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2010年3月27日 (土)

思えば遠くへきたもんだ

   娘の出来の悪さをあげつらってばかりなので今度はおかあさんがしょうもない話でもしましょう。

   近頃話題の「涼宮ハルヒ」シリーズ。短編「エンドレスエイト」では、SOS団のメンバーが楽しい夏休みを送っていると、主人公キョンをはじめ、ヒロインハルヒ以外皆々なにか違和感を感じている、キョンによって「一般人とあまりかけ離れた力の使い方をするな」と制限のかかっている万能宇宙人(によるアンドロイド)長門さんに確認すると、「わたしたちはもうこの同じ夏休みを何万回と繰り返している」って(そういうのは早めに申告してください。その辺がやっぱりアンドロイド)。8月31日になるとまた8月17日に戻って無限に夏休みを繰り返しているのだとか。もちろん、まったく同じ夏休みではなく、盆踊りに行かなかったり、プールに行かなかったりと多少のヴァリエーションはあるのだとか。どうも、なにかしじゅう面白いことを探していて、そのためには世界を変える無意識の超能力を持っているらしいヒロインハルヒが夏休みに満足していなくて、永遠にその落としどころを探しているらしい……?
   超能力者やら宇宙人やら未来人やらが額を寄せ合って夏休みを終わらせるべくいろいろ考えても、打開策は見つからず、キョンはそれよりやり残してた宿題が大切! と優秀な皆さんに声を掛けて宿題対策会を開催……という話なのですが。

   「8月が終わらないんならエイトじゃなくてオクトーバーだろうが」
   それじゃネタバレになってしまいます。いえいえ、問題はそこじゃなく。
   「しまったッ、やっちまった! 8月はオクトーバーじゃねえよッ!
   はい、8月はオーガストですね。
   おかあさん首をすくめて辺りを見回しました。大丈夫、猫科のひとたちには聞かれてません。セーフセーフ。

   その昔、英語は丸暗記じゃなく、欧州の言語であるという認識を持ってラテン語・フランス語起源の言葉もあって云々と深いところまで教えてくれてた高校の先生が、
   「皆さんは、8月といったらオーガストと丸暗記するから間違いはしないでしょうが、普通の欧米人は8月は……オクトーバー? いや違う、と迷うものなんです」と教えてくれました。
   「ラテン語起源の数字を表わす接頭語に月を表わす言葉が付いて各月の名前はできています。だから、もともとは第7の月がSeptember、第8が October、第9がNovember、 第10がDecember。タコは足が八本だからoctpus、octaveは8音だからオクターヴでしょう?」
   ほほうと身を乗り出したまいちゃん@高校生でした。
   「カエサルがユリウス歴を作ったとき、自分の生れ月を自分の名にしてJulyを入れ、その後アウグストゥスと呼ばれたオクタヴィアヌスが自分の生れ月をAugustにしたので2つずれたんです」
   別にずらす必要はないのではと思いましたけど。まあ、とりあえず、デシはふつう10だし、9もNで始まるからそういうこともあろうかと覚えてたんですが。

   とうとうわたしもOCTだから8とうっかり間違えるほど英語やラテン語に通じた身になったぜと感慨を覚えていたのですが。

   なんのことはない、おかあさん年取って英語力が衰えただけでした。

   あーあ、恥ずかしい。

   それで、今回これを書くために調べ直したら。
   カエサルがやったのは、ユリウス歴を整備して、3月の前に1月と2月を挿入して1年をちゃんと12ヶ月にしたことで、だからずれちゃったんですね。それなら解るぞ。いくら権力者でも自分の生まれ月にいちいち名前付けるって、やり過ぎ。被ったらどうすんだ(ローマ皇帝はけっこうその後やってたらしいですが、死んだらすぐもとの名に戻ったそうです、どんだけ偉大なんだ、初代と2代)。
   1月と2月を入れたって、じゃあ10ヶ月だッたんかいって、そうだったらしいです(わたしも初耳)。「December」の31日から「March」の1日までの間に名のない日が60日ちょいあったそうです。豪快だなローマ人。「農閑期で仕事をしないから要らないという感覚」だったとウィキペディアの中の人が言ってました。いろいろ大胆です。じゃあそっちの新しい方に名前を付けろよローマ人。その辺の感覚よく解りません。
   いろいろガセネタなトリヴィアってほんと各方面あるんですね。またお勉強になりました。 

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2010年3月25日 (木)

空の名調子

   かなた東京農工大の生協にクレーム回答の名人あれば、こなた全日空の機長にアナウンスの名人有りと聞く。

   またしても面白いものを引っかけました。全日空でフライトした某氏、無事離陸直後の危険な数分間を脱して出発後の機長のご挨拶のアナウンスが始まったと思いねえ、これは法律で定まっておるんだかどうだか、自己紹介から始まって、到着先の天気を軽く紹介して終わる定例文、と思いきや。
   「優秀な地上スタッフとお客様の速やかなご搭乗のおかげをもちまして定刻に××空港を出発いたしました」で始まる名調子。「途中天使のゆりかごのような揺れがございましても、本機の飛行にはまっ………………たく影響ございませんので安心してお掛け下さい」だの、眼下の景色の流ちょうな説明だの(天気が悪い場合には心の目でお楽しみ下さいと言うらしい)、全日空の地上スタッフやクルーの身内ほめだの、もうとどまることを知らない名調子。しまいには一句ひねるし。気がついた客室内は次第に静かになって耳を澄ませ、失笑、爆笑。思いっきり楽しませて貰ったそうです。見事目的地に着いて、「またのご搭乗をお待ちしております」と結んだときにはもう客室は拍手喝采だったそうな。

    そう、それは伝説の山形機長機だったのです。

    なんでも全日空のヴェテラン・キャプテンで、毎度搭乗前にバター舐めとるんじゃないかというすばらしい名調子で定例のご挨拶をエンターテインメントに変えてしまうという有名人だとか。どのくらい凄いかというと、講演会も何度も企画されているとか。ファンクラブもあり、山形機に乗ったらそのサイトに行って申告すればファンクラブ会員になれるんだそうな。ファンクラブ会員はその講演会に希望すれば潜り込めるんだとか。スゴイネ。

   もちろん「しゃべりすぎ、うるさい」という批判もあるそうですが、そんなことより、フライトを楽しんで貰いたい、スタッフに親しんでもらいたいという前向きなサーヴィス精神でここまで好意的に迎えられているんだと思いますね。わたしも聞いてみたいなあ。

   どこにでもちょっとしたプロの有名人っているんだなあ。おかあさんもこんなひとになりたい。

   山形機長、今年が定年だそうで、山形節を聞くならお早めに。って、機長を指定してチケットって取れるんでしょうか、やっぱり運?

   

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2010年3月24日 (水)

ちょっとまて! 

   面白いという評判の「テルマエ・ロマエ」を娘に買いに行かせたんだけど、

   表紙の絵はギリシャ彫刻をアレンジした絵で。

   リアルに局部がモロ出しなんだけど

   年頃の娘に買いに行かせたのはまずいかしらッ!?

