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2009年2月14日 (土)

門前の虎ちゃん習わぬカルミナを歌う話

   「おかーさん、その歌毎日歌っててまだ覚えないの!? あたしもう覚えたよ! べーれ じゅー べー あーれー みーん♪」
   ホントに我が子ながら 憎 た ら し い

   「おまえ、この教科書で習ったのと違う気持ち悪いドイツ語見て歌ってみろ!」
   おかあさん八つ当たりしてます。
   ホントに、じゃあ純粋にギョエテとかシルレルとかダウメルとかの由緒正しいドイツ語なら読んですぐ歌えるとでも言うのかよ。純粋に頭がもう衰えてるんだ、情けない。

   「カルミナ・ブラーナ」10曲目は1部のクライマックス、
   「もしも海からライン川まで世界中が全ておれのものになったとしても
   おれはあえてそいつを全部捨てちまおう
   イギリスの女王様を
   この腕で抱けるんだったら」
   と豪快な歌詞を威風堂々と歌い上げるチャーミングな曲であります。
   「カルミナ・ブラーナ」の中でもすぐに覚えて鼻歌にしたい曲ベスト3に入る曲なんですが、いかんせん、歌詞が古いドイツ語なので、かえってややこしいんです。

   「このdiu ってのは du  のことでいいのか?(違います) min はふつうに mein だよな、Rin は Rhein かな、対訳から言って……」なんて考えてしまうので、1拍も2拍も遅れてしまうんですよね。参った、参った。

   例によってシモヤナギ先生は、
   「イギリスの女王様って、あのひとそんなにいいですかねえ? ぼかぁ、この前死んだお嫁さんの方がいいなあ……ダイアナさん(ボソッ)」なんて言ってました。

   

イギリスは女王で持ってる国ですが、中世レヴェルで全世界(ラインまでが全世界なんだから時代が解るネ)と引き替えにしていいような女王様っていうと(お妃様もアリだろう、語義的に)、エリザベスⅠ世じゃないですねえ。アリエノール・ダキテーヌですかね? イメージ的に。

   ってなことを考えてたら、ああ、また入り損なった! もう! 

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2009年2月11日 (水)

小学生もヒミツケッシャに入りたい?

   歴史ミステリー番組を見ていた虎美が質問してきました。
   「おかーさん、フリーメーソンってなーに?」

   それは小学校6年生が知るべき情報じゃないと思うな。

   「……ヒミツケッシャだ」
   さて、それ以上を簡潔に説明する気力と知識量が無いなあと思ったおかあさんは、

   「『モーツァルトは子守歌を歌わない』森雅裕(作画有栖川るい)を読め。いっぺん読んだはずだぞ」
   「え~忘れちゃった」
   「本棚の下の段にコミック版が入ってる。原作もあるけどアレは難しいから読まなくていい」
   いえ、ほとんど原作に忠実だったんですけどね。ベートーヴェンが若いイケメンだったことを除けば。

   おかあさんが雑食性だとなんでもうちにある漫画で間に合うなあ。
   でも、やっぱり小6はフリーメーソンよりまともな歴史の流れをお勉強して欲しいな。
   TV番組の中の説明を聞いてただけで、
   「あたしもフリーメーソンに入りたい!」って言い出しておかあさん腰を抜かしました。おどろおどろしく描くのもいろいろ差し障りがあるんでしょうけど、そんな志のあるNGOみたいな印象を与えてどうする。いや、本当のところはそうなわけ?

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2009年2月10日 (火)

製造物責任? -フーゴ退場の理由を考える -

   家に籠もりっぱなしで運動不足の虎美、「駅まで歩けたらドーナツを食わせてやろう」と尻を叩いて休日にお出かけしました。おかあさんもあと5キロ絞らないと演奏会用のスカートが入らないと思うし。でも、駅まで200円のバス代を節約して、ハーフパフェセット食べてたんじゃおかあさん、カロリー的にもお金的にも赤字です。

   さて、レストランに腰を落ち着けて、やっぱり始まるオタトーク。虎ちゃんもジョジョを5部まで読了して最近はノリノリです。
   「フーゴを退場させたのは、作劇的には盛り上がったところだけど、登場人物レヴェルではあそこで参謀を失ったのは痛かった。人員配置的にも、一人少なくなったからあそこでアバッキオを一人にしてしまってボスの襲撃を受けたんだろう」
   おかあさん、フーゴが好きだから語る語る。トラウマ持ちの秀才は大好物です。眼鏡掛けてりゃ完璧だったな(そんなに眼鏡好きか!?)。
   「だいたい、スタンドを使ってる時は無防備になるって本人も最初から主張してるのに、なんにも手当てしないブチャラティはおかしい。トリッシュはもう能力が発現してるんだから護衛は1人で良かったんだよ」
   よく考えると、ブチャラティの判断は必ずしも毎回最適じゃないですよね。ま、それだから物語が盛り上がるんだけど。……そこが物語を作る難しさだな。齟齬を生じさせない程度に手抜かりさせとく。
   まあ、そういう所があるので、深読みして、ああここで彼がいれば良かったのに、といない彼の影響力を偲ぶことができるわけで。深いな(いやそれはもう妄想、ひいきの引き倒しの範疇!)。

