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2008年9月13日 (土)

風化

   出張中の旦那様よりメイル。

   「また空港で足止め喰らった。カバンの中にカッターナイフとはさみが入ってたから」

   旦那様は用意周到な方なので、出張の時にはいつも文房具を持ち歩いておられるんですよね。そして、わりかしよくセキュリティチェックに引っかかって呼び止められると。べつに強面だからと言うことはないと……う~ん、幼稚園児とおぼしき女の子のお名前入りはさみさえ取り上げられるんだから(この5月の虎美の旅行参照)、関係ないですね、きっと。

   「記念日近かったですから、空港も厳重なんでしょう」
   「忘れとった」
   ええ、わたくしも(難に遭われた方には失礼いたしました)。

   「帰りも飛行機なんだがまた引っかかるのかな?」
   「宅急便をお使いになったらいかがでしょう」(自分としては棒読み。ややいらだってます。いい加減学習していただきたいものです)

   

お土産をいっぱい買って、それと一緒に送れば、というニュアンス、通じましたかねえ? 大河ブームに沸く南九州、期待してますよ!

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2008年9月10日 (水)

はなごよみ

   朝顔も結構強い花ですよね。

   朝顔に 暦を見せてやりたいが
                                  舞音

   具体的に言うと、

   長月を過ぎて咲きたる朝顔を
      浅ましと思へど切りもやられず

   いえそんな、新学期になっても咲いてるから図々しいなんて言いませんけど、これの元になった歌を詠んだときはもう10月も半ばでしたのよ。「過ぎて」ですから、もう9月でさえないんです。そりゃ長生きしすぎ。「浅まし」ってのはきつすぎましたかねえ。

   グリーンカーテンは2階まで到達はしましたけど密度が足りず、木陰でひんやりと言うふうにはなりませんでした。胡瓜の収穫は帰省前の3本だけ。1本はもう枯れてしまいました。やっぱり水やりが大切かな? 来年はもっと頑張りましょう。
   朝顔はまだまだ現役で蔓を伸ばしていて、もしかしてこれからグリーンカーテンを完成させる気かも知れません。前述の通り、花もまだまだ咲いてます。

   朝顔に桔梗 秋薔薇 あやまちて
      青てふ色に咲き出づるべし          舞音

   これは私見で、生物学的に根拠もなければ、例外も当然ある話なんですれど。

   春の花って黄色から始まりますよね?

   マンサクの黄色い花のかたちが、クラッカーの中の巻いた紙テープのようだといったのはとりのなんこ。ぱーん! と春が始まって、レンギョウにエニシダ、タンポポに菜の花と待ちこがれた春の日差しを強調するように黄色い花が咲くじゃないですか。

   次には紅梅から、桜に桃にちゅうりっぷ、芝桜、ピンクの花が春爛漫を印象づけて。

   

薄紫の花が咲き始めたら、もう初夏です。

   藤に桐。ツツジも赤紫。ライラックも紫だぁ。花菖蒲にアヤメに。そうそうアジサイって紫陽花って書くんですよね。

   朝顔から、紫が濃くなって青みが強くなると桔梗に竜胆に。葛も萩も紫。

   こんなに綺麗な青系の色の花に取り紛れて咲くなら、秋薔薇もひょっとして間違えて青く咲いちゃうかも、というのが歌の意味。いや、「べし」は「ひょっとして」な助動詞じゃないだろ。意志まで籠もった強い推量ニュアンスですよね。それくらいの勢いはあります、わたしの中で。

   と、持ち主の気も知らぬげに、たくましく夏を乗り切ったうちのバラはいつものピンク色で咲いてますけれど。

   そんでまた菊やオミナエシの黄色が野を席巻して、あとは山が燃え、天から白い花が降ってきて終わりと。
   日本の四季は綺麗だなあ。     

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2008年9月 9日 (火)

有川浩氏NHKトップランナーに出演

   ……って昨日のことですが。
   2ちゃんの作者スレで情報を見て、わくわくしながら見ました。ああ、2ちゃんも役に立つなあ。

   

「図書館戦争」のネタもとがれいの「図書館の自由に関する宣言」であるとかいうふつうにどこでも拾える話の他に、ああいうストーリーは創ろうと思って創るのではなく、頭の中に野放しにしておいたキャラクターがある日勝手に動き出すので、それを文というカメラでもって捉えていくというような執筆方式であるような話、「有川浩」というやや男性と誤認されるような筆名については「単に昔からひろちゃんて呼ばれてたので。つけた後で誤認されると気がついた。わかってたらひらがなとかカタカナにしたのに」というある意味衝撃的な事実を語ってくれたり。いやふつう、レーヴェルの関係上あからさまに女性名であるよりは、どちらとも取れる名前にしたんだと思うでしょ。「お稲荷様」の柴村さんも、たしか女性だし。
   言葉に敏感なんだか鈍感なんだか分かんないや、このひと。
   解っていて公式ではそういうことにしてるのかも知れませんが。

   あと、わりと幼い頃からお話を書くのが趣味であったということで、高校時代に投稿してみたら入選一歩手前まで行って、それからずっと何かが足りなくて入選できないひとをやっていたという話。
   それで一度遠ざかって、結婚して時間ができたのでまた書いてみたら通った、という経緯。
   作家になるひとはそういうものなんですか。
   最初っから今まで、かすりもしないままに10年も書き続けているわたくしは、もしかしてとっても チ ャ レ ン ジ ャ ー なのかしら。