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デジタル世界は広がっておりますが

   去年の4月に内緒の小説サイトを開設して、作品を公開したり、お友達の所を見に行っていろいろ感想のやりとりをしたりであっぷあっぷしているところへ、
   「あなたの作品にインスパイアされて絵を描きました、見に来てください」ってお誘いをもらって、それが「pixiv」。て自分が描いた絵をネットで公開できるらしいですね。絵さえデジタルで描ければあとはクリック数発、面倒なタグ打ち不要ということで、いろいろ便利だなあって、会員にならないと見られないそうなので、自分が公開する絵はなんにもないのに会員になりました。そんで、またいろいろな絵を見に行って娘ときゃーきゃー言って。「タブ」というのがあって、絵のカテゴリを登録することができるんですね。だから、同じテーマでいろんな人が描いた絵を検索して見ることができるんです。便利!

   さらに、もっと簡便にスケッチ程度のものを公開できるものがあって、それが「手描きブログ」。これは、場所さえ教えてもらったら会員でなくても見に行けるけれど、「お友達限定」という指定ができて、描いた人が許可した人にしか見えないということができるらしいです。でも、いろんな素敵なイラストの中に「この絵はお友達限定です」って制限がかかってると、「見たい!」って思います。ルーベンスの絵を前にしたネロ少年の気持ち。そんで、また「手ブロ」に会員登録してお友達の申請をして許可を待つと。晴れて限定解除で見たらまたきゃーきゃーと感想を送ったりして。楽しい♪
   その他、呟くだけの意見発表の場、「ツィッター」なるものもあるそうで。

   みんな自分を発表したくてしょうがないんだなあ(いえ、わたくしも)。

   それにしても、手ブロはマウスで描く設定なのに、みんなあんなに巧くって。わたしは感想だけ字で入れたりして参加したいのでキーボード使えたらいいのにと切歯扼腕しています。それは、どうしても手描きがイヤな人はどっかのメモ帳にでも打ってコピーして貼ればいいのかな? それもまた、死んでも自筆で手紙書かないひとみたいで味気ないって言うか。いえ、わたしは下手でもそれが味と居直る質なので手書きで汚い字で通すと思いますけどね。それにしても、今の若い人はみんなイラストが上手なんだなあ。キーボード打ったり携帯打つのと同じ感覚でイラストを描いて公開できるんだ……すごい。

   この前はお絵かきチャットというものにも参加してきました。チャットというか、往年のリアルタイム会議は経験があるんですが。おかげでブラインドタッチが上達しました。話す速度で打てますよ。でも、お絵かきチャットは、画面の上で参加者がペンタブレットを動かしてリアルタイムで線が引かれ、きれいなイラストが出来上がっていくのが夢のようでした。わたし、手元で完成させた絵をコピーー&ペーストで貼り合いッこするんだと思ってました! さらさらときれいなイラストが描かれ、横で見ている人がいろいろ「すてき」とか「どうなるの?」とかコメントを書き入れながら、また、それに合わせて絵を描き加えながらおしゃべりをしていました(キーボードから字だけ打って参加することも可能)。
 技術の進歩って凄い! そして、プロの漫画家じゃないのにペンタブレットってそんなにみんな、持ってるものなんだ!?

   漫画を描くお友達同士が出逢うと、スケブ交換とかいって、持参のスケッチブックにそのひとの得意な絵を描いてもらう(自分の似顔を描いて貰うのではない!!)っていうコミュニケーションがあるように噂では聞いてましたが。その間、口でもちゃんとコミュニケーションは取ってるんでしょうけど。
   時代は変わってますねえ。
   そういえば、わたしが子供の頃にも、絵の上手な子に「キャンディ・キャンディ描いて」(時代が解るね!)といって描いて貰って大切に持ってるってのありましたけど。

   どんどん取り残されていってる気がしてきました。

   そして古いおばさんは、せっかくだからとお絵かきブログにマウスで汚い絵を描いています。そのうち上達するかも知れません。来年の年賀状は自作の絵になったりして(無理無理)。

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2010年3月23日 (火)

穴があったら

  (やばい! 携帯で取った作品の写真、お名前の所は外したつもりだったんですがバッチリ! フルネーム入ってました! 削除しました。ごめんなさい!)
   学年末保護者面談にでかけてみれば時間を一時間勘違いしておって。ああ恥ずかしい。校内の掲示物隈無く見て回っておもしろかった二年生の某くんの自画像。これは有名画家の作風を真似てみる単元のようで人気なのはゴッホとピカソ、女の子はローランサン。とにかく背景をぐるぐるさせて顔に緑をぬればゴッホ、顔を鼻筋のところで二分割すればピカソ、とにかく青白く薄ぼんやり塗ればローランサンとは皆々安直。まあローランサンなら顔が大変なことになることはないし、年ごろとしては妥当な選択? 

  ひとりデュブュッフェ? とやらを選択したのがこの彼。美術はテクニックとは別建てで志とか画題への姿勢とかもみるべきなんですね。ローランサンに挑んだ男子もいました。

   ……荒木飛呂彦画伯に挑んだ青少年はおらんのかのう? 教科書に例の載っていた画家限定なんだろうなあ。浮世絵には自画像の伝統はないしなあ。

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2010年3月22日 (月)

楽天開幕3タテ!?

   嗚呼なんと言うことでしょう! 
   昨年は怒濤の進撃で2位になったというのに、なんと開幕戦では去年のお客さんのオリックスを相手に3連敗! これは野村監督の呪いでしょうか。

   今年の楽天の予想順位は? と聞かれ、「5位」と答えたらしいですね、野村もと監督。アレだけ頑張ったのに契約を延長して貰えなくてまたぐちゃぐちゃ言ってたそうですが、困るよなあ。やっぱりあんまり長期政権になると球団側もいやなのかな? ホントに上位に定着するまでいて貰えば良かったのに。でも、最初田尾さんを指名したように若くてしがらみのない監督をオーナーは希望してるのかも知れません。
   だからって、「ワシがいないんだからもう勝てるはずない、もとの5位」ってのはヒドイと思うのですが、これも、「ノムさんヒドイでしょ」 と皆の同情が楽天の方に集まるという計算とか、これでチームのメンバーが奮起して4位以上になってくれればという計算とか、計算ばっかやねこのひと。いいえそこが好きッ! 実際今のブラウン監督は奮起して、「え~5位ってことないでしょ、もしホントに5位だったらおれみんなのお尻にキスしちゃうよ」って言ったとか言わなかったとか。
   と、大将たるものマイクを向けられたらただしゃべってはいけないのです。ハードな生き方ですけどね。

