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2008年9月 6日 (土)

月がとっても青いから

   遠回り? いや、今日はけっこう電車道と思うよ。

   またしても pya に行って拾ってきた話。
   近所にお住まいの国際結婚カップル、ご主人がカナダ人で奥様が日本人だったかな? なれそめをお聞きすると、ご主人が日本文学、それも漱石の専攻だったそうで、向こうで知り合ってデートを何回か重ねていて、ある晩、パーティーの帰りに彼女を送っていく途中、
   「……月が綺麗ですね」と日本語で言ったところ、彼女も、その意味を知っていたので、
   「わたしもそう思います」と答えたのだそうで。

   これはある程度キョーヨーがないと分かんない話だそうです。

   なんでも漱石が東大で英文学を講義中、
   「I love you.なんて文は日本語に直しようがない。『月が綺麗ですね』とでも訳しておけ」と言ったのだそうで。で、その「I love you.」という文を日本語で言うには、というネタを使った愛の告白であったわけですね。

   すいません、初耳でした。ごめんなさい浅井先生!(近代日本文学史の先生)漱石の購読寝てた訳じゃないんだけど。

   しかし、や る な あ 漱 石 

   漱石と言えば、留学でイギリスの個人主義に思いっきりやられて神経衰弱と引き替えに和魂と洋才に引き裂かれる近代日本人の苦悩を発見というか見いだしたというふうに国文学史上では位置づけられておりますが、

   けっこー江戸っ子

   複雑なお育ちで。江戸時代生まれの方々に揉まれて育ってますし。
   「猫」でも「坊っちゃん」でも、相当漢学の素養がにじみ出たネタがあるそうでございますよ。

   さすが漱石、解ってるじゃないの。
   どんだけ理詰めで文法を解析したって、その底のハート、マインド、スピリット、どうしようもないものはあるんです。SVOの構文でもって、その単語は「愛する」だから「わたしはあなたを愛する」と逐語訳すれば日本語になるってもんじゃない。

   横丁の、熊さん八っつぁんが、「愛してる」なんて、言うわけないって。
   「なぁ、かかあ、月が綺麗だなあ」
   「あいよ、そうだねえ」
   こうですね。

   イヤ待てよ、そうじゃなくて、武家のお嬢様が、無実の罪で脱藩を余儀なくされる許嫁を見送りに来たときにぐらいは、言うかな?
   「あなたを愛しています」
   いや、言わない。
   「……どうぞ、お体をおいといになって」だよね、せいぜい。
   「この先あなたにお目にかかれないと思うとすっといたします」とまで言うと、これがツンデレ(そういいながら、大きな目には涙をいっぱいにためているんだな)。
   その許嫁の方も、
   「○○殿のその憎まれ口も、今宵限りと思うと格別でござる」ぐらい言うよね。
   でも、字幕はみんな「I love you」 「I love you」 「I love you」……

   ま、お二人さん末永くお幸せに、と。
   二人で年を重ねていってもきっと同じかたちの月を見れば、また同じ気持ちになれることでしょう。

   あら、今日の月は三日月で、もうとっくに沈んじゃったじゃないのよ。

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2008年9月 4日 (木)

