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2008年10月25日 (土)

「Jigsaw Puzzle」若いって美しい

   バナーを持ち帰るのってやったことないんだけど。http://www5f.biglobe.ne.jp/~criminal-love/karikan.jpg

   これでいいのかな?(バナーの絵が表示されるだけだった。お詳しい方、教えてやってください シオシオ)http://www5f.biglobe.ne.jp/~criminal-love/index.html

   で、「人のふり見て」ではまった小説のサイトさんからのつながりで見つけたコミックのサイト。連載終了の「Jigsaw Puzzle」がたまらんのです。かわええ

   過干渉のママのおかげで人間関係を壊されてしまった薫子さん、名門の特進クラスに入学できたはいいけど、かなり疲れてました。電車のなかで居眠りして寝過ごしてしまいます。彼女に寄っかかられていたために自分も乗り越してしまったという少年に逆ギレすると、「ひどく無理をしてませんか」「眠りながら泣いてた」。怜悧な目をした少年を忘れがたく、彼女は意外な行動力を発揮するのです……。

   4,5ページぐらいずつのショートコミック連載で、1つ1つの話はすぐ読めます。それが25話位で完結、リクエストによる続編が10編ぐらいずつ2回。高校生の可愛らしい恋の話で、年齢制限はありません。おかあさんだってこういうの読むんだから!

   え~っと、娘に紹介しようとしてひねり出したのが、「『マダミス』のグレースみたいな子!」学校の成績は良いのですが、
かなり非論理的行動を示す、しかしながらトラウマ持ちで自意識過剰気味の薫子さん高校2年生と、作中理科系という記述はないにせよ(造園系の学科ではあるようだ)、世間一般でいう理系男のような低体温で論理的で、ある種天然ともいえる結論をなんのてらいもなく言えてしまう正親君(ある意味「ひまわりっ」の健一2号のようでもある)、双方相手に翻弄されていると認識しているようですが、非常によいカップルであります。

   彼に逢うために毎日彼の最寄り駅まで通っていたらお小遣いがなくなって(高校生だよな~)、「もう逢えない」とすっかり悲劇のヒロインのように別れを告げるものだから、それまで流されて付き合っていた正親君がはじめて自分から彼女を探して逢いにいくくだり(自分の学校も教えてないなんてヒドイよ薫子さん)が美しかったです。

   その昔、社内恋愛でらぶらぶだったカップルの彼氏の方に「君たちは1年に350日は逢っているだろう」と冷やかしたら「うん、それくらいになるね」と素で返されて赤面したものでしたが、そうだな~高校生とかの恋だと、ホントに毎日逢っていちゃいちゃできるんだ、
うらやましい。高校1年の春ぐらいに出会って、彼女が卒業して町を離れるまでのつきあい。そりゃ密度濃いなあ。

   今時の高校生なら、もっと簡単に愛欲の方向に流れても良さそうなものを、節度を守って、お互い思いっきりペースを乱されながらも
精神的に深く相手を理解し合おうとする2人が可愛らしく好ましいのでした。もう、顔緩みっぱなし。

   薫子さんがね。頭が良いせいでしょうか、自意識過剰のせいでしょうか、人より2倍も3倍も考えすぎて
いちいちオーヴァーヒートするのがかわいらしいんですよね。それでいて余人の思いも寄らぬ回路ですぐ立ち直るし。たしかに、見ていて飽きないです。そして、何事にも動じない正親君が、意外や年頃の少年で内心葛藤していたりするのがかいま見えるのがまた楽しい。

   「責任取ってあたしを好きになりなさい」(ト必死の薫子さん)
   「すみません もう とっくに 好きです」(ト真顔で正親君)

   今年最高に笑いました。

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2008年10月24日 (金)

「容疑者Xの献身」1粒で2度美味しい

   やっと読めました。東野さん直木賞受賞記念に帯が掛かってるうちに買おうとか言ってたのは何年前だろう。ごめんよ(ハリポタも今年のうちに読まなくちゃ!)。

   ううむ。TVでは湯川を福山雅治が格好良く演じていたのもあり、「Q.E.D.」とかで美形の学者さん達を見慣れていたので(こないだの「シュレディンガー~」のだーりんとか)、なんだか理系の学者ってスタイリッシュなイメージがありましたが。柔道家でやや頭髪が寂しい中年数学教師。現実は厳しいな(現実ちゃう)。自分の旦那はどうなんだ!? って、うーん、世間一般でいうイケメンというのとは違うな、たしかに。

