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2008年6月20日 (金)

「図書館戦争」 #11

   茨城県展の入賞作品がメディア良化隊を激しく批判した内容、しかも、制服を破るという制服を着る職種にとっては誇りを汚される手法だということで、その作品及び展覧会を守るという任務に出張している郁たち図書館特殊部隊でした。

   激しくお役人気質の現図書館長の、利敵行為に等しい後ろ向き政策のおかげで能力も士気も下がりまくってた茨城の図書隊も、タスクフォースの皆さんの特訓で少しずつ使い物になるレヴェルになってきているようです。
   しかしながら、玄田隊長の脅しが効いたのか、このままでは出世の道が閉ざされてしまうと視野狭窄に陥った感じの図書館長がちょっとヤバイカンジ。原作だとこの辺、県庁の方にライヴァルがいて、彼女の方が決定的に先んじるという情報がはいってさらに追い詰められる、ような記述があった気が。でも、一晩で一気読みした本の内容細かいところまであんまり突っ込まないようにしよう。後述の赤っ恥もかいてるし。

   打ち合わせの最中、電話が入って席を外す手塚。
   作戦行動中の相手にメイルを送る麻子様とか、この作品はこの辺がチョット疑問。わたくし携帯が普及してからはお勤めをしておりませんので、今現在の職場での携帯電話のモラルがどうなっておりますか存じませんが、結構戦う公務員として公の、しかも命に関わる職種なのに携帯電話が野放しになっておるような。そんで、作戦行動中の連絡も携帯でやってるし(甲府の帰り道事件参照)。一人一人に武張った通信機を支給するより盗聴対応などのしてある携帯を支給するという方(たしか原作中には記述があった)が現代としてはスマートなのかも知れませんが(通信機能以外が充実してるからな、最近は。その昔のSF的漫画でロボットを動かす特権階級だけが持つ情報端末、通話、計算機能の他にスケジュール管理もできてなんとゲームもできて……としてさも得意そうに見せていたメカ、いまじゃ子供も持てる普通の携帯の方が高機能になっちゃってました)。そんなに勤務中に自由に電話のやりとりってしていいものなの?
   手塚にかかってくる電話は手塚兄からのことがあるから(実際そうだった)、情報提供者との接点として優遇されてるのかもしれませんけど。

   手塚兄からの電話は、茨城県展について。図書隊の弱体化についても、良化隊がわはやり過ぎと思ってるらしく、今回の展覧会も上層部ではそんなに事を荒立てるつもりはないらしい。しかし、制服を汚された、と思った実働部隊の方の怒りが治まらず、初日、その作品だけへの攻撃ながら、激烈なものになることが予想されるとのこと。
   ふーん。
   制服スキーっていますもんね。大学のサークルの演芸会の出し物でも、すばらしい車掌の制服を嬉々として出してきた鉄ちゃんがいました(それは鉄だから!?)

   その情報を淡々と開示する手塚。法務省の方からもそれを裏付けるように同内容の「宣戦布告書類」が正々堂々届いたそうで(この書類、作中で、なんて言うんだっけ? 小田原のときもファクスで送ってきたとか。この辺がルールを守ってドンパチのゆえん)。

   留守の図書基地では、麻子様が書類をまとめて報告しています。
   「やはり茨城の市民団体は良化隊と裏で繋がっていましたか……」稲嶺指令の憂いは深そうです。現場の士気が下がるから、このことは内緒にね、と言われ、麻子様の出番こんだけ。

   情報を基に土嚢を積んで防衛ラインを築きます。
   こんなモダンなきれいな美術館に、ホントに鉄砲持った人がやってくるんでしょうか。
   時間で区切って、それまでに入り込んで展示物を「見られなくしたら」良化隊の勝ち、守りきったら図書隊の勝ち、というわけでしょうか。
   そんな物騒なところに、その問題の作品を見に来るお客さんがいるのでしょうか。
   巧妙な愚民化政策と先日は申しましたが、どっこい、正化年間の市民の皆さんは自由を、芸術を希求する心が強うございますね。
   ドンパチやって壊れた公共の建物を直すお金はどこからでるのかしら。それなりの防衛力を備えた図書館をいくつも建てて、これは実は内需振興策?
   その辺も攻めたらこれはとっても毒の効いたパラレルワールド小説になってたでしょうなあ。

