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2008年5月 3日 (土)

遙かなる羽田

   

可愛い子は荼毘に付せよ、じゃない、旅をさせよということで、虎美を一人で帰省させることにしました。今年は連休が短いと言うことで(日曜が4日では振り替え休日がない! と思いこんでたひと。最近の祝日法は猫の目でいけませんな)、2日の夜のうちにたどり着く方法をまず考えました。
   「小学生の女の子一人で夜行バスはまずいでしょう」とわたくしが申しますと、
   「それはいけないわ」と、早乙女おかあさん。
   「でもゴールデンウィークはジパング倶楽部が使えないからおじいちゃんお迎えには行けないわよ」旅行好きの金沢早乙女家老夫婦はジパング倶楽部というJRのお年寄り優待制度を活用しておるのですが、当然ながら繁忙期は優待対象外。
   「はあ、それは結構ですが」虎ちゃん命じゃないのか、じじいめ(削除、削除)。
   「じゃあ、飛行機乗せてみますか」
   「それがいいわ」

   と言うことになった次第。もともと飛行機は飛んでる間は密室ですからね(運賃も高いし)、子どもだけ空港で預けて、空港までおじいちゃんおばあちゃんがお迎えに来るというプランを昔から用意してたみたいです。小さいころは、子ども達だけでもこれで来させなさいよという話は出ていました。

   で、そんな金ねーよという旦那様にお願いし倒してチケットを用意して貰い、勇んで昨日羽田を目指したのですが。
   「どうやって行くか解るの?」
   「新宿から山手線に乗ればいいんでしょう?」
   「ちーがーうー! 登戸で南武線に乗り換えて川崎へ出てそこから京急に乗り換えて」
   「品川から浜松町を目指してモノレール?」
   「京浜急行は羽田に乗り入れしてるんです!!」
   そんなの知らないもん! いくら東京に8年いたからって、おかあさん渋谷(と羽田)より南に行ったことないもん!(もっと遊んでおきましょう)
   鉄気の多いひとと一緒にしないで欲しいのよ(いや、首都圏の常識?)。

   地下鉄も増えたし、もう、昔とは様変わりしちゃってて(遠い目)。

   それでも、ノイエ・リリエンベルクから出る羽田直行リムジンバスは片道1300円の70分と聞くと、やっぱり電車にしよう、お荷物もないしということになり(仙台や金沢のことを考えたらやっぱり相場かも)。

   スイカに2000円ずつチャージして、出かけることにしました。
   登戸の乗り換えはこの前猫屋敷(西武ドーム球場)に出かける時やったから解ります。
   「今度は川崎方面の方に乗るんだぞ」と、すぐに来て快適、快適。
   久地、向河原、尻手……全然聞いたことない地名ばかり。もう、鉄路を信頼する他はありません。「川崎~」の声を聞いたときにはほっとしました。
   「京急の川崎駅は少し離れているそうだが」と、駅の案内に従ってのこのこと歩きます。目を上げると高架が見えて、なんとなく方向が解って迷いはしませんでした。
   「これで羽田空港を目指す……?」
   旦那様から携帯にメイルで送られてきてた乗り換え指示書には蒲田で乗り換えとなっておりました。もう、ぐちゃぐちゃ。うっかり品川に行っちゃう奴に乗るところで、娘と2人胸をなで下ろしたり。
   羽田空港線に乗ると、さすが、みなさん転がすバッグを従えておられます
   「みんな旅行に行くんだね」
   「そうだなあ」
   「しかし、空港ターミナルの第1と第2はどう分かれてるんだろう? 駅も違うのかな? この昭文社の文庫判都市図だと書いてないんだけど(空港内案内図も付けてください)」疑問を乗せたまま電車は終点に。

   そしたら明るいホームにはでかでかと、JAL系は第1ターミナルへ、ANAその他は第2ターミナルへという案内板が出ておったのでした。

   さすが!