   「だが、ぶっちゃけあそこでフーゴを引っ込めたのは、参謀キャラが被ったせいだろう」
   主人公ジョルノが、ブチャラティの参謀としてチームを引っ張っていく話になってましたからね。ジョジョシリーズ中、主人公のくせに一番戦闘参加回数が少ないそうです、理屈捏ねるばっかりで(失敬!) 。ジョルノが参謀役に就いたら、頭の悪い(!)チームメイトに声をからして作戦を説明するフーゴは、お役御免というわけです。きついな。「銀河英雄伝説」では、魅惑の低音と的確な要約説明能力とでパトリチェフ少将が名将ヤンの(必ずしも自分が作戦を立てるわけでない)参謀役として存在してましたけど、ジャンプの漫画ではそこまで余剰人員抱えてられないんでしょうね。

   「一般に言われている、スタンド能力が凶悪すぎるからというのは、実際のところ意味がないとおかあさんは思う」
   彼の持つ超能力(=スタンド)は、発症したら30秒で致死率10割の、強力なウイルスなのです。
   「ジョルノが免疫つくっちゃったしね」と、虎美。
   「電灯程度の光で殺菌できるって作中も言ってたしな。
   その辺、作者は対処法も考えて出すもんだけどな、普通」いや、ちゃんと対処を考えてたつもりだったけど、出した後でその重さをより感じてしまってぶっちゃけぶるって引っ込めたというところか。「イブの息子達」(青池保子)で、7部でヒットラーを出したけれど、さすがにこいつはギャグにしてはいかんと連載どころか作品じたいまで終わってしまったかのように。

   「『武装錬金』はちゃんとその辺考えてた。毒島(毒ガスの能力者)には火渡(焼夷弾の能力者)を組ませて出した」
   「毒島ちゃんは火渡様が好きなんだよね~毒島ちゃんが酸素を合成して、火渡様を支援♪」
   「バカ者! 作者の補注にあっただろうが! 毒ガスを無力化するにはナパームで焼き払うのだと! 毒島が暴走したら火渡が責任持つってことだ! 
   それはやっぱりパニック状態の毒島を抱いて火渡様が炎の中に消えるってことだよな~炎に包まれる悲恋、萌え~」おかあさん、妄想はよそう。

   「エホン、エホン……気の利いたミステリ作家は、後で自分のトリックを犯罪に使われないように、致命的なところで実現不能なようにして書くそうだが。漫画家も大変じゃのう」
   日本で一番売れていた雑誌で、しかも、年少の皆さんを相手に連載を張るのはいろいろ大変なようです。

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2009年2月 9日 (月)

落ち込んだりもしたけれど

   元気に練習に行っております。「カルミナ・ブラーナ
   ユーチューブで音源を探しますと、9分割されたフィルム付きというのが引っかかります。コレが最高で。歌詞の世界を如実に表現しておって、どうぞ深読みしてねってアブなさ♪  どうぞご覧あれ。

   「カルミナ・ブラーナ」ってのは、第2次世界大戦前ぐらいにボイレン(これを格変化させるとブラーナになる……のかな。ウィーンがウィンナになるごとく)の修道院をちょっと漁ったら中世の詩をいろいろまとめた冊子が出てきて、面白いじゃんとそれにオルフが中世っぽい曲を付けて、カンタータ風にした曲と言うことらしいです。ウィキベディアの中のひとが言ってた内容をおかあさんが読んで解った内容だけ思いだして書くとこんな感じ。

   ラテン語とドイツ語がチャンポンなのは仕様です。そのドイツ語も、なんだか古いので、スペル違うけどこういう意味/読みでいいんだよね? と読んでて非常にキモチワルイです。時々、フレーズごとにフランス語とラテン語が入り組んでるところもあるし。なんなんだ。口が回らないのはなんとかなってきました。

   歌い慣れるとアレだ、空耳したくなりますね。
   合唱団は、「ソプラノとテノールだけ行ってみましょう、あとは休んでて」ってアンサンブルの進め方したりしますから、かくれ休憩時間が多いです。この時に、楽譜をチェックして、他パートはこういうこと注意されてる、自分も気をつけようとか、あたしがこう歌ってる裏で、ソプラノはこんなことしてるんだ(あんたが裏です)とか見ておくと伸びます。こう言うときにぼ~っとお外を見てたり、私語したり(最低!)してるひとは伸びません。他のお稽古ごとでもそうだよ。

