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2009年5月23日 (土)

おみやげなーに?

   実家から宅急便。中身は、先日北九州に遊びに行ったと言って「ひよこピィナンシェ」と鶴の子
   「キター!!!」
   これを待っていましたッ!

   菓子どころの観光地に育ちますと(そんでもってうちは下戸の家系)、お土産のお菓子にうるさくなります。
   お土産のお菓子は、
   1) 何より美味しいこと
   2) 包装やお菓子の形じたいが凝っていてプレゼントの範疇から逸脱しないもの
   3) 典拠など、その場が明るく盛り上がる話題を持っているもの

   という条件を満たす必要があると思うんですよ。

   わたくしがただいま石川県土産として重宝しておりますところの「メジャー松井サブレ」は、ぶっちぎりで条件1が高得点です。
   美 味 し い んですよ。包装取っ払って、表面の松井のレリーフを削ってお出ししても、ふつうに楽しんで貰えると思います! さすが、お菓子激戦区の金沢駅で売ってるだけあります!
   そんでもって、条件3も、プロ野球に少し関心がおありになれば、石川県の事情などお話しして少しは場を持たせられるんじゃないかと。
   ただ、あまりにも楽しい雰囲気な包装なもので、目上の方に差し上げたりするにはちょっと……なんだなあ。サブレという性格上、ある程度固いので、お年を召した方には辛いかも知れないし(でも鎌倉名物鳩サブレよりは食べやすいと思うの)。

   有名なところで行くと、仙台銘菓「萩の月」も、結構ポイント高いです。
   条件1にはふつうに該当します。あっさりと、ふつうに誰にも好かれそうなスポンジのまあるい形状に、滑らかなくせのないカスタードクリームたっぷり。これが、似たようなお菓子は全国にあって、いろいろ食べ比べもしましたが、微妙に違うんですね。やっぱり、本家の「萩の月」が絶妙。
   条件2、雅なパッケージは「宮城野」のイメージを崩さず、お土産として非常によろしいんじゃないですか。そして、お土産として買うと付けてくれる紫色のポリプロピレン(?)素材のきゅっと巾着状になる袋! 色はちょっと微妙ですが、ふつうのレジ袋なんかより格段にいい素材で、防水性もあって、お届け先までちゃんと持つし、使った後は、旅の洗面具入れなんかに再利用できて非常にいいと思います。
   条件3、これはバブル期の雑誌でOLさんたちがもらって嬉しいお土産№1に輝いたとか、おかげで類似商品が全国に一杯とか、「萩」の月って名前からわたしは山口県のお菓子だと思ってたとか、宮城野が萩の名所ってのは王朝時代の伝統っていうか伝説で今現在はそんなことないとか、いろいろ話のネタにはなります。

   このレヴェルの全国お土産というと、鳩サブレとか、八ツ橋とか、ひよことか。……白い恋人は復権したんですかねえ?

   それで、今回わたくしがリクエストいたしましたところの鶴の子はですねえ。

   1) おいしさ。
   Sサイズの鶏卵ほどのマシュマロの中に、手亡豆の黄色い餡(多少は黄身も入っている?)がはいっていて、ふくふく甘ぁい! じつに本当に鶴の卵をゆで卵にしちゃったような背徳感
   「ああっ1羽食べちゃった! ごめんなさいッ! でも美味しかったぁ!」という満足感があるのです。小学生に食べた以来の憧れのお菓子だったんですよ。
   「はぁあ~~~~~ん。これは鴎の玉子とは違う味わいであることよ」あ、すいません、東北銘菓にはそう言うのがあるんです。こちらはウズラの卵ほどの小さい卵形のケーキをホワイトチョココーティングしたもの。黄身にはあんこ入ってたかな? 覚えてないくらいの印象。ごめんなさい。
   「全国いろんな玉子があるからな」その鴎の玉子をお土産にしたところが嫁にあんまり感動して貰えなかった旦那様がやや憮然として。
   「今度から北九州土産はそれにしよう」
   このひとは判りやすくていいと思っておられるかも知れません。
   「ありがとうございまーす♪」

