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2010年3月16日 (火)

桜の後には 名を売る篇

   合格者説明会の次には入学者説明会です。どう違うって、この日はジャージの注文や教科書購入とかだけだと思ってたんですけど。
   とりあえず、新学期の特進コースとかのクラス分けの資料にするからと推薦組・前期入試(内申書&面接のみ)を含む入学者全員で学力検査があるとは聞いてたんですが、おかあさんは何して待ってるのかな~と暢気に構えてて、昨日のお昼、余裕でストッキングなんか穿きながら、  
   「50分のバスでジャイアンツランドまで行って、そこから歩きね」なんて言って、
   「持ち物の最終チェックだ。今日は結局ジャージの注文書だけでいいんだろ」なんて豹太に「入学の手引き」を読ませたら。

   「おかあさん、入学者カードは?」
   「ああ、こないだ出した。身分証明書になるやつな」
   「それは生徒カード」
   「え?」
   と、提出書類が綴り込まれた冊子をひっくり返すと、あの期初のノルマ、家族構成や緊急連絡先を提出するあの書類! 自宅近くの地図を書く欄もちゃんとあるアレが手つかずで……。
   「健康カードも」
   既往症とかアレルギーの有無を書いて出すやつもありました……。
   「今から書く!」
   「地図どうするの!?」
   「最寄り駅(または停留場)って書いてあるからうちの裏の停留場だけでいい!」いやそれはどうよ?
   ぐっちゃぐちゃの字で空欄を埋めながら、
   「自宅近くの本校生の友達は今井君でいいんだな!? ファーストネームは!? 翼だっけ?」(そんなわけがあるか)
   いろいろやっておりますが、バス時間が迫ります。非常事態だからということで、財布に入れているこの辺のタクシー会社のカードを出して電話。
   「ジャイアンツランド裏の流石高校に12時半に着きたいんですけど。うちはイーヴィヒベルク中央交差点横なんですけど大丈夫?」
   「余裕で大丈夫です。5分で参ります」
   「支度にかかりそうだから、もっと後でいいわ。何分で着くかしら」
   「6分も頂ければ」
   「本当? でも、15分に来て貰うことにしましょう。そこのリーリエマート前で」
   「かしこまりました」って、車がないうちで子供が病弱だとタクシーも交通手段として使いこなせるようになって、もう。

   「12時半は物品販売の開始時刻だ。最悪の場合説明会開始の50分に間に合えばいいのだ」と必死で自分と豹太の気を鎮めようとしたりして。ああ、大変。
   なんとか書類を書き上げて、二人して汗をかきながらうちを出て、14分にリーリエマート前に着きましたが。
   来ません。
   おいこらアルトマン・タクシー(仮名)。
   道が混んでるのかしらと思いましたが、全然来ないまま20分になりました。
   「ちょっと、さっきお願いした早乙女だけど、タクシーが来ないんだけどどこで待てばいいのかしら?」
   「すみません! 調査します!」と言ったきり待たされて。

   「相済みません、お名前を確認せず別のお客様を乗せてしまったそうです」

   はぁ?

   「困るわ。他のじゃ間に合わないからタクシーをお願いしてるんじゃないの」
   「直ちに別の車を配車いたします」って、待つこと10分。
   「早乙女さんですか~!?」と向かい車線に停まった黒塗りタクシーに声を掛けられ、進行方向の関係からわざわざ道を渡って乗り込んだときには12時31分になっていました。入学者説明会に遅刻して入学取り消しになったらどうしようと(そんなことないって!)もう目の前は真っ暗になっていて、その場で流石高校の電話番号を資料をひっくり返して探し、遅刻の連絡。
   「それでどちらに行ったららいいんでしょうか」
   ながなが言い訳をしていた運転手さんが、とぼけた感じで聞いてくるんですったら!
   「流石高校って言ったはずよ!」 
   「知ってますけどここから行く道はちょっと……電話番号分かったらカーナヴィに入力して行けるんですけど」なんて言いぐさに腹を立てるまもなく流石高校に電話が繋がって、
   「ああ、大変申し訳ございません! 本日説明会に出席するところの早乙女豹太でございますッ! よんどころない事情で遅れそうなんでございますがいかがしたらよろしいでしょうッ!?」
   もうおかあさん必死。手で持ってた説明会資料の表紙に流石の電話番号が書いてあったので、運転手さんに見せるよう豹太に手で指示。なんとか車は動き出しました。
   「5分ほど遅れるようなんでございますが」というと、事務の方は
   「ああ、2時半に間に合えばいいですよ、体育館に受付の職員がおりますからどうぞお申し出下さい。お気を付けて、お怪我のないようにいらしてください」と行き届いた応答でした。やっぱこの学校にしてよかった。
   運転手さんも安全運転より時間厳守をやや優先したようなドライヴィングで、ほんとに5分で日テレのスタジオを通過し……
   「あれ?」
   そこの裏門で良かったんですけど、カーナヴィだから正門しか表示しなかったみたいで、車はさらに遠回りして正門を目指してました。
   「おかあさん下ろしてもらう?」
   黙って乗ってる豹太ものんびりさんです。
   「ここまで来ては無駄だ。時間が迫ってるんだからここまで来たら正門へ行ってもらえ」
   そのまま正門を通過してだらだら坂を上って、ほんとに玄関前まで行ってくれそうになって。迷ってる間にメーターが一つ上がって。
   「おかあさんもういいんじゃ」
   「ここまで来たら最後まで行ってもらう!」
   やけになってるうちに裏門の時点から2回も上がってました。
   しかも、メーターよりさらに200円かかって!
   最近タクシーって乗ってなかったんだけど、首都圏はタクシーを呼び出すと200円かかるんですか? それとも、わたしを乗せないで去った車の分!?
   怒り心頭、一度携帯登録したアルトマン・タクシーの番号を消そうかと思ってしまいました。でも仮名にしてるあたりわたしも気が小さいわよね。

