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2009年12月24日 (木)

してやられた話

   それで、お昼を済ませてタラタラとお皿など洗って、2時過ぎに支度をしまして虎美を呼ばわって、
   「ケーキ買いにいくぞ!
   折しも前日実家の母からお小遣いが届いておったのであります。おかあさんありがとう!
   とりあえず、駅ビルに入っている甘みがしっかりしている系ケーキ屋さんのイチゴの載ったものをチェック、4~6人分だと4000円を超えてしまうので、判断保留で次へ。

   駅を出たところにケンタッキーはあるんですが、とりあえず、列に並べば買えるチキンは後にして、いろいろ見て回らなくちゃならないケーキを優先、と、チキンの特設カウンターがあることだけ確認して通過(これが痛恨の判断ミス!)

   京王系列のファッション・ビルの地下は、このゴールデン・ウィークに豹太のバースデー・ケーキを調達したところ。その時とほぼ同じ星形のクッキーの載ったケーキはいいんですが、どうも現品限りっぽい? ご予約のお客様はこっちと誘導してるけど飛び込みはダメなのかなーと保留。
   「昨日、イトーヨーカドーに特設会場できてた」
   「なぜそれを早く言わぬか」
   イトーヨーカドーでは、地下の名店街に店を出しているケーキ屋さん3軒と1階に入ってる喫茶店、近場のケーキ屋さん何軒かで確かに特設会場を形成してました。
   「だめだ目移りする」
   さらに向かいのサティに見に行くも、サティはテナントのモロゾフ程度で。入り口にシフォンケーキを土台にしたらしいケーキの売り場ができていましたが、
   「シフォン・ケーキはふんわりしすぎていて嫌」という虎美のワガママでまたイトーヨーカドーへ。再度特設会場を一周して、結局旦那様の暫定1位の杏仁豆腐のケーキ屋さんに決めました。
   「小田急のカードお持ちですかー?」
   「あるわッ」
   「ポイントお付けします」
   「おたくのスタンプカードもあるんだけど、クリスマスはダメ?」って、主婦の財布を太らせる元凶であるところの、「お買い上げX00円毎にスタンプ押します。たまったら粗品進呈」のあのカードにスタンプを押して貰おうという図々しさ。
   「いいえ、押印させていただきます」って、またいきなり財布の中からスタンプカードを探して探して、押して貰っちゃった。もう、いつもと桁が違うから一気にスタンプが埋まる♪

   そして駅前のケンタッキーに引き返して、おねえさんがトナカイの着ぐるみを着ている特設カウンターに顔を出すと、クリスマス・パーティバーレルはチキン数本にポテトにケーキがついて3980円!? 
   「ケーキは買っちゃったのよね」
   「お日持ちいたしますから」
   「だってねー」今流行りのヨーグルトっぽいチーズケーキでしょ? 昨日ピザと一緒に取っちゃって、まだ残ってるんだ。そりゃいくらクリスマスでもぜいたく。
   「ケーキの入ってないセットは? 揚げたチキンで」
   「相済みません、20時からになります」
   おかあさん意味がわかんなかったですね。
   その特設会場ではその他はみんな、ローストしたやつばっかりでした。
   「お店に並ぶわ」と、その場を離れ、店の入り口の行列に並ぶと、ほら、サンタの格好をしたお姉さんがメニューを見せて説明してるじゃないですか。
   「本日大変チキンのお求めが多く、通常メニューは切らしてしまったんです。20時からでしたらご用意できますが」って、売り切れですか!?
   「……隣のパシモンの駅前にもケンタあったわね」
   「はい?」
   「隣の駅のパシモン支店にいってもやっぱり売り切れかしら?」
   おかあさん、今落ち着いて思い出したら駅前にケンタがあるのは反対側のアルト・リリエンベルクの方じゃなかったかしら? でも、両方にあったかもね。
   「……おかあさん、どこに行ってもこの分じゃ今日は売り切れよ」
   諦めて歩き出しました。イトーヨーカドーの下に入ってるトンカツ屋さんでチキンカツを4枚買って帰りました。うん、昨夜から豚大根煮込んでおいたから、大根食べないお兄ちゃん以外はそれでいけるし。
   「400円で済んだから、安上がりだったじゃない!」
   珍しく、虎美に慰められちゃった。
   「お兄ちゃんはだからオレ言っただろ~! とか言うと思うけど」
   これくらいのトゲは気にしない……。