みんな大好きカレーライス

   今更ユーチューブにはまり倒しておりますが、軍楽隊の映像を探して「自衛隊」と入れると、防災の日の関係か、「陸上自衛隊のカレーの作り方」が引っかかりました。

   開けてみると、基地のイヴェントか何かでカレーを作って皆さんに提供しているのを撮影したようでした。「トリヴィアの泉」で紹介されていた野外炊具1号とかいうお料理マシンがやっぱり出てました。まず、それでご飯をいっぱい炊くと。
   で、カレーの方は伝来の大鍋にまずバターひと箱。うわー。初っぱなから引きました。でも、肉体労働をされる方や、食うや食わずの被災者に召し上がってもらうものですから、脂肪は気にしなくて良いのかな? それで豚肉を炒め、タマネギと人参を投入、と手順は大して変わらない感じ。それで、カレー粉を投入、ってこれは「ルー」じゃなかったのかな? ジャガイモは、野外炊具の方で別ゆでしといたのを最終局面で加えてました。ああ、これは煮くずれ対策ね。
   隠し味は「部隊ごとに違う」とかいって、イロイロぶち込んでました。「コーヒー牛乳!?」」とコメントが入ってましたが、味をマイルドにする為に牛乳やヨーグルトというのはある意味定番だし、苦みやこくを出すためにインスタントコーヒーというのもどこかで聞いたことがあったので、別段恐ろしくもないですね。

   グローバル化しておるこのご時世、豚肉がだめな方もいらっしゃるかもだから、この際チキンカレーにしたらどうかなとか、ちょっと思いましたけど。とても美味しそうにできあがりました。

   さて、また別に「海軍カレーの作り方」という映像も登録されていて。
   こちらは護衛艦ナントカの中に見学にいって、日本のカレーのはじまりと言われる海軍のカレーの作り方を教えてもらおうというTV番組の企画のようで。
   こちらは乗組員の皆さんが普通の日に(毎週金曜だけど)食べるためのメニューなので、気合いが入ってました
   ダシから違う。
   キャベツ(マルのママ!)や鶏ガラなんかをぐらぐら煮出して、秘伝のスープを作ってましたよ。
   それから、お肉が牛! さすが海軍だ。
   TV曲の取材だけに、「お肉□キロ、タマネギ○キロ、人参○キロ、ジャガイモがなんと○00キロ(桁違い)」と、分量もちゃんと紹介されてました。でも、あのダシは自分ちではできないから再現できないですよ。
   お肉や野菜を炒めておいて、スープの方にカレー粉を溶かして作ったルーの方へどんどん入れていくという作り方でしたかね。
   赤ワインひと瓶入れるし。
   秘蔵の唐辛子油やら、ニンニク醤油やら、使い残しのケチャップやら、どんどん隠し味。カレー粉は炒めたやつをまた後で足してたし。
   そして、コッチでも出ましたあつあつのコーヒー(もしかしてインスタントじゃない?)。
   できあがりはふつうのおうちのカレーのようでしたが、非常にスパイシーでこくがあって、さすが、元祖! な味だったそうです。ま、レトルトのよこすか海軍カレーも辛かったですし。
   いつものカレーの日におじゃましてお食事風景を撮らせてもらったそうなので、士官食堂でご相伴にあずかったあとは一般の食堂を覗けば、一般の乗組員さん達はセルフで、給食のようなへこみのあるトレイにもう大盛りによそって、
   「こちらの方はもんじゃ焼きのようです!」って、ごはんを壁にして中にルーを入れちゃってる乗組員さんが。やっぱり戦闘職種なんだなあと面白く見ました。

   夜にこんなもん見てたらお腹が空いちゃってさ、困った。
   それで、今日のお昼はレトルトカレーを一人でコッソリ食べました。

   「豚汁の作り方もやってたんですが、ちゃんと牛蒡をささがきしてて。偉いなーと思ってみましたです。人参や大根はピーラーで皮を剥いてましたです。さすがに里芋には苦労してました。こんなコトするために自衛隊入ったんじゃないだろうにナー」と旦那様にお食事の時間に報告。
   「じゃあなんのためなんだ」
   「災害救助とか雪像づくりとか土嚢積みとか……?」

   どうぞ、訓練と災害派遣だけやっててください。

   あ! 豚汁にコンニャク入れてなかった! あぶらげも!(ワガママ言うな!) 