   実はラヴコメですから。

   休憩時間となり、郁は堂上教官を温室に誘います。図書隊の象徴、カモミールの花が咲いているのです。業務部に押さえつけられてても、「苦難の中の力」という花言葉を心の支えにしている図書隊員がいて、世話をしていたのだろうと。だから、茨城の図書隊も絶対、成立の理念を思いだして立ち上がってくれるだろう、と。
   これ、原作では訓練中に先に郁が見つけて、手塚と入ってみてカモミールを見つけ、その後で堂上を誘うんだったとおもいますが。郁(と手塚)にとっては異性でも単なるチームメイトなだけですが、よそ目には男と女なんだから、そんな、二人っきりで入っちゃいけません、業務部にイヤガラセをされてた時期だから、また面白くもないことを言われたりするかも、と原作を読んだときには気を揉みました。気の回しすぎ。でも、図書隊でもよその班はきっと、(いーなー女の子いて……)ぐらいのことを思ってる人はいたかもよ。堂上班はみんな紳士だ。

   お外に差し入れを買いに行った小牧教官、コンヴィニで出会ったのは……良化隊の、あの帰り道事件で出会った小隊長のようで。オリジナル展開です。
   2人とも、肩を並べて、手には栄養ドリンクを一杯に詰めた袋を提げて、歩いてます。
   「プライヴェイトだからって、良化隊と図書隊が口を利いちゃまずい」とか正論マンは言いますが、
   「別に構わないだろ」って。
   「俺は頭のいい人間は好きだ」たしかに小牧教官は頭の切れるひとですが、それをこのオジサンが知る機会は……始発列車の車内に本を隠して安全裏にその場を離脱させたトリックを指してるのでしょうか。
   「今回は下の連中はいきり立ってて凄いぞ。小田原より激しい戦闘になるだろう」って。このオジサンじしんは、良化隊の思想とかに共感をしてるわけではないそうで。
   「うちのやつらはみんなそうだ、出世欲、生活のため、あんたらみたいに理想に燃えてる奴はいない」って。おや、知りたいと思ってた敵の内情、こんなところで明かしてくれますか。
   「じゃあ、こっちにくればいい。うちの上にも前良化隊だったひとがいる」これは、あの方を指してますね(原作本文で未確認なので名を秘す)。ところが、
   「俺はコネ入隊だから無理だ」って。
   オジサンも辛いよ。
   「明日には殺し合う間柄」とかいって、分かれ道で2人は別れます。正論マンであるところの小牧教官は、ほんの数分言葉を交わしたからと言って、「その時は正々堂々」とか、甘いことを言ったりしません。手すら挙げず。ただ別れたのでした。

   時間が来て、良化隊が突撃します。バスを盾にふさいだ入り口に、あのいつものヴァンをぶつけて突破します。あ、転倒した、炎上した。
   たしかにこれはすごい。
   武装した良化隊がわらわら出てきて、発砲しながらとりつきます。
   手塚は進藤一正と狙撃部隊へ。
   ここが赤っ恥シーン。
   進藤一正が狙撃されて、手塚がそれを(郁の指示をもとに)フォローするのはここだったよ。曖昧な記憶で偉そうに語るのはやめよう。失敬、失敬。
   「がんばって。高所恐怖症の狙撃手さん」
   「……もうそれは克服した」苦虫100万匹圧殺。今は切れる情報屋の美女の方が怖いそうです(嘘)。

