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2009年10月19日 (月)

ハルヒで家族会議

   それで、ぎっくり腰で寝ている間に「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズを6まで読破して、豹太がお友達から借りてたという「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」というパロディもの漫画も3冊見せてもらって。

   クリスマスを控えてその迷惑な美少女涼宮ハルヒが世界からいなくなって、それが、ただの家出とか誘拐じゃなく、世界から存在そのものが消えてなくなっていて、だれもその存在を覚えていないという事態に、主人公キョンが立ち向かうという「涼宮ハルヒの消失」を読んだところで、おかあさんはそこへきていた虎美に質問。

   「長門(無口で表情を出さない女子)はキョンが好きなのか?
   「当然ッ! でしょう!? おかあさんは何を読んでるの!?」
   難詰されてしまいました。いやそんな、ふつうに主人公キョンが美人の尻に敷かれて苦労する話だと思ってたから。長門(同学年)と朝比奈さん(美人でスタイルのいい先輩)は彩りかなーと。

   さらに深夜、勉強の合間に牛乳ブレイクを取りに来た豹太に、
   「長門はキョンが好きなのかと虎ちゃんに聞いたら当たり前でしょうって怒られた。そうなのか?」と重ねて聞いてみると、お兄ちゃん(ユーチューブで放送分のアニメを見たらしい)は、
   「てゆーか、みんなが」と、言葉少なに。
   「というと、ハーレム!?
   ハーレムというのは、こういう若向けの物語に於いて、主人公が周囲の異性皆に好意を示されるウハウハな状態のことです。そういえば、青少年の内なる欲求の反映でしょうか、近年に限らずよくあります。てゆーか、主人公の人徳のアラワレですから、同性の友人の好意を集めるのは当然でしたよね。況や異性をや。
   「朝比奈さんはそういえば好意的な感じはいつも見せてたけど。そうか、長門もか。
   おい! じゃあ、古泉(謎の転校生。男子)のことをその筋でホモ扱いされるのはそういうことなのか!?」
   おかあさんもそういう正しくない解釈を毛嫌いする時期が過ぎちゃって、ああ。
   「それはネタ(曲解して楽しんでいる)だけど、しゃべるときいちいち顔が近い
   お兄ちゃんはアニメで世界を知っているので。それは、原作という1次資料じゃなくて、アニメの監督とか脚本のひとの意識を一度通している2次資料でしょ? それじゃ、作品世界のもともとの設定がそうとは限らない……といきなり語り始めるのをおかあさんは理性で止めました。

   アニメにする際、ファンの盛り上がりを期待するためにわざとそう取れる余地を入れるということはあるだろうし、単に、TV画面に入れるために日常生活より密着した構図になってしまうこともあるだろう、もとより、古泉はキョンにいろいろ解説をこっそりしてくれる役どころなので、他の人に聞こえないよう近づいて話す必然性はあるんです。
   まあ、作中はヒロイン涼宮ハルヒに好意を抱いているようなことも公言しているらしいんですがね、ふつうに。

   しかし、豹太もそういうことを見ていろいろ自分で認識し判断することができるお年頃なのねえ。できれば活字でそれを経験して欲しいものだけど。漢字力はやっぱり読んで書かないとつかない!

   それで、深く深く「……消失」を読み込むと、その特殊技能から一同の便利屋として頼られ、いろんなムチャを無言のうちにこなしてきた長門ちゃんがいつしか「疲労」からハルヒのいない世界を望み、自分がかわりにキョンの横にいる(……展開も望める)ように世界を作り替えてしまったというところにずずんと憐れさを感じてしまうのでした。
   物語は中心のハルヒと、彼女に振りまわされるキョンだけにあるのではなく、任務を帯びて彼らを監視する古泉、朝比奈、長門の内面にもあるのだと知ってその奥の深さに感じ入った次第。ただどこにでもいそうな冴えない男の子が美人に囲まれてウハウハな話じゃなかったんですね(←もう心がオバサン化してる!)。

   さて、じゃあ続刊の購入にGOサインを出してこようかね。

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コメント

 それでいろいろ調べますと、結構この長門さんは人気ありますね。いつも隅っこで本を読んでる物静かな美少女が、自分にだけコンタクトを取ってくれる、本音を見せてくれる、そんでもって、無限の超能力を発揮して自分を守ってくれたりみんなの危機を救ってくれたり。
 そりゃ、男冥利に尽きるよな。
 でも、うっかり見過ごしがちですが、主人公キョン君はかなりコミュニケーション能力があって、忍耐強い子であります。ふつう、あれだけ意味不明の言葉で素っ気ない対応されるとへこんで二度と声をかける気力でないよ? 野生動物を餌付けする根気を持って対応しないと。でも、そういう冬の時期を経るから、懐いてくれたとき(これがいわゆるデレか?)の喜びが大きいんだけどね。ト、無口な旦那様と暮らして16年のわたくしが偉そうに語る。ま、宇宙人の派遣した対地球人用のインタフェースであるところの人造人間でさえも、友達と触れあいたいと思うのであります。若人よ、パソを閉じて街に出よう。

投稿: まいね | 2009年10月28日 (水) 14時49分

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