   映画の公報なんかで言われているレヴェルで申しますと。とある母子家庭のママさんが、ストーカーとなりはてた別れた亭主をとうとう殺してしまいます。やった後途方に暮れておる彼女たちに、隣人で、かねてより彼女に気があるんじゃないかと見せていた高校教師が後始末を申し出てくれるんです。それが、湯川の大学時代のライヴァルで親友とも言える天才だから、手際の良いことったら。彼女たちは、あやしいけれど、証拠のない容疑者(未満?)として警察にマークされます。例の、湯川を頼りにする刑事さん、草薙が担当に付いたのが運の尽き。同窓生つながりから湯川が興味を持ち、その見事な偽装トリックに湯川が心ならずも挑むことになりますが。

   導入部分は、「博士が100人いる村」だっけ、ちょっと前にはやった全世界がいかに不平等に満ちているかという寓話のもじりで、博士課程修了者がいかに不遇であるかの寓話を思い出しました。そのうちX人は関係ない仕事に就いています。そのうちX人には仕事がありません。そのうちX人は自殺しています……。ヒドイよね。「片想い」と言い、東野さんはそういう知られていないヒドイ話をミステリに取り込むのがウマイ。

   そんでそういう不遇な生活もある意味伏線で。
   捜査を攪乱する数学の天才ですが、彼の完璧な工作は思わぬところから破綻を来します。「恋は思案の外」。彼女に想いを寄せるのは彼だけではなかったのです。全く善意で、「元旦那が死んだために疑いを掛けられていて気の毒な彼女」にモーションを掛けてくるシャチョー。彼女も悪い気はしていない。彼と結ばれた方が幸せ? じゃあ彼のやったことは? どす黒い想いに支配され、「完全犯罪」は破れるのかと思いきや。

   これって、ジョジュツ? あとで時系列確認し直しました。やられた。思いっきりやられた。そんで、イロイロちりばめられてたキレイな伏線の決めぜりふ。東野作品は2度3度読んで面白いようになってます。

   そんで、人間の魂の美しさが泣きたくなるぐらい尊くそして悲しく描かれているし。

   娘さんもかわいそうだったです。
   「知っているものがわたし一人なら、あなたの幸せのためにわたしは消える」
   これは、「秘密」のメインでもありますね。

   途中、最悪の結果、田中芳樹風に言うと、「狼を追い払うために家に虎を入れてしまう」的なことになってしまってみんな不幸になるのかと思いきや、余りにも美しい想いが湯川によって導き出されて、それをそのまま黙って受け取れないひとの弱さ、哀しさがもう極まって。

   

美しいけど哀しい話でした。まあ、次郎のように泣けるとまでは行かないですが。
   「マダミス」の時効寸前の犯罪の話のように、みんなして罪に服して「そうして彼は大切なものに赦される」とよいのですが。あのシャチョーだったら待っててくれそうだし。

   そんでもってミステリはミステリだしな。

   

東野圭吾最高

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2008年10月23日 (木)

「篤姫」輝き出す伏線

   最近は流し見なんですけど。

   風雲急を告げる幕末、とうとう長州征伐に出張っておった家茂が頓死したところでございます。
   「やっぱヴィタミンB1を採らんと。脚気は恐い病気じゃのう」
   そういうおかあさんは大学時代、どうも身体がおかしい、そういえば好きなものばっかり食べてて、栄養バランスが狂っておるかも知れぬ、足がむくみがちで、ためしに膝を組んで膝下を叩いてみても反射が起らない(脚気かどうかを確かめるテストとして保健体育の教科書に書いてあった)。
   「脚気かも!?」と学校の保健管理センターに飛び込んだことがございます。

   「へえ。じゃ、膝組んでみて」と先生、ステンレスにゴムを貼ったスタイリッシュなハンマーを出してきて、こんと打ったぁ、ぴょ~んと膝下がはねたぁ!