   時間切れが迫り、良化隊のムキになること。図書館側(こちらには、作品の写真を載せた展覧会パンフレットが収められてる)に展開していた勢力も交えて押してきます。そこに怪我して倒れてる自分の同僚を、踏んづけて、押しのけて。もう、尋常じゃない目のいろで、郁は応戦しつつ考えます。
   (あんたたちの、そうまでして守りたいものって……?
   状況が悪化、「敵」が純粋に「図書隊員をたたきのめすこと」を求めてきているとの判断から、
   「各員、自分の命を守ることを優先すること」との指令が下ります。
   車の上に上がって銃を撃とうとする良化隊員を目にした郁、とっさに……機関銃ですかね? すいません武器に疎くて、を乱射。さすがに「死ね!」とは言いませんでした。
   「あたしの仲間を倒させない!」だったかな? 撃ち尽くして、パニック状態のまま弾倉を替えようとして、手が震えててそれが入らない、なんど合わせても、口が合わない。堂上教官がそれを持ってやる。進藤一正のかわりに狙撃部隊に上がった(視点が上)小牧教官から「笠原士長の撃った良化隊員は引いた模様」と、殺してない旨無線連絡が入る。「弱装弾でフル装備の相手を撃ってもそうそう死にはしない」と、堂上教官も請け合って。……やっぱり気を遣われてるなあ、女子一期生。

   とりあえず取り決めでの終了時間が来て、守りきった図書隊の「勝ち」。安堵の皆さんですが、さらに追い詰められたのが仏像おばさん(ひとの容貌をそういうふうに言うのやめましょう)。あんた何持ってますか!? めざとく見つけた堂上教官と郁は後をつけます。

   「守りきってくれてありがとう」と、にこやかに玄田隊長をねぎらう知事。おや、こちらは大年増ながらおきれい。そこへ、負傷して屈辱にまみれた良化隊員がひとり、手に銃を持ったままふらふらと歩み出ます。
   「お前達が認めない入賞作は俺の後ろだ! それでも撃ってみるか!?」
   玄田隊長の挑発に、壊れ良化隊員は弾かれたように撃ち尽くします。それを、両手を広げてみんな受け止めて、これで終わり、と倒れ伏す隊長。
   弁慶じゃないんだから。よしなさいよ。

   ここんとこで、原作の「話せばわかる!」と最後までブチブチ言って、こんなおおげさな銃撃戦にして、我々は銃の前にも身を投げ出して非暴力を訴える、と図書隊を詰ってた市民団体の皆さんが、銃をみたとたんにすたこらと(女性の知事をつっころばして!)逃げちゃったという痛快シーンは、なんで削ったんでしょうねえ。やっぱりまずいの? 

   さて、もはやあとがない図書館長。
   「こんなものがあるのがいけないのよ」と、図書館側に収めたパンフレットにとぷとぷとなにか液体(灯油!?)を掛け……ライターで放火!
   火の中で、アンタのその態度がいかんと詰る堂上教官とつかみ合いになり、駆けつけた郁に堂上は叫ぶ、
   「笠原! 館長を確保!」よい子は上官に従います。そこへ燃え上がるパンフレットの山が崩れ……
   「教官!」

   以下次週! 最終回? 

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「図書館戦争」 #10

    心が通じ合った予感を見せながら、とうとう原作3巻(4冊の原作のタイトルの順番がどうしても覚えられない。内乱は3冊目でいいんだっけ?)最大の事件に到達しました。
    茨城県の美術展に入選した作品は、良化委員会を批判するメッセージ性がアリアリ。これを展示する予定の展覧会に良化委員会の検閲や、賛同団体のイヤガラセが行われることを防ぐため、関東図書隊に助っ人の要請があります。色めき立つ図書隊タスクフォースの皆さん。一人泡を食ってるのは郁。

    茨城は郁の故郷なのです。

    故郷に錦は飾れ……ません!!

