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2009年12月12日 (土)

メイ曲アルバム 「幻想即興曲」ショパンは桜と相性がいい

   本日は「地域の皆さんや小中生の交流や安全を考える団体」、たぶん名称から言ってそういう目的の団体なんだと思うんですがよくわかんない、の主催のコンサートに行って来ました。学校の体育館で、そこそこの演奏家を呼んで取っつきやすいクラッシックの小曲をやってもらったり、そこそこ巧いと評判のゴルドベルク中の吹奏楽部に演奏してもらったりする行事だったりします。そういうのキライって言ってたじゃんって、キライだけど行くんだよ、うちの委員会主催じゃないけど、世の中にはしがらみちゅうもんがあるんだ。

   音楽の街かわさきですが、盛んなのはスクールバンドだけじゃなかったんですね、虎美と同じイーヴィヒベルク小からゴルドベルク中を出て超有名なあの音大に行って、いろんなコンクールで賞を取ったピアニストとかヴァイオリニストとかいて、ショパンのあのノクターンとか、サンゲツのCMで有名な「愛のあいさつ」とか、トロイメライとか、ヴァイオリンの方はハンガリーにご縁があるとかで「ハンガリー舞曲」の5番とか、「チャールダーシュ」とかやってくれました。やっぱ生で聴くといいですね(おかあさんはよく日和るひとです)。

   さて、例によって明け方までネットで遊んで睡眠不足だったおかあさんは、お昼過ぎのコンサートで体育館の椅子に陣取ってから実はうとうとしだして、司会者の口上の間も寝っぱなしだったのですが、さすがに1曲目のピアニストが入ってきてからは眼をこじ開けて……3曲目になって眼がくわッ! と開きました。

   ショパンの「幻想即興曲」!

   これ好きなんですよ。最初に買ったCDはこれが入ってるピアノのやつだったと思います。指絡まらないか? って言いたくなるほどもつれた固まりのままで上昇、ゆっくりと下降。

   ごおっと風が吹いて、飛んでゆくのは花びら。桜吹雪が見えませんか?

      風の指はショパン 桜に一つ吹きふたつ散らして涙誘はる
      吹雪なる桜の下は木偶(でく)ばかり こゝろを一にただ上を見て 
                                         舞音

   途中、ゆっくりになって解りやすく「右手がメロディ、左手が伴奏」になった辺り。歌詞を付けてみたりしました。最初メロディが絡んでて全曲通しては無理なのでここだけ。

      今のわたしにできることは おまえのことを忘れるだけさ
      わたしの瞳の中に残る おまえの影を消してくれ

   失ったものへの愛惜が滲む曲です。この「幻想」は前向きな幻想じゃないですね。

   絶対この曲を映像作品にするなら、青空の前に散る桜がいいです。千鳥ヶ淵なんかいいですね。平安初期の日本人の漢詩なんかだと、花が散って湖水に浮かび、色鮮やかな波が立つ(彩浪)なんて表現がありますが、「桃だもん!」て作中言い張ってるけど、日本じゃ桃はそんなに観賞用に植えたりしなかったので、そりゃァ桜だろ、中国に憧れても限界があるよ、てな方向で卒論書いたんですが、「フィクションだし」って華麗に黙殺(スルー)されました。まあいいけどね。
   最後、「いまのわたしにできることは」が左手、低音で再現されるところは、東山魁夷が満月の下のしだれ桜を描いた絵があったから、それを。

   それを、成田空港の出国ロビーに日本の誇る画像の美しい大画面TVで流してご覧なさい。外国人ホイホイができます。ティッシュも置いとくといいでしょう。やつらくににかえりたくなくて泣くから。絶対鼻セレブ。こういう毎日使うちょっとしたものの気が利いていて品質がいい日本のことを、絶対忘れないように。

   外国人ホイホイを作るなら、流すのは真逆な季節の方がいいです。春なら、逆に奥入瀬や日光、嵐山の紅葉を。夏なら雪の横手、白川郷。冬は逆に花火大会や浴衣美人を。今回の滞在で見られなかった美しい景色をもう一度見に来ようと思わせないと。ヴィズィット・ジャパン・アゲイン! キャンペーンです。

   地域のみなさまに楽しんでいただくコンサートを聴きに行ってなにを考えて帰ってきたんだか。おかあさんも歩けばアイディアに当たるという昼下がりでした。

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コメント

今、この文章を読んでいる私のうしろで、
主人がこの曲を弾いています。
ぐうぜん〜。

投稿: 姫 | 2009年12月13日 (日) 18時30分

 なんてすてき。そんな、幻想即興曲をさらっと弾ける旦那様がいるなんて。姫ちゃんウラヤマしいわ。
 ウィキペディアで見たところ、この曲は左手が6分音符で分散和音を頑張っておるところへ右手で8分音符を重ねて行かなくてはいけないのでリズムが大変な曲だそうです。尊敬。

投稿: まいね | 2009年12月13日 (日) 23時28分

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