   でも、さすがに3連敗はないだろうって思ってて、だって、岩隈、まーくん、怜ちゃんの3本柱が確立したじゃないですか。って、Aクラスに入ったら開幕は主催試合じゃないんですか? でも仙台で3月中に試合は無理だからオリックス開催になったんでしょうか。なんか複雑。もう行けないけどね、Kスタ宮城。また座席を増やしたらしいですね(お客の収容人員が少なすぎて日本シリーズをやっても儲からないから楽天優勝しないでとかクライマックスの頃言われてたらしい。でも、これだけ増やしたから確実に開催できる数かというとそこは未確認、すいません)。
   というわけで、オリックス主催の開幕3連戦……。大阪ドームなら寒くなくていいですけどね。
   初戦はエース岩隈。当然。でも、1対0で負けて、旦那さま曰く、「援護がなかった」。ああ、打線はまだ本調子じゃないのかな。
   2戦目はまーくん。「勝ってるよ」というので安心してたら、楽天公式を夜に見に行った時9回裏の所に2Xと入って負けていたので、
   「マー君逆転2ラン喰らいましたか!?」と旦那さまに聞きに行くと、ごろりとふて寝していた旦那さまは寝返りを打ってこちらを見上げると、
   「違うッ! 小山がサヨナラ暴投!」と吐き捨てました……。
   翌朝新聞を見たら、さらにその前に福盛が同点打を浴びていたという……もるもる、きみはこの冬なにをやっていたのだ去年のシーズン終盤からまったく進化しとらんじゃないか。がっくり。
   3戦目の怜ちゃんで今年は初勝利! とばかりに期待してたんですが、ぼこぼこに打たれて(それでも一応9回までは頑張った)負けたみたいです。

   あーあ。

   野村監督はちょっと痛快でも情けないと思ってるでしょうねえ。奮起してくれて今年も2位とかになってくれたら、悔しいけど野村監督の理想として「人を残した」ってことで自分が仕事をした結果を残せたわけですから。

   いろいろ、どうなのよこのひと、とか思わないでもないですが、考えて行動するということを実践しているという点では好きです。でもやっぱ楽天にはガンバって欲しいわねえ。

   あと、楽天の公式の更新、球団職員の人が忙しいんでしょうか、結婚した筈(イケメンはやっぱり早い!)の怜ちゃんのプロフィールが2月時点でまだ「家族:両親、祖父、妹」みたいに独身時代から変わってなかったり、開幕戦の試合が終了してもまだスコアが試合開始前の状態だったりと少し寂しいです。どうしちゃったのよいったい。

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2010年3月21日 (日)

ちょ~新世界は薔薇色! ちょーシリーズ読破記念

   アルバイトが終わったとたんに弾けて、ゲームは日に3本も落としてやりまくるは、文庫を1冊1時間で3冊読破するはの春休みモード。虎ちゃんまだ一週間残ってますがな。引き締めていかないと。

   その1日3冊の対象が、虎美のためにシリーズ完結まで貸していただいていた「ちょー」シリーズ。コバーリム篇までは買ったんだけど、続きはとむ影さんに貸していただいちゃったので。ラノベの森にとうとう足を踏み入れた虎美が、
   「面白い!」と言ったのにしめしめと、
   「次は南の砂漠の国。
   怪しい魔法を使うために美しい姫君が必要といってダイヤがさらわれて、ジオは海賊に弟子入り。子ども達はスマート様と一緒に砂漠の国に潜入するんだけど、スマート様よんどころない事情で大変なことに……」と続きを語って聞かせたところ、
   「読みたい! とむ影さんにお願いしてえ!」となったのでした。
   本当にいつもすいません。

   「すごかった! 徹夜して全部読んだ!」って、虎美、おかあさんでもそれはしなかった。ああ、こらえ性のない性格に育てたわたしが悪いッ!

   お話は、「美女と野獣」を下敷きとしたファンタジーのシリーズ。王位を巡る陰謀で獣に変えられてしまったジオラルド王子が、行きがかり上自分の幽閉されていた森で近隣国の王を助けてしまって。
   「お礼に娘をやろう!」って、そこ子だくさんなので娘はいっぱいいたのでした。その中で、魔神の加護で人間レヴェルを超えた美貌を与えられた(おかげで孤独にたくましく育ってしまった)ダイヤモンド王女が「はーいパパあたし行く!」って名乗りを上げて。彼女はうわべに捕らわれる人間より動物が好きな人だったのです! ぼんぼんでおっとりな王子とたくましくて明るい王女は容姿を超えて恋に落ちたのでした。だってかれらは人間としてなにが一番大切かを知っていたから。
   てなお話が、パート2コバーリム篇で陰謀により神の祭祀が途絶えたため地の恵み(鉱業)が得られなくなって衰えた隣国の再興に関わったり、パート3レフーラ篇で魔神召喚の秘術に取り憑かれた魔法使いの野望のせいで王宮が乗っ取られた砂漠の国で世界を救ったり、そこで世界の狂ったバランスを支えるためのイケニエとして彼らの息子が捧げられるのを阻止するために身代わりになって悲嘆の第1部完! になったり。
   波瀾万丈抱腹絶倒だったわけです。
   驚天動地の結末にも、彼らの気のいいそして能力の高い友人達がきっと何とかしてくれるだろうということで希望を残した一時休止でした。
   そして、満を持してのシリーズ再開が「ちょー新世界より」。
   このシリーズ、一部の例外を除いてクラッシックのタイトルから題名を取ってきてます。一部フィナーレは「ちょー魔王」だし。
   はじまりを東の大陸にして、文化の違う地域を持ってきました。ヒロインは黎宝珠。チャイナな文化圏を匂わせてますが、そのものズバリな単語を使ったりはしません。食べ物も、シュウマイとは言わず、「挽肉や貝を小麦粉の皮で包んで蒸したもの」なんて表現して。この作者さん、こういう描写がウマイです。見たこともない国の風俗、行ったこともない国の地勢がみごとに描かれます。こういうのがファンタジーを読む醍醐味です。登場人物のすがすがしさだけでなく、御伽の国の世界が楽しくてこのシリーズを読みたくなるのです。
   宝珠はとある外見的事情で忌みきらわれています。今のニッポンではいや~んなにそれカワイー! な特徴なのですが、迷信深い東の大陸では、悪魔の象徴にも見えるのです。そして、母からの虐待・ネグレクト。
   さすがです、美しすぎて畏怖される姫君の次には、悪魔的容姿で虐待される少女を持ってきました野梨原花南(作者)。
   相手役には、今までの世界の中で陰気で企み事ばかりしていると仮想敵国として扱われて来たジールのクラスター王子。彼もまた異相によって親に嫌われ、外の世界に出ては殺される、と幽閉されてきた少年でした。殺されてなるものか、と必死の努力で勉強し、耄碌した父を圧倒して国政を握るようにはなりましたが、どうしても刷り込みから解放されない、まだ城から出て国民に姿を見せることができないでいるのです。
   その彼は、心の隙を魔法使いに突かれ、世界全てを呪うようになります。
   「世界を壊す!
   被害妄想に取り憑かれた王の国、魔法学校を擁する国ジールが、世界破壊を世界征服と偽って作戦行動を始めました。
   魔王の召喚・捕縛そして軍事的利用です。
   その大きな物語の中で、宝珠の役割は「東から来た少女が魔王を害し、望みを叶える」という予言の実行者。そして、宝珠とクラスター王子は出会い、クラスター王子の姿に驚かなかった宝珠にクラスター王子は感動するんですね(皆が黒髪黒い瞳の東の大陸から来た宝珠にとって、髪の色も目の色も肌の色もさまざまな西の国々の民はみな見慣れず、一度レフーラに上陸してその洗礼を受けてしまっていた宝珠にとっては目が何色でも髪が何色でももはや驚くに値しなかっただけ)。
   クラスター王子は宝珠に恋をしてしまうのです!
   自分を認めない世界を壊したいクラスター王子と、自分を排斥する故郷を出て自分を受け入れてくれる国をめざす宝珠の心の戦いなのです。
   自分の愛を容れて王宮にとどまって欲しいというクラスター王子と、自分に求婚してくれたことは嬉しいけど、トードリアの宰相への伝言を頼まれたという約束を果たし、自分がトードリアに迎えられたいという宝珠の心はすれ違い続けます。これがメインのテーマ!召喚されて、捕らわれて、出頭して。3度宝珠はクラスターと巡り会い、3度その手から逃れます。逃げるからまた追う! 世界の真理!