    観光バスと見まごう大型ハイデッカーを連ねて移動するタスクフォースの皆さん。……すいません、金網を張った機動隊の灰色のバスを想定して読んでました。郁の無知による間違った処置で手塚がつぶされてしまうエピソードはやっぱりカット、普通にシートに座ってました。横で何事かつぶやいている郁に苦言を呈すると、郁はカバンに入り込んで(ソレ無理だから)、
    「お願いこのまま宅配便で送り返して」と任務を全身で拒否しておるのです。

    ギャグシーンに野暮だとは思うけど、毎度仕事/任務に対する態度があまっちょろすぎるんだよなあ。

    手塚もむっとしておりますが、そこへ携帯に着信。

    

麻子様だ♪

    「茨城はすごいことになってるわよ」と、情報をくれます。その情報収集能力に舌を巻きながら、
    「俺も、兄貴からの情報は全部お前に回すから」とまだまだ仕事仲間の線を逸脱できない手塚。くれぐれも気をつけて、と重ねて言うのに、自分の心構えを試されたようでいらつくようなもの言いで返して切っちゃって。
    「無事に帰ってきなさいってことじゃない」と、携帯をしまいつつ不満げな麻子様、これは脈有りでありましょうか。

   茨城の県立図書館(&附属美術館)にたどり着きますと、プラカードを持った市民の皆さんがお出迎え。そのひとたちは……
   「暴力はなにも生み出さない。図書隊はまず話し合いで解決しろ」って。暴力を先に振るってくるのって、良化隊なんですけど? 良化隊には同じことを言ってるんでしょうね? その辺を玄田隊長も突っ込んだんだけど、はかばかしい返事はなく。
   「茨城県立図書館がヒドイ」というのは、良化隊の影響化にある市民団体が非暴力とかもっともらしいことを掲げて図書隊の活動を掣肘しておるということでした。
   原作だとこの辺、図書館長が県のお役人としての出世をイロイロ考えておって、そこを市民団体(良化隊)につけ込まれて、「在任中に武力衝突を起こさなければそれは業績」と後ろ向きな方策を採ってしまったことによる、などなどお役人事情も描いてくれてたんですが。図書館を単なる出世の途中の通過点としか考えてない人で、使命感とかは全くない「お役人」。今までの「行政側」ともちょっと違うかな。かくして図書隊は骨抜きにされ、県立図書館は良化隊のいいようにされてしまっておったわけです。敵に勝つのって、正面からの武力行使だけじゃないんだなあ。
   そんなこと、我らが玄田隊長が許すわけもなく。
   次回予告にあった怒号はこのシーンのものでした。
   ネットでは「脳内お花畑」とかよく揶揄されてますね。「話せば解る」式の、暴力を嫌う考え方の人たち。わたしも、自分が殺されたくないから自分も人を殺さないという論理は解るし、正しいと思ってきたんですけれど。でも、じっさいそこを踏み越えて、殺す気で詰め寄ってくる人に対するにはどうしたらよいか。自分も身を鎧うことが必要になるという考え方、やっと解ってきたところです。現実には、誰をも殺さず殺されないのがいいに決まってますが。
   茨城の図書隊長の方は、そういう図書館長に押され気味で、ここまでの弱体化を許してしまったことを玄田隊長に責められてましたが、
   「何度も中央に文書を書いたのですが、館長に握りつぶされました」って、今まであれだけ風通しの良い雰囲気だったのにいきなりここだけバリバリにお役所だし。頭越しにSOS出すことってできないの!? あんたはアホですか?  紙に書いて上司がはんこ押したことじゃないと受け入れて貰えないってどこの山羊の世界ですか? 104で稲嶺指令のおうちの電話番号聞けば?(公開してないだろう、さすがに)
   図書館長が仏像パーマで白毫ぼくろもあるおばさんというキャラクター造形はやり過ぎを感じましたが。かえってやり手っぽい年増美人でもよかったぐらい。原作では女性だったとしか覚えてませんが。