   

穴 が あ っ た ら 入 り た い !!

   「今ふつうに生活しててヴィタミンが足りないなんてないから」と、先生は涼しげに仰る。
   夕食は計算された寮の給食食べてましたしねえ。
   寮以下って、大奥のゴハンっていったいどんなものをお出ししておったのよ。やっぱ豚肉が良かったのかな?

   閑話休題。

   史実パートがシリアス度を増してきておりますが、そうなると、大奥に籠もっております篤子たんは分が悪い。大老とさしでやり合ったり、勝海舟を呼びつけたりはできても維新の英雄達の間に割ってはいってたわけがありません。これが戦国ものなら某前田家や山内家の奥方のように大胆によくしゃしゃり出てったと演出しちゃってもなんとかご理解いただけたかも知れませんが、なんといってもまだ維新から150年経ってませんから(この前日米修好通商条約150年記念とか言ってた)。あんまり大胆にやりすぎてもやばいと(やってますけど)。
   ということで、史実パートへのつなぎに我らが尚五郎ちゃん(小松帯刀)がいたのです!
   薩英戦争も薩長同盟も、ヒロインの代わりに尚五郎ちゃんが立ち会って、涙を流したり、気を揉んだり取り持ったりしておるわけです。
   ああ、そのための尚五郎ちゃんだったのか。
   そのために、往年のヒロインのようににゃいーう゛で心優しくオープンハーテッドな彼のキャラクターが立てられたのでありましょう。
   やられた。
   おかげさんで大久保さ~も西郷さ~も坂本龍馬もみんな身近~♪

   まったくこれだからNHK大河は油断ならない

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人のふり見て

   秋の夜長にウェブ読書。最近は、行きつけの小説サイトの管理人さんがお忙しいのか、更新がないので新しいところを開拓してみたりして。

   偶然「初恋のイトコであるところのイケメン・ヤングエグゼクティヴ(死語?)が帰国、彼はなんの取り柄もないわたしを想ってくれていた!」という趣向の話を別々のサイトで拾って読みました。
   片や、日本の同族経営の会社の話。ヒロインはホントな~んもせず、もう過去は忘れて幼い頃の憧れのひとと割り切っていたのに、彼の積極的アプローチに混乱してうれしがるだけの話、全編モデラートで山もなければエロもない話。地の文は達者だったんだけど、読み終わってう~~~~んと頭を抱えてしまって。
   もう一方は、こういうのハーレクイン風っていうんでしょうか、アメリカとおぼしき国、主人公はホテル王の一人娘、初恋のイトコは大学ではアメフトの花形選手。学生時代まではややデブっていて冴えなかったヒロインはワンマンで封建的なパパの「女は家にいて男に護ってもらえ」主義に逆らえず、成績優秀なのに認めてもらえず腐ってました。学生時代に付き合ってた彼に致命的な裏切りをされてからは一念発起、パパにつぶされないよう細心の注意で自分とキャリアを磨いておったのですが、ある日イトコの帰国とともに、「彼を後継者にする、結婚しなさい」との至上命令。ヒロインは自分の自由とプライドを取り戻すための戦いを開始するはずが、当の結婚相手はパパに洗脳されておって(ヒロインが美しく知的に成長していたのもあり)、「キミ、俺と結婚できて嬉しいんじゃないの? 俺は嬉しいよ」とボケボケなのでした。
   こちらはもう山あり谷あり、はじまりはマエストーソ(荘重に)、いきなりドラマティコ(劇的に)、パーティーシーンはブリランテ(華麗に)。結婚式にわざわざ現れる元彼の鬼畜っぷりにモレンド(絶え入りそうに)。

   これよ、こういうのが読みたかったのよ!!