   大戦前の混乱期に宝珠は国を超えて手配されてしまいます。恋の相手を探すのに国家権力使うなよ、男の風下三千里だおまえは。人間・魔族双方から追われる身となった宝珠に従うのはダイヤの息子、三つ子の一人オニキス。世界のためにイケニエとなる運命の子でした。彼ら兄弟は父母を救い出すためにまたそれぞれ方策を探っていたのでした。二人は熱砂のレフーラからコバーリムの森林地帯、ジールの街角、冬の山脈を越える命がけの旅を続けるのでした。

   子供達篇も登場人物がたくましい! 彼らはつらい現状に甘んじようとはせず、それぞれあがきます。宝珠は家を出て、西の大陸、トードリアを目指します(これが、レフーラ篇で最後にジオと出逢って奴隷の身から解放してもらったリターフが約束通り東の大陸を訪れていて、その縁というのがウマイ!)。クラスター王子にしたって、迫害されるだけの日々から脱却して、父王を圧倒し、政治権力をほぼ奪うまでに既に成長しています。三つ子は魔神と交渉して父母を目覚めさせることに成功し、秀才サファイアは魔術を学び、元気なオニキスは必要な「神剣」を探し、女の子のオパールは王族としてのしがらみを引き受けて女学校で大人しくしています。脇役の大人達が、ほんとに「美女と野獣」の頃からのレギュラーから、名もなきおじいさんおばあさんまで、彼らを優しく、時には厳しく見守り、手助けしてくれてるんですよねえ。実にいい大人です。

   

ダメダメなのは魔法使いです。レフーラ篇もそうでしたが、今回も、手段を目的にスライドさせちゃって、マッド・サイエンティストのようになってしまってました。そういうのに限ってまた力がある。一国の資源(人的含む)とか富とかを費やして、おまえそんな私的でしょうもない目的のために魔神を召喚したり魔王をとっ捕まえたりするか!
   クラスター王子もそうでしたが、力のあるものはその力の使い方についてよく考えなくてはいけないという実例(いや、現実ちゃう)でした。
   ま、その大変な世界の危機を救ったのも、主人公側の魔法使い達なんですけどね。彼らも必ずしも「いい魔法使い」ではないです。レフーラ篇の冒頭で、事情があって正体を明かせないゴルディオン様を市井の見せ物扱いしてイヤミを言ったレードラとか、大昔に命を落とした自分のために妻が渾身の魔法で魔神達に交渉した結果、生き返り、子孫とともに世を見守り、世界の危機が起る度にイケニエを選定していた魔法使い一族の長老とか、作中何度も言われてます。魔法はただの力、使うものの意志でどうにも転ぶ、と。実に真理です。魔法を科学に置き換えれば現実にも通用するでしょう。

   そういう、人参のケーキですとか、フルーツやなんかで甘く口当たりをよくした今時の野菜ジュースのように、目や舌を楽しませるようでいてちゃんとそれを摂取するお小さい人たちの心身のためにもなる、非常によい物語であったと心から思います。もう、ライトノヴェルのよい見本のような作品。作者さんを尊敬してやみません。

   そして、尊敬するのはスマート・ゴルディオン様!
   貧窮の中で身を起こし、魔法学校の門前の小僧から向学心を認められて名門の秀才と机を並べるや才能を開花させ、努力で魔法を修めたのち、友人との競争で悲劇を経験してからは苦悩の日々を送り、よき師を得て復活してからはもうはっちゃけた遊び人になってしまわれて。だいたい「ラボトローム王家ご一行」になにかあったらこのひとが無茶やったと相場が決まっていて。お供えの団子をつまみ食いして下痢するというしょうもない登場から、旅費を蕩尽して王子様に貧乏旅行をさせたり、魔法の余波で南の果てに飛ばされた子供達を守るために身をやつして花街でいかがわしい占い師の真似をしたりと、獅子奮迅のご活躍。それでも世界を救うことのできる最高の魔法使いの一人には余裕で数えられてしまって。作中、3柱の魔神全部の召喚に立ち会ってるのだから実力は確か。ガリ勉で飲みに誘うと睨まれる青春時代から、いつどんな状態でも若人に暖かく目配りしつつ人生を楽しんでいる老年期(姿は若いハンサム)へのシフト・チェンジは理想です。わたしもこんないい年寄りになりたい!

   あと、大変だなあと思うのが、親についての描き方。人間を作ることだしなあ。
   我が子のために命を投げ出したダイヤモンド夫妻、異相を持って生まれた娘を魔物、魔物と罵って虐待して育てた宝珠の母(それでも、後ろ暗い技術ばかりとはいえ、いろいろ仕込んでくれた義父たちがいたということは、彼らにはそれなりに可愛がられてもいたとは思う)。異相のクラスター王子の生母は同様に、おまえを生んだおかげで自分は幽閉された、と愛憎入り交じる想いから「姿を見られた殺される」と呪いとも言える言葉を浴びせ続けてました。父王は、他に嗣子が得られなかったことから手のひらを返してクラスターを頼るようになり、今や足かせとしか見られていません。物語終盤では、その父も「卒業」されるように描いてありましたが、大団円後、ジール王室がどうなったかについては不明。

   わたしはあまりにも物語世界に没入したために母からキチガイと言われて育ちましたが、自分が親になったら子供にはこうしてやろう、こう接したいと願って親になったのに、さて、ちゃんと思った通りの親になれていますかどうか。同じ本を読んで感想を言い合ったりということはできていますが、娘にはありがたいと思われているのかどうか。
   とりあえず、この本を紹介できて良かったと思っています。とむ影さんも、どうもありがとうございました。
   ご覧のみなさまも、もう完結して久しい作品ですので書店にはないかと思いますが、お目に留まりましたら是非どうぞ。

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2010年3月16日 (火)

