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2010年9月 7日 (火)

熟年文士がんばる

   

芸術の秋はもうところによっては来ているようで、遠い親戚(?)の池田光矢氏がまたしても旅行記を出したといって献呈されました。
   ……おじさん元気だなァ。うちの父より年上の筈なのに、今度はどこへ行ったんだろう? って見たら、今度はイタリアとドイツでした。イタリアは興味があったのでパラパラめくっていると、またしてもパック・ツアーで知り合った同行の女性達を花の名で呼んでいると。毎度そういう旅先の日本女性の生態を観察してときに辛辣に描くのが作風のようです。
   しかし、結構自由が利く仕事をしていて、よく奥さんはほったらかしてツアーに一人で参加するので結構胡散臭がられている模様。
   「お仕事はなにを?」と聞かれて、
   「俳人です」って、痛い! 痛いよオジサン!
   まあ句集もそれなりに出してるんだけど。
   社会人として自分の仕事はちゃんとやって、たまの休みには海外に出てゆっくりして、リタイアしたら、書きためたものを出版する。文学を志すものとしてはうらやましい人生と言えますが、おばあちゃんになってから自費出版で本を出して、親戚に配って歩いて嫌がられるってのもなあ。やっぱり現時点ですぐ「面白かった!」「今度はどんな?」と……ちやほやされるってのとは違うと思うんですが、好意的な反応が欲しいかなあ、贅沢?

   旅行当時は60代にさしかかったところのようで、そういうオジサンがふらふらとパックツアーに参加して、オバチャンたちと珍道中をするだけならず、なにやら多少色っぽいこともあった模様。……やだなあ。
   「それがし、浮ついた振る舞いはしませんでしたが、そこは生来のインテリジェンスでしょうか、旅先でなにかを期待する女性には訴えかけるものがあったらしく……イヤー参った参った」って 自慢ぽい カンジがね、イヤだわ。男性はこういうの楽しくご覧になるのかしら。女なんてこんなもの、アンタももう10年もしたらこういうオバハンになるんだよと言われているようでホントに地味にいや~な気持ち。

   船酔いをしやすい質なので、必須のツアー、ナポリ観光の目玉の「青の洞門」見学は、どうもいやな予感がしたので直前でキャンセル、一人で港に残ってお土産を物色していたところが、波が高く、随分待たされた挙げ句が本日は見学不可能と一行が帰ってきたという辺り、へえ、そうそうあそこはやっぱり自然のものだから、タイミングで見られない時もあるそうですねと肯いて、で、あそこってそんな名前だったかな、高級スパゲティのブランドと同じ名前だよね、青の……と、思いを巡らせていて、はたと思い当たりました!

   おじさん、それは青の洞窟! 青の洞門は菊池寛じゃん!

   がんばってもそこは昭和の文学青年だったのねって、こんなことでいい気分になるわたしって、低レヴェルな人間ですねと反省。

   受け取って一週間のうちになんとかお礼状を出せたので一応マル!
   ……まだまだ暑いからせめて目に涼しい便箋をと雪の結晶の模様の入った和紙のおとっとき便箋を出したところが、丁度似合いの切手がなくて、菜の花や水仙、牡丹よりはまだ紅葉のほうがましかと 季節がとっちらかったお手紙 になってしまったのは気にしない! お花の切手がきれいとそればっかり買ったはいいが、お花には季節があるという落とし穴でした。また、池田光矢氏は俳人でお花の写真もものするからきっとお花の季節感にも敏感でしょう……ああ、そこんとこは見逃してえ。

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