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「キャラメルダンスを踊りましょう♪」

   それで「結局あの『キャラメルダンセン』という歌はどういう内容の歌詞なのであろう?」とまた例によって野暮なことを考えて、いろいろ検索を掛けていたおかあさんですが。

   コメントによく「すうぇーでぃっしゅ」という単語が挙がるのうと思っておったら、原詩はスウェーデン語だそうで。道理で不思議な響きだと思った。
   「英語の対訳を付けたから楽しんでください」云々とかいう映像がまた登録されていたので流し見しますと、

   「一緒に踊ろう。おしりを振って、手を叩いて、ステップ踏んで、
   チャンスを逃さず キャラメルダンスを踊ろう」てな歌詞で。

   拍子抜け。

   そりゃ~こんなカワイイメロディーとうきうきするようなリズムで、
   「いまは辛いが民族の誇りを忘れず頑張ろう」とか言ってたらかえっておかしいって。

   でもかえって、何語か判らないけどネットではやってるから空耳で(判らないなりに日本語に当てはめて)歌ってるけど、じつはとんでもねえ呪いの籠もった歌詞だったりしたらどうしようとか、そういうのちょっと期待してたんですけど。

   おかあさんミステリ読みすぎ(てゆーか、連想の元は「悪霊シリーズ」小野不由美だろう。学園ではやってる新種のゲームが、実はとある人物を呪い殺す呪文だったっていうやつ、あ、ネタバレごめん)。

   平和でイイネ。

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新都は未だ事ゆかず

   「旧都をば既にうかれぬ」でしたっけ? なんか記憶と違うよ、「平家物語」。

   今さっきまで「そのとき歴史が動いた」が終戦の話をやっていて、戦犯になった方が陛下を想って詠んだ歌なんかを紹介してましたが、ほんの60年前までは、上に立つものはこういう韻文にして思いの丈を残すという事ができたんですよね。

   この前ちょっと赤坂まで出て、
   「こちらを行くと乃木坂に出ますよ、ちょっと歩いてみたら」なんて言われて、のこのこ歩いて(もしや、この辺があの「誰も寝てはならぬ」の舞台か?)と中程まで来たところで気がついてとたんにキョロキョロしたりしてまたその自分に苦笑したり。
   そして、やっと目指す「地下鉄千代田線乃木坂駅」の入り口が見えてきたところで、神社に遭遇。
   乃木坂って、乃木神社の坂だったんだ!?(そりゃそうだろ!)

   せっかくなので詣でました。

   静かで。

   ついでに記念館(?)、乃木大将ゆかりの品のある展示室のようなところも見ました。ステッセルとの会見の写真やら、使ってた馬具やら、期待したより遺品は少なかったですね。どこかの新聞でやってた乃木大将の伝記で読んだ、「幼い頃継母が取り落とした蚊帳の吊り手で眼を怪我したのだが、その継母がとがめられるのに配慮して特に手当をせずにいて片眼が不自由になった、そのため双眼鏡を使うことができず、分割して片眼だけのものにして使用していた」というネタが披露され、そのドイツ製の高級双眼鏡の自分用に改造した証拠の品が陳列されていたのは感心しました。実話だったんだ。

   実は「軍神」というほど有能であったわけではないという説なんかも読んで知っておって、あんまり好きじゃなかったんですが、この話はしみじみしました。

   脱線終わり。

   そこに、れいの明治天皇への殉死の際の辞世の歌があったわけで。ご本人のより、「今度ばかりはお供のできない旅行(死出の旅)をなさることだ」というような内容の奥方の歌の方が気に入りましたけど。

   昔はみんな教養あったなあ。

   漢詩をものした政治家も(押韻は本式ではなかったにせよ)結構いたそうですし。

   今のエライひとで、ついこの前、国の代表の地位を投げちゃったひといましたけど、例えばそういう人たちは、心中をトロしちゃって皆をしみじみさせる和歌を詠んだりできるんでしょうか。

   わたくしは、時折ご覧に入れている程度の腰折れで良ければ、死ぬ前ぐらいにはひねって見せますけど、やっぱ、少数派な趣味ですかねえ?