桜の後には 名を売る篇

   合格者説明会の次には入学者説明会です。どう違うって、この日はジャージの注文や教科書購入とかだけだと思ってたんですけど。
   とりあえず、新学期の特進コースとかのクラス分けの資料にするからと推薦組・前期入試(内申書&面接のみ)を含む入学者全員で学力検査があるとは聞いてたんですが、おかあさんは何して待ってるのかな~と暢気に構えてて、昨日のお昼、余裕でストッキングなんか穿きながら、  
   「50分のバスでジャイアンツランドまで行って、そこから歩きね」なんて言って、
   「持ち物の最終チェックだ。今日は結局ジャージの注文書だけでいいんだろ」なんて豹太に「入学の手引き」を読ませたら。

   「おかあさん、入学者カードは?」
   「ああ、こないだ出した。身分証明書になるやつな」
   「それは生徒カード」
   「え?」
   と、提出書類が綴り込まれた冊子をひっくり返すと、あの期初のノルマ、家族構成や緊急連絡先を提出するあの書類! 自宅近くの地図を書く欄もちゃんとあるアレが手つかずで……。
   「健康カードも」
   既往症とかアレルギーの有無を書いて出すやつもありました……。
   「今から書く!」
   「地図どうするの!?」
   「最寄り駅(または停留場)って書いてあるからうちの裏の停留場だけでいい!」いやそれはどうよ?
   ぐっちゃぐちゃの字で空欄を埋めながら、
   「自宅近くの本校生の友達は今井君でいいんだな!? ファーストネームは!? 翼だっけ?」(そんなわけがあるか)
   いろいろやっておりますが、バス時間が迫ります。非常事態だからということで、財布に入れているこの辺のタクシー会社のカードを出して電話。
   「ジャイアンツランド裏の流石高校に12時半に着きたいんですけど。うちはイーヴィヒベルク中央交差点横なんですけど大丈夫?」
   「余裕で大丈夫です。5分で参ります」
   「支度にかかりそうだから、もっと後でいいわ。何分で着くかしら」
   「6分も頂ければ」
   「本当? でも、15分に来て貰うことにしましょう。そこのリーリエマート前で」
   「かしこまりました」って、車がないうちで子供が病弱だとタクシーも交通手段として使いこなせるようになって、もう。

   「12時半は物品販売の開始時刻だ。最悪の場合説明会開始の50分に間に合えばいいのだ」と必死で自分と豹太の気を鎮めようとしたりして。ああ、大変。
   なんとか書類を書き上げて、二人して汗をかきながらうちを出て、14分にリーリエマート前に着きましたが。
   来ません。
   おいこらアルトマン・タクシー(仮名)。
   道が混んでるのかしらと思いましたが、全然来ないまま20分になりました。
   「ちょっと、さっきお願いした早乙女だけど、タクシーが来ないんだけどどこで待てばいいのかしら?」
   「すみません! 調査します!」と言ったきり待たされて。

   「相済みません、お名前を確認せず別のお客様を乗せてしまったそうです」

   はぁ?

   「困るわ。他のじゃ間に合わないからタクシーをお願いしてるんじゃないの」
   「直ちに別の車を配車いたします」って、待つこと10分。
   「早乙女さんですか~!?」と向かい車線に停まった黒塗りタクシーに声を掛けられ、進行方向の関係からわざわざ道を渡って乗り込んだときには12時31分になっていました。入学者説明会に遅刻して入学取り消しになったらどうしようと(そんなことないって!)もう目の前は真っ暗になっていて、その場で流石高校の電話番号を資料をひっくり返して探し、遅刻の連絡。
   「それでどちらに行ったららいいんでしょうか」
   ながなが言い訳をしていた運転手さんが、とぼけた感じで聞いてくるんですったら!
   「流石高校って言ったはずよ!」 
   「知ってますけどここから行く道はちょっと……電話番号分かったらカーナヴィに入力して行けるんですけど」なんて言いぐさに腹を立てるまもなく流石高校に電話が繋がって、
   「ああ、大変申し訳ございません! 本日説明会に出席するところの早乙女豹太でございますッ! よんどころない事情で遅れそうなんでございますがいかがしたらよろしいでしょうッ!?」
   もうおかあさん必死。手で持ってた説明会資料の表紙に流石の電話番号が書いてあったので、運転手さんに見せるよう豹太に手で指示。なんとか車は動き出しました。
   「5分ほど遅れるようなんでございますが」というと、事務の方は
   「ああ、2時半に間に合えばいいですよ、体育館に受付の職員がおりますからどうぞお申し出下さい。お気を付けて、お怪我のないようにいらしてください」と行き届いた応答でした。やっぱこの学校にしてよかった。
   運転手さんも安全運転より時間厳守をやや優先したようなドライヴィングで、ほんとに5分で日テレのスタジオを通過し……
   「あれ?」
   そこの裏門で良かったんですけど、カーナヴィだから正門しか表示しなかったみたいで、車はさらに遠回りして正門を目指してました。
   「おかあさん下ろしてもらう?」
   黙って乗ってる豹太ものんびりさんです。
   「ここまで来ては無駄だ。時間が迫ってるんだからここまで来たら正門へ行ってもらえ」
   そのまま正門を通過してだらだら坂を上って、ほんとに玄関前まで行ってくれそうになって。迷ってる間にメーターが一つ上がって。
   「おかあさんもういいんじゃ」
   「ここまで来たら最後まで行ってもらう!」
   やけになってるうちに裏門の時点から2回も上がってました。
   しかも、メーターよりさらに200円かかって!
   最近タクシーって乗ってなかったんだけど、首都圏はタクシーを呼び出すと200円かかるんですか? それとも、わたしを乗せないで去った車の分!?
   怒り心頭、一度携帯登録したアルトマン・タクシーの番号を消そうかと思ってしまいました。でも仮名にしてるあたりわたしも気が小さいわよね。

   でも、校舎に入ったらまだひとがウロウロしてるし、内履きのサイズをみるのに時間がかかって列が流れてないから先にジャージのサイズ合わせに行ってくださいとか職員の方が声をからしてたりと、てんてこまいで。
   なんかセーフみたい。と胸をなで下ろしてたら、ゴルドベルク中の皆さんと合流できて、いろいろ話ができました。
   内履きも教科書も学校推薦辞書もちゃんと買え、説明会会場に動くと説明会はまだ始まっていないのでした。
   (みんなごゆっくりな、もう時間は40分もたっとるンやぞ? この学校は案外緩いんかいな)と席について、資料を確かめていたら。
   物品販売    12:30
   入学者説明会 13:50
                   って。その時点で体育館の時計は13:35。

   そりゃみなさん余裕なわけよね。

   「おかあさんしっかりしてよ」と豹太につめた~い目で見られてしまいました。

   そして、「授業料無償化はとりあえず大丈夫そうですが、PTA会費、生徒会費、エアコン使用料、オリエンテーション合宿参加費は別途負担願います。これが1年前払いで4万9千円! 入学式までに振り込んでその証明書を持参願います!」って。郵貯銀行の振り込み用紙がもう配布資料に入ってました。

   

やられた!