   さらに、その全国的に有名なの「ひよこ」の会社が出しているフィナンシェ「ピィナンシェ」は、……虎美と旦那様が食べたところ、
   「普通に美味しかったよ」
   「マドレーヌじゃないか」
   「だからッ! フィナンシェというのは生地にアーモンドが入ってるしっとり系のマドレーヌでッ! バター分多いですからたくさん食べるとやばいですよ」
   「こんなものは一つで十分」
   わたくしはまだ食べておりませんです。ひよこサブレのかたちをしておる、そのぅ、マドレーヌと見ました。……あの「ひよこ」の形に焼いてあるかと思ったのに。だってあそこの会社、ゼリーもひよこ型で出してるし(東京で売ってる分だから別会社?)。

   こちらはおいしさは普通、全国的知名度あり、話題性も十分ということでやっぱりお土産としては上々なんじゃないですか。ただ、「ピィナンシェ」としたところが、目上の方にはちょっと苦しいかな、大丈夫かな……。

   

3拍子揃ったお土産銘菓というのはなかなかないものですねえ。

   ちなみに、松井サブレが出る前のわたくしの金沢土産は、「柴舟小出」の「三作せんべい」です。ふつうに吟味した素材でまるくせんべい型に焼いた堅焼きクッキーです。やや固いかな? 値段も手頃。雷鳥とクロユリという石川の県下県鳥を焼き印で押してあって、でも、別に気にしなければどうでもいいし(あんまり具象的なデザインではない)、無理に話題にするならそういうことで白山のアレコレについて語ってもいいし。ふつうに誰にも嫌われないお土産です(熱烈支持されるほどではない)。でも、ここの名物の「柴舟」よりは万人向きよ(ジンジャー・アイシングを塗った堅焼きせんべい。お年寄りや子供にはキツイ)。
   有名な「長生殿」とかは、ぶっちゃけ砂糖のかたまりで、お茶のお供以外にはあんまり向かないし。落雁という性格上割れたりして砂糖が零れると何かといやだし。「相あい」も結構美味しいけど、ありゃぁある意味ナボナのコピーだから、首都圏の方には恥ずかしくってお出しできないし。
   その他の有名菓子舗でも、かくれた銘菓があるかも知れませんから、イヤ実際ありますけど(山中石川屋の「娘娘饅頭」は我が子をほっといても食べたい!、「月よみ山路」は常識を超えた栗むし羊羹! 円八のあんころ:竹の皮で包んだ赤福みたいなもん、はうちの子がひとりひとパック食った!)、ま、金沢にいらしてみて♪

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2009年5月21日 (木)

女の子のお弁当は気を遣う

女の子のお弁当は気を遣う
小田原はかごせいのぱんだかまぼこ。手前は金沢名物紅白ふかし(やまいも分が少なくかまぼこの食感のはんぺん)桜の抜き型で抜いてみた。煮物にして明日のお弁当に。

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「カルミナ・ブラーナ」24 Ave formossima やあ最も美しい方 豪傑訳

   残るは2曲。
   こっちはクライマックスの小曲で、盛り上がったところでぶちかますので、知らないうちに覚えちゃってました。これも、姫君への賛美を立て続けに申し述べているだけなので脈絡がないといえばない歌詞なんですが、なんとなく、はい。
   全部やるんだから覚えた曲でもあげておくというなられいのちゃんぽんの「森は花咲き」も入れるべきだし、そんなこと言ったら自分の出番のない男声合唱曲とかも入れるべきだし、なんかこう首尾一貫しなくてキモチワルイですが。念のため当ててみたら意外とすんなりはまったので。これはほぼ全編2分音符で伸ばしてる曲だから入れようと思えばどんな歌詞でも押し込めますし(いや、ムチャだろう)。

   Ave formossima やあ 最も美しい方

   あわれ 美の極み 珠玉の君
   あわれ 乙女の誉れ 栄光の乙女
   あわれ この世の光
   あわれ この世の薔薇

   ブランツィフロルとヘレナ
   ヴィーナス、ヴィーナス、ヴィーナス、いと高き

   …………って、意味不明だろう。

   初っぱなのAve はAve maria の Ave で、「めでたし」とか、「ようこそ」とか普通訳されてて、ここから既にすっきり感がありません。要するにいい意味での間投詞であろうと、王朝文学以来の「あはれ」を持ってきました。現代仮名遣いで表記するとまた微妙ですけど。そんで、褒め言葉の並列で述語、体言が全くないこの連をいかにしてくれようぞ。どうにもなりませんでした。でも、こういうのは、
   (あーヨーロッパのひとは女性を褒めるときに身も蓋もなくわたしの光とかこの世の薔薇とか言っちゃうのねー)と勉強させてもらって、自分が今イタリア人の恋を書くのに参考にさせてもらってます。うん、以て他山の石とすべしってこのことね。