   だからといって、今時の表現法ならどうかというと、口語散文詩はなんだかありがたみがないし。英語で完全に意思疎通できる宰相……あのひとはできるんだったかな、クィーンズ・イングリッシュで。じゃあ、ブログを助っ人なしで運用とか? ギターを片手にオリジナルソングで歌っちゃう? 朝ドラヒロインみたいにヒップホップダンスでなら表現できる? 太郎ちゃんは漫画に造詣が深いとはいえ、自分でペンを持って描くというまでのレヴェルではないと思うし。

   なんだかそっちもあやしい感じ。

   何だったらできるのよ?

   これは、平家物語のアレよ「旧都をば既にうかれぬ、新都は未だ事ゆかず」、旧体制は粉々にされてしまったのに、新しい規範はまだできてない。何を規範にしたものか、民心は混乱しております、といったところだったと思うけど。

   昔ながらの教養というものが死に絶えて、いったい日本人はどうなってしまうのよう?

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2008年9月 3日 (水)

百聞は一見にしかずな話

   ええと、それは「ファイブスター物語」永野護で、主人公アマテラスの帝がどうしても彼でなくてはならない要件でお忍びでよその星に出かけていた時の話。世を忍ぶ仮の姿で普通のシャトルバスに乗っていた彼は、当地に来ていた某国の軍隊に射殺されてしまうのですね。ま、異能を持つ彼のことですからすぐさま息を吹き返したんですが、イマイチいつものようにミラクル起こしまくりとは行かず、湿地帯を逃避行……その皇帝救出作戦に、この物語の目玉とも言うべき大型ロボットとその超人的パイロットではなく、一般人中心の現代と大筋で変わらない地上軍の皆さんが出張ってくるというエピソードでありました。
   一般兵に対しての「騎士」の役目、王族として戦いにでる意義などが描かれたエピソードではありましたが、作者の趣味の軍服やら戦車やらのうんちくも丸ごと面白く見ました。

   そこで書いてあったんだったかな。

   戦車は方向を変えるときには、チョーシンチセンカイという必殺技(?)があって、静止した状態で、右と左のキャタピラをそれぞれ逆に回転させると、あら不思議、その場で180度回転ができるのだそうです。あ、漢字これね「超信地旋回」。

   

まさか。

   なんでそんなことができるの?
   右が前進しようとしているのに左が後退しようとしていたら、真ん中からぱっくり! 割れちゃいません?

   

頭で考えてもどうしても理解できなかったんですが。

   それで、この前救急車で病院に行ったとき、レントゲン室に行く前、車いすに乗せられて、灯りを落とした廊下にしばらく放置されて。

   わーい、車いすってお産の時以来だから12年ぶり? とかワクワクしてたんですが(この時点でもう胃痛のことは忘れた)。

   今やってみりゃいいじゃん。

   右の車輪を前に、左を後ろに同じ力で回せばいいんでしょ?

   できます。

   表千家のお炭点前では(裏その他は知りません)、茶釜を持ち上げるとき、左右に取り外し式のわっかをはめるんですが、これ、右はたしか手前から向こうに、左は逆に回すんです(こんなことやってるから茶人は惚けないんだな)。わたし、これ得意でしたから。

   で、誰も見ていないのをいいことにやりました、ぐるんって。

   回りました。どっち周りだったかは分かんなかったけど、気がついたら180度向こうを向いてました。

   ……こんなのんきな人間は救急車に乗らなくていいです。金沢市に税金納めてないくせに……金沢市の皆さんごめんなさい。

   でも、やってみると判る事って、あるんですねえ。

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2008年9月 2日 (火)

金貨の女王

   首相の福田くんがとうとう退陣だそうで。ぐちぐちと民主党のいじめが酷かったと申しておりました。コッチで見ていてもあれは陰湿だと思っておったのですが、堰を切ったようにあげつらう福田くんの方もあんまり麗しく感じられないのでした。阿倍くんとは違い健康問題ではないと言い切るあたりもまたいやみたらしく見えるのは本人の不徳の致すところか。ま、少しゆっくりしてください。そしてその後は、俺達の太郎の登場か? ……この状態では火中の栗だよなあ。太郎ちゃん頑張って