   「間違えずに合格通知書番号と生徒氏名・保護者氏名を書き込んで、振り込んでください」って。その場で忘れないように合格通知書番号を書き入れときました。

   それで、帰りはとぼとぼと歩いてジャイアンツランドを目指し、尾根沿いの「バイパス」を通ってイーヴィヒベルク中央交差点まで下りてきたら、ホントに35分で来たのでした。なんだ、これなら通えるかも。そして、その足で郵便局に飛び込んで振り込みを済ませました。教科書代とかでいっぱいお金用意してたので。

   そして今日豹太に
   「ほ~らほ~らもう完璧!」と振り込み証明書を見せていたら。
   「おかあさん、番号違う」って。
   「そんなバカな、確かに合格通知書から引き写したんじゃないけど、そんな数字じゃなかった?」
   たしか足してブタだったよなと思って893番と書いたんですが。
   「そんな大きな数字じゃなかった」
   「いーや、たしかにこの組み合わせだった! 調べろ」って、本人に入学手続き書類をひっくり返させたら、
   「398番!
   ああ、確かに足してブタですね。
   「おかーさんどーすんの!?」
   「早乙女豹太、保護者は早乙女獅子王、ちゃんと名前と住所は間違わずに書いたんだからゆうちょ銀行には金は間違わずに入ってる。どうせ最後にリストに名前が残るから(あ~ここんちおかあさんがマヌケなんだな)って思われるだけ」
   「大丈夫なの? 入学取り消しにならない?」
   「……明日考える」
   もう、目の前真っ暗で。わたくし蒲団に潜り込んでしまいました。
   「おかーさん!」
   「おれなんにも悪いコトしてないのに」
   猫科のひとたちが二人して責めるので、しばらくして気合いを入れ直して電話を掛けました。
   「新入学生の早乙女でございますぅ! 大変お恥ずかしい話ですが振り込みに手違いがございまして!」
   演技過剰でお電話をしましたら、
   「手で書き直しといてください。それで、入学式の時に間違えたって言ってくれればいいですから」
   「ありがとうございますぅ!」
   「念のため、生徒さんのお名前は?」 
   「はい! 398番の早乙女豹太でございますぅ!」

   入学前に全然喜ばしくない方向で有名になってしまっている早乙女君でした。
   流石高校の代表番号も携帯にバッチリ登録しちゃったし。

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2010年3月14日 (日)

「龍馬伝」土佐は進歩的だったんですねえ

   最近は情熱を失ってしまって、ほとんど見てなかったんですが、今日、大河ドラマを冒頭だけチラッと見たら。

   龍馬さんのおうちで家族がお食事の模様。大きな声で話題をリードしているのは龍馬さんのご姉妹で、どうやら結婚されている方のようですが、嫁ぎ先の悪口を延々……。

   土佐って、民主的なお土地柄だったんですねえ。

   家族の男女が一緒に御飯を食べられて、食事の時に大きな声で世間話ができて、しかも、嫁ぎ先の、お姑さんや旦那さんの悪口!

   叱られないんだ?

   このように進んだ土地柄が維新を進める原動力であったのでしょうか。家族みんなで大きな声で和やかに会話をしながら食事なんて、アメリカのホームドラマの洗礼を受けた戦後経済成長期を経てからのことだと思っていました。蒙を啓いてくれてありがとうNHK!
   大河ともなれば時代考証が付いてるはずだし。歴史的なこと以外でも、まさかホームドラマの手法そのままに描くわけないし。脚本家の方はきっと歴史ものとかにお詳しいはずだし。ドラマだからってまさかいい加減なことはすまいと……。まさか見てる側のレヴェルに合わせたとか言わないでしょうね。

   だめだ、自分で書いてても胸が悪くなってくるイヤミだ。

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2010年3月11日 (木)

オンドゥルラギッタンディスカァー!?

   終わったー!

   毎年恒例春のアルバイト、大学時代のお友達から貰っておるテープ起こしが、今年もやって参りまして(ありがとう! 助かる!)勇躍引き受けたはいいけど締め切りが3月12日って、卒業式じゃん! いつも締め切りギリギリで、最後2日ぐらい徹夜して朝8時メイル納品(おかあさん無茶です)とかやってるのに卒業式にそんなコトしてられないよ! とばかりにすぐメイルして、
   「前日11日納品でよろしいでしょうか」って、わざわざ前倒しにしちゃったよ、バカ!
   「もちろん、できあがり次第で構いません」って……。いや、このご時世仕事を回してくれるだけで御の字よ~! と引き受けて、先月下旬から地味に取り組んでました。

   真面目に教育に取り組んでおられる先生の講演会を企画して、その要旨を雑誌に掲載するという目的なので、文に起こすこっちも勉強になります。質疑応答のコーナーで、このようなひどい目に遭っている児童と保護者がいるのに行政は対応ができていないとか聞くともうこっちも怒ってキーを打つ手が滑ったり、会社の方に電話を掛けてこの最後の相談者の方のこの児童には手をさしのべてあげた方がいいとか横から勝手に意見したり。おかあさんおっちょこちょいで困っちゃう。

   前回はほんとに滑舌の悪い先生で、何度聞いても何言ってるのかわかんなかったんですが、今回は言語明瞭な先生で理路整然とお話しになってくれて、聞くスピードで打てて非常に能率良かったんですが(それでなめてしまった?)、それは3人のうちの前2人で。最後の先生が非常に滑舌悪くて、それなのに時間が足りないとかで早口で(しくしく)。そうでなくても、そのセンセイには使い慣れてる「特別支援学級」という言葉が「とれしぇんる」っていきなり早口になっていて、、どんなエレガントなフランス語のテクニカル・タームと思いました。講演会のメモとか貰わないとわかんなかったって! 
   メモ帳に打ち終わってから、納品形態のワードに持っていってツールで総字数をカウントしたら、5600字程度に要約してとの指示なのに11000字もしゃべってて! しかも、それでも「え~と」「ま、その」「これが~なわけで」なんて話のコロモを省いた後で!
   泣きながら要約作業を今朝の1時ぐらいから始めたんですけどね。今日はPTAの作業があるから3時くらいには寝たいな~とか思いながら。

   「マイナス~です」って突然言うから何かと思った。文脈では物事がいいカンジに動いたというものだったので、おかしいな~って思ってよく聞き直したら、

   「回り出すんです」だった

   って、これは絶対ネタになると思いました。うちの子たちも笑い転げてました。

   時間かかるな~とやってるうちに辺りが明るくなってきて、鳥の声がしだして、なんとか5400字ぐらいにまとまったのでメイルに添付して納品いたしました。

   折しも、3周ぐらい周回遅れで豹太が、
   「おかあさん、ネットで有名なんだけどオンドゥル語って知ってる?」って。
   「おう、平成仮面ライダーの俳優が滑舌が悪くって、
   『本当に裏切ったんですかぁッ!?』って言ったはずが
   『オンドゥルラギッタンディスカァー!?』って聞こえたって話だろ?」
   「知ってるんだ!?」
   「それはおまえ達が仙台にいた頃の話だろう。母も最近ネットで知ったが。なんでそんなにおまえは周回遅れなんだ、恥ずかしい」などとしばらく盛り上がっていたのですが。