   おうちに帰り着いて、チキンカツだけじゃ嫌だとお兄ちゃんが泣いた時のために、肉っけのおかずをなにか見繕いに行ったんですが。お総菜売り場で、ローストチキン2本598円のパックを見て、これぐらい保険で買っといてもいいかなと思って立ちつくしていたら、
   「はーい、ちょっと待ってね」と、お店の方がなにやら厚紙を持って現れて。
   「30%オフ!」の値引きシールを貼り始めたのでした。そう、ケーキの他に虎美のお掃除道具やら虎美の帰省のお土産やら今月の新刊やらウロウロお買い物をしているうちにもうとっぷり暮れていたのです! 時間はもう5時半! 値引きタイムに突入したのでした。

   「これは保険

   結局ローストチキン2本入りを30%引きで買って帰り、お兄ちゃんのみならず虎美も歓声を上げていました。やっぱりクリスマスには変ったもの(骨の端っこにくるくるした飾りの付いてる鶏腿肉)が食べたいのか。そうか。

   なんか変わった飲み物とかいいのかな? と思ったのですが、ほんとに子供子供した、漫画の絵が包み紙になってるような炭酸飲料しかなくて(昨日あった午後の紅茶の炭酸飲料美味しかった! 探したのに今日はなかった!)、それは断念。

   猫科の人たちは楽しんで食べてくれました。

   ケーキも、スポンジはふんわり軽く、クリーム部分もあっさりと甘く、このケーキ屋さんで判断は正しかったですね。飾りもシンプルにイチゴとチョコレート板に柊の飾りぐらいで。

  随分予定とはかけ離れたかんじですが、舌は満足した「クリスマスの晩餐」でした。

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2009年12月23日 (水)

MOMOTAROH!?

   昨日で年内の授業が最後だったので、虎美は先生からモーニング・コールを貰ってなんとか学校に参りました。
   帰ってきて申すには、
   「あのね、翔子とミキがね、今日午後遊ぼうっていってきたんだけど、どっちのうちも今日は具合が悪くてね」
   「回りくどい話をするな! うちで大掃除兼ねつつ遊びたいならやっていただけ!」

   果たして午後いらしたお二人は大車輪の活躍で虎美の引きこもり部屋を片付けてくれたのでした。
   「これはなに!?」
   「えーまだとっときたいんだけど」
   「捨てなさい!」
   「ぎゃぼー!」ってあの「のだめカンタービレ」の掃除シーンみたいです。
   あまりの物音に、帰ってきて夕方まで軽く寝るつもりだった豹太が、
   「おまえら静かに掃除できないのか!?」と怒鳴り込んだぐらい。

   とっぷりと暮れて、 
   「おい! そこの美少女たち! 変質者が出るからその辺で帰りなさい!」と2階に声を掛けると、慌てて虎美が冷蔵庫に入れておいた紙パックのジュースとポテトチップを取りに来ました。おいおい、お菓子もお出ししないでこきつかっとったのか(母はお昼寝中でした)。

   あとで見に行くと、きれいに床面が出ており、乱雑に放り出されていた本も箱に詰められてちゃんと本棚やベッドの頭のところの棚の上に並んでいます。ゴミは軽く3袋。あれだけ母が言っても手を付けなかった汚部屋がスッキリ!
   ああ、翔子さんミキさんありがとう!

   「それで綺麗になったうちに明日から遊びに来て貰うんだな」
   「ううん、2人ともいろいろ忙しいから年内はだめみたい。塾とか、塾とか、塾とか」
   引きこもりの虎美とは違ってお二人とも優秀ですからねえ。
   「だからユーコを呼んで年賀状の宛先写させて貰うんだ」
   待て。
   ユーコさんは部活が同じだからそれは、出すべき先輩とか同期とかの住所が被ってますが。

   「それで翔子さんやミキさんは平気なのか?」   
   「うん……?」

   「ハッ!? 松サブだな!? 松井サブレを土産に持ってこいということだな!?」

   「おかーさん考えすぎ。そんなことなくても翔子とミキには買って帰るって」
   「そうだな。今年は縦縞のユニフォームが最後だから外箱も貴重だ、保存しておいた方がいいと伝えておけ」
   それとも年明けからは赤い赤い赤いユニフォームのV3 エンゼルスヴァージョンが早くもデビューでしょうか?