   勇んで第1ターミナルへの出口を出ますと、もう気分は異世界

   「キレイだなあ」
   「うん」

   インターネットからキャッシュカードで予約した航空券、引き替え券だけを画面から印刷した紙を渡されてて、果たしてこれが航空券になるのかとても疑わしかったのですが、とりあえず発券カウンターを目指しました。
   「北海道・東北・北陸行きは北ウイング~」案内板を見てどんどん進みますが、娘はその情報をとらえられなかったようで、
   「おかあさん、本当に北でいいの? 北は北海道だよ?」
   「北陸にだって『北』はついておる!
   虎美は仙台で育ちましたから。金沢は「まず南、そこから西」のイメージで、とても北日本という感覚を持てないのでしょう。ナルホドなあ。でも、雪は降るじゃん、仙台より。
   わたくしも、れーせーに考えてみれば、緯度は多少上がるものの、西を目指す北陸線(に接続する特急白山や急行能登。最初は信越線で長野を目指す)がどうして上野発(北国行き)なのか長年疑問に思っておりましたのよ(要は中山道を基としたから)。
   阿刀田高もエッセイで犯罪者は北を目指すとかいって、上野駅にはそういう暗く厳しいイメージがあるように言ってやがりました。
   ま、そういえば、京都・大阪に繋がり、途中で富士の峰を拝む東海道新幹線の東京駅には明るいイメージがありますなあ。

   まあいい。
   こういうのはひとに聞け、とばかり、カウンターのおねえさんを捕まえてチケットのお引き換え番号の印刷された紙を見せ、
   「ネットで予約したらしいんですけど、この子一人旅ですので」と、早々に情報開示、指示を請います。高い人件費ですから、せいぜい遣ってやらないと。さっそくお子様一人旅受付カウンターに案内され、連絡先やらを書かされます。未就学児というわけではないので、うるさい誓約書などはなかった模様。キッズケータイの電源は切れ(管制の電波に悪影響を及ぼすから)と事細かに書いた紙がカウンターには敷いてありました。一人旅と解りやすくするための首から提げる飾り(幼稚園の<本日お誕生日>みたいなやつ)は、もう小学校6年、154㎝の大猫ちゃんにはおねえさんの方で気の毒に思ったらしく、「こちらのバッジだけ付けていただきましょうね」と言ってくれました。一応連絡先を入れたポケットの付いた首飾りは、カバンに付けることにして。
   「これで機内には一番にご案内いたします」と請け合ってくれて。
   「このお時間までにご搭乗カウンターにお越しください」と、切符を発券してくれました。
   「お母様はこちらを。ご搭乗までごいっしょできます」と、黄色いチケットをくれました。へえ~(古い)。

   これからお買い物&お食事タイムです。これが楽しみで早めに来たのよ。

   日本がバブルを経験したのは悪くなかったですね。あの無機質な羽田が、こんなに綺麗に変わりました。やっぱり空港ってのは非日常の場所ですから、わくわくしなくっちゃ。機能的なだけじゃなく、ちょっと贅沢で、綺麗でないと
   これでもかと並べられたお土産のお菓子のブース。「羽田空港限定」の文字が躍ります。そうよ! これでないと! 虎ちゃんと飛びついて、
   「これにしよう!」
   「うん!」
   なんの変哲もない焼き菓子に見えるけど、やっぱりいつもJRだし、「空港限定」には弱いです。
   「こちらの生タイプのパイには上質のチョコレートのクリームが入ってるんです」
   「……おかあさんも食べたい」
   「おうちにもお土産にすればいいじゃん!」と、虎美はこともなげに。おいおい、ここまでに電車賃1000円以上遣ってるんだよ。
   「これ食べられるカフェ入ってないんですか?」
   「あいにくございません」
   「これおばあちゃん用だから、買って、そこで開けておかあさんバリバリ食べるから、蓋をして持ってけ
   「おかーさぁん!」聞いてたおねえさん、
   「でしたら、封のためのシールを二枚お付けして、今はテープで留めるだけにしておきましょうね」って言ってくれて。
   嗚呼、日本のお店はいつの間にこんなに気が利くようになったの!?