   まなざしを 金貨に注ぐ夫(つま)持ちて
       哀しからずやダイヤのクィーン       舞音

   トランプのスート(記号)は、それぞれ起源があって、スペードは剣、ハートは聖杯、クラブは棍棒、ダイヤは金貨をそれぞれ表わしているのだそうで。それがまた王侯、聖職者、農民、商人といった身分を表わしているという説もあり。

   ハートが心臓じゃなくってキリスト教のマジックアイテム、聖杯ってのは知ってビックリですけど、ダイヤはそのまんま宝石というか経済力というのも面白いですね。

   さて、トランプの絵札はそれぞれモデルがいるそうで、ダヴィデ王とか、100年戦争時の英雄、ラ・イールとか(「傭兵ピエール」の渋い脇役姿を一生懸命思い出しましょう!)、旧約聖書のラケルとかもう時代も場所も実在・架空てんでんばらばらで、何考えて作ったんだろうと思いますけど。金貨、ダイヤのキングはユリウス・カエサルだそうで。え~っ? カエサルって、どっちかっていうと浪費家って塩野七生言ってなかったっけか? ああ、「ユリウス・カエサル」まだ途中だった、続き買わなくちゃ。これが、キング札としては唯一そのスートの方を見ていて横顔になっていて、片眼しかみせていないそうです。
   ちなみに、ジャックはスペードとハートが片眼で、「若者は愛(ハート)に目を向けて死(スペード)には背を向けている」といった警句のようになっているそうです。

   それで、ダイヤのクィーンはと申しますと、ちょっと前までは横顔を見せていたそうで。だったら、並べ方によってはだーりんと向かい合っているようにもなりますね。しかしながら、現在の一般的なデザインでは、他のクィーンと同様、正面を向いている。夫婦目を合わせてはいないそうです。

   だーりんは、「金貨」(仕事)に夢中。

   それで、「哀しからずや」なんですが。
   ……いつ詠んだ歌だったかなあ。やっぱりバブルの頃でしたでしょうか。
   じゃあ、ちょっと下の句を変えてみよう。

   まなざしを 金貨に注ぐ夫持ちて
       つれなしづくれるダイヤのクィーン

   クィーン割り切っちゃって。「別に良いわ」って。平安の要チェック語ですね、「つれなし」。素っ気ない様子、平気な顔で。でもそれは「作ってる」んですが。
   あなたは勝手にやってればいい。わたしは自分で勝手にさせてもらうわ……熟年離婚を想定に入れてますか? かえってコッチの方がやばいかな?
   そうじゃなくて、寂しいけど、それは必要なことだから、あなたはその分野でベストを尽くして。わたしは平気よ、と。あれだ、プロジェクトXの留守宅

   福田くんの話題と関係ない話になっちゃったな。
   でも、今の景気はとても金貨に無関心なクィーンではいられないんですけど。
   何とかしてくれい。

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2008年8月31日 (日)

バルカンと言えば

   日曜の昼下がりは例によって「アタック25」。本日も暑くて書斎から蒸され出た旦那様と豹太とうち揃って視聴。
   「サラエボ事件をはじめさまざまな民族が集まっているため問題が起こりやすく、ヨーロッパの火薬庫と呼ばれていた半島は?」

   「「バルカン半島!」」

   夫婦して、異口同音に。
   「これは教科書にも出てるぞ。豹太覚えとけな」とおかあさんは念押し。

   ところが豹太は困惑げに、
   「バルカンって……武器になかったっけ?」と聞いてくるのであります。
   「ああ、ガンダムの耳んとこ付いてる、小さい弾がパラパラ出てくる銃な」
   (「エリア88」の戦闘機にも付いてたよな……)とおかあさんは答えといて遠い目。
   「でしょ? ゲームとかでもよくあって。……武器の名前だと思ってた」
   (たぶん鍛冶の神様から来てると思うけどな……)