   お荷物(武器類)を降ろす手伝いもしてもらえないとかいう細かいネタはカットで(地味に、自分たちで荷下ろしをしているカットと、武器は自分で管理した方がいいですよという弱腰な助言と……こっそり弾薬を水浸しにされたりとかするんだろうか?)。

   実際の隊員達が受ける冷遇はそんなもんじゃなかったのでした。

   女の子で一人だけ寮に仮住まいさせてもらう郁のことを堂上教官は気遣ってくれましたが。
   入るといきなり化粧の濃いきゃぴきゃぴの業務部(麻子様のような制服の、図書館サーヴィスを担当する方の職員)のおねえさんたちがお出迎え。笠原さんは女性初めてのタスクフォース配属の期待の星ですからお荷物お持ちしますって、おや、好待遇じゃないですか……って、
   「きゃー重ぉい!」と、わざとらしく階段の上から荷物を放り出す。
   「ちょっとぉ、ゴミ放置しないでよ」と、それをあからさまに足蹴にする。

   ベタな展開になって参りました。

   この辺は気持ち悪くて、細かく書き記すのもイヤです。

   あわてて飛び出てきた野々宮ちゃん(原作でも郁のお世話に付いたメガネっこちゃん。麻子様の出番が少ない分のコラボメガネの担当も兼ねる?)たちが、非常に済まなそうに自分たち図書隊の人間は寮では冷遇されてるのだと語るのでした。食堂に並ぶのも後、お風呂も洗濯も後って。
   これが逆ならまだ解るけど。体張ってるのはあたしたちよって感覚。じっさいそういうことされたら怒りますけど。でも、肉体労働して汗もいっぱいかくのは図書隊の方だよね。先に入りたいでしょう。そこを、だからあたし達が先に入っちゃお風呂が汚れるでしょう、という乙女らしい遠慮ならゆかしいと思えたのに。
   上の人間が図書隊を冷遇して、もしかしてふつうの市民の感覚さえ、ドンパチの好きなおかしな人たち、無駄飯食いとか、そういうふうに思うようになってるからこういう扱いになるのでしょうか。
   そこまで行かなくて、単に、この人達は弱い立場の人、だからこういうこともしちゃいましょうというじつに志の低い感覚の表れと見ました。郁に対する程度の低いイヤガラセを、かろやかに笑いながら行う姿は心の底から恐ろしく、また気持ち悪かったです。

   この辺は、この回の脚本家さんは女性だろうなと思うと確かにそうで。
   情けないけどうまかった。

   郁の洗濯物が濡らされるという事件は、「何かあったら俺の携帯を鳴らせ」という堂上教官に頼るところ、そして、その郁を連れて二人っきりで車でコインランドリーへ行くところ(そりゃ異性と2人きりはやばかろうとは思いましたが)、改変されてました。

   怒り、屈辱、悲しさに押しつぶされそうなときに、この人を頼ろうと電話を掛ける原作のシーンもよかったのですが、1人で洗濯物を抱えて歩く郁に教官が気づいてくれるアニメの演出もこれはこれで良かったかと。

   さらに、郁の弱点、図書隊勤務を秘密にしている両親のことを聞き出され、密告されてしまうのでした。

   嗚呼、陰湿。

   いきなり乗り込んできた郁ママ、「帰りましょう。こんな仕事やめなさい」って。仕事をなんだと思ってるんですか。ああ、うちの母もです。わたしの帰りが遅いと言って会社に文句を付けた過去を思いだして胃が痛くなりました。
   ママ、郁をひっぱたくし。
   それが驚いたことに、郁もママをひっぱたき返すし。
   「あんた」なんて親のことを呼ぶし!