   ということで、ご近所にお土産用は日持ちのするクッキーをひと箱、おばあちゃん(&虎美&おかあさんつまみ食い)用に生パイの方もひと箱お買い上げ。

   ノルマを果たしたところでお食事。洋食、和食と見たところで、吹き抜けから階上を見上げると、
   「おかあさん、イタリアンもあるよ!」
   「よし!」と4階まで上りました。まあ、脇には、ミキモトはあるは、丸善はあるは。なんでも揃いますね。
   足を踏み入れたイタリアンレストランを見れば、大きなガラスケースに生ケーキをいくつも陳列しているし、真正面の大きな窓から、色とりどりのランプに照らされて雨にけぶる中飛行機がいくつも翼を休めているのが見えるし。いや、肝腎の食事の方は、スパゲティが何品かと、ハンバーグを中心としたディッシュがいくつかしかないんだけど。ま、美味しくはありました。アイスティーには大きなオレンジのスライスが入っていたりと気が利いてはいたし。
   隣のテーブルでは向かい合わせに座ったカップルが手を取り合っていたし。

   

これが空港ってもんよ。
   虎ちゃんもなにか感じてくれたでしょうか。

   ご機嫌で食事を終えた後、書店に入ってゴーストハント10巻やら今週の週刊ベースボールやら、買おうと思ってた本をいろいろ見つけて買って。

   搭乗手続きのフロアに下りてさっそく生パイをバリバリ食べてその後証拠隠滅して。

   「歩く歩道」に乗って小松行きの飛行機の出発ロビーに向かって。お手荷物検査をおかあさんも受けて、没収されたライターとハサミの山(透明アクリル板の箱に入ってる)にため息をついて。
   「桐生えりか(仮名)」なんて、幼稚園児さんなんでしょうか、お名前シールの貼ってあるような可愛らしいハサミが入ってるんです。工作の好きなお嬢ちゃんで、おばあちゃんちでもしようと思って持ってきてたのでしょうか、それとも、あんまり自然な感じで、いつものかわいいリュックの中に入れっぱなしだったのでしょうか。新学期になって、ご不自由はないでしょうか。
   「あたし、おばあちゃんちに行くときに空港のひとに取り上げられたの」と、幼稚園で自慢するでしょうか、それとも、哀しげに目を伏せるでしょうか。
   おかあさん、妄想爆発しすぎ。
   小さい子の、先の丸くなったハサミぐらいいいじゃない、いけず

   あとは「ご案内」まで少し。噂の「空弁」があるよ、と売店を冷やかしてあるいたり、小松や札幌ならエビカニがあるべき所を、農水産品が土産になるべくもない東京の空港では、やっぱり妍を競うのはお菓子なのか、キャラクターグッズなのか、代わり映えせんのうと偉そうにため息をついていたら、
   「小松便のお客様!」と案内が始まりました。
   「JAL××会員のお客様のみご案内です!」と、なにやらカードの優待会員の優先入場のようです。こういうのは、やっぱり行列がイヤなひとなのか、一番乗りが気持ちいいと感じるひとなのか。そういえば、虎ちゃんも一番にご搭乗なんじゃなかったのかと思っていたら、さっきの受付のおねえさんが飛んできて、黙って行列についていた虎ちゃんを見つけるなり汗かいて
   「ただいまよりご一緒させていただきます」って胸張ってました。いや、もう、その他のお客様のご搭乗始まってたし。
   で、いきなりチケットを自動改札に詰まらせてましたけど。
   「じゃーねー」と手を振り、窓から真正面に見えている飛行機が、どうも改札入ったところから直接繋がっているようなのでこれであろうと見守ってました。