   武器とゲームとアニメに疎い旦那様は呆れながら次の問題に答えていらっしゃました。こんなことおかあさんが得々として語るジャンルじゃないよなあ……。

   こっそりおかあさんが調べてみると、まさしくバルカン砲とは戦闘機に付いてる弾がどんどん出てくる銃でした。毎分600発だって。1秒に10発? 照準合ってたら穴開いちゃうね。これもウィキペディアによると「携帯型カセットテープ再生器をすべてウォークマンと呼ぶようなもの」だそうで、とある会社の銃の愛称で、武器としての品種名は別にあるんだそうな。でも、「戦闘機とかに付ける、弾がどんどん出てくる銃」は一般的に「バルカン砲」で、特に小説やらゲームやらアニメやらでは通用している模様。とくにガンダムでね。由来はやっぱりローマ神話の鍛冶の神バルカンに拠るそうで。バルカン半島とはスペルも違って関係ないそうです。

   ああ、豹太のおかげで、またひとつお利口になっちゃった。

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アラフォーの星

   わたくしはあの夏の恒例24時間TVって好きじゃないんで、横から聞いていただけなんですが。

   いつ頃からかあの番組は、タレントに無茶なマラソンをさせて、最後、会場にそのタレントがゴールするのが目玉という構成になっておりますそうで。

   で、その今年の挑戦者がエドはるみというお笑いタレントだったそうで。この方、2度目の成人式をお済ませになったもうずいぶん大きいおねえさんなんですね。今時黒々とした御髪と言い、くっきりしたお化粧といい、懐かしい男女雇用機会均等法~な大お姉様が、コンパニオンか社員研修かって言うはきはきとしたものいいで、「……グ~」という脚韻(?)を踏んだギャグを畳みかける芸風で、お下品でないので「近年珍しくおかあさんに嫌われていないお笑い芸人」という称号を得たそうで。わたくしも、丁度豹太が現在進行形をやっている時だったので快く視聴を許してたりして。でもよく考えると、内容はわたくしが嫌っておるところの女性のすてきな男性と知り合いたいというイヤな本音の部分であったりする訳なんですけれどね。料理の仕方だな。

   元はそういうマナー講師かなにかで劇団員であったところを、お笑いを志して一念発起、下積みを経てここまで売れたとかいう話を聞くと、天晴れ、その年で敢えてお笑いに行くかと好意を持たずにはおれません。

   で、その大お姉様が、なんとこの番組のマラソンに挑戦したいとかねて野望を抱いておって公言しておったのを、丁度知名度も上がってきたことから白羽の矢が立って、晴れて今年挑戦ランナーに指名されたと言うことでした。

   でも、もう四十路でしょ? 大丈夫?

   いつもなら華麗に無視していたこの番組も、心配で時々見たりして。

   昨日までまた夜はすごい雷雨だった首都圏、いやなことに日中は晴れて、蒸し暑く、またキレイにお化粧したはるみさんとってもつらそうにそれでも笑顔を崩さず走ってました。やっぱり女性ですから市街戦じゃない紫外線恐くて、農家の女性のような肩までをカヴァーする白いお帽子を被ってらして、そこまでしてしなくっても、と同情したり呆れたり。

   「6時半に終わるから! 絶対『篤姫』は見るから」と虎美は言っていたのに、7時を過ぎてもまだ会場で応援ソングなんか流してて、また去年のようにランナーが着かなくて後の番組まで犠牲にするのかなと思ってました。

   「篤姫」はちゃんと見て、次回予告もそこそこにチャンネルを戻すと。

   はるみさんちゃんと間に合って、関係者その他に詰まりつつお礼を申し述べてました。

   

プロだ、このひと。

   忙しくてなかなか練習時間取れなかったそうなんですが。
   目標をちゃんと公言して、チャンスを得たらそれをしっかりものにする。

   さらに尊敬する気持ちになったおかあさんでした。

   わたしも頑張ろう(何を?)