   ……ちょっとさすがにどうかと思いましたが。
   堂上教官はこの対処も素早かったです。別室にママを引っ張っていって、郁にはパパへ連絡させます。
   「お父さんなら解っていらっしゃる」この前の両親訪問のとき、お願いされてましたもんね、男同士は通じ合っていたみたい。

   駆けつけたパパを前に、衝撃の事実が告げられます。
   「あなたはそうやってまた郁を死なせるつもり!?」

   小さいころ、パパのうっかりで崖から落ちた郁は……
   「ハゲを作ってしまって! 女の子なのに! 3針も縫って!」いや、今は表面何ともなく見えますが。
   そのために、それからママは郁に女の子らしく、女の子らしくとうるさく言うようになったのでした。……兄貴3人というネタは封印された模様。ま、今は描いてられないか。

   やっと両親と和解する糸口をつかめた郁でした。

   寮の業務部のイヤガラセにも
   「あたしが中央に帰る人間だってこと忘れないようにね」といやな笑顔で圧力を掛けます。「茨城の業務部の非協力的行為については報告させてもらうから!」って。この辺、野々宮ちゃんの開眼と、針が逆に振れない健全な関係正常化宣言は胸がすっとしました。

   さて、実際の戦闘は来週。
   あと2回? 3回? これで着地点はどのへんになるのでしょうか?

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2008年6月17日 (火)

草月いけばな展行きました

   で、花瓶の話。

   お花の先生からチケットを頂いて、新宿高島屋でやってる「草月いけばな展」に行って来ました。お稽古ごとのこういう展覧会というのはお弟子さんはチケットを買い取って行くのがノルマ、コレが学生時代はイヤ(貧乏学生には負担!)で、やめてくお友達がいっぱいいたもんですが、虎ちゃん金の卵扱いだから、こういうのも免除らしく、ただ
   「お花器をみていらっしゃい」と。

   オシャレして新宿を目指しますが、
   (ハテ、新宿に高島屋はあったっけ?)
   東京は15年ぶりの浦島花子さんなおかあさんは首をひねったりして。地図を頼りに南口に出たら、
   (そういえばなんか作ってたよ、昔)という辺りが美々しく開けているのでした。

   で、懸案のお花器!

   すんごいどっしりした焼き物とか、切れ目の入った鉄枠の中にガラスを入れて、その切れ目からたゆん、とガラスがはみ出してもう一体化したわよという不思議な(エリザベス朝のお洋服! 服の切れ目から下着のリネンを引っ張り出してたあのファッションに通じるセンス!)器やら、果ては、
   (これってガレ風だよな)と思って近づくと本当に「作者:エミール・ガレ」とか書いてあるガラスの花瓶! 一番奥に偉そうに飾ってある南欧風の花瓶と思ったら「作者:ピカソ」って!! 本人に頂いたのかしら、お金で買ったのかしら、そこんとこは不明。あ、魯山人のもありました。

   「代々受け継がれてきた花器もあるんだって」と、先生から教わった鑑賞のポイントを娘に教わって。ハアそりゃすごいですね。こういう展覧会でその有名なお花器を使わせてもらえるかどうかとかいうことで熾烈な争いとかあるんでしょうか、2時間ドラマみたいに。でも、責任重大で怖くって、活けてる最中も緊張するでしょうね。

   で、いろいろ活けたヒトの名札なんか見ながら虎美は、
   「この人は男のひとだけどお花の先生なの。で、コッチのヒトなんだって」と、また先生からの知識をとうとうと。「コッチ」というときにどこで覚えたんだか手を立てて反対がわの頬に添えるし。
   「……男のひとであえてお花を志すんだからやっぱりソッチなんだろうか。いや、だからといって全てがそういうわけではないだろう。カリー(假屋崎省吾)だって……」とおかあさんはブツブツ。
   「カリーもほものヒトなんだよ! おかあさん知らないの!?」(子供の言うことですので。要確認!
   「い?」
   「おねえマンズに出てるヒトはみんなそうなんだよ!」(子供の言うことですので。以下同文)
   「……髪を長くしていてああいう格好でああいう仕事だからと言って決めつけてはいけないと思っていたのだが。出てるか? アレに」
   「おねえマンズのお花はみんなカリーが活けてるんだよ!」どこで聞いてくるんだよそんな情報。
   「活け花をやってる男の人がみんなゲイだったら池坊は代々ゲイってことになるぞ。滅多なことを言うんじゃない!」いや、池坊に限らないですが。
   「なにそれ?」
   「池坊は今度はじめておんなのヒトがお家元になるんだ。それ以前はみんなお坊さんだ!」草月だって、勅使河原宏さんは男性で、今のお家元はお嬢さんの茜さんですよね?