   アナハイムに行ってもホームラン打ってね松井♪ 

   「虎美さん虎美さん♪ 金沢土産の松井サブレ ひとつわたしに下さいな」
   「あげましょう あげましょう♪ これから汚部屋の大掃除 手伝ってくれるならあげましょう」……?

   桃太郎かッ!?

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2009年12月22日 (火)

あなたの絶頂の時に

   その昔、中世の日本文学史の時間、だいたいあやしい性格のひとが中世を選ぶのか、どんな健全な文学青年も中世を選ぶとあやしい心持ちに後天的になるものか、やたらとヘンなネタを振ってくる先生でした。

   「あなたはどのような名前で後世に残りたいですか?」とか聞いて来やがりました。

   たしか、平家物語のころの歌人であるところの彼女、日本(文学)史でいうところの女房です。ひとの奥さんかどうかじゃなくて、ひとんちにお仕えして、個室を貰ってる高級侍女という意味。下働きはしません(お裁縫ぐらいはやってたかな? 枕草子にそんなシーンなかった?)。やんごとないひとのスタッフとして渉外やら公報(てゆーかコンパニオン・ガール?)で活躍するのよね。後年の大奥のお客あしらいとかお中臈とかもこんな感じでしょう。
   生涯有名なところに2回ほど仕えていて、そういうときのおつとめネームは、「レディなんとかのところの窓口さん」もしくは「清原氏の少納言さんちのコ(これは清少納言だ)」という名乗り(呼ばれ)方をするんですが、彼女は「○○門院××」と呼ばれることをこそ欲した云々。百人一首の作者レヴェルで言うと、待賢門院堀川、皇嘉門院別当とかいうネーミングね。なんの5文字熟語かと思いますよね。
   最初にお仕えしたレディ○○(院号を許された貴婦人ってことは皇族のお妃レヴェル)のところで呼ばれた名前、そのお名前を冠して呼ばれることを許された自分をこそ尊んでおって、源平争乱ののち、次に仕えたレディなんかあほくさくてしょうがない、こんなお方のところのスタッフとして記憶されたくない、そこまで言ってはいないけれど、そういう気負いが名乗りにある、とこういう流れであったような。……もしかして、後年読んだ「ひかりと影の平家物語」大塚ひかり(?)の内容と混ざっちゃってるかもだけど。

   その後でまた度肝を抜いたのが、
   「誕生日は選べないけれど、命日は自分で決められる。自殺という手段でね。……あなたは何月何日に死にたいですか?」って。
   これは西行。
   ねがはくは花のもとにてはるしなん そのきさらきのもちつきのころ

   「西行の命日は2月16日です」
   釈尊入滅日ですね。じゃなくて。
   陰暦2月だからばっちり花の季節の満月の頃です。もう一日がんばったところが可愛い、と言ってましたが、コンピュータ発達して軌道計算して調べてみたら、その年の2月は16日が満月だったって、でき過ぎ!

   死ぬ時期を選べるならなんて良いでしょう。

   万雷の拍手のうちに立ちつくす 我が玉の緒を絶てアトロポス 
                                       舞音

   最近はTV局が映画を作るから、映画封切り前には人気を煽る番組が目白押しです。先週末は、「のだめカンタービレ」の映画が封切りだというので、ドラマの再放送やら総集編やらであのテーマがさんざん掛ってました。結局見ちゃったんですけど。
   Sオケ篇かな? クライマックスで、千秋がタクトを振りながら、泣きそうな顔になるんですね、ちょうど、ベートーヴェンの7番を振りながら、最初に指揮者失格と言われた日からのことが彼の胸に去来する(再現映像で流れる)といううまい作りだったこともありますが、あの時間帯の気持ちはよく解ります。
   本番、ステージの上で、曲をやりながら、ああ、楽しい、やってきたことが全部出し切れている、いい出来だ、でも、もう終わってしまう、もう次はない、明日からはこの仲間で集うことはない……という達成感と裏腹の切ない感情に襲われるんですよね。

