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2009年2月 6日 (金)

使えるものはなんでも使う - とにかく学校へ行こう! -

   虎美が学校を休みまくっている件でとうとう学校に呼び出されたおかあさん、いろいろ事情聴取されました。
   もう、肩身の狭さも極まれり、肩幅が一年で3㎝ぐらい縮んだような気がします。
   「はい、申し訳ございません。お恥ずかしい次第でございます。至りませんで、本当に、相済みません……」謝罪の言葉のヴァリエーションがずいぶん増えました。 

   なんでも教室へ入れずにウロウロしていて、校長先生に捕まっては一緒にお茶をしていたりするそうで。……校長とお茶をする小学生ってどうよ。ああ、恥ずかしい。いえ、わたしだって、小五の時に女子で唯一水泳記録会で1000メートル遠泳(スイミングスクールに通ってないので犬かき)して表彰されました(泳法はとにかく自由で、1000メートル泳げば表彰されるというルールだった)けど、そんな、差しでお茶を飲むほど校長に親しんではいませんでしたよ。

   「最近はお花のお稽古をはじめましたら、本人も身を入れておりまして、お稽古だけは休まずに行っておりますのでございます。ただ、学校を休みました日には、学校を休んだのにお稽古は行くというのは筋が違うでしょうと言い聞かせて、お稽古もお休みするということに致しましたら、先生、水曜は出席するようになりましたでしょう?」
   「はあ、そういえば」
   「そう言うわけなんでございます」
   「そういうふうにモチヴェーションづけをいろいろしていったらいいんじゃないかな」

   「でも先生、熱心なのはお稽古場だけで、お恥ずかしい話、帰ってきたらお花はその辺に投げ出して、三日もたってからやいのやいのいわれてやっと活け直すんですのよ。本当に、お恥ずかしい次第で」
   「おや、それはいけないなあ」
   「本当に。バケツを買いまして、可哀相だから、せめてお水に漬けておきなさいということにはしたんですけれど」
   「どこか、近くの福祉施設とかに、活けさせてもらうようにしたらいいんじゃないかなあ? きっと喜んでもらえますよ」
   「でしたら、先生、こちらの校長室ではいけませんでしょうか、図々しいお願いですけれど、でしたら本人も励みになることと思います」出た、おかあさんったらブレイヴ・ハーテッド
   「ああ、いいですねえ。じゃあ、そう言うことにしてもらったら、お稽古の翌日、木曜の朝早く来てもらえるようになるんじゃないかな?」
   「まあ、ありがとうございます。でしたら、うちからお花器も持たせるように致します!」

   てなわけで、イーヴィヒベルク小学校の校長室に虎ちゃんの活けた花が飾られることになりました。まったくおかあさんも図々しいったら。でも、ホントにうちの狭い玄関だと出入りの時にひっかけそうで邪魔だったし。丁度良かったわ。

   で、先週の木曜、お花を持ってご機嫌で(多少重役出勤なれど)登校した虎ちゃんでした。
   10時過ぎ、校長先生からうちに電話がかかって参りまして。
   「おかあさん! どうもありがとう、本当にいいお花ですよ!」
   虎ちゃんも見栄をはって(どうやら事情を聞いたお花の先生も)、薔薇とか結構高めのお花をチョイスしてましたから。
   「写真を撮ってもたせましたから! 来週もどうぞよろしく!」
   ……校長先生大喜びで。あのう、川崎市って、公立小学校の校長室に飾る花の予算出てないんでしょうか?
   デジカメで撮ったお花を前にご機嫌の校長先生と娘のツーショット写真をプリントアウトして持たせてくれました。先生、ノリノリ。

   ところが、今週は虎ちゃん持病の癪が出て(江戸時代の小町娘じゃあるまいし!)、学校はお休み。当然お稽古も……。
   そしたらお昼過ぎに校長先生から電話がかかってきて。
   「イーヴィヒベルク校長のハインツ(仮名)でございます」って。
   「虎美さんのお加減はどうですか? お稽古には行けそうですか?」
   「いいえ、校長先生、学校をお休みしたのですから、ペナルティで本日はもう外には出しません」
   「いや、それはいけないな。どうぞそのペナルティを曲げても、お花のお稽古に行って貰えませんかね? わたしは楽しみにしておるんですよとお伝え下さい」
   ほんとうに、川崎市って、公立小学校の校長室に飾る花の予算出てないんでしょうか?

   「虎美や、校長先生はおまえに花を活けて貰いたいそうだが、お稽古には行けそうかね?」
   「無理! 胸の下のところが死にそうに痛いんだって!」
   肋間神経痛は不治の病じゃからのう(経験者は語る)。

   自分でお花を買ってきて持っていこうにも、この辺にはお花屋さんはないんですよねえ。

   「虎美や、ではお庭の梅と沈丁花と水仙を切っても良いから、それを学校に持っていって活けなさい。教科書を見なくてもそのくらいは出来るだろう?」
   「明日起きられたらね」

   で、木曜ものたうち回って過ごして。
   校長先生から、お花はだめですかという電話を担任の先生からの安否確認に加えていただいてしまって。……そんなに入れ替わり立ち替わりお電話貰ったらおかあさん安心して昼寝できないじゃないのよ(するな)。

   で、本日はPTAの集まりがあるのでおかあさんは何があっても9時半集合。
   「今日こそは何があっても行って貰う!」と、7時から10分刻みでプレッシャーを掛けて、やっと8時20分ぐらいにベッドから引きずり出し、支度をさせて、本人に枝を切らせて、無事9時20分に保健室に送り届けました。

   集まりが終わって校長室に顔を出すと、もう顔見知りになった保健の先生がお留守番をしておられ、
   「今日はお友達がお迎えに来て、ちゃんと授業に出てますよ」と仰いました。校長室を見ると、真ん中の会議テーブルにうちから持っていったお花器を置いて、なんとか基本の形にまとめた梅と沈丁花と水仙。親(単純なので今満開の花が好き)の子だから、
   「あと2週間保たすんだからつぼみのいっぱいついてる枝にしろよ」と言ったのに、今満開の花のついた枝にしちゃってバカ。ま、全部つぼみの沈丁花が今後咲いてくることを期待。
   校長先生ったら、なにかの作品展に使うアクリルの名札立てを出してきてくれて、
   「6の1 早乙女虎美さん」なんて名前を掲示してくださってます。もったいない。

   そして、虎美は「基本の傾心型でいってみた」なんて言いながらご機嫌で帰宅したのでありました。
   頼むから毎日その調子で行ってくれよう。

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