   頭を抱えながら会場を出ると、売店になっていて、面白いものを売ってました。

   「折りたたみ花瓶 ドルチェ」
   塩化ヴィニルでできたまち付の袋のようなもので、お水を入れると立つようになっています。口のところが折り込んでお花を支えるようになっていて、ウマイ具合に即席花瓶になると言うわけ。牛乳瓶より少し大きく牛乳パックには負けるサイズでパテント料込みで440円税別。もっと小さな一輪挿し(この催事場限定販売)だと390円のものもありました。ヴィニルだけに色はさまざまで、赤・青。緑・黄・灰・金に銀。
   「黄色は西に置いていただくと風水にいいですよ」って、もう、たくましいんだから。大きいサイズは草月会館でも取り扱いがあるそうですが、一輪挿しサイズはこの催事場限定だそうで。売店だけなら展覧会に入らなくても横から入れますから、話のネタに見るだけ行ってみればどうでしょう? あ、会期は17日(火)まで。
   草月会館に限らず、デパート・有名花店・インテリアグッズ店・病院売店にも置いているそうです。(03-3408-9121 株式会社 蘭)あ、宣伝しちゃった。

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2008年6月16日 (月)

新素材折畳み花瓶

新素材折畳み花瓶
樹脂製でお水を入れるまでぺたんこなの。

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みどりのおやゆび 夏の準備篇

   ♪テケテケテーテッテッテテー
   せまる~初夏~!

   って、もう空梅雨とはいえ季節はどっぷり梅雨ですが。

   おかあさんライダー世代なので特撮と言えば「へん~しん!」です。弟なんか、風防付きでライトが光るライダー自転車なんての買ってもらってさ。近所の子とごっこ遊びをするのにライダー役の取り合いになって、
   「(1号2号だけじゃなく)女の子のライダーとか、ちいちゃい子のライダーとかいればいいのに」とか思ってました。そうか、後年の戦隊ものはこういう需要から来てたのか。

   ってそんな昔話じゃなくって。

   夏に向けて、花壇の衣替えを致しました。

   この前とむ影さんとお茶をしながら雨期を迎えて庭が大変なことになっておるとこぼしますと、じゃあ、ドクダミや笹に勝つなにかを上げましょうというので図々しくミントとカキドオシを所望。ついでに、成長してお庭では可哀相になってきているというサザンカやらまでいただく約束をして。

   お利口にして待ってたらすぐさま宅急便で「」(そして「絶対可憐チルドレン」!)が届きました。折しも小雨が降り出していて。すぐさまお庭に出て、目星を付けていた南の隅を大車輪で掘り返し、サザンカちゃんにはそこに入ってもらって。その他、ミントには笹の生い茂る西側、カキドオシにはドクダミのはびこる南西、実生の椿には東の隅に入って貰いました。
   全然今生えてる草を刈りもしないで、必要な分だけ掘り返して植えて埋め戻して。

   ちょっとこれはなあ、週末にでもナントカしようと思ってました。

   そしたら、生協からはニチニチソウの苗がピンク、白、紫と2株ずつ届いて。いや、ちゃんと自分で判っててマークしたんですけど。
   また適当にお庭を掘っくり返して植えて。

   さらに、緑のカーテンで日よけ効果を期待して冷房費削減を狙っていると申しますと、早乙女おかあさんが、
   「じゃあ、播きすぎて余ってる朝顔の苗を上げるわ」と。宅急便を開けるとさらにマリーゴールドメキシコヒマワリも入ってて。
   なんだか忙しくなってきました。