   けっこうな大河小説を夜を徹して読んでしまいました(旦那様ゴメンナサイ)。
   ヒロインはたくましいし、ヒーローは美形ながら体育会系で一点突破型でややうざかったのが、ヒロインに離婚を持ちかけられてからは悩みながら引くことも覚えようとしたり、総じて登場人物がみな(燃え尽きたパパを除いて)成長しようとするところが素晴らしい。また脇役が皆ルックスのみならず魅力的で。中盤、とんでもねえ泥沼に陥りながらみんな貞節というものを守っておるし(ややその辺拍子抜け感もあるにせよ。そこはせっかくお声を掛けてくれた美形の海軍エースパイロットと1回ぐらい浮気しておくところだろう!)。

   ナルホド、人様に読んで楽しんでもらうためにはこれぐらい話に振れ幅がないといけませんな。わたくしもヒロインと一緒になって手に汗握り、「そこは素直になって結婚しとけ」とか、「なぜそこで真偽を確かめんのだ弱虫!」とかやっておりました。

   アドレスご紹介しても良いけど、ただ、アメリカだと思って読んでたのに、爵位持ちの人間が同じ国内で社交界を形成してるってのはどういうことかな~とそこだけ残念なので。ご照会あればメイルででもこっそりお教えします。

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2008年10月21日 (火)

猫の消息 新世界篇

   金沢の早乙女おかあさんからお電話があって、虎ちゃんに代わって欲しいのって、どんな内緒話かと思えば。

   「おかーさん! 大地がまた子供を産んだって!」
   またですか。

   「そんで、子供を連れて旅立ったんだって!」
   ぱーどん?

   「千春も虎子も子供を産んで、また7匹になったんだって!」

    ……手狭になったので、追い出されたと。猫の間では早乙女家のテリトリー内の適正猫口は7匹ということになっているのでしょうか。

   「また名前考えなくっちゃ!」って、おいおいそうじゃないだろう。

   お義母様、まずいですよ。野良猫を生産してばらまいてるうちになってますよ!!

   旦那様に言いつけても、
   「年を取って寂しいんだからしょうがない」って、それなら適正な数で負担にならないよう可愛がって貰わないと!

   (こっちがUターンして、猫のひみつ基地になっている古い方のうちをババーンと建て直してもらって私たちが住んだら猫の住処がなくなって、わたしたちが食費も頼れば猫エサもあんまり出せなくなって栄養がたっぷりじゃなくなればそんなに産まれなくなって猫の数が適正値になるのでは……)と、おおいに他力本願なこれは帰らぬ家の猫算用。同居するつもりはナッシング。

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2008年10月20日 (月)

泣けてくる話

   ええと、わたくしは散らかす方ではありますが、基本、ものは大切に使い、長持ちさせる方です、ええ。捨てるのがキライ。

   ところがうちの猫科のひとたちは、ものの扱いが乱暴で、大切にしない。しつけかとも思うんですが、親のわたしがそんな覚えがない(旦那様はもちろん丁寧、丁寧)のに、いったいこの事態はなんであろうかと。

   上の豹太がお座りをして、なにかおもちゃが必要であろうと言う頃、実家の母が発掘してきたのは、なつかしい赤いピアノ。これは、カワイが出していた本物と同じアクションで同じ音が出るというような高度なものじゃなくって、2オクターヴほどのヴェニアのうっすい鍵盤が(もちろん黒鍵はなし)、布でピアノ線に貼り付けられていて、安っぽいピンピンとした音が鳴るだけというじつにお手軽な品物でした。しかしながら、幼稚園あたりまで大切に使っていて、それを大事にしまっておいて20年ぶりに日の目を見たという品だったのですが。
   楽しく遊んでいたのはほんの数分。馬鹿力の豹太が安っぽいその鍵盤を下から上に押し上げて。
   べり、ばき、めきっと剥がしてしまったのです。

   嗚呼、破壊というものはおさない子供にとってなんと魅力的な行動であるのでしょう!