   でも、校舎に入ったらまだひとがウロウロしてるし、内履きのサイズをみるのに時間がかかって列が流れてないから先にジャージのサイズ合わせに行ってくださいとか職員の方が声をからしてたりと、てんてこまいで。
   なんかセーフみたい。と胸をなで下ろしてたら、ゴルドベルク中の皆さんと合流できて、いろいろ話ができました。
   内履きも教科書も学校推薦辞書もちゃんと買え、説明会会場に動くと説明会はまだ始まっていないのでした。
   (みんなごゆっくりな、もう時間は40分もたっとるンやぞ? この学校は案外緩いんかいな)と席について、資料を確かめていたら。
   物品販売    12:30
   入学者説明会 13:50
                   って。その時点で体育館の時計は13:35。

   そりゃみなさん余裕なわけよね。

   「おかあさんしっかりしてよ」と豹太につめた~い目で見られてしまいました。

   そして、「授業料無償化はとりあえず大丈夫そうですが、PTA会費、生徒会費、エアコン使用料、オリエンテーション合宿参加費は別途負担願います。これが1年前払いで4万9千円! 入学式までに振り込んでその証明書を持参願います!」って。郵貯銀行の振り込み用紙がもう配布資料に入ってました。

   

やられた!

   「間違えずに合格通知書番号と生徒氏名・保護者氏名を書き込んで、振り込んでください」って。その場で忘れないように合格通知書番号を書き入れときました。

   それで、帰りはとぼとぼと歩いてジャイアンツランドを目指し、尾根沿いの「バイパス」を通ってイーヴィヒベルク中央交差点まで下りてきたら、ホントに35分で来たのでした。なんだ、これなら通えるかも。そして、その足で郵便局に飛び込んで振り込みを済ませました。教科書代とかでいっぱいお金用意してたので。

   そして今日豹太に
   「ほ~らほ~らもう完璧!」と振り込み証明書を見せていたら。
   「おかあさん、番号違う」って。
   「そんなバカな、確かに合格通知書から引き写したんじゃないけど、そんな数字じゃなかった?」
   たしか足してブタだったよなと思って893番と書いたんですが。
   「そんな大きな数字じゃなかった」
   「いーや、たしかにこの組み合わせだった! 調べろ」って、本人に入学手続き書類をひっくり返させたら、
   「398番!
   ああ、確かに足してブタですね。
   「おかーさんどーすんの!?」
   「早乙女豹太、保護者は早乙女獅子王、ちゃんと名前と住所は間違わずに書いたんだからゆうちょ銀行には金は間違わずに入ってる。どうせ最後にリストに名前が残るから(あ~ここんちおかあさんがマヌケなんだな)って思われるだけ」
   「大丈夫なの? 入学取り消しにならない?」
   「……明日考える」
   もう、目の前真っ暗で。わたくし蒲団に潜り込んでしまいました。
   「おかーさん!」
   「おれなんにも悪いコトしてないのに」
   猫科のひとたちが二人して責めるので、しばらくして気合いを入れ直して電話を掛けました。
   「新入学生の早乙女でございますぅ! 大変お恥ずかしい話ですが振り込みに手違いがございまして!」
   演技過剰でお電話をしましたら、
   「手で書き直しといてください。それで、入学式の時に間違えたって言ってくれればいいですから」
   「ありがとうございますぅ!」
   「念のため、生徒さんのお名前は?」 
   「はい! 398番の早乙女豹太でございますぅ!」

   入学前に全然喜ばしくない方向で有名になってしまっている早乙女君でした。
   流石高校の代表番号も携帯にバッチリ登録しちゃったし。

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コメント

お、お疲れ様でした……
息子さんも……

投稿: とむ影 | 2010年3月18日 (木) 17時05分

 やーもう本当に「おにーちゃんへこんでたよ」って娘も言ってました。さすがに自分のことじゃないのでわたしもしばらく対策を取る気力が湧かなかったですね。
 実はその日はPTAの引き継ぎの準備で(相方が真面目なので助かります)PTA会議室に籠もってまして、お外は4月並みとかの暖かさで、コート着てきて厳重すぎかしら? でもあの部屋北向きで冷えるし……って、さすがに室内ではコート脱いでたんですが作業が進むにつれ冷え込みが厳しくなり、我慢比べも限度にきて「ねえ、寒くない?」と暖房を入れてみたら、現在気温14度。
 うちに帰ったらどっとその振込証騒ぎのせいもあり熱が出て、昨日今日と寝込んでました。
 もうPTAはしないぞう!

投稿: まいね | 2010年3月19日 (金) 00時16分

ご卒業、ご進学、おめでとうございます。

無視していたわけではなくて、お祝いをいうタイミングを見失ってしまい、

まいね家のことは親戚のおばさん的視線で見ています。うちの母にも「ネット友達のおうちでね~」と時々報告しております(^o^)。

投稿: アマサイ@科学の星 | 2010年3月20日 (土) 23時26分

 あ、アマサイちゃんどうもご丁寧に。わたしなんかしばらく巡回先から外してたらその間になにかあって、しまったぁ乗り遅れた! っとその後なんだか疎遠になってしまったことがあります。いろいろ皆さんご都合もあるし、わざわざおめでとうコメントを強制する気もないので、お気になさらず。ROM( Read Only Members 読み専門)の方もどうぞそういうことで。ま、どんな機会にでもご意見を聞かせて貰えればそれはウレシイですけど。

投稿: まいね | 2010年3月21日 (日) 12時23分

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