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2009年3月14日 (土)

ドラマ「Q.E.D. 証明終了」パッチワークがお上手

   とうとう終わっちゃいました。ドラマ「Q.E.D. 証明終了」。青少年向けな感じがしてたのでNHK教育で、と書いちゃったんですが、なんと総合でやってたんですね、失敬失敬。……って、あれ、NHK総合でゴールデンタイムにやるような話か!? じゃあどういう話ならいいのかって、ちょっと切り口の面白い時代劇とか、あんまり民放のドラマで取り上げられないような業種の大人の男性が主役のドラマ、必ずしも犯罪や恋愛が主眼でないドラマ、そんなとこでしょうか。
   天才少年が、ガールフレンドのお導きでいろんな人と出会って、その頭脳で推理して皆さんのトラブルを解決する話は、青少年向けにはいいとしても、大人にはどうかなと思って。大人でご覧になっていて楽しかったという方には失礼しました。たとえば、早乙女のおかあさんのような方、TVはもっぱらNHKというお年を召した主婦は、あれを見ても楽しんでいただけたかしら。うちの子は原作をもう教科書のように読み込んでおるので、一緒に見よう! といって一緒に視聴するというかたちはあるかも知れませんが。
   この原作の作品は2回に1回ぐらいのペースで、ひとの死なない話、コージーミステリがありますが、それを細かく楽しく、三谷幸喜の舞台演劇みたいにやってみるかというと、そうでもない(TVでは学園祭の話がそう)。何がやりたかったんだろう? 「探偵ガリレオ」のヒットで、とりあえず理系っぽいミステリの原作押さえとけってだけなコンセプトだと思います。原作ストックはとりあえずガリレオよりあるし。海賊さんの話(「エレファント」)とか、難しい数学の理論が出てくる話もとりあえずやってましたが。もっと深くストーリーに絡んでくるやつは昇華できなかったみたいで。理系ミステリとして取り上げたなら視聴者を置き去りにしたとしてもオイラーのあの公式の見立て殺人(Serial John doe)とかやってみろ! 志が低い!

   というわけで、3月からは見ないようになってしまったんですが。

   最終回と言うから12日は見ました。
   原作でもこれは最終回にふさわしい内容と言われていた「サクラサクラ」が、季節的に来るかなと思ってたんですが、裁判員制度の啓蒙のための模擬裁判に参加する話(「立証責任」)を中心に、いろいろパッチワークになってました。やっぱり、「サクラサクラ」の決めぜりふ、一つ一つではたいした意味はないが全体でみたときにきれい、花見にはそれを求めているというのが使われてたかな。やはり、自分の世界に閉じこもっていてはよくない、未知の世界のひとと触れあって新しいことを自分の身に取り込むことも大切、という原作の根底の概念を、青少年向けドラマという枠にぐっと引き寄せたつくりであったことは否定できないと思います。とりあえず、あの枠のドラマとしては間違ってない方向性であったと。間違っても、ひとが死ぬ事件をパズルのように捉え、きれいに解いてスッキリして終わり、それを期にガールフレンドとの仲が進展したとかしないとかが主眼なドラマではない、というところは外してはいなかったということで。イヤでも最終回、仲は進展しておったな……。

   不満は残るんですが、青春ドラマとしての換骨奪胎をするならする、理系ミステリとしてガリレオに負けない独自ワールドで理系ニッポンの再生に寄与してみたいなら逃げずに取り上げるということで、第2シリーズでのリターンマッチを期待しております。

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