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神と鬼の競演

   本日はお天気も悪いので、お昼からずっとユーチューブを見てました。
   「おかあさん2時からずっと今まで見てたよ! 恥ずかしいと思わないの!」とは娘の言。その横でずっと「アイシールド21」を読破してた奴に言われたくないもん。ちなみに6時でした。

   もしかして、曲名を入れるとその演奏も出るのかな? と「1812」と入れてみたら、みごとにいろんなところの自衛隊の楽隊のみなさんが大砲と一緒に伝説のメイ曲を演奏してくれた画像が引っかかって。それから自衛隊絡みでいろんな行進曲やら次々と。

   関連した曲が次々示されるので、どんどん見ちゃうんですよね。

   で、とんでもないもんを見ました。

   「組曲ガイーヌより 剣の舞」って、ハチャトゥリアンのあれ。ある程度の年のひとなら、「ああ、フライパンの!」って思うんじゃないかしら。70年代にはよく隠し芸なんかで、この曲を大小のフライパンを並べてそれを木琴代わりに叩いて演奏するのをやってたんですよ。そうでなくても、小学校の鑑賞教材だったと思います。短いし、勇ましいし、みんな好きなんじゃないかな?

   でも、今、じっさいにコンサートとかでこれを聴くことはまずないな、と思って。CDも、アンソロジーなんかで入ったりすることはありますけど、丸まるこの組曲というのは見たことないし。バレエ音楽として「ガイーヌ」は演奏/上演されるかしら? ストーリーも、昔あらすじをさらった覚えはありますけど、そんなスゴイもんでもなかったような。ガイーヌってたしか少数民族の人妻かなんかじゃなかった?

   で、その現代ではマイナーな(?)ガイーヌがユーチューブにあったので見てみたら。
   なんだか、開始から穏やかでないコメントが画面に乱舞しているんです。「www」って、嘲笑に近いニュアンスの笑い声の表現ですよね?
   「××パート死にそう」「今トランペットのひとが笑ってた」「指揮者は鬼だろう」
   尋常じゃない速度で演奏が始まってしまったのです。
   やってるのはコメントによるとウィーンフィル。なにかの野外コンサートのアンコールのようです。
   この曲は高くて短い音を裏拍を強調しながら連続して鳴らすメロディが、剣のひらめきを表わしてるみたいで特徴的なんですが、やる方から言うと、非常にリズムが取りにくく、管楽器など息継ぎが大変。ただでさえ大変な曲を、オリンピックレコード並みのテンポでやるわけです。
   出だしを聞いただけで「大丈夫!?」となってある意味当たり前で。

   画面はメロディを取る楽器をそれぞれなめていくわけですが、その映像に「ストが起きるぞ」とか、「指揮者はドS(超サディスト)」とか、「そろそろ遅れてきた」「おれにはとてもできねえ」などのコメントが被さって流れます。いや、そのコメントも早すぎて読んでられない。それでも、学芸会の小学校のスクールバンドじゃないので曲はいっこうに崩壊と言うところまでゆかず、ちゃんと作品のかたちを保っておるわけです。
   プロって凄いナァ。

   その他の演奏者では平均2分半ぐらいのこの曲を、2分を切って終わっちゃいました

   観客は熱狂して拍手。と、指揮者がマイクを握ったぁ! なんか語ったぁ。字幕がついたぁ!

   「速さが足りないとは思いませんか?」

   思いません。

   「じゃ、もう1回行ってみようか」って、もしもし~!? (これ故投稿する値があると思われたのであろう)

   さらにハイペースでアンコールの2回目が始まっちゃいました。
   画像にはコメントが雨嵐。「神!」「鬼だろこの指揮者」「死人が出る」って……。

   そしてさらに嵐のような演奏は……4秒短くなってました。

   プロってスゴイ。http://jp.youtube.com/watch?v=hggTOIDPkKA&NR=1

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