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2010年6月21日 (月)

漫画の中の良き父、良き母

   父の日記念で、goo が「こんなお父さんならいいかも!」と思う漫画の登場人物ランキングを発表していて、1位が「ドラゴンボール」の孫悟空、2位が「サザエさん」のマスオさん、3位が「クッキングパパ」の荒岩……今は係長なのかな? と、有名どころが選ばれていました。

   ところが、「孫悟空って作中我が子の成長を期待する余り敵の攻撃に敢えて曝しておいたエピソードがあって、戦友(ピッコロさん)から面罵されてるんだぞ!」と、2ちゃんねるのほうで突っ込みが入っていたのでした。該当シーン貼ります
   → http://f.hatena.ne.jp/tyokorata/20100423194212
   おまけに、悟空がいかに親として失格であるかを細かく挙げたサイトまで紹介されていて。→ http://d.hatena.ne.jp/tyokorata/20100512/1273598659
   一読すると、なるほどよく考えるとヒドイよなあと思ってしまいますが、あとで思いっきりファンからの反論を喰らっています。ここまで深い読み込みを許す作品だったのかとびっくり。すいません、バトルものとして手に汗握る! 展開しか追求してませんでした。反省。

   (今1時間ぐらい読み込んでそのサイトから帰ってきた。家事やろうよおかあさん)落ち着いてよくよくもとのランキングを見てみると、ただ有名なだけで、じっさいどこがいいの? というお父さんキャラクターも結構入ってたりして。  

   「クレヨンしんちゃん」の野原ひろしが入ってないのは信じられないという説もありました。ああ、それは解るな。

   「ちびまる子ちゃん」のさくらひろしについては、わたしはこの作品はなんというか、あまりにも等身大過ぎて、人として尊敬できない登場人物にときどき行き当たって、かえっていろいろ考えすぎて娯楽として楽しめなくて見ていませんので判りません。

  「島耕作」は、社長にまで登りつめたことを考えるとそりゃ表面「カッコイイ」お父さんとしてはいいのかもしれませんが、よくよく読むと、家庭は崩壊してるし、離婚して別れ別れになった娘がたまに調理実習で習ったからと料理を作りに来てくれてもありがた迷惑としか思ってなかったりとか(タイミングも悪かったが)、その娘がまた思春期の微妙なところはすっ飛ばして、ある程度美しく優秀に成長してからまた現れて多少自分のビジネスのお手伝いもしてくれてウレシイなんていうムシの良さが非常に不愉快で、あんな父親がいいのかと思ってしまいますね。あんな父親だから子の方も有名企業社長という側面だけを利用してやろうと見るのでしょうか。

   「クッキングパパ」の荒岩さんは、逆に出世より家庭を大切にしていて、(本人の趣味や得意分野と言うこともあって)料理の苦手な奥さんの代わりに毎度手料理を披露してくれてたので、入賞もむべなるかなとおもえますが。同じお料理系ではランキングの下位に「大使閣下の料理人」の大沢公が入ってました。これはちょっとその他に比べるとマイナーかとも思われましたが、この作品は好きだったのでうれしいです。ただ、料理人としての精進を求めてヴェトナムに単身赴任、料理助手とプラトニックな恋愛をしてたりと、家庭人としてはちょっとどうよという感じがしますが……人間として、料理人としては十分尊敬できますけどね。そういえば「モーニング」誌の連載作品ばかりですね、講談社強いな。アンケート対象はオジサンだったのかしらん。

   母の日には同様のアンケートは実施しなかったのかしら?
   漫画の中の理想のお母さんというと、わたくしは「ふたり鷹」の沢渡緋沙子様をあげたいですね。随分古い作品になっちゃいますが。

   駆け落ちで結婚して若くして出産したその翌日ぐらいに病院が火事で夫を亡くし、そのどさくさで生まれたばかりの我が子も有名自動車会社のオーナー社長の子とすり替わった疑惑を持ってしまう(同名の「鷹」、彼らは奇しくも16年後に出逢ってしまう……それがタイトルの由来)。それでも、女手一つでその子を育て上げ、自分も美容師として成功するという朝ドラの主役が張れる波乱の人生を歩んでおられます。
   すごいのが、そういう半生ながら、新谷かおる作品の女性なので、輝く美貌に衰えぬ肉体美、しかも気っぷが良くて美容師としての技術は日本トップクラス。さらに、丁度届いた直輸入もののカミソリを振りまわして不良どもからヒロインを守って大立ち回りの、息子の危機にスカートの裾を引き裂いてひらりと跨ってナナハンかっとばしの、自宅を襲撃した暴走族には岩塩を詰めた散弾銃で応戦(奥様、銃刀法違反です)。素晴らしいスーパーママさんです。わたくしはいまだかつて彼女以上のお母様を見たことがありません。
   ああ、キレると重火器を使ったという意味では「有閑倶楽部」の剣菱百合子様がおられましたね、あの方もグレイトだけど……。美貌といい、ロマンチック度といい、財力といい、タメを張れますね、じゅうぶん(いや、格が違う)。

   こういう特異なモデルを若い頃に見て憧れたから、変な親になってしまったんですかねえ。

   さて、漫画の中の理想のお父さん・お母さんに他にご推薦はありませんか?

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コメント

孫悟空は私の中では大変色気のある男性なので、お父さんの印象は薄いですね。
「ふたり鷹」の沢渡緋沙子様は、一人は自分がお腹を痛めた愛する人の子供、そしてもう一人は、自分が手をかけて育てた子供なので、どちらも選べない……と独り悩むシーンが印象に残ってます。破天荒な行動とのギャップが特に。

投稿: とむ影 | 2010年6月21日 (月) 18時38分

 アニメでは後半、「ファミリー」な描き方がされていたのでしょうか? ベジータの方はいいお父さんといったコメントが良く見られました。わたしも悟飯ちゃんは(父である悟空より)ピッコロさんになついてる子と認識してましたねえ。悟空のことをいい父親といわれると、やはり微妙です。
 女性だといわゆる「所帯臭くない」ってのは必ずしも悪いイメージではないかもですが、子供のいる男性の場合に「あんまり父親という感じがしない」っていうのは、「家庭を顧みてないかも」というニュアンスがあるからちょっと否定的な意味合いもありますかね? 難しいところです。
 沢渡緋沙子母さんをご存じでウレシイ!
 そうそう、熱血でオバカヒーローな沢渡鷹くんは、物語が進むにつれてどう見ても緋沙子母さんの子でないことが判ってくるのですが(その辺面差しとかちゃんと描き分けていた)、お腹を痛めて生んだのは東条鷹だけれど、それは亡くした夫との過去を懐かしむ気持ち、自分が抱いて叱って育てた沢渡鷹こそが我が子と、もっていったところが感動でした。やっぱ氏より育ちね。
 レーサーとして出会ったふたりがライヴァルとして闘いつつも二つの家庭が壊れたりせず、結局両方から母として尊敬され慕われる結末でほっとしました。ええ、オートバイのメカメカしい所は軽く流して、そういうグランドロマンとして楽しみましたよ。

投稿: まいね | 2010年6月22日 (火) 14時25分

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