   ゲンマってこんな固い語感の言葉が「宝石」なんて嘘だろうと思ってましたが、英語のgem の語源だと思えばそんなに驚くほどのことでもないし、美しいものの代表を「珠玉のナントカ」というのは別に日本語文脈でも珍しくも何ともなかったですね。
   それより、「乙女の中の誉れ」、の次に「栄光の乙女」、と対句でもないのに同じ単語が被ってるのが気に入りません。どっちかを言い換えればよかったのに。
   22曲ではじっさいお嬢ちゃん(domicella)と娘さん(pulchra)とで被らないようにしてます。
   こういう微妙な揺れ、作品レヴェルの散らばりは、いろんなひとの作品をとりまとめたアンソロジーとしての性格上しょうがないんでしょうね。わたしだって、自分の書くものの中で緊張が続かなくって、残念なことになってる文があったりしますし(直せよ)。

   最後、ゲルマンの伝説の美女「白い花の姫」ブランツィフロルと、ギリシャの伝説の美女トロイのヘレンを出してきて、さらにそれの上位概念、要するに美の女神ヴィーナスだよね、と集約させると。

   そして、最高潮で、最後の曲が始まります。

   「おお、運命の女神よ……」

   ホント、ここんとこ本番ちゃんと決められますように。

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2009年5月20日 (水)

「カルミナ・ブラーナ」3 Vere leta facies 春の愉しい容貌が 豪傑訳

      やばい!

   6月なんてまだまだ先と思ってたら、もう5月も下旬じゃないですか!
   まだ覚えてない曲があるんですよ!

   ……大きな声では言えませんが、冒頭、一番有名な「おお、運命の女神よ」がすんで、2番、結構最初の方に豪傑訳を付けた「運命の女神の傷を」もなんとかこなした後、大きいⅡの章に入った最初の曲が全然できてません。

   ……こういうゆっくりした歌い上げる曲苦手なんだ。アニソンはスロー・バラードも好きとか言っといて。第九でも、中盤の「Seit umshlungen Millionen」のところ、できれば飛ばしたいと思ってるし。どちらかというと、息が切れても歌詞の舌が回らなくても、忙しく激しく歌いこむところの方が好きです。あ、その後、同じ歌詞でアルトから始まる大フーガもありますが、こっちの方がナンボか好きですね。落ちても、声が嗄れても。

   これも、アルトとベースの低声2パートが歌い始めると、ソプラノ、テノールの高声パートが引き継いでア~と締める、というパターンを3回繰り返して終わります。緩やかな上昇音型、またしてもうすぎぬを振るようにふわりとメロディがうねって、それを引き継ぐ。この曲のパターンかも知れませんが(別の局面ではフルートの間奏だったり、ソプラノ独唱だったり)、ここんとこはそれを合唱が受け持っているみたい。

   この期に及んで好き嫌い言ってられないので、無理矢理付けます。豪傑訳。

   3 Vere leta facies 春の愉しい容貌が

   愉し春のかんばせ この世に差しいだされ
   冬の厳しさは 破れ消え去りゆく       (:アルト&ベース)

   絢(あや)なる衣にて フェブス(太陽神)しろしめたる 
   森の甘き調べ 春の女神を賞(め)づ ああ   (:ソプラノ&テノール)

   フロラ(花の女神)に抱かれて フェブス改まりて
   微笑ます 今や ぐるり花に囲まれ     (:アルト&ベース)

   西風 ネクタル(神酒)の香りを撒き散らし
   愛を勝ち取らんと 我らは競い合わん  ああ  (:ソプラノ&テノール)

   小夜啼鳥鳴きて 甘き調べ奏でつ
   様々な花もて 今や牧場の笑う       (:アルト&ベース)

   小鳥は飛び交う 森中楽しげに
   乙女の群れあれば 万(よろず)の悦びと見ん ああ (:ソプラノ&テノール)

   てなカンジ。春の悦びを歌ったとか言ってますが、要するに春の景物を並べただけで哲学的内容とかはなくどーでもいい歌詞とわたしは見ます(それで覚えられないんだろうか?)。 10曲目の、「イギリスの女王様のためなら領土捨てちゃう!」って歌詞の方がよっぽど好きじゃわい。  
   
