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2010年6月29日 (火)

「戦国BASARA」本筋にあらず

   虎美がお友達から「戦国BASARA」を借りてきました。噂の、「歴女」の入り口と目されておる戦国武将が出てくるゲームのコミカライズだそうで。是非にというので読んでみましたが。

   ……うーむ。
   本能寺の変で信長が討たれてから始まって、「戦国再臨」だそうで。
   出てくる有名武将がどれもこれもイケメンで若くてみんな武勇に秀でていてそれぞれが因縁を持って一騎打ちをするという趣向。訳の解らぬ必殺技の名を唱えつつ武を示してみせるところは、
   「ジャンプ漫画か!?」
   「ね~っ?」
   わたくしは呆れておるのですが、娘の声は弾んでおります。
   伊達政宗なんか、怪しげな英語を叫んでおります。間違ってるんだか今時の威勢のいいアンチャン英語なのかおかあさんの文部省イングリッシュの学力では判りません。ま、要は「ついていけない」。

   だって、総イケメン化はしょうがないにしても(TVの時代劇だってそうだ!)、みんな時代考証を無視して若いんだもの。本能寺の変が終わってるのに信玄も謙信も浅井長政もみんなぴちぴちに生きてるんだもの。
   野暮を言うな。
   もっと言うなら、前田利益が「慶次郎」じゃなく「慶次」と呼ばれてるのはジャンプの先行漫画のオリジナル設定をそのまま引いてます。まあしょうがないか、立川文庫ありて真田信繁が幸村となったように、「花の慶次」ありて前田利益が慶次となったとここは温かく見守ることにしよう。
   これで歴史と人間に興味を持ってくれればよし。

   くっれっぐっれっもこれを史実と思って歴史の授業に臨まないようにッ!

   たぶんこれは、自分がそれぞれの武将を操って闘わせて楽しむゲームであろうと思われるので、キャラクターが適当にそれぞれ魅力的で、それぞれ1対1で永遠に勝ったり負けたりの「試合」をやってればいい世界観なのだと思うんですよ。1回1回ちょっと会話をして、ライヴァルとして心が通じ合ったり、逆に闘志をかき立てられたりというエピソードを挟んでは、「ここは借りておく!」ととかなんとか刀を引いて去る、そういう話の作りになっているのだと思いますが。

   おかあさんは、同じ歴史上の人物をつかって大胆にフィクションに遊ぶなら、「ぼんたん」みたいに、伊達政宗をお姫様にしちゃって、史実とフィクションをどう融合させるかにドキドキする方が好きだなあ。バトルよりストーリー。

   まあ、日本の文学・芸能は歌舞伎どころか語り物・謡曲ぐらいから、史実に題を取ってかなりフィクションにしてしまうのがならいだし。
   「おれそんな性格じゃーねーよ」と偉人の皆さんが草葉の陰で泣いていようとも、しょうがないんでしょうねえ。

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