   航空機の出発時刻ってのは、車輪が動き始めた時刻だそうなので。だから、飛行機は余りにも出発時刻に対して早い時刻に空港に出頭させられるのですが、ご搭乗手続きが始まってからは一気ですね。出発の5分前ぐらいには「お手続き最終です!」と殺気ばしった声で呼び出しがかかります。のんきにしてて乗り遅れるおとうさんならいいけど、最近はホラ、自分は乗らないで爆弾だけ乗せちゃうテロリストだったりしますから。もう、うるさいのなんの。電車と違ってこの辺は、時刻通りには行かないですね。
   ま、連休だし、雨降ってるし、どんな事情か知りませんが、虎ちゃんの乗った飛行機がボーディングブリッジを離れて後ろ向きに(できるんだ!)去っていったのは予定時刻より2分経過後でした。

   それから広いロビーを横切って、例によって時間つぶしのために各社高機能機を提供してあるTVを見ると赤いユニフォームの野球選手が映ってたので近づくと6-1だったのでがっくりしてまた遠ざかったり、おしゃれマッサージチェアが1回200円でおいてあったのをつくづく見たりして、帰ることにしました。って、飛行機を見送って振り向いたら、売店が軒並みシャッター下ろしてたのにビックリ。歩く歩道も「そろそろ止まります」なんて表示が出てるし。さすがの空港も、そろそろ閉店のようです。
   そういえば、最終便にしたんだった。
   まだまだひとはごった返しておりましたけれど、お兄ちゃんがお留守番してるので早く帰ってやらないと……とおもったのですが。
   来るときもまる2時間かかってたんだよな。
   これから2時間って、帰宅は10時?

   ……やっぱり遠いよ、羽田

   ここでテンション下がった結果、うっかり急行の次の停車駅は蒲田と勘違いして普通の駅で降りちゃったり、真っ暗になってたらJR川崎駅が解らなくて地下通路を彷徨したりして時間がかかってしまったのは内緒。

   帰宅すると、うちはシャッター全部閉まってるし、玄関まで鍵掛けてあって、それなのに豹太は起きてて「カリオストロの城」なんて見てて。

   お兄ちゃん寂しかったかな?

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2008年5月 2日 (金)

「図書館戦争」 #4

   小田原攻防戦の第2フェイズ、葬儀に出席していた稲嶺司令が良化委員会賛同団体に囚われてしまい、回収した資料との交換破棄を要求される回です。

   細かいネタ、車いすを無頓着に持ち上げるなと言う話とかはカットながら、郁ちゃん窮地にはちゃんと脳も使うエピソードその1、任務より食い気な女子隊員を装っての柴崎嬢を通じた暗号通信はちゃんと描かれてました。って、どうして立川に入ったことが解ったのかと思ってたら、フロントグラスを凝視して、前に見える高速の道路標識で確認してた模様。この辺はアニメの映像があってよかったです。左右の窓は外が見えないようにしても、前面だけは運転のために見えるようにしとかなきゃなりませんものね。囚われの身でも、ちゃんと情報収集してて偉いぞ。

   そして、地味に装備の行き届いている稲嶺司令、
   「義足がずれちゃって痛いんです」と、介護が必要な可哀相なひとの振りをして、手を打ちます。
   「司令の足が外れました!」詰めていた隊員がパソコンの画面を睨みながら叫びます。
   「司令の義足はある手順を踏んで外すと発信器が作動することになってるんです」って、柴崎、なぜお前がそれを解説する!?
   ただ者でない柴崎の正体はアニメでは明らかになるんでしょうか?

