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2009年4月29日 (水)

幅員減少

   またしてもディープな趣味の話。

   最近は小説を書いても娘が読んでくれるので張り合いがあります。
   帽子がトレードマークの彼、実は幼い頃岩から転げ落ちて頭に怪我を負っていて、それで頭髪が生えていない箇所があり、帽子はそれを隠すため……てな小話を書いたら、

   「おかーさんこれ『図書館戦争』!」と喜色満面で言われて。

   そう言えば、「図書館戦争」のヒロイン郁ちゃんにも頭に怪我をするエピソードがありましたが、べつにそれを狙って書いたんじゃないですよ。娘の方も、単に類似点を見つけてうれしがっただけで、盗用したという批判的なもの言いじゃなかったですけどね。

   「ヴァーーーーカ! そんなもん、高いところから落ちて頭に怪我をするなんて、昔は誰にだってあったことだ。取り立てて珍しいイヴェントじゃないわい」

   平成生まれのひとにはよっぽど野山で遊び慣れたひとのそれでも特殊な事情と感じられたのでしょうか。いや昭和生まれでも、女の子がロッククライミングごっこで頭を縫う傷ってのはおてんばだなあとは思ったけど。

   うちの子も、金網登れないとかいうもんなあ。ま、大学の友達でも、優等生過ぎて登れない子いたけど。

   物語を読む方の経験が貧しすぎて、読んだエピソードをごくごく限られたものとしてしか受容できないんじゃないですかね?

   「武装錬金」が、有名な「鋼の錬金術師」より物語として後発であったために(編集部からは、2匹目のドジョウ狙いで錬金術でなにか、ぐらいの示唆はあったかも知れないが)、年少の読者は「錬金術」と言う概念を知らないで、その「鋼の錬金術師」の独自設定だと信じていて、「武装錬金」がアイディア盗用したように言ってこられてへこんだと言うようなことを書いていたように思います。「年少」の読者に限らなかったりすると恥ずかしいですね。
   なんで自分の聞き知ったことが世界の全てだと思えるんだろう。それでひとをあげつらったりできるんだろう。まあ、「錬金術」は小中学生の知るべき情報の範疇じゃないかもですが、だからって、「○○という作品は××という作品のパクリだ」と言い立てることだけは、メディアの使い方とか、あげつらうための言い回しとか、上手になって。おっかしいんじゃないかしら。

   ま、書く方もその創作の基盤が幅狭くって、限られたものだけを見聞きしてそれをもとに書いてるもんだから薄っぺらい、てなこともあるかも知れませんね。いくら優れた表現でといっても、心酔しちゃって限られた漫画しか読んでなくって、巧みな心理表現ったらその漫画の文の引き写ししか浮かばないってのも情けないですねえ。ま、そんなこと実際にはあり得ないとは思いますけど。

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