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2009年2月24日 (火)

メイ曲アルバム 「カルミナ・ブラーナ」 チャンスの神には前髪だけよ

   それでは満を持しての登場。
   「カルミナ・ブラーナ」作曲はカール・オルフ。れっきとした20世紀のひとです。

   高等遊民って、中世にもいたんだ。12世紀ぐらいになると、大学は出たけれど、なお兄さんがあっちにもこっちにも余って、あっちの修道院、こっちの大伽藍、放浪しながら有り余る教養と情熱(エンキョク表現)をもてあまして生きてたんだって。「王妃の離婚」マエストロ佐藤賢一の主人公の若い頃もそうかなあ? そういうひとって、けっこーいいエッセイとか書いたりしませんか、吉田兼好とかね。時代はちょっと違うかな? そういうわけで、人生についてとか、恋についてとか、いいカンジなアンソロジー(歌もついてたらしい)が、ボイレンの修道院にあったそうです。

   それに、中世っぽい和音の簡単な(でも、とってもよく計算してあるらしい)メロディをつけて荘厳にカンタータに仕立てたのがオルフと。20世紀らしいのは、昔からの音楽の約束事を解った上で、新しいことを取り入れてあったりとか(裏拍を効かせるというのは新大陸の文化で、バッハやモーツァルトではまだあり得ないらしい)、これでもかと人数(と楽器)を揃えてどかんと声を出してその効果を計算してあったりとかかな。

   だから、単純なのに、新しい、迫力がある。冒頭、「おお、運命の女神よ」の部分はいろんなところのBGM(っていうのかな、ファンファーレ的演出音楽)に使われているそうです(本人の心ならずもナチスにも使われたもんで、戦後はちょっと気の毒なしがらみができたらしいと語ったサイトもありました)。

   わたくしは、これは、いつも話題に挙げますNHKの合唱団が、就職した年の秋にこれをマンドリン伴奏でやったのを聞きました。いつもは参加してたんですが(卒論の年の秋にまで!)、さすがに就職したて、それも、業務についていけない落ちこぼれが、いつまでも合唱にかまけておってはいけないだろうとその年は参加しなかったんですよね……。
   ……と、会社のこれもクラッシック・ファンの子に言ったところが、「あれ、けっこういいよね」と録音テープをくれて。聞いてみたら……良いじゃないですか!
   ああ、呼べど叫べどもうはや登録は締め切り(後で聞くとそう厳密なものでもなかったようだが、やっぱ、ズルはいやじゃん。後から 追加で入っておいて、やっぱり練習足りなくてうまく歌えませんでしたじゃ申し訳ないし)。まさしく、チャンスの神は前髪だけよ、後はツルツル」なのでありました。通ったときが一期一会。のがしちゃダメなのです。
   れいの真由ちゃんから(?)チケットをもらって、ああ、自分が客席で聞くコンサートの曲に限ってこれが名曲。悔しい、悔しい、今度募集があったら千葉の果てだろうが埼玉の奥だろうが参加して歌うわ……と心に決めて20年。

   やっとめぐり来た機会です。二子橋だろうが両国橋だろうが渡ります。不登校の娘も受験生の息子も放り出して、いざスタジオ!(オイ!)

   ……というわけなのでした。だから、昔の仲間と敬愛する先生とでこの曲をできる幸せをただいま噛みしめておるのでございます。

   全25曲それぞれの聞き所などについてはまたいずれ。

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