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2009年7月 8日 (水)

ポンパドールを超えろ

   絶対王政期フランスの文化と言えば、「百科全書、ディドロとダランベール、そんでもってポンパドール夫人」とセットで丸暗記
   「そんなものが役に立つのか」と、旦那様は懐疑的(あんまり暗記物はお得意ではなかったらしい)。
   いえいえ。なんでも役に立つものです。

   文化欄熟していろんなことが明らかになってきますと、まとめて一覧に供したい。てなわけで、百科全書というものを編集しようという気運が高まって、それの推進者が前述のディドロとダランベールと聞きました。後援が、美貌だけじゃなかったルイ15世の寵姫ポンパドール夫人と。ルイの方はそんなに興味もなくって、ポンパドールちゃんが
   「陛下百科全書っていいのよ」
   「陛下ちょっとこれごらんになって」といくら水を向けても無視、ガン無視。

   ところがある日、たしか活版印刷かなんかについて珍しく興味を持って、ポンパドールちゃんの前で
   「それはいかようなものだ」云々と漏らしたところで、機を得たとばかりに、
   「陛下! それは百科全書に書いてございます!」
    取り寄せてみたところが、たしかに使い物になる詳細な記述だったとかで。

   「陛下、百科全書にはこの世の全てが書いてございます!

   と高らかに勝利宣言。とうとうポンパドールちゃんとディドロとダランベールは大いに面目を施し、百科全書は一躍全仏に名をとどろかした……って小話、なんかで読んだよ。

   丁度小さいころは百科事典のブームで、うちにもジャポニカがありました。わりとそういうの出してきて読むのが好きで、暇があれば適当な巻を頭から読んでました、小学校の頃から。将棋もチェスも、ルールは百科事典で覚えたんじゃないかな? ビリヤードは、載ってたのが四つ玉のルールだったのでなんか違うぞと思ってモヤモヤしてました。

   今はそんな、大きな本引っ張り出してこなくても、
   「ググれカス
   「パソコン使っていいぞ」
   「待て、今母が見てやろう」

   いや、それはそれでいいけどさ。物事はアカデミックな方面にとどまらず。

   「おかーさん、ジゴロってなーに?」
   「『マダム・ジョーカー』の利根川笙太! お金持ちの女性とデートしてお金を貰う系のにーちゃんだ」
   「なるほど!」

   「おかーさん、マイケルジャクソンの悪い噂って?」
   「小さい男の子を性的虐待していたのだ」
   「わかった! 『カルバニア物語』のライアン・ニックスだね!」

   ……いちいち漫画の登場人物で理解するか。またそれが的を射ているのだ……。
   おかあさんもあんまり青少年に詳しく教えたくない概念をこちらの主観をまじえずスッキリ認識させられるから助かってるんだけど……こないだのアレもそうですが。

   「おかーさんフリーメーソンってなに?」
   「『モーツァルトは子守歌を歌わない』を読め」

   「(おかあさんの持ってる)漫画の中には全てがある!」って……いいんだかどうなんだか。

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