   というわけで、潜伏場所が割れ、
   「ここからは図書隊の流儀でやらせて貰う」って、じゃ、警察出てきた意味ないじゃん。
   「あんた達がここで日和らんと言えるほど、俺たちの関係は喜ばしいものじゃなかったはずだ」でしたっけ。圧倒的な日野の悪夢を読んだ後だからカッコよかった台詞だけど、アニメのこの流れだとただカッコつけてみたいだけに聞こえないかしら。やっぱり、「警察は何をしている!?」の悲痛な叫びがあったからこそのこの大がかりな自衛武装なわけでしょ? ま、いいか。
   ごめん、あんまり頭よくないんで、原作は面白く読みました。その余勢でアニメも見てます。原作への思い入れ故に、間違って受け取られておとしめられるかも知れないのが悔しいのです。この作品の設定自体がおかしいとまでは思ってませんが、お見苦しかったらごめんなさい。

   で、解ってる玄田隊長、ムチャクチャな手だてで状況を整えて、実行は堂上に任せます。武装を整えて、建物を出るまでの長いモノローグ。切り捨ててきた未熟な過去の自分と、あまりにもそっくりな郁。見ていられなくて、ついつい厳しく接してしまったことを認めます。そして、それでもへこたれない郁を、私情から司令の介護につけてしまって、この事態を引き起こしてしまったことへの後悔。
   「無事でいろ」
   って。
   これは自白したようなもんですよね。
   安否が知れる前も、何かせずにおれなくて「後方支援を見てくる」と歩き始める堂上に「あ、俺が」とお役に立ちたい手塚が声を掛けますね。それを制して、
   「行かせてやって」と言う小牧。わかってますねおじさんたちは。

   で、うまく部隊は展開できて、窓の外で銃の部品をかちゃりと言わせる。これ、郁だけが気づいて窓を見ますが、やっぱり、プロフェッショナルだから気づいたんですかね? 麦秋会と言ってましたが(なにその紛い中国服)、武器を取っての戦いには精通してないってことかな。場所が突き止められてはいないという油断もあるでしょう。示された3本指、3秒後という合図? 見逃してたら大変だ。合図に従って、窓がたたき割られ、総員突入、銃は発射するほどのこともなく相手を圧倒、拘束して解決しました。よかったよかった。

   で、救急車で運ばれる稲嶺司令にねぎらって貰って、ご機嫌の郁に、堂上も、「足手まといと言ったのは間違いだった」と不器用な褒め言葉を貰って……やっぱり素直には受けないのか。
   「あたしやめませんから! アンタを越えるんだから!」って。もっとかわいげのあるしゃべりをしようよって、ああそうか、ここに兄ばっか3人の育ちが出るのか。うちの子は気をつけようっと。
   「……お前は定年過ぎてもやめない気か(=俺を越えるのは永遠にムリだ)」という堂上の返事は解りにくかったです。

   ここで終わるのかと思えば、後日喫茶店で
   「よく考えたんだけど、やっぱりつきあえない。アンタのこと好きじゃないし」と手塚に正式にお断りをいれるシーンまでついてて。
   「ここでガッカリしてない時点でもうあたしのこと好きじゃないって解るし」そりゃそうだ。で、堂上教官から「笠原を知れば自分の為にもなる」云々言われたとネタを割ってしまい、
   「あんたあたしが好きなんじゃなくて堂上教官が好きなんじゃん!」とギャンギャン吠えられて注目を浴びてしまうと。
   そこで困らないで、「友達としてならお前は面白い奴だ」と笑う手塚も十分変な奴だと思いますけど。ま、いいや。セイシュンしてなさい。