   あ、あるぞ内容! 結局乙女(virginum)が目当てってとこだ!
 なにげにこの曲全体の中心概念ではあったな。

   あと、原語では milena 、「千の」悦びといってますが、 日本語で数量を超えた「たくさん」を表わす概念はふつう千じゃなく万だな、と思って「よろず」を使いました。こーゆーの、許せないひとっています? ここが豪傑訳の醍醐味。

   でも、あんまり豪傑訳頑張りすぎて、原文との乖離が激しくなっちゃうと、いくら訳文を覚えて歌っても、もとの歌詞と結びつかなくて歌詞が出てこなくなっちゃうんだなあ。
   「運命の女神の傷を」の1番でそれやっちゃって、原文は格調高く持って回って
   「本で読んだことは本当であった。幸運には前髪があるが、ほとんどの場合、はげた機会が後に続くのだ」って言ってるもんだから、その素晴らしい高尚な単語が出てこなくて、今 singing しながら呻吟しています。この「ほとんどの場合 = plerumque」が出て来なくってねえ。

   さて、後残ってるのはなにかな?

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2009年5月19日 (火)

「薔薇嬢のキス」それはオマージュ

   虎ちゃんもお友達と漫画の話で盛り上がれるようになって、どんどんおかあさんの知らない今女子中学生に流行ってる漫画を教えてくれます。こないだは「しゅごキャラ」をお年玉で大人買いしたといって持ってきてくれました……大人買いは大人がするからいいのであって、お子様が既刊5冊も一気に買ってはいけません。いいカンジの逆ハーレムな漫画でした(登場する男の子がみんなヒロインを好きになる)。魔女っ子変身ものの系譜と見ましたが、ヒロインが結構「わたしは変わりたくない!」と本音で運命に逆らってくれるのでそんなに話ウマスギと感じさせないのがいいです。変身アイテムを敵味方シャッフルしたりできるので、変身後の姿にヴァリーエションがあるのが面白いかな。

   今回虎ちゃんが見せてくれたのは「薔薇嬢のキス」硝音あや。
   「なんだそれは!? イヤらしいじゃないのか!?」
   「違うよっ!!」
   ……えーと、なにか不思議な力を秘めたヒロインが運命によって自分を助けてくれるナイト(4人も!)と出会い、彼らを巧く使って自らの宿命に立ち向かう……話なのかな? カードにキスをすることによってそれぞれのナイトを召喚するという趣向。ああ、それでこういうタイトルなのね。

   まず、クラスにいるヒロイン、アニスちゃんのことをからかったりする硬めのスポーツ万能少年の名前が君というのに……「懐かしい、スラムダンクの流川くん以来、男の子に付けていい名前になったのね」と思っていると、カッコイイ生徒会長様の名前が光琉で「グリーンウッドの池田光琉と同じ字……?」とやや頭が傾き始めます。さらに、謎めいた美形が蔵間というのに「幽遊白書……???」と、もうはっきり頭は傾いて。最後に、病弱で繊細な美少年が青嵐というのに、もうあからさまに虎美に向かって、
   「せいらんという名の美形はいなかったか?」と聞いちゃった。
   「おかーさん! 彩雲国物語!」
   「はて、どういうキャラだったかのう?」
   「しせいらん! 劉輝のお兄さん!」
   「あ、茈静蘭か! ……ということは、往年の美形キャラの名前使い回しと言うことになるな、この薔薇のナイトどもは」

   ……イマドキはこういうお遊びはアリなんですかねえ。
   まあ、女子中学生の皆さんにはリアルで知ってる名前は静蘭ぐらいでしょうけどね。 
   うちの娘は、『幽遊白書』の蔵馬は知ってたけど、結びつかなかったみたいだし(ヴィジュアルや性格は全然違うから)。 
   ああ、性格や顔かたちまで似ているとやばいけど、お名前を借りてくるぐらいならいいのかな? とりあえず、お話自体には関係ないレヴェルのことだし。

   「それで、アニスって名前の女の子が出てくる漫画はあるの?」と虎美も乗ってきて。
   「……昔 LaLa でやっておった『サイファ』のヒロインがアニスといったのう」

   作者は90年代にジャンプと花とゆめと LaLa を一生懸命ごらんになったのね。

   お話自体は面白く見たので、今度出る2巻も見せてもらう予定。しかし、今の少女まんがは当たり前な学園ラヴコメディはあんまりなくって、なんでも魔法とか異世界とかお嬢様とかが出てくるのねえ(掲載誌も見せてもらった)。 

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2009年5月18日 (月)