   20年ものの母の思い出のピアノはあっという間に粗大ゴミになってしまっていました。

   いやそんなお高いものじゃなかったんだけどさ。ハア。

   次はもう少し大きくなってから。
   今でも同じ原理のゲームがゲームセンターにありますが、コインを並べた盤上を、機械仕掛けのレヴァーが移動していて、今にも取れそうなところまで掻き寄せている、それに、タイミングを合わせてコインを落として、その重さや1枚分の大きさでさらにコインを取り出し口まで動くようにして、コインを手に入れるというゲーム。これを電池式で卓上でできるようにしたゲームが、当時発売のTVの名にひっかけたCMを大々的にやっていて、クリスマスに買ってもらったんでした。
   「クイントリックス!? まいちゃんはテレビがほしいのかい!?」伯父のたまげる声がまだ耳に残ってます。コイントリックスだってば。
   結構はまって、弟たちと休みの度にやってました。
   それを父が出してきて、「できるかな?」とやらせてみたんですが。
   わたしたちはやりこんでいて、結構「攻略法」も飲み込んでいて、レヴァーが向こうを向いていて、空間が最大限空いているときにコインを入れると、その分大きく動いて、コインが押し出され、自分の領地に入る、と解ってるのですが、子供達はそうではない。あせってコインをどんどん入れても、全然レヴァーに引っかからなくてコインは盤上にたまるだけ、返ってこない。手持ちがなくなってゲームセット、ということが続いて。
   かんしゃくを起こして盤をひっくり返して叩きつけたそうで(わたしは見てなかった)。

   幼少時代(といっても小学校高学年でしたが)とても楽しく遊んだ思い出のゲームを、またしても燃えないゴミにされてしまったのでした。
   大事に使ってたのになあ。
   父も言葉が出なかったですね。わたしたち姉弟は、負けて悔しくてゲーム盤をひっくり返すなんてことはしたことなかったですから(二人して優等生のおりこうちゃんだった)。

   さて昨日、お寝坊をした虎美に着替えを促しますと、なにやら珍妙な格好をして参りまして。クリーム色の七分袖Tシャツに、白いひらひらしたものが膝まで垂れておって、その下にはデニム地のショートパンツ。
   「なんだその白いのは」
   「おかあさんがくれたスカート。ちょっと穿いてみようと思って」
   虎美は寒い仙台の育ちで、おまけに登校が自由服の公立で、それで近頃のカジュアル革命で、近年は動きやすいパンツ姿が基本になって、今では、
   「スカート一枚も持ってない」。この夏に、チュニック様のワンピースを買い与えてみても、
   「なんだかすーすーしてイヤ」って、ずっとそのショートパンツと合わせて着ていて。
   女の子が夏にワンピースが寒いってどんな冷え性!?
   女装させられた男の子の感想か!?

   「中学になったら毎日スカートなんて信じられない!」なんていう情けないことを言っておったので、この前、押し入れを整理してたら出てきたスコート(テニス用の、短いアレね)を与えたのでした。

   これが、未使用

   学生時代、一度サークルの先輩方から、
   「ちょっとみんなでテニスをするから、よかったらまいちゃんも来ないかい」なんて誘われて、いそいそ出かけたんだけど、悲しいかな、わたくしテニスは素振りとゴム紐&重りを使ったひとりプレイが中心で、すてきなテニスウエアは持ってなくて、おねえさま達がすてきなウエアーでかろやかにコートを駆けるのに、ひとり安物のTシャツとジョギングパンツかなにかでどてどて球を追ったのでした。嗚呼、憧れの先輩がいらしたのに! 悔しい、今度そんな時があったらのために、すてきなスコート(とふりふりのアンダースコート)をすぐさま買いに行ったのですが……二度とお呼びは掛からなかったのでした。

   ……という切ない青春の結晶のようなスコートを、ただ単にスカートを穿く練習のためにうちで着てですね……昨日の夕食の「完熟トマトのハヤシライス」をよそ見しながら食べていてこぼして染みを付けたんですよ、たった1回で。トマトの染みは(おまけに油も混ざってる!)落ちないんですよ!!
   今日、洗濯を終えて染みが落ちてないのを確認して、ため息を吐いてこの文を打ってます(そんなに言うならその場ですぐ引っぱがして洗えば良かったんだよ) 。

   嗚呼、泣けてくる

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嗚呼源氏千年紀

   それでなんで「絶対可憐チルドレン」の登場人物が「源氏物語」縛りなのかを考えていたんですが。

   「年の離れたちっちゃい女の子を育てて恋人にする」から源氏なんだ!

   嗚呼、男の人にとって「源氏物語」ってそんなもんなんだ!?