   で、園芸デーと決めた14日、さらに虎美をお供にバス停2つ先の大きなお花屋さんに遠征。「プランターの土」と「花と実の肥料」(二つながら商品名。判りやすくていいです)とキュウリの苗を買いました。

   もはや雑草(カタバミ)の温床と化したちゅうりっぷのプランターを掘り返すと、今年はがんばってお花の後も肥料を追加したから植えたときとほぼ同じ大きさの球根を回収することができました。あとは、ラッキョウ大、数珠玉大の子球が10ほど。大玉は回収して園芸用品入れにすることにした苗を送ってきた発泡スチロール箱に。子球は(大地のパワーで育ててもらいなさい)とばかりに庭の隅に埋めて(秋までに虫に食われちゃう?)。

   「ひーっ!」
   「おかあさん! 大きな声出さないで!」
   「だってこのプランターの下に殻レスカタツムリの団体が! おかあさんだって田舎の子だもん、1匹や2匹じゃ泣かないけど、おまえちょっとここへきて見てみ?」
   「……それってナメクジ?」

   その他、ダンゴムシの巣があったりカブトムシの幼虫のような白い丸まる幼虫の1㎝ぐらいのごく小さなものやらムカデやらこの長い人生未だかつてお目にかかったことのないような虫がどんどん……(昆虫類お嫌いな方ゴメンなさい)。

   イーヴィヒベルク恐るべし。多摩丘陵はまだまだ自然に満ちております

   そんでもって「ヒマワリは地植えでね」との指令にまたドクダミの本陣たる南西の道路沿いを切り開いてヒマワリを植え。掘れども掘れども出てくるドクダミの白い根っこを引き抜くのが楽しくなってついついムキになってやってて手が真っ黒になって(軍手を使いましょう)。

   さらに、「これはもういいんじゃないの」と先日の訪問の時におかあさんに言われてたなんこじゃがいも、「とりぱん」作中で、作者のなんこさんが、芽の出たジャガイモの皮を生ゴミとしてお庭に捨てちゃったのが春が来て芽を出してちゃんと育って、ダメ元で引いてみたらピンポン球くらいの小さい芋が取れたと言ってたのを、この春先にジャガイモに芽が出ちゃって、もういいやと真似してプランターに植えてみたやつを掘ってみたら。
   やっぱりピンポン球ぐらいの子芋取れました。大玉(ピンポン球級)が5個ぐらいに、パチンコ玉ぐらいのが10個ぐらいですかね。
   虎ちゃんの喜ぶこと!
   作業そっちのけでお庭の水道(存在を噂されていたし、在処は知ってたんだけど蓋がわたしには開けられなかった!)を開けていそいそホースまで物置から出して(あったんだ! そんなの!)繋いで洗い始めて。
   「おーい、そんなのより使用済み苗ポット(ビニール製の、草木の苗を入れる簡易植木鉢)を集めてよ」
   「植え終わったらお水上げないと!」
   ……聞いちゃいない。
   折しも部活から帰宅した豹太をつかまえて、ペットボトルの空き瓶にお水を汲ませてみんなに掛けてやりました。

   最近は日が長いから気がつかなかった、もう5時を回ってて。
   「たいへんだ~ご飯の準備しなきゃ!!」

   「このお芋を塩ゆでして食べようよ」はいはい、一品助かりました。ゆでるのまで虎ちゃんにさせました。……ちょっと固かったです。焦りすぎ。

   というわけで園芸サタデーは楽しく終わったのですが……そのあと筋肉痛で。ドクダミと格闘したときに踏ん張った下半身が。訴えても、
   「毎日やったら痩せますね」と、旦那様は涼しい顔。
   土曜はそのまま電池切れでお風呂も入らず寝ちゃったので、今頃書いておりますのよ。

   華道サンデーの話はまた明日にでも。

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