「カルミナ・ブラーナ」9 Swaz hie gat umbe,乙女たちが集まって 豪傑訳

   週末は通常練習とオケ合わせ、これに中学校の運動会が挟まるときつかったぁ。昨日は江東区は森下文化センター。乗り換え1回(急行への乗り換えなどもあったから実質はもう少し乗り換えたけど)で行けるし、そうそう入り組んだところにあるわけでもないのでここは好きですけど、やっぱり距離はハンパなく、帰りは爆睡しました。

  本番は小林研一郎先生。例によって遠くてお顔までしっかりとは拝めませんでしたが、言葉遣いの丁寧な、けれど情熱は溢れんばかりの方とお見受けしました。人々を引っ張って芸術をまとめ上げるという職業柄、比喩表現が巧みで豊か! ノせるのもうまい! 勉強になりました。「ジョジョ」での名(限りなく迷に近い?)台詞、
   「アルプスのハープなんか弾いてるお姫様が飲むような水」的比喩が出てきて笑っちゃったけど。
   さて、どんどん暗譜していかないと、この先生、
   「楽譜は暗譜してください。そして、わたしが出す指示にすぐ食いついてください」という主義なんだな。頑張りましょう。

   9 Swaz hie gat umbe, (乙女らが集まって)

   乙女らが (乙女らが) 輪になって踊る (輪になって踊る)
   ひと夏男なしで (男なし!)
   ひと夏ずっとなんてあんまりだ! ああ!

     来たれよ 来たれ 愛し君 この身は ひたすら待つ (アルト)
     この身は ひたすら待つ 来たれよ 来たれ 愛し君 (テノール)

     甘き薔薇の唇 来たりて 我を奮わせよ (アルト)
     来たりて 我を奮わせよ 甘き薔薇の唇 (テノール)

   乙女らが (乙女らが) 輪になって踊る (輪になって踊る)
   ひと夏男なしで(男なしで!)
   ひと夏ずっとなんてあんまりだ! ああ!

   ……なんか身も蓋もない歌詞ですけど。
   最初は弦はみんなピチカートでザンザカザカザンザンザン! と激しくイントロです。
   わたしピチカートってもっと可愛い文脈(文脈ちゃう)で使うもんだと思ってました。
   「ウソッ!」って思ってると裏拍でドッカーン! ドッカーン! って次のフレーズから鳴ります(なんかいつも聴いてるディヴィス校のはここは大人しい、こんでいいんだっけ?)。これも爆発するような生の喜びの歌です。あ、りっしんべん付けてください。
   ブラームスの「リーベスリーダー」の第1曲も、
   「ねえ、早寝しちゃうの? 心からの悦びを知らないでいいわけ?」なんて持って回った誘い方をテノールがしてるんですが、それに女声は
   「心からの悦びなしに眠るなんて、そんなひどい罰を受ける気はないわ」なんて返してて、向こうの女性は結構積極的ですね。
   「男なしの夏!」なんてモロ言っちゃって、おかあさんとしてはあらあらどうよ、と突っ込みたい。学生の時に歌っとく歌だよな、ホントこれは。

   ここんとこ、例の、ウナギになっちゃいけない alle (英語の all 「全て」だ!)を4回も繰り返して、しかもリタルダンドしてゆっくり溜めて! 叫んでて。
   そんなに弾けたいかい。

   だって 夏 だもの。

   その昔は化粧品業も夏は広告に力入れてて、名コピーに名CMソングが絡んで毎年凄かったですよね。

   「夏ダカラコウナッタ」でしたっけ。

   この曲にはぴったりですね。

   そんでもってこの曲のBメロは、アルトがいろっぽく「来て♪」ってマンマ歌ってますから。そして、歌詞フレーズを入れ替えて、メロディはたぶん同じかな、テノールが続きます。その時は第2テノールが逆を行くメロディーを付けてるかな、テノールの上昇音型に対し下降音型で。
   これがまた彼らにとってはキツイ音域なんでしょうか、ちょっと限界ぎりぎりな裏返り感があって深読みするとやばいです(歌いながらナニ考えてるんですか)。
   薄衣を振るような、ていうか新体操のリボンの演技のような空間をうねるように流れるフルートの聞かせどころの水入りの後、同じメロディをもういっぺん。
   「我を奮わせよ」ですよ! 原語だともろ「元気にさせよ」って言ってますよ、唇で!? ドコを!? いえ、心をですよね!? ゴホンゴホン。

   イヤもうホント、若い頃にやっときたかったわぁ(なにを?)。

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