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2008年12月 6日 (土)

良くガマンしましたで賞

   本日はお歳暮出しに町田まで出ました。
   最近はコンピュータ処理で、お歳暮固定先には品名のカードを渡すだけなので楽々。ものの5分で無罪放免されてお出口から出ると、

   アクセサリーのガラスケースが罠を張って待っていました。

   はいはい、そんなの買ってる余裕ないからと無視して通り過ぎようとしたら、琥珀のケースがあり、ちょっと一瞥。

   とても通過できないものが出ていました。

   ガーネットというか、チェリーレッドの琥珀のペンダントトップです。大きさはまさしくチェリーというか、甘露飴サイズ。
   「うわー珍しいっていうかスゴイ!」 と、Uターンして見ちゃいました。

   「税込み3万150円」の値札を見て、去る気満々だったんだけど、店員さんもお暇だったようで、呼び止められました。
   「お客様、こちらもご覧になります?」
   その赤い甘露飴を繋いだネックレス、30万!
   「無理! そんなの買えない!」
   「ほほほ、いいんですよ」と、建前会話をしておいて、ひそひそとジュエリーの蘊蓄を語り合います。
   「どうしてこんな色が出るの? 産地? 原料の木の違い? なんか加工?」
   「それはトッキョと申しますか、生産元に秘密があるので。これ以上は申せません、と申しますか、わたしも存じません。でも、染色じゃないんですよ、割ったら解ります」て、焼いたか放射能当てたかだろう。宝石にはありがちなことで。産地はポーランド、琥珀ではメジャーな産地だそうで。
   「どうぞお当てになってみて。黒の上には映えますよ」たしかにキラキラして深い赤は好みですけどねえ……。
   「軽いわぁ、琥珀は樹脂だもんね」
   「そうです! このヴォリュームでこの軽さは本当に普段使いにいいですよ」30万を普段使いする度胸はないです。と、まだまだお遊びでからかってるつもり。 
   「ペンダントヘッドだけなら何とかなるかもだけど。こちらは鎖部分も全部琥珀の粒なんでしょ?」くどいぜ、と言外に言ってみますけど、そのへんは無視で。
   「ございますよ、とでかい赤い琥珀を真ん中に納めたペンダントを出してきます。えーとね、500円玉サイズかな? 形は不定形というか。
   (エイジャの赤石!?)ジョジョ2部の重要アイテムでしたね。原作中はルビーかその辺の石だと思ってました。たしかレーザーの致命的なところもルビーやダイヤじゃないといけないとかいうネタは知ってたんですけど、漫画で。
   しかしながらそれも15万とか聞くと、もうすっかり気分は帰り支度。それでももう一度さっきの宝石コーナーに視線をやるのは未練……。リボ払いなら何とかなるかも……とか算段を始めてしまってますよ、ヤバイ!

   最後の理性で「やっぱり今回は無理よ、どうもありがとう」と言えて、いい気分で特別催事場を後にしました。清水の舞台を飛び降りずに済ませて、すごい達成感。
   ところが、3万円をガマンしたからいいんだよねと、帰りに年明けまでガマンのつもりだったジョジョ5部を買っちゃったじゃない! どうしよう?

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2008年12月 4日 (木)

ジョジョOVA見たよ vol.5,6

   じゃあれ~せ~によいところを見ようと思うと。

   5巻はポルナレフ&花京院の仇討ちタッグの巻。あっけないアヴドゥルの「落命」にガクゼンとする二人から始まります。してやられた無念と怒りでポルナレフの理性はもう消滅寸前。花京院はまだ冷静、敵の能力がまだ明らかになっていないのだから逸るな、と言いますが、聞くわけない。
   絵はやっぱり汚いです。
   荒れてると言うより、これはもう基本認識が、絵を描いた人とわたしとで食い違ってるとしか言えないカンジ。いつまでて経っも平行線、これは慣れるしかないのかな?

   

憤 怒 の 表 情 で も 顔 を 汚 す な ッ!