   やっぱさ、いい滑舌で話すことは大切ですね。

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2010年3月10日 (水)

こんなところに景気の後退が

   旦那さまがチラシの束をチェックしながらうめいたと思ったら。
   「リーリエマート!」
   「なんですかぁ?」
   「リーリエマートのチラシがとうとう」
   「だからなんだって?」
   「全部イラスト
   この前は、週末じゃなくて建国記念の日の特売だったから一色刷りのチラシだったんですが、それでも商品は白黒写真だったのに。今日はとうとうお肉も魚介類も頑張ってるおじさんのイラストも、全部手描き。
   「うわー。いよいよお金がなくなってきたんですね」
   去年辺りまでは赤青2色でロゴタイプの印刷がしてあったレジ袋も、今はCGCグループ共通の印刷のものに変わってしまったし。今まで必ず袋詰めの係のひとが横について、レジを通すなり袋に詰めてくれてたのが、「4番5番レジはセルフでお願いします」になったし(でも、手持ちぶさたな時間帯の時は黙ってそのまま詰めてくれちゃうけど)。
   地味に経営が怪しくなってきてるのでしょうか、地元スーパー。
   なにをやったら景気が良くなるんでしょうねえ……。

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2010年3月 8日 (月)

虎美は英語が苦手

   豹太はあとは消化日程で、今日は映画鑑賞に行って来たと言ってましたが、虎美はまだまだ授業があります。英語の宿題をみてやってました。どのくらい英語がダメかというと、

   「超難問だって!  『わたしの父は昨日オーストラリアから帰ってきました』」
   「どこが難問!? 『帰ってくる』は returned いや、came home かな、一年生じゃ。カメホメじゃ、カメホメ。うえるかめ~って、亀の苗を植えて絶滅危惧種の海亀を育てる話はしたかな?」
   「知らない~」
   「誰だっけ、だまって聞いておったが」それは朝ドラの「うえるかめ」にひっかけたホラ話だったんですが。
   「お兄ちゃんじゃない?」って、手元を覗き込むと、ほんとに kame home って書いてて、嗚呼!
   「バカ者~ came もまともに書けんのかッ!?」
   「ちょっと間違えただけじゃな~い!」
   「まともな人間はそんなところでちょっと間違えないッ!」
   ぶーぶーいいながら書き直しますが、消しゴムで消すのもいい加減、半分くらい消え残ってるところへぐちゃぐちゃ書いて、見苦しい。ああ、もう。だめだ、基本的な勉強の態度から間違ってる! しつけがなってなかった! わたしがいけない!
   「父ってなんだっけ?」って、耳を疑いました。
   「ファーザーだろ!? mother の  mo 取って fa!」と言っても、笑ってごまかして手を動かそうとしないのです。
   「ど忘れなんだよ」
   「f、a、th! er! ど忘れって言うかそんなもん!」
   おかあさん血圧上がる上がる。
   「そんなレヴェルじゃそりゃまじめに宿題やってたら2時までもかかるよな! 最低! そんな人間がお医者さんになりたいなんて笑止千万! お兄ちゃんのように足柄山麓マンダリンへいけ! いや、マンダリンだって年間100日も休んだやつは取ってくれないぞ!」 マンダリン学園様には失礼いたしました。設備が整ってていい学校なのよ、うちから遠いだけで。
   できたというので見てみると、
   「I father came home from Australie yesterday」って!
   「おまえ、オーストレィリァの語尾はa だろうが!」
   「あ、そうなの」そうなのって、おかしいと思え!
   「最後にポチ(ピリオド)がない!」
   「あっそうかー」
   「全部の問題の文末見とけ」って、それよりもっと凄いものが!

   「I father ってなんだ!? my father だろうが!?  恥を知れ恥を!」と叫んだところで理性を取り戻して、
   「あらあら、虎美ちゃんおかあさん恥ずかしいわ」としなをつくって貴婦人ぶりっこ。もう遅い! とそこで変なところへ頭が働いて、

   「IT に強いおとうさんか? アイ・ファーザーって!? 解った! アップルの新製品、次はidadだな!」
   「やめて、おかしすぎる!」
   おかしいのはおまえだ!
   あーあ、休みすぎたからって、1年やってきてこれとは。先が思いやられます。

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2010年3月 5日 (金)

桜咲く後には

   

咲いたら一年生~♪
   入学式の前にはいろいろあります。合格手続きは本人がやってきましたが、1週間経ったら今度は入学手続き。「金融機関」には火曜日に行って来ました。月曜はもう満員だったそうですが(滑り止めの私立で公立の結果待ちを許してくれるところは火曜が締め切り日だったみたいだから)。せっぱ詰まったひとを優先しようという気遣いじゃなくて、単に月曜はPTAの委員会の締めの会だったから。まじめな活動報告&反省会ね、楽しい打ち上げはまた後でやります。
   その「公立高校指定金融機関」も、神奈川はいろいろあって、地元横浜銀行から4大都市銀行、地銀では近場の東京都民やスルガ、静岡、静岡中央は解るけど、北陸や第四ってこの辺の地銀じゃないんじゃないかなあ?
   仙台だと七十七銀行一本であろうところ。やっぱり都会は面白いです。
   信金信組もいっぱいあって、さらに「県内の農業組合」もあったので、近所のJAセレサ川崎農協を選びました。……そうなの、いちばん近い郵貯以外の金融機関は農協なの。ちょっと引きました。小学校も中学校も、給食費はそこの口座からの引き落としを指定されて、口座開きましたけど。……農家は日祝日関係ないし朝早いから、ATMが結構使いやすいのは助かりましたけどね。夜も平日は9時まで動いてるし。
   「直は素早いんだぜ(ジョジョ5部名台詞より)」とばかりに旦那さまの口座からの直の引き落としを狙ったのですが、
   「え? おれまだ仙台の七十七銀行本店でまかなってるから、こういう判子の要る書類は1,2日じゃ無理」って。その他はネットでクリック一発の送金などで対応できてるそうですが。
   しかたなく、サオトメマイコさん(仮名)名義のセレサ口座からの引き落としになりました。
   (女名義の口座から引き落としでシングルマザーなご家庭と思われないかしら……)って、考えすぎ。

   入学手続きには、振り込んだ入学金の入金証明と、入学誓約書、校費の口座引き落とし依頼済書の他に、特進クラス希望届と選択科目希望届、学生証(住所部分を自分で記入)が必要です。こういう必要書類が「入学の手引き」として一冊に綴り混まれているのが便利だと思いました。必要なページを切り取って記入して提出するようになってます。バラバラにならないから助かる! 健康調査票や家庭環境調査票もあるようです(これは入学式に提出)。そういう、これとこれはこの日に提出、この日はなにがあって持ち物はこれ、とちゃんと表になっているので実に助かりました。やっぱり都会は凄いわあ。

