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2009年2月 9日 (月)

落ち込んだりもしたけれど

   元気に練習に行っております。「カルミナ・ブラーナ
   ユーチューブで音源を探しますと、9分割されたフィルム付きというのが引っかかります。コレが最高で。歌詞の世界を如実に表現しておって、どうぞ深読みしてねってアブなさ♪  どうぞご覧あれ。

   「カルミナ・ブラーナ」ってのは、第2次世界大戦前ぐらいにボイレン(これを格変化させるとブラーナになる……のかな。ウィーンがウィンナになるごとく)の修道院をちょっと漁ったら中世の詩をいろいろまとめた冊子が出てきて、面白いじゃんとそれにオルフが中世っぽい曲を付けて、カンタータ風にした曲と言うことらしいです。ウィキベディアの中のひとが言ってた内容をおかあさんが読んで解った内容だけ思いだして書くとこんな感じ。

   ラテン語とドイツ語がチャンポンなのは仕様です。そのドイツ語も、なんだか古いので、スペル違うけどこういう意味/読みでいいんだよね? と読んでて非常にキモチワルイです。時々、フレーズごとにフランス語とラテン語が入り組んでるところもあるし。なんなんだ。口が回らないのはなんとかなってきました。

   歌い慣れるとアレだ、空耳したくなりますね。
   合唱団は、「ソプラノとテノールだけ行ってみましょう、あとは休んでて」ってアンサンブルの進め方したりしますから、かくれ休憩時間が多いです。この時に、楽譜をチェックして、他パートはこういうこと注意されてる、自分も気をつけようとか、あたしがこう歌ってる裏で、ソプラノはこんなことしてるんだ(あんたが裏です)とか見ておくと伸びます。こう言うときにぼ~っとお外を見てたり、私語したり(最低!)してるひとは伸びません。他のお稽古ごとでもそうだよ。

   で、空いてる時間に他のパートのフレーズを聴きながら、 
   「ここはこういう歌詞にしちゃえばまんま日本語でいけちゃうじゃん!」と、豪傑訳をつけちゃう。
   ええと、明治維新の頃、具体的に言うと黒岩涙香とかが、西洋になじみのない方々のために雰囲気だけあってりゃいいだろ的に当時の世界の名作とかを翻訳したりしたときの、豪快な訳を豪傑訳とか申しますそうで。ああ、わたし大学に戻れたらこの辺をちょっと攻めてみたいかも……。「シンデレラ」が「おしん」に「レ・ミゼラブル」が「あゝ無情」になったりとかそういうの。翻訳大国日本ならではのこういう、是非多くのひとにこれを読んでもらいたいという情熱ならではの成果はわたしは好きです。豪傑訳も、奈津子訳も、侑子訳もいいじゃないか。そんなに苛めるなよ(よう知らんけど)。
   オペラも、名作は堀内ナントカいうその道の先駆者がそういう苦心の末の訳語を付けてくれたりするものがあります。「恋の悩み知るひとは~♪」とか、原語よりそっちの歌詞の方で知ってるひとの方が多いんじゃないの? 
   一度触れましたが、日本語はだいたい母音と子音が1対1対応なので、歌にすると間延びがして、伝えられる情報量減るんですよね。だから、文語文にして字数を稼いだりするんだけど、そうすると現代日本では意味が通じなかったりする(ウサギ美味しいかの山になっちゃう)。歌曲の日本語は難しいです。ああ、「流浪の民」の一般的な訳は、原語を越えた名訳として有名だそうです。いいよね、たしかに。「ぶなーの森ーの葉隠れに~♪」
   わたくしは、原語でやるべきでしょ、もとの韻とか考えて、と思いつつも、聞いてる人も歌ってるひとも意味わかんない歌なんて歌の意味があるのかという思いも持っておりますので、結構こういう歌曲における豪傑訳は試してみる方です。

   ブラームスの「リーベスリーダー」の1番の出だし、
   ”Rede Maetchen allzuliebes,dass mir in die Brust die Kuele!
    hat geshleudelt mit den Blicke diesen bilder Grut gefuhle ”は、
   「聞いていーかい、愛しいひーと きみのーあついまーなざしーで
   恋識らーぬ 心は 浮かさーれざわめーくのさ♪」
   となるわけですな。ほら、なんか能天気になっちゃった。この辺の、関係代名詞? ナニソレという渾身の力業が自慢のメイ作です。

   これがドイツ・レクィエムになると

    Der gerechiten Seelen sind in Gottes Hand, und keine Qval rehret sie an (keine Qval, keine Qval, rehret sie an, rehret sie an). という第3曲の壮大なフーガが、

   「たーだーしーきもーのーのーたましーいは、かーみーのー御ー手ーにあり、(どーんなせーめもとーどかない、届かない)」 と間が抜けちゃいます。歌詞が追いつかないからリピート部分を適当に使ってつじつま合わせと。

   イザ書こうとすると歌詞(のスペル) が出てこないんだな、じつにヤバイ。スペルミスは温かい心でスルーしてね。 

   当時のプログラムに載せる歌詞はちゃんと雅語を駆使して高尚な訳(「答えよ、その熱きまなざしもてわが平静なる心にざわめきを投げ込みたる麗しき乙女よ」、てなカンジ)にしましたからご容赦を、おほほ。

   で、早速できました。20曲目「来て、来て、来てよ」

   「Veni,veni,veni,venias」と娘さんを誘っている歌なんですが。

   「来た、見た、やった」(失敬!) 。カエサルも真っ青、いや、あのオッサンはニヤニヤしちゃうかな。もう、はじけるような伴奏で。

   「来て、来ーて、来て、来てよ! 来なきゃあ死んじゃう、来なけりゃ死ぬよ!

   おまえの顔はきれいだよ お目々がぱっちりきれいだよ

   かーみも長くてきれいだよ どーこもかしこも最高さ

   バーラーよーりーあーかーい 百ー合ーよーりーしーろーい

   誰より一等きーれーい いつでもおーれの じ、ま、ん、さ! サイコー!」

   大丈夫、ホントにこういう歌詞だから。このままちゃんと曲に乗せて歌えます。

   ま、いっぺん聴いてみてくださいよ。前述の画像だと、8/9の2曲目ですね。青年たちが塔の中に侵入、姫君達と鬼ごっこする場面。 

   こういう余裕ができてくると、暗譜も近いです。やったね。

 

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