   キャラクターの顔を見るために見てるんだよ!(いけませんか?)
   影を落とすにしても、入れようというものがあるだろう! 原作絵だってここまで線を入れちゃあいないぞッ!
   それなのに、ちょっとあとの手を握りしめるシーンではその手はつるんとしておってなんの芸もしていない。
   恐ろしく筋を立てるとか。震わせてみたりとか。
   デフォルメを入れたり演技をさせるならこっちだろうがッ! 

   開始数分で怒りを抑えきれなくなったのでした。

   あとは、原作の解釈でひとつ疑問点があったぐらいで、細かいところに原作との違いがあったにしても特に気にはならなかったかな。
   ……いやあったよ。
   アヴドゥルのお墓ちゃんと建てて参ってるし。
   いやそれは大がかりに無駄だろう。後への伏線上まずいです。
   十字架なのもヤバイと思うし。アヴさんはエジプト人だから、……とりあえずクリスチャンである可能性は低いと思うし。建てた人間の心の自己満足(ヒドイ言いぐさだが)というか、心の平安のためなら、本人が見慣れたスタイルでいいのかも知れないけど。
   で、墓参りのあと急にチームワークを言い出したポルナレフに「やれやれ」といった幕切れが、あんまりポルナレフをおばか扱いしてるようでちょっと不満といったところ(いや、原作でもあったシーンだけど)。

   疑問点というのは、花京院のおしおきエメラルドスプラッシュ
   退けというのに挑発に乗ってしまい、エンペラーに至近距離から狙われ、しかも、ザ・ハングドマンにもまた迫られているポルナレフを強制的に撤退させるため、花京院は自分のエメラルドスプラッシュでポルナレフを撃ち、地に倒れ伏すポルナレフを回収、撤退するのですが。
   よくある(ないですか?)頭に血の上った味方をおとなしくさせるための当て身程度の意味合いだと理解してたんですが(それにしちゃ豪快なのが分からず屋のポルナレフに対するいらだちを現しているんだと)、OVAでは違った意味合いのようでした。

   ザ・ハングドマンに完全に後ろを取られ、逃げられない状態でエンペラーの弾丸を受けそうになっているポルナレフを救うために、あえてエメラルドスプラッシュをぶつけることで地に倒れさせる、つまり、姿勢を変えてよけさせる意味合いでの攻撃のようでした。ま、あとは、敵二人の意表を突き、撤退の間を稼ぐ意味合いもあったのかな。
   「なにぃ?」と、驚いてましたもんね。
   原作も確認しましたが、確かに原作でもザ・ハングドマンに後ろを取られてはいました。これはわたしの認識が間違ってたということなのかな。これは、いちど他の人の認識を通して原作をまた見るからこそ理解が深まるというものなので、こういうことがあるので原作が別メディアになることは嫌いじゃないのです。……裏切られることは多いけど。
   ちょっと、他の方のご意見を聞いてみたいけど、如何せん周回遅れなもので……いやかえって、いろんなところで語り尽くされてるのかも知れない、ちょっと探してみるか。
   後の感想は……主人公、出番無ぇなあ。

   6巻は、ややオリジナル展開。息子J・ガイルの死に、エンヤ(婆)が出張ってくるというのは原作通り。あやしい霧の町に迷い込むと、ホテルの女主人に化けたエンヤ婆が招き入れてくれるが、そこで……という筋書きは同じらしいのだけれど。エンヤ若返ってるし。いきなりナンパを始めるポルナレフに呆れます。まー仇討ちも済んで開放的になってたのかもしれません。
   絵はいきなりキレイになっています。やっぱりごつくはあるけど。今回、大きなアクションがないので、細かい会話での表情、「ここに泊まるか?」と聞いて「結構」といった無言のリアクションのときの顔が、どれもいい雰囲気です。そうか、アクションが負担だったのか。
   埃っぽい色合いの中で、うさんくさい人たちの醸し出すいや~な雰囲気がよく出てたと思います。バーでエンヤをナンパしたポルナレフに、エンヤが正体を明かし、スタンドの能力をも明かします。霧のスタンド、死者を操るので、1000人でも大丈夫、もはや殺すことのできない死者がおまえたちを襲う! ギャ~!! ……というところで6巻は終わり。

