。
   建物の前に設置された駐車場に止める場合、道路側を前にバックで入れますと、排気ガスが建物側に排出されて、臭かったり、外壁が汚れたりするんですね。実家の車庫でさえ、あれは囲いが無くて、ただ屋根を掛けてある形で風雨も雪も吹き込み放題だったんですが、排気ガスの出て当たる辺りは真っ黒になってましたもの。あ、父は暖機運転を念入りにやる方でした。車はディーゼルだったしね。
   というわけで、車を前向きに、道路から頭から突っ込む形で駐めてねというのはお店側からの注文で、別に利用者の心を温かくしようというつもりはない文言だったんですが。

   この「前向きに駐めてください」というのは、初めて見たのは仙台の、広瀬川河畔にあったビジネスホテルで、一階部分はほとんど駐車場にしていて、その上に被せるように客室がある構造で、ああこりゃ排気ガスが籠もるんだなと車窓からいつも見ていて推量しておったのですが。
   ここ数年で、どこでも見られるようになっちゃって。

   だって、自動車学校では、バックで出るのは大変だから、駐車場に駐めるときにはあらかじめバックで入って、出やすいように駐車するものだって習ったじゃないですか!
   わたし免許取り立ての時に、いっちょおばあちゃんちに車で行って、まいちゃんもオトナになって! とか言わせようと父の車を持ち出して怯える弟を助手席に、金沢中心部の、よりによって一番道の入り組んでいてプチ観光名所にもなっているニンジャ寺のあたりに出て行って……右折が曲がりきれなくて角の病院の駐車場に突っ込んでしまって、

   「どーすんだよ!?」とパニくる弟を余裕であしらいつつ、
   「ぶつけなかったのだから上々。ここからハンドルを切って大通りに一度戻し、また曲がり直せばいい」って、ウィンカーを出しつつ出るタイミングを計ってましたが……そこって、金沢の幹線道路で。とても初心者がお尻から出ていくようなタイミングは取れませんでしたね。
   結局なんか必死でハンドルを切って気がついたら反対車線にいて、しょうがないから大回りして、左折左折で小さいころ通ってここからこの道に出ると覚えてたところをなんとか抜けて、おばあちゃんちにたどり着きました。
   ……弟はもう絶対わたしの車には乗らないと言ってました。

   てなわけで、バックで大通りに出るのは大変と耳タコ&身にしみて解っているので、近年の「前向きに駐めてください」ってのはヒドイナアと思ってますのよ。

   常識って時代によって変わるのね。

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