   「公立高校の授業料はただいま無償化が検討されていて、今国会で審議中です。可決されれば授業料は無料となり支払いは生じませんが、万が一否決された場合追って指示します」云々のプリントが挟まってました。これでカン直人がキャンと鳴いて原資不足で無償化は無理となると暴動が起き……ないか、やっぱり。今年はほんと、どこの公立も志願者増えたみたいですけどね……。

   さて、これを持って4日の午後1時に流石高校の事務室に行かなくてはならないのですが……。
   「豹太、歩いて40分で行けたって本当?」
   「ま、おれの脚ではね」
   「ジャイアンツランドまでバスで10分だったしなあ、無駄だよね」と、歩いてみることにしました。だらだら坂を下って、しばらく行って、また上って……結構あるじゃない。
   これが、うっかりタイトスカートをはいていて、脚がペンギンほどしか動かせないから大変、下る分にはいいけど、上りはだんだんきつくなってきました。ただでさえ、最近は運動不足、寒かったからずっとお散歩はカットして、2軒先のスーパーも行かない日があったりしましたから。
   足っていうより脚の付け根が痛くなってきました
   なんとかジャイアンツランドの前の目印のファミリーマートにたどり着いたときには、もう25分経過してました!(いやそりゃ平地でも25分も歩けば大散歩だよ!)
   なんということでしょう! これから先は頼るもののない一本道を下ってゆかねばならないのです! たしか、12月の実績でここから20分。
   やっぱりバスに乗るんだったよ。
   人目を省みず(幸い人も車もほとんど通りませんでした)、時々スカートをたくし上げて足捌きを確保したりして、なんとか歩き通し、流石高校の裏門の時計を見ると、1時5分前だったのでした。
   所要時間50分。おかあさんにしては頑張ったかな?
   でも、入学式はイヤだ! もっといい服着て、いい靴はく予定なんだもん! 絶対別の交通手段考えよう!

   もう事務室前には5人ばかり行列ができていて、手続きは前倒しで始まっていました。
   必要書類を出してお願いしますと頭を下げて出ると、ジャスト1時!
   なんとかジャイアンツランドまでのろのろと帰り、ジャイアンツランド前ターミナルからノイエ・リリエンベルク行きバスに乗って帰ることにしました。

   時刻表を見たら1時間に2本!

   それなのに、生意気に電光掲示板!
   「ノイエ・リリエンベルク行きは5分後に参ります」って文字が流れるの!
   峠のファミマに行ってお茶を買ってきて(側に自動販売機もありましたけど、主婦は3円をケチる! ついでにTカードを見せてポイントもゲットだ!)、ベンチに座って待たせて貰いました。ああ、助かった。

   帰りはほんとに一瞬で、やっぱり今後は途中まででもバスにしようと心に誓いましたことよ。
   多摩丘陵は梅の季節、お天気も一応保って、歩いている分には寒さは感じず、どこのお宅ももうきれいに咲きそろっていて、ここはもうボケが、こちらはプランターにパンジーがびっしり、と目の保養にはなりましたけれど、ちょーっと疲れました。

   ということで、昨日の更新はできませんでしたけど、ぐっすり寝て本日は午前中にパソコンを触る余裕があるよというお話。

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2010年3月 1日 (月)

桜が咲く前に

   パンやさんのところの上のお子さんは駅の向こうのケーニヒスキルヒェ中学です。同じ公立と言うことで修学旅行も各種校内行事もほぼ同時期、
   「あ、授業参観ですか~? うちもです。今女房が行ってます」
   「修学旅行もう出たところですよね? 朝、新横浜まで送るの大変だったでしょ」と情報交換したりして(うちは朝一でみんなノイエ・リリエンベルク駅集合で、そこから隊列を組んで新横浜まで移動したのですが、ケーニヒスキルヒェは現地集合、みなさんおうちの車で送って行ったとか……校風の違いなのかな?)。

   公立の後期日程入試が終わった後、パン屋さんが、
   「来週うちの(子は)ジャイアンツランド行くんですよ、学校から」って。駅2つほど向こうのテーマパークです。
   「うちも卒業遠足はジャイアンツランドっていってたけど……卒業式の後で行くんじゃないの?」
   「いや、うちんとこは発表の前に行くらしいですよ。昔はマウント富士パーク(仮名)だったってのに、しょぼいっすよね」
   「都会だなあ……まあ、近いからいいじゃない」
   「そっすね。マウント富士パークじゃあ行くまでに時間かかっちゃいますね」
   「しかし、まだ正規のカリキュラムをやってる時分になんで遠足……?」

   あとは公立にしても私立にしても2次募集しか残ってないから、もしかして桜が散っちゃったら怒濤の春を経験しなくてはならないし。

   ドキドキはあるにしても、仲良く過ごせる最後の時期だから。

   最後の思い出を作りに行くんだなあ。

   なんかしみじみして、もっていかせるお小遣いやらおやつやらの算段をしていたんですが(食事はみんなでバーベキューらしい。いいなー)。

   「うちは水曜ですって」
   「お天気いいといいですね」
   なんて話をしていたら。

   その週になって、なんだか学校から帰った豹太、毎日先生が余談ばっかりすると言います。
   「今日の理科は、高校になったら取る選択科目の話だった」
   「やはり生物は押さえておかないと医学系に行けないと?」
   「ううん。楽譜が読めて歌を歌うのが好きだったら音楽を取ったらいいって。でも、習字もねらい目だって」
   「理科じゃないじゃん!」
   ほんとに余談なんだ!?

   そういえば、彼らは期末試験を受験のほんの2日前に終わっていたのでした。
   なんでこんな時期に、と、PTAで日程のすりあわせをしていてみんなぶーぶー言ってましたっけ。私立推薦合格組はもうとっくに決まってるから、勉強をするモチヴェーションを保つためであろうとか必死に理由を考えていたのですが。

   わかった。もう教える課程が修了してるんだ(当然だけど)。

   2次募集や、学内選考(特進クラスとかがどこでもあるらしい)、そうでなくても気が抜けて勉強する習慣がなくなってしまうことを防ぐために、ドリルやワークをさせたり、作文を書かせたり、卒業式の練習をさせるにしても間が持たないんだ。

   結果が出るまでまるまる一週間ありましたから。

   そりゃあ、遠足でも行かないと間が持たない。

   「ヴェスティクターアも今日だったらしいッスよ。もうこの辺日替わりで川崎市の中学校の貸し切りじゃないスかね」と、パン屋さんも事情通で。
   「かもねー」
   ジャイアンツランドも儲かったことでしょう。貸し切りにした方が、今日は一日お酒を出さないとかしやすいでしょうしね。

   いちど皆で遊びに行ったときは、絶叫マシンが怖いのとお金の持ち合わせがないのとでずっと荷物番に甘んじていた豹太も、腹をくくっていろんなマシンに乗ってきたそうです。

   「それでバーベキューは美味しかったかい?」
   「みんな肉しかくわねー! おれは肉が焼けるのを待つ間キャベツとタマネギせっせと食ってたよ」
   ああ、貧乏性が身について……(落涙)。

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