   ……薄気味悪いだけだったな。
   冒頭で、命からがら逃げ帰ったホル・ホースがDIOに報告に行って、出来心での暗殺未遂が描かれていたけど。あれはアクションとは言えないし。DIOの能力を出して、後半、エジプト篇へのつなぎと言ったところ。

   エンヤの霧は、ああ、こういうスタンドにはが効くだろうになあとしみじみしましたけど、解決は7巻までお預け。アヴドゥルって敵に恐れられる強い味方だったんだなあ。惜しい人を亡くした。

   7巻でエンヤを倒してエジプト入国前、タロットに暗示される能力を持つスタンド使いが出尽くすことを考えると、相当はしょられた旅になってますね。

   出番の無かったひと:          対戦相手:
   タワー オブ グレー           花京院
   ダーク ブルー ムーン         承太郎
   イエロー テンパランス         承太郎
   エンプレス                 ジョセフ
   ホイール オブ フォーチューン    承太郎
   ラバーズ                  花京院・ポルナレフ、承太郎
   ザ・サン                  花京院・承太郎
   デス(13)                 花京院
   ジャッジメント               ポルナレフ・「強力助っ人」
                               ……なんか結構削られてましたね。
   う~~~~ん、花京院の出番がいっぱい削られてる気がするのは気のせいですね、きっと。承太郎の方が、主人公なのに可哀相なことになってますもんね。

   「30日が経過した」って言ってましたが。
   西武警察並に乗り物を壊しまくってる旅です……OVAじゃあそうでもないか。
   ジェット:エンジン火災で墜落
   幽霊船:敵スタンドなので撃破
   トラック:事故で転倒(まだ壊れてない?)

   原作で飛行機が落ちたとき、ジョセフが負け惜しみなのかポジティヴ思考なのか、「『80日間世界一周』という話がある!」って言ってましたけど。アジア横断30日の旅か。なにでそんなに時間喰ったんだろう? 自家用車でインド~パキスタンを横断したからかな? いくらなんでもそんなにかからないと思うけど、満身創痍のご一行、休み休みだったのかしら?

   給油地で、電話を掛けてきたジョセフにポルナレフが尋ねます。
   「誰に電話してきたんスか?」
   「エジプトの友人に」これ、伏線ね。てっきりママさんの容態を問い合わせてるんだと思ったのに。ええ、とっても頼りになる友人ですよ……(笑)。ジョセフもにこやかでした。

   さあ、締めの7巻、どう決めてくれるか、期待してますよ。

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2008年12月 3日 (水)

みどりのおやゆび 冬到来篇

   12月が来て、最低気温が10度を切るようになったら、さすがにアサガオちゃんが咲かなくなりました。
   蕾はまだあるんだけど、咲くに至らないカンジ。
   このまま枯れていくのかしら、地上1メートルぐらいまでは葉っぱも落ちて、茎が固くなってきてます。

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2008年12月 2日 (火)

本日の名言

 

No.

批判ばかりしている人は、まずモノ創りには向いていません。

なぜなら、批判は多かれ少なかれ、『アラ探し』をすることで成立しているのに対して、面白い物というのは、概してアラをたくさんもっているからです。ドラマでも映画でも小説でも、もちろん漫画も、面白いヒットした作品ほど、ツッコミ所満載なんです。でもそれ以上に、インパクトのある個性と新しさ、そして意外性をもってもいる。

そういう面白さを素直に楽しめない人に、他人を楽しませるものが創れるはずもありません。

本格ミステリなんか、面白いと評判の作品ほどトリックの正当性とか言い出すと穴ダラケだったりしますよ。でも、やっぱり印象に残るし面白い。マニアだけのものではない、何かがあるんです。だから、ヒットする。

そして、ヒット作を生み出すためには、アラやツッコミ所や少々の無理をただしていく作業はほとんど必要なく、逆にそれをやりすぎるとせっかくの面白さが消えてしまうことも少なくないんです。もちろん、アラを残すのも程度問題ですけど(笑)。

