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2009年8月26日 (水)

「金の足のベルダ」そんな呪いがあるか!

   それはまいちゃん@小学生が学校の図書室を荒らしていた頃。学校にある分はホームズもルパンも少年探偵団もクリアして(全集に抜けがあるのがすっごく気持ち悪かった! 公共の本は大切に扱ってちゃんと返却しましょう!)、次には童話にターゲットを戻して。近現代に創作されたお話に行ったんじゃないかな? 「かるいかるい王女」とか、パーツは揃ってるのになんとなく不美人な王女が美人5姉妹のところに美人修行に出される話とか、そして、この「金の足のベルダ」。今ちょっと検索しましたけど、あんまり上の方では引っかからない。もう忘れ去られたんでしょうか。当時でも読んでるひと自分以外に知りませんでしたし。

   原題は「年取った乳母の靴下籠」だれがそんな地味なタイトルの本読みますか! この本は、確かにタイトル通り、お話をするのが上手なばあやが、夜に子供達をベッドで寝かしつけながら、その脇で、子供達が穴を開けちゃった靴下を毎晩繕ってくれるんですね。そこがプロ級なのは、毎日違う面白いお話を、ちょうど靴下の穴が塞がるだけの長さで語ってくれるというところです。長いお話しを望むぼくちゃんが、わざと自分の靴下の穴を広げたり、乳児である弟(妹?)の穴の小さな靴下を籠の下の方へ隠しちゃったりというシーンがありました。
   まあ、そういう、ヨーロッパの中流(?)家庭の千一夜噺。
   それで、物語中最大でかつ魅力的な話のタイトルから、「金の足のベルダ」と邦題をつけたとあとがきに載ってました(まいちゃん@活字中毒は結構そこまでしっかり読んでた)。
   他の話は忘れたけど、その「金の足のベルダ」だけはまだ覚えてますね。

   ばあやが何年か前に勤めた家は、とある小さな国の王様の家でした。ところが、そこのうちの姫には呪いがかかっていて、とってもきれいな優しいいいお姫様なのに、左足は膝から下が金で、歩くごとに金の固まりが足跡のように落ちているのだけど、右足は必ず靴下がずり落ちて、はいて1分しないうちに穴が空いてしまうという情けない格好になってしまうのでした。
   古き良き時代ですから。舞踏会で侯爵夫人(?)がガーターベルト落っことしたのが赤っ恥ってぐらいの。伝線の入ってない絹の靴下を、ぴったり緩みなく履くのがレディの嗜みでございます。そんな、靴下がずるりんと落ちて、しかも大穴なんて娘、どんなに美人でも表に出せません。てなわけで門外不出のお姫様、名はベルダ、秘すれば秘するほど評判が広がって、ある日、王様の国は攻め滅ぼされてしまいます。
   戦利品だ、さあ、金の姫を戦勝の宴に出して貰おう、と迫られて、一同困り果てますが、しょうがないのでベルダを飾り立てて、パーティに出します……どんなに煌びやかに着飾っても、靴下はずるんずるん。あらあら、とすぐに脱がせて、新しいのを履かせても、1分経ったらもう大穴。ばあや大汗で繕いますが追いつきません。しょうがないからそのまんま出しちゃった。
   姫は結構暢気な性格だったでしょうか、そのまま勝者たる敵の前に出て行きますが……
   「なんじゃこりゃ」
   敵も然る者、きれいだったらなんでもいいとまでは行かなかったようです。
   「はしたない。着替えさせよ」
   「かしこまりまして」と、ベルダ一礼して控え室へ去る。靴下を履き替えて戻ってくる、と、もうその足はずるんずるん。
   「履き替えて参れ」
   「失礼をば」
   なんてことをやってる間にもう疲れちゃって、
   「そんな緩い姫はどんな美人でも要らん!」ということになって、ベルダは敵に奪われることを免れたという話でした。

   なんで呪いが解けたんだったか忘れたんだけど(金の足の呪いが解けて、かぐや姫張りに一歩歩けば金塊を生むってなったんだったかな?)、ハッピーエンドになって、非常に満足しました。これは、お話し全体のタイトルになってもふさわしかったです。

   これはやっぱり、鉢かづきみたいに、姫の身を好色なものから守るための呪いというパターンのお話であったんですかね?