   音楽は、構築したそばから崩れていく芸術なので。

   録音技術の発達で、その側面は限りなく消えてしまってますけど。

   じゃあ音楽でなくっても。

   昭和の末期、たぶんジャンプでやってた器械体操の漫画、主人公はなにやら持病を抱えながら体操をやっておって、最後の大会の、最後の演技、持てる力を振り絞って床の演技に挑むわけです。最後、新月面かなんかを隅っこで決めるんですが、勢い余って演技区域から出ちゃった。四角の床面の、その角のところをちょうど一歩出ちゃった辺りで、いい演技だったけど失格(? 致命的減点?)惜しかったねと声を掛けると、最後バンザイして直立不動で、彼は息絶えてたんだと記憶してます。
   前後の脈絡はわかんなかったんですけど(そんな真剣に読んでなかったので)、感動的シーンだと思いました。
   当時の年長の読者は、あり得ない、やりすぎとか冷笑してたかもですが。 

   わたしなら、一曲やり終えて、拍手が鳴り響いてるその時に終わりたいですね。

   「玉の緒」は、万葉以来の由緒ある「命」の美的表現ですが、ギリシャ神話ではひとの命数である麻糸を、運命の女神の次姉ラケシスがはかり取り、末妹クローソーが紡いだのちに時が来てそれを断ち切るのが長姉アトロポスなんだとか。大河SF漫画に使われたのでゲーテ読まなくてもオタクな人たちは知ってます。和洋折衷ですいませんが、そういう感じ。 
   まあ、後始末するひと大変だから、ベッドの上で死ぬのが一番平和なんでしょうけどね。

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骨の髄までおにいちゃん

   ただいま絶賛年賀状作成中。虎猫の写真をどこからか調達すべく、虎美が撮ったおじいちゃんちの猫のデジカメ写真を旦那様がデータを取り込んでわたくしのマシンでも見られるようにしてくれた画像がどこにいったんだろうと虎美と二人してファイルを開けまくっておったのですが。

   「ちょっと待って、『てぶくろのおもいで』ってなに?」
   ただいま虎美はわたくしが過去に書いた小説を掘り出して読む時期に入っております。渾身のオリジナルはちっとも読んでくれなくって、漫画のキャラを勝手に拝借して書いたものばっかり夢中なのがちょっと悔しい。
   「いやそれは、幼稚園の頃、PTA会長の早乙女様に、仏教系幼稚園のマガジンからなんかひとつ書いてと言われて書いた話」
   「読む!」
   原稿用紙2,3枚に猫科のひとたちの生態を書いただけなんですが。
   「猫科のひとたちにせがまれて、まだミトンで十分だと思うのに、生意気に五本指の手袋を欲しがったので買い与えてしまった。案の定、幼稚園にも入っていない虎美は指をいっぽんいっぽんそれぞれの袋に入れることができず、三本指星人になってしまっていた。その姿でお買い物に行って、顔見知りの店員さんに、このこはオバカだから手袋に手も入れられない、と笑い話にしたら、あら、まだ3才だから当然よ! と言われた。そうなのか、と安心したが、お店を出るとすぐ豹太が、虎美ちゃんにあやまって! と言い出した。年中児にも妹のプライドを思いやることができるのだと知ってなお反省した」というようなお話。
   「お兄ちゃんはこんなころから心が優しかったというのに」と嘆息すると、
   「今は全然だよねー」と、気を遣って貰ったと言うことをまったく理解していない虎美にまたタメイキ。

   いやそこは、おかあさんやっぱり昔から無神経というところがミソ?

   ああそれで、可愛い猫写真見つかりましたから! 来年は局地的に猫年です。

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2009年12月20日 (日)

もしかしてM?

   お山怖いお山怖いといいながら、この寒いのに片山右京富士山遭難のニュースを読みあさっているおかあさんはもしかしてマゾッ気があるんじゃないかしら?
   コトが起きてからの彼は立派で精神力、体力ともに超人的で尊敬してもいいけれど、天気予報で今年一番の寒波と言われていた日に無届けで雪山に行ったのはどこからどう見ても褒められないそうです。山の遭難は極限状態(ひとを助けると自分も死ぬ。自分が生きるためには……それは責められないらしい)というのはまた指摘されてました。仕事上の上下がある人(しかもやや経験的に劣るらしい)を伴ったのはこうなってみるとややヤバイかなといったところ。ネットではそれはパワハラだとキツイご意見も多いです。昨夜もだけど、読み込む毎に背中が冷えるぅ。

   室温が、エアコンがいくらがんばっても15度にしかなりません。(フィルターを掃除すべき?)

   死んじゃうよう(死にません! 右京を思え!)。

   とりあえず今夜はお湯入りペットボトルを抱いて寝よう。

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