   で、空いてる時間に他のパートのフレーズを聴きながら、 
   「ここはこういう歌詞にしちゃえばまんま日本語でいけちゃうじゃん!」と、豪傑訳をつけちゃう。
   ええと、明治維新の頃、具体的に言うと黒岩涙香とかが、西洋になじみのない方々のために雰囲気だけあってりゃいいだろ的に当時の世界の名作とかを翻訳したりしたときの、豪快な訳を豪傑訳とか申しますそうで。ああ、わたし大学に戻れたらこの辺をちょっと攻めてみたいかも……。「シンデレラ」が「おしん」に「レ・ミゼラブル」が「あゝ無情」になったりとかそういうの。翻訳大国日本ならではのこういう、是非多くのひとにこれを読んでもらいたいという情熱ならではの成果はわたしは好きです。豪傑訳も、奈津子訳も、侑子訳もいいじゃないか。そんなに苛めるなよ(よう知らんけど)。
   オペラも、名作は堀内ナントカいうその道の先駆者がそういう苦心の末の訳語を付けてくれたりするものがあります。「恋の悩み知るひとは~♪」とか、原語よりそっちの歌詞の方で知ってるひとの方が多いんじゃないの? 
   一度触れましたが、日本語はだいたい母音と子音が1対1対応なので、歌にすると間延びがして、伝えられる情報量減るんですよね。だから、文語文にして字数を稼いだりするんだけど、そうすると現代日本では意味が通じなかったりする(ウサギ美味しいかの山になっちゃう)。歌曲の日本語は難しいです。ああ、「流浪の民」の一般的な訳は、原語を越えた名訳として有名だそうです。いいよね、たしかに。「ぶなーの森ーの葉隠れに~♪」
   わたくしは、原語でやるべきでしょ、もとの韻とか考えて、と思いつつも、聞いてる人も歌ってるひとも意味わかんない歌なんて歌の意味があるのかという思いも持っておりますので、結構こういう歌曲における豪傑訳は試してみる方です。

   ブラームスの「リーベスリーダー」の1番の出だし、
   ”Rede Maetchen allzuliebes,dass mir in die Brust die Kuele!
    hat geshleudelt mit den Blicke diesen bilder Grut gefuhle ”は、
   「聞いていーかい、愛しいひーと きみのーあついまーなざしーで
   恋識らーぬ 心は 浮かさーれざわめーくのさ♪」
   となるわけですな。ほら、なんか能天気になっちゃった。この辺の、関係代名詞? ナニソレという渾身の力業が自慢のメイ作です。

   これがドイツ・レクィエムになると

    Der gerechiten Seelen sind in Gottes Hand, und keine Qval rehret sie an (keine Qval, keine Qval, rehret sie an, rehret sie an). という第3曲の壮大なフーガが、

   「たーだーしーきもーのーのーたましーいは、かーみーのー御ー手ーにあり、(どーんなせーめもとーどかない、届かない)」 と間が抜けちゃいます。歌詞が追いつかないからリピート部分を適当に使ってつじつま合わせと。

   イザ書こうとすると歌詞(のスペル) が出てこないんだな、じつにヤバイ。スペルミスは温かい心でスルーしてね。 

   当時のプログラムに載せる歌詞はちゃんと雅語を駆使して高尚な訳(「答えよ、その熱きまなざしもてわが平静なる心にざわめきを投げ込みたる麗しき乙女よ」、てなカンジ)にしましたからご容赦を、おほほ。

   で、早速できました。20曲目「来て、来て、来てよ」

   「Veni,veni,veni,venias」と娘さんを誘っている歌なんですが。

   「来た、見た、やった」(失敬!) 。カエサルも真っ青、いや、あのオッサンはニヤニヤしちゃうかな。もう、はじけるような伴奏で。

   「来て、来ーて、来て、来てよ! 来なきゃあ死んじゃう、来なけりゃ死ぬよ!

   おまえの顔はきれいだよ お目々がぱっちりきれいだよ

   かーみも長くてきれいだよ どーこもかしこも最高さ

   バーラーよーりーあーかーい 百ー合ーよーりーしーろーい

   誰より一等きーれーい いつでもおーれの じ、ま、ん、さ! サイコー!」

   大丈夫、ホントにこういう歌詞だから。このままちゃんと曲に乗せて歌えます。

   ま、いっぺん聴いてみてくださいよ。前述の画像だと、8/9の2曲目ですね。青年たちが塔の中に侵入、姫君達と鬼ごっこする場面。 

   こういう余裕ができてくると、暗譜も近いです。やったね。

 

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