         …………源氏物語の神髄はそこじゃないだろう。

   って話をしようと思ったら、丁度今朝の読売の朝刊で、「光源氏は島耕作」ってやってて。ああもう脱力。
   いやまだソッチの方が良いところを突いていなくもないな。

   仕事もできるんだけど女性になぜか縁があり、おかげで出世もすれば失敗もする……という文脈で。
   いや島耕作の方は最近はもう迷走してる感がありますが(「これからは中国!」っていっといて日本バッシングに出くわすとつるりと逃げたり、そんでインドが脚光を浴びればインドに行ってみたり、でもテロがあるとまたさらりと離れて料亭で飲んで業界人とコネばっかり作ってて)。

   

ご都合のいい話を妄想で作ってるということに違いはないわけで。

   「源氏物語」はねえ、あれはもろキャラ小説ですよ。ラノベといいたいけど、あれをライトと言っちゃうと国文学者の立場がないしなあ。

   光源氏という美形キャラがまずあって、とりあえず父の后と許されぬ恋をするというメインストリームがあると。これはこれだけで女性にアピールする悲恋であります。
   で、そのキャラ萌えに応えるかたちで、「じゃ、今度は外伝的な話いってみようか」と、傍系のコメディエピソードが絡むわけですよ。
   「女性観をうだうだしゃべってるの見たい」
   「ブスに引っかかって痛い目見る話いんじゃね?」
   「じゃ、ババァネタも所望」
   「ぜ~ったい落ちなかったひともいて欲しいよね」
   「ライヴァルの前カノとなんかあっても面白いし」って、それをさらに元としてその娘が田舎に行ってたのが偶然見つかって引き取られるという長編外伝シリーズができたり。
   外伝を書いたのは別作者説、いや本人説、まだ曖昧模糊としてますが、結構いまの漫画や小説のファンの行動から類推するに、あっておかしくない流れと思いますよ。

   さて、その源氏物語同人説に妥当性は認めるにしても。

   正直、「藤原氏なにするものぞ! 政治・文化の正統は源氏、すなわち天皇家の子孫が担うべきで、げんに過去はそうであった。嗚呼古き良き平安初期……」というのが書いた人の本当の狙いだったという説もあり(滅ぼしちゃってゴメンという藤原氏からの鎮魂説もある)、理性ではそっちを支持したいところです。

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2008年10月19日 (日)

抑留の沙汰も心がけ次第?

   また面白いところを引っかけました。

   第二次世界大戦後、ソヴィエトに抑留された日本兵の方が(ずいぶんお年寄りな計算だな)、その生活を絵に描いたのを公開しておられます。

   

旧ソ連抑留画集 http://kiuchi.jpn.org/nobindex.htm

   強制労働とかさせられて、さぞやご苦労を、と思っていると、意外やソヴィエトは建前上人種差別や男女差別がなかったので感心したやら、女医さんが凛々しくてすてきだったとか他国の捕虜の方と交流があって「世界のみんなは友達だ」という認識に至ったとか、日本食とドイツパンとでは見た目の量が違うのでドイツ兵に恨みがましい目で見られて困ったやら、暗い一方でもなくて面白かったです。

   これはこの絵をお描きになった方の心の持ちようもあったでしょうねえ。

   絵が達者なところへ、画中のコメントがだいたい川柳になっているあたり、インテリジェンスも感じられます。○助憎しとか、こういうところで品性が出る、朋輩の生に執着する醜さに呆れた、とかいうニュアンスは一切ないからっとした明るいユーモアこそが、彼を生還させたのではないかとしみじみします。

   あ、国民性ネタでよく上がる、点呼の時に日本兵は行儀よく4列縦隊を取るのに、ロシア兵ったらおばかだから九九ができなくて。ひーふーといちいち頭から数えるもんで時間掛かってしょうがなかったネタはちゃんとありました(やっぱりホントなんだ)。

   強制労働なのによく真面目に働くネとハンガリー兵(サボタージュ熱烈実施中)にニヤニヤされた話は、実際よその日本兵が作らされた建物なんかもホントにしっかり作ってあって今頃までも保って、今でも現地の方々に感謝されてる旨どっかでも読んだので、それはそれでよかったんじゃないかと思ったり。

   ま、場所によってはそれどころじゃなかった方もおられましょう。お爺さん、良いところに回されたね(太って帰ってきたってんだから!)、とお声がけしておきましょうか。いや、それも本人の日頃の心がけだよなあ。

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