   あとは、旦那様が外付け記憶装置である話とか。いろいろネタを拾ってきてくれたり、「あなたは今に作家になる」と予言してくれたり、「阪急電車」の構成のヒントをくれたり、第1稿を読んで「これじゃ哀しすぎる!」と構成にアドヴァイスをくれたり(これは番組中では言ってなかったです。最新作「別冊図書戦争II」のあとがきで披露してた話)、わたくしはプロデューサーの域に入ってると思いますね。いいなあ(ト背後をうかがってみる)。

   他局の番組なのにアニメ版「図書館戦争」の1シーンが流れたり、れいの王子様シーン(堂上側からの描写)の朗読があったりと非常にサーヴィスに溢れた構成でした。見て良かった。

   追伸。
   「図書館戦争」の手塚のお兄ちゃんネタは後付。2巻でポロリと言い出して「オマエ今になってそんなこと言うなよ!」とご本人がキャラに突っ込んだという裏話を披露。いや~巧く作り込んであると思ってたのに。あれだけお兄ちゃん大好き少年だったから、裏切られた後は代償行為として堂上教官を慕ったんだとばっかり。

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2008年9月 8日 (月)

本日の一発ネタ やや不謹慎

   俵万智さんがお亡くなりになったら

   忌日はやっぱり  サ ラ ダ 忌   なんだろうか。

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出でよ正岡子規!

   じゃあまた文学史的な方から攻めてみようか。

   

正岡子規の業績と言えば、アララギ派を興して短歌や俳句を改革したこと、漱石夏目金之助に散文を書かせたこと、それから、野球の創世期において用語を日本語訳して定着に貢献したことでしょう。ちゃんと2002年に野球殿堂入りしてるそうです。あ、「野球」という言葉を最初に作って使ったのは子規ですが(幼名の升:ノボルにひっかけてあったらしい)、それを baseball の訳語と定めたのは中馬庚だそうです。ガセビア(ガセネタであるところのトリヴィア)注意。

   「久方のアメリカ人のはじめにし
       ベースボールは見れど飽かぬかも           子規」

   わたしはこの歌好きですねえ。
   「久方の」とちゃんと枕詞を使ってる辺りがやっぱり彼も若かったってところでしょうか。それがちゃんと「アメ」にかかってるところが茶目っ気。こういう、野球を詠んだ歌も少しはあるとか。

   ちょっと考えてみましょうよ。

   今でこそ、和製英語多いとか言われてますけど、あの野球の全ての用語が全部英語のママだったら、ああ、判りにくい。今だって、女性で野球のルールをイマイチ理解できてないかたがおられるそうじゃないですか。「直球」を「投手」が投げて、「捕手」が受けて、「打者」が打つ。「打者」が打てないような外れ玉を4つも投げれば「四球」で、「打者」は一塁に進める。ホラ、ゲームが見えてきた。
   ショートストップを遊撃手と訳したところが秀逸。たしかに、発生から言っても、各塁に付いてる他の内野手とは違って、「遊撃」的存在でありますな。

   こう言うのは、単に訳すべき外国語に通じておるだけでなく、日本語をも広く知っていないとできないことですね。
   こういうもう感じ入るしかできない名訳というのは、野球用語、子規だけじゃなく、各分野において明治の偉人達がもう綺羅星の如くに創りだしてくれているのであります。

   尊敬。

   何でいきなりこんなことを言い出したかというと、またしても「アイシールド21」。
   魅力的な登場人物達とよく練られたストーリーに釣られて喜んで読んでおりますけれど、やっぱり肝腎なアメフトのルールがよく解っていませんのさ。
   ポジションが、とくに。
   物語の冒頭は、主人公のセナ君はじめ読者も初心者であることを勘案してか、「QB」は「投手」と大胆に書いてありました。セナ君は「ボールを持って逃げる役目」=「ランナー」って、言ってたかな、そのうち、ちゃんと公式なポジション名である「ランニングバック」って言うようになって。親友モンタ君は「キャッチの名人」=「レシーバー」と、これは耳慣れた言葉だからすぐに使われてたかな。でも公式には「ワイドレシーバー」だそうで。
   守備の方のひとが、「ディフェンス」だったり、「ライン」だったりしますが、その細かい違いについては明確に語られずにどんどん仲間が増えて、わたくし未だにその本来の意味と役割を理解してないと思います(ごめん、栗田君たち)。
   そういえば、仲間が増える度にポジションが説明されてたと思うけど、みんなカタカナだし、たとえば「タイトエンド」って、もとの英単語だけの意味からも類推しづらくって、試合中何やってるのかイマイチ判りません。いや、そのポジションの彼があんまり活躍してないのもあるけどさ。二人して熟読しているうちの猫科のひとたちは、みんなちゃんと理解してるらしいんだけど。

   その他、ルールの名前も、作戦も、細かい技術も、みんなカタカナ。

   

漢字にしてよう。

   アメフトが日本に入ってきたのはいつなのよう?
   (大正年間。意外に早かった。公式戦は昭和9年)
   やっぱり熱狂する文化人が初期に出なかったのがいけなかったのかしら?
   こういうのは、某世界的ファンタジーの翻訳について噂になっております通り、仲立ちをする翻訳がイマイチさんだった場合、もとのイメージを翻訳するときにぽろぽろその本質が零れてしまって、必ずしも正しくないものができあがってしまう危険性があるんですけど。それくらいなら、ふつうに学校で6年もやってる筈の英語の原語のママ読み下しとけって気持ちもわかるんですけど。
   みんながみんな基本英単語を習熟して大人になってるんじゃないんだし。
   やっぱ「日本語」にしようよ、一応。

   もう70年も過ぎて、今更という感じも致しますが、じゃ、もっと、今時の新しいスポーツの普及のために。
   出でよ平成の正岡子規!

   そろそろ糸瓜忌でございます。

 

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