   で、なんでこんな話を思い出したかというと、

   靴下がね、またしても揃わないんですよ。

   ちゃんと洗って干して取り入れて畳んでいるのに、
   「おれの靴下が揃ってない」と仰る。
   確かに、なんか足りない気はするけど気のせいかな~と思って確認しないでお部屋に持ってってたかもですが。
   随分傷んでたのもありましたから、新しいのを買って補充したりもしたんですが、やはり泣き別れになっている可哀相なビジネス靴下が、もう10足分ほど。
   「ちゃんとお掃除してください! どっかの影に隠れてるんじゃないんですか? 豹太くんのお部屋に取り込んだまま忘れてきているとか、豹太くんのたんすに間違って入っちゃってるとか!」
   最近は足も大きくなって、サイズじゃわかんなくなりましたしね。旦那様も休日用のカジュアルなやつをお持ちだし、豹太もスニーカー用の丈の短いのを少し持つようになったし、見ただけじゃ分かんないのもありました。
   「探しましたけどありませんでした」
   「じゃあどうしてなくなるんですか!?」

   「呪いです。この女を嫁にすると靴下がかならず離ればなれになってなくなってしまうという呪いが……」

   


   そ ん な 呪 い が あ る か !

   ああ、ホント、いったいどこに消えてるんでしょう?

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コメント

 今日めでたく一匹捕まえて(匹ちゃう!)一足が現役復帰です。頑張って探そう(ちなみに豹太の部屋で見つかりました)

投稿: まいね | 2009年8月29日 (土) 13時00分

昔子供が中高生だったときには、同じ靴下しか買いませんでした。一足無くなっても、駄目になっても、かわりは何足もいたものです……最近はそういうわけにも行きませんで。

うちでは靴下を洗濯機に入れるのは各人の役目なので、洗濯物を干すときに、確認するようにしています。出てなかったら、今日あんたの靴下が出ていなかった、明日は2日分出しなさい、とか、一足しかなかったから、自分の部屋を確認しなさい、とかね。

もちろんそんでもなくなるんですが(^^ゞ

投稿: とむ影 | 2009年8月31日 (月) 13時34分

 本日洗濯機と壁の隙間から一匹保護しました。これは適当に放り込んだわたしが悪いんでしょうねえ。
 豹太はこだわらない質なので白ければ多少リブの太さが違ってても、足首のところのゴム編み部分の長さが違ってても気にしないではいてってしまいます。わたくしはいつか大神経衰弱大会(せめて貝合わせと言え!)をやって全部正当な相手に巡り会わせてやりたいのですが……。
 いや、左右不揃いの靴下を履いていれば几帳面な殺人鬼に襲われたときにほんの数十秒でも時間稼ぎになるかも知れない(そんなの杜王町限定です!)。
 ……それで「金の足のベルダ」や「かるいかるい王女」についてはご存じない? 失礼しました。

投稿: まいね | 2009年8月31日 (月) 14時59分

ベルタは多分読んでないです。かるいかるい王女はマクドナルド?全集で読んだ記憶が。

毎日、とは申しませんが、週に何回かは、靴下が出てない!パンツが出てない!と怒号しています。自分で洗えよ~!

自分のと娘のは間違えませんが、ダンナのと息子のは間違えやすい。なので、靴下はブランドで分けました。息子のはアディダス。ダンナのはそれ以外。トランクスは、チェックは息子。ダンナはそれ以外。たたむとき、分けるの楽ですよ。

投稿: とむ影 | 2009年9月 1日 (火) 17時16分

 にゃるほど。
 最近は下着の白Tシャツもうっかりすると間違えるので、豹太のものには「SAOTOME☆彡」とネームをかきこむことにしました(仮名)ええもちろん、☆印と彡旁も必須で♪
 そうでないと、このおばかちゃんは部活の後間違えてひとのを着て帰って来ちゃうかもなのです。よその制服メーカーのワイシャツが洗濯機から出てきたときには何が起きたかと思いました……。ああ、そうか、じゃあワイシャツにも書かないとだめじゃん。
 幼稚園の時は「さおとめにゃんご」と一枚一枚にゃんこちゃんマーク(虎美はうさちゃんマーク)を書いてたなあとしみじみしましたことよ(今にゃんこマークを書くとたぶんすっごく怒られる……)。

投稿: まいね | 2009年9月 1日 (火) 19時19分

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