私の周りでも、なんでもかんでもケナす、クサす人より、これが今サイコーに面白いとリスペクトするのが好きでなおかつ巧い人が、いい作家になったり編集者として成功しています。これはもう、経験的に間違いない事実です。

自分以外の誰かの作品を単純に楽しむ『能力』が、クリエーターになる素質でもあるんです。他人の創ったものの面白い部分を見つけて表現するのが巧い人は、自分の創るものでもそれができるということでしょうか。

いかがですか? みなさんは、他人の創ったもの(友達のものでもなんでも)を、素直に楽しめていますか?
 
[樹林伸]
キバヤシブログ
「金田一少年の事件簿」「GTO」など、数々の作品を手がけてきたヒットメーカーである樹林氏の文章。
確かに、作品やその作者を貶して偉そうにふんぞり返るより、色々な作品を楽しんで作る人の方が良い作品を生み出すことができるなと感じました。
(毒炎鬼王氏





とある名言サイトで拾いました。ダメだ、ぐうの音も出ねえ。
http://nekobako.sh4.jp/kikaku/goroku.html

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JOJO OVA見たよ vol. 3,4

   

むさいとか好き放題言っておきながら、やっぱり見る。
   色つき、動き、音もついてるというのはやっぱり大きいです。

   3巻はポルナレフ登場。原作ではふつうの旅客機で行ったところを、一般乗客の皆さんに迷惑が掛かるからとすぐに懇意のスピードワゴン財団にジェットを出してもらいました。花京院の味方デビュー戦、対タワー・オブ・グレー戦がカット(寂しい)。その飛行機のエンジンが火を噴いて不時着ってのは、細かい因果カットされてましたな。「敵の工作」とだけ。波間に漂うご一行に近づく幽霊船。香港すっ飛ばして対ストレングス戦です。オランウータンは出てきましたが、密航少女カット。ダーク・ブルー・ムーンもカット。こんなにカットじゃタロットカード22枚使わないですね。そして、幽霊船の中で待ち受けるのがポルナレフ。対シルバー・チャリオッツが先でした。
   ポルナレフ、夜のご挨拶は「ボン ソワ」でしょ。原作はお昼だったんでしょうか。物語を改変したらその辺も注意しないと。場所がお船の中なので、タイガーバームガーデンに合わせてマジシャンズ・レッドの彫刻をつくっちゃうという小ネタがカット(残念)。……こうやってみるとずいぶん刈り込まれてますねえ。
   戦いの大筋は一緒で、大事なところ、もらった温情の刃で背中からアヴドゥルをねらうが、騎士道に反するとしてそれをやめるところは残し、自害を図りつつもそれをやめるという絵はカット(台詞はあるからいいのか)。ま、その殊勝な心がけに免じて炎を消してもらうのだからこれでいいのかな。細かいところを上げつらうのはよそう。
   ポルナレフが騎士道精神を重んじる実はいいやつであるところは伝わってたと思います。対ストレングス戦ですかさず心は主人公側であるところを示してましたし。

   ……でもやっぱりむさいんだよなあ。鼻筋かな、一番の違いは。体格の違いはまだ許せるにしても。あと、目元のセクシーさが断然違う。1巻の承太郎は結構いいカンジだったのに。

   ポルナレフの方は、肉の芽は植え込まれてないことになってました。だめよ、そーすっと主人公に対する忠誠度の基盤がなくなるじゃん。それが、続く4巻、インドでの離反に繋がるのだとしたら、いいアレンジなのかな? 妹の仇討ちというヘヴィな打ち明け話をしておいて、場所が船上なのでナンパシーンは入れられず、まだ見ぬエジプト女性への夢を語るという形で「切り替えの早いやつ」「頭と下半身が分離」と評されてました。
   女好きというと、イタリア男とフランス男が挙がると思いますが、どう違うかって、イタリアは真っ直ぐだけど、フランスは理屈をこねるというイメージ? でも、いるんだ? フランスにも脳みそきんに君って。