   で、さらにもう一騒動。
   柴崎がケーキを提げてご帰寮。そして、「職場を見せて貰いに行くから」と両親からのお葉書も郵便受けから取ってきました。

   「どうしよう!!!
   叫ぶ郁で4回は終わり。原作1巻分を終えて2巻へ繋ぎましたね。

   これは必要があっての演出でしょうが、柴崎嬢、ひとの親書を勝手に回収してこないように。葉書だし。これは部屋ごとに集合ポストがあって配達されてるのを、玄関で回収してきたんでしょうか。いくら同室でも、自分のをチェックしたついででも、持ってくるのはマナー違反だと思うけどなあ。その辺、お節介もしくは無神経な振りでちゃっかり情報収集できるひと、という暗示なのか。郁はそういうの気にしなさそうだし。
   でも、現実、気にするひとは気にしますから。そういうシチュエーションのお住まいの方はやらない方がいいと思うな。ト、大学4年間寮生活のおかあさんのローバ心。そういう方向で見ると、2段ベッドが懐かしいです。おこたはなかったけどね、うちの部屋。

   次回は……両親がかき回すだけで図書隊としての事件はなかったのかな?(困った記憶力だ)

   学校図書館からラノベが撤去される事件での少年との交流がカットされたから、その写真が折口さんの雑誌に載って親バレというネタは使えないんですよね? どういう風に料理するのかな、楽しみ。

  

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2008年5月 1日 (木)

大河の顔になるために

   アマサイちゃんがいいネタを振ってくれたから今日は昔から暖めていた話題に挑戦してみよう。

   NHK大河ドラマと言えば、もう、TVドラマの王様のようなもので、これの主役を張ったらば、もう知名度は全国区、ギャラは鰻登り。ま、あまりにもはまり役過ぎてその後ご苦労なさる方もいらっしゃるようですけれど。

   じゃ、その主役にはどうやってなるのという話。事務所の力がどうとか言う方向は抜きで。

   事務所の力とどう違うのというレヴェルですが、やっぱりNHK朝ドラの主人公の相手役をやっておくのが一番の登竜門でしょうか。ほら、渡辺謙さんも、たしか「はね駒」でしたっけ、斉藤由貴の相手役だったはず。プロデューサーにんも視聴者にも覚えてもらえるし。今年のヒロインの相手役(?)の堺雅人さんも、「オードリー」に出ていたという話だし。失礼ながら、長嶋一茂の城島さんしか記憶にないですが。ま、そうして記憶の新しいうちの大河でいい脇役をやるんですな。そういえば、「天うらら」で相手役をやった「佐藤さん」こと鈴木一真さんも、2年後の「葵ー徳川三代」で小早川秀秋をやってましたね。その後も、金曜時代劇にちょくちょく出ているみたいだし、絶賛育成中?

   そーすると、「ロマンス」で相手役でなくほんまものの男性主役(朝ドラ史上初!) でデビューを飾った榎木孝明さんは大河の主役候補最右翼なんだなあ。演技力でも知名度でもコアなファンの数でも(オイ)資格十分だと思うんだけど、いかんせん、顔が彫りが深すぎて、日本の偉人というとチョット……(あの面立ちで秀吉や家康はムリだ)。今回も、鹿児島県人枠(失礼!)で尚五郎パパとして出演してますけど、別に榎木さんでなきゃならんという役回りではないですな、残念ながら。そのうちあっと驚く隠れた知将の役なんかで華麗なる主役を張ってくれることを期待。いやもう、「国姓爺合戦」の翻案とかさ、喜んで50回TVの前に正座試聴しますわよ。

   やや反則技ながら、「朝ドラのヒロインのパパ役」をやった香川輝之なんかどうでしょ? この人も堂々NHKの秘蔵っ子でありましょう。TVデビューが「春日局」の小早川秀秋だったそうで。まだ若手と思ってたから(当時30代後半)、「天花」で天花パパをやってテンション高い演技をみたときには可哀相とか思っちゃった。「利家とまつ」では秀吉役、「功名が辻」では六平太役をやって、大河歴はじゅうぶん。イヤな話ですが血筋もいいし(浜木綿子の息子で父はあの市川猿之助)。いきなり宙返りを入れた「功名が辻」での殺陣は記憶に焼き付いてます。戦国時代物でじゅうぶん立ち回りを披露してくれそうなんだけど……「功名~」のときに言われてたんですが、「利