   そして、やっぱり商業的に魔王の側近が醜い老婆ではいけなかったのか、「謎の美女」になってるエンヤ婆。そういえば、3部はヒロインがいないんでした(ママさん?)。1部はエリナ、2部にはリサリサという美(少)女が用意されてたのに。家出少女は、少しはそのつもりもあったんでしょうが、あんまり麗しくなかったしな。描いてるうちに不要とわかったんでしょう、自然に消えましたね。要らなかったと思いますけどね。ゲストで女性のスタンド使い出てましたし、マッチョなジョースターご一行が彼女らを直接ぼこぼこにしちゃうということもなかったし(基本、彼らは女性には優しいな)。

   メンツが揃ったところで4巻、インド入り。

   

ポルナレフのトイレエピソード改変!
   さすがにインドのひとに悪いと思ったのか。
   「豚が始末をしてくれる!?」から「観光客用の店のトイレはキレイ」になってました。コペルニクス的であるな(連載時から17年経過してるということもあろう)。
   ロードムービー的第3部は、アジア観光案内的側面もありました。香港・シンガポール・インド・アラブ首長国連邦・エジプト、それぞれかるく歴史やら風俗に触れてあって、未知の国への知的好奇心を満足させてくれます。……毎度トイレ事情なのも、小・中学生を対象とした雑誌なればこそ(?)。

   妹の敵発見にはやるポルナレフ、早々に離脱です。「俺はDIOはどうでもいい」って言っちゃいましたよこの人! 肉の芽をカットしたのはこのためですか!? それじゃアヴさんが気の毒! 「ミイラ取りがミイラになる」って忠告、エジプト人の口から出るとさらに趣深いですね。年の功のジョセフじいさんがポルナレフを行かせてしまいましたが、アヴドゥルは沈痛な面持ちでなおも考え込んでます。答え:各個撃破のための敵の罠。……占い師なら占ったらどうかな? 
   「手分けして探そう」というジョセフの決断に、ホッとする年少組の目交ぜがちょっと嬉しかったかな。
   原作ではシンガポールでひとり戦ったりしてたので、ポルナレフはもうジョースター側に付いたと信じていたのですが、かなり話が刈り込まれてるので、ポルナレフがすぐに離反したように思えて思い入れができないカンジ。どうでしょう? 年少組が「ポルナレフも一緒に行こうよ」と思えるだけの交流は陰であったのでしょうか?

   「エンペラー」ホル・ホース登場。やっぱりむさい。こう、ねえ、このひとはハリウッド俳優的ルックスと認識してましたよ。登場から女たらしで。鼻梁だ。この作品の絵を描いたひとにはノーブルな鼻筋の細さがないっ! 山じゃないんだから、高けりゃいいってもんじゃないの!!

   ポルナレフとの挑発合戦の末に、一騎打ち。ピストルのスタンド、エンペラーを見て、発射された弾丸をかわすことなど簡単、と侮るポルナレフ、しかし、スタンドの弾丸は真っ直ぐに飛ぶとは限らなくて……。
   「危ない!」
   剣をよけて迫る弾丸、脇から飛び出てきてポルナレフを突き飛ばしてかばうアヴドゥル。年長者の度量の見本です。自分の炎のスタンドでなら、焼き尽くせる、と構えるアヴドゥル、しかし、ザ・ハングドマンのJ・ガイルが背後に迫り。

   

後ろから刺すなよ、どこからどう見ても敵役。

   瞬間、身を固まらせたアヴドゥルの眉間は、エンペラーの弾丸の軌道上にありました。

   翻って落ちるアヴドゥルの鉢巻。血まみれで。

   丁度、渋滞を抜けて駆けつけた花京院が、車から降りてきていて。
   呆然と立ちつくすポルナレフ、アヴドゥルを抱き起こす花京院。いやこれはふつう即死だと思うよ。
   憎まれ口を利くポルナレフを、花京院が詰ると、その足元にしたたり落ちるものが。

   それは涙の雫

   目の前で死なれては迷惑だと重ねて言うポルナレフは、滂沱と涙を流していたのでした。

   原作でもぐっと来るシーンでしたが。顔に影落ちすぎで恐かったかな。ここで4巻終わり。

   泣いたり笑ったり怒ったり(ラジバンダリ! とうちの子から合いの手)忙しいポルナレフと、冷静沈着、感情を見せない花京院がはじめて二人ながら涙を見せて協力しあうシーンへと繋がるエピソードです。忠告に従わなければ味方をも撃つ、しかしながら、友の敵討ちには出しゃばらずアシストに徹底するクールだがアツい対エンペラー&ザ・ハングドマン戦後半が楽しみです。これを経て、二人は本当の仲間になっていくんだなあ。

   主人公(側)に破れて帰順した敵は、やがては味方となってくれるというのはジャンプに限らない日本の物語の伝統だと思ってました。それこそ「リングにかけろ!」の昔から、昨日の敵は今日の友。取った駒は使える将棋方式です。だから、肉の芽を抜いてもらった花京院やポルナレフが主人公側についたとしてもなんの違和感もなかったのですが……その辺、外国の人はどう感じるんでしょうね? 
   原作では、シンガポールで花京院裏切り情報(結果的にデマ)を得て年長組が疑惑に悩み、一緒に出かけた承太郎が違和感を察知してニセ花京院と戦うエピソードがあったのですが、その辺を弁えたDIO側の揺さぶりだったんでしょうか。今回の、ポルナレフ離反のための布石といい、なかなか心理攻撃もうまい魔王でした。

   DVD特典映像などによると、第3部のOVAは、先にエジプト入国以降、決戦までを作って公開しておいて(1993~4年)、あとで承太郎が「悪霊」に気づいて入牢するところから追加作成して繋げた(2000~2年)んだそうで。道理で後半、イギー合流後映像ばかりが引っかかることよ。
   絵は、決戦の辺りでは動かしやすいことを優先してしまった云々と言い訳めいたことも言ってました。その反省から、前半ではもう少し原作に近づけてみた……って、さあ、どうかな? ネットで流れてる決戦の花京院があんまり別人で。50歩100歩という故事成語を思いだしているところです。とりあえず、1巻は美しかった。1巻は。

   

二人が華麗に名乗りを上げて仇討ちする5巻! ここの絵で全ての評価を決めよう!

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2008年12月 1日 (月)

天は自ら助くる者をヘルプなのよっ!

   12月に入ったら、もう始まるところは始まってるのかしら。

   大学に入ってからも、少しは試験づいておって。大学生協のカウンターにはいろんな資格試験の案内が貼ってあったりしますよね。勉強する習慣と記憶力が生きてる間に取れるものは取っておこうと。
   てなわけで、英検を受けました19才の秋。
   その頃は、英語の検定と言ったら通産省の実用英語検定が常識。
   「国際的に通用する国連英検というものがあるらしい」
   「本気で留学するならTOEICというものがあるらしいが、本当に聞いてしゃべることを重視しておるのでとても受験英語では太刀打ちできないらしい」とか言われてましたなあ。
   噂だけでぶるっちゃって、通産省の英検にしときました。当時は2級が高校卒業程度、1級が大卒? 余りにも1級が難しいので程度を落とした準1級ができるとか言われてましたね。
   2級の1次試験は、筆記。ほとんど記号だったでしょうか、さすがに内容は覚えてないなあ。
   で、うまく1次試験をパスすると、試験官数名対自分一人の面接がありました。携帯ゲーム機サイズのカードに書いてある短文を読んで、それを音読、その内容についてのいくつかの質問に答えるというもの。
   事件が起きたのは1次です。
   「開始」の合図とともにペンケースを開けて、問題を解き始めます。チョロい、チョロい。まだまだ頭は受験モード……?

   

消しゴムないじゃないですか!?

   もう既に呆けてますね。試験の前の日には持ち物チェックしようよ。
   おかあさん修羅場慣れしてるから(当時から!?)、
   (受験票を忘れてタクシーで取りに帰って間一髪間に合うっての、中学の時やったことあります。模試だけど。こーゆー練習も込み込みよね)
   (まーいっかぁ、最後の最後に解答用紙に書き写せば。間違っちゃったら斜線引いて消しときゃいいでしょ)とか思いながらも、念のため手は動き始めてました。

   ペンケースをおおげさにひっくりかえし、中のものを全部出して検める。眼は足元の自分のカバンへ。手を出したい、でも出せない逡巡。あとはがばぁ、と机につっぷ。

   (なんてこと!! 消しゴム忘れちゃったよぉ~~~! もうだめだこの試験!!)のジェスチュア。

   観客は試験官さん。オンリー フォー ユーの無言劇です。

   内容は伝わったようで、試験官さんは笑いを堪えながら、
   「良かったら使いなさい」と消しゴムを差し出してくれました。ラッキー♪

   てなわけで、2次試験の内容まで知ってるってことはうまく通ったってことだな。
   もうはやあの頃の英語力はないですが、何があっても切り抜けるテクニックはあのとき自信が付きました(おいおい)。

   てな話を徒然に旦那様に致しますと、旦那様ったら大学入試にはなんども試験官として立ち会っておられるので、
   「うむ、受験生にはできる限り便宜を図ってやるように言われておるからな」と仰いました。
                 ……なんだ、くさい芝居を打つ必要はなかったのか。

   この時期、電車を止めたり、パトカーで送ってあげたりと、受験生さんにはみんな親切にしてくれるみたいですよ。どんな事態になっても、諦めないで頑張ろう。

   まずはベストを尽くせ! 奇跡は後で付いてくる!

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点と線の話

   ええとね。合唱は大学のサークルではまりました。

   初心者でも大丈夫という建前で勧誘しておったので、それこそ楽譜の読み方からからフォローがありました。日頃の練習も、この音はGだからこの音、といちいちピアノで音を取ってもらって、次はAだから……なんて悠長なことを。
   そうして、楽譜から、点であるところの一つの音を知り、次の音をどんどん取ってそれが連なり、メロディを作っていくのを知るのです。点が線になる。次元が上がりました

   さらに、パート練習が終わると、その日のうちにアンサンブル。それぞれのパートでなんとか線にしたメロディを持ち寄って、指揮者の先生がタクトを振ると、それが重なります。
   時節柄ベートーヴェンの第九で説明しますと、中盤、一番有名なところをアルトが音取りをすると、ヘ長調で「ミーミーミーミー、ミーミーミーミレ♪」。……最初に第九の練習に行ったときには帰ろうかと思いましたよ。あんまりつまんなくて。まあ、アルトはこういうこと多いですね。気にしないで「楽っくやわぁ」と思っておきましょう。それが、ソプラノと出会うと、敵は(敵ちゃう)「ミーミーファ-ソー、ファーミーレー♪」の一番有名なテーマをやっているのです。これがハモるということよ。テナーもベースもそれぞれのメロディを持っており重なると奥行きが出る。また次元が上がりました。

   めでたく音が取れ、演奏会にこぎつけます。
   わたしは演奏会の途中で切なくなることが多いですね。
   ミサ曲なら、真ん中の「サンクトゥス」のあたり。第九だと、その「ミミファソ」のとこ。
   ここが一番の盛り上がり、ならあとは下る一方。
   このときのわたくしは、神の視点。一つの音の1次元、連なったメロディの2次元、ハーモニーが立ち上がった3次元に加え、さらに時間を追加した次の次元を見据えておるのです。
   もっと歌っていたいのに。次にはソプラノソロからはじまってまたソロの掛け合いが復活、せき込むような掛け合いが続き、熱狂のコーダ、あとはもう指揮者が円を描き続けるだけの後奏、極まって、チャラリラリチャン、チャン。自分も一緒に歌いながらも、数分先の自分を知っている
   求めて経験しているのではないですが、あの次元を超える感覚、ちょっとゾクゾクものです。
   第九は出番が最後の20分だけなのでなんだかつまんないですが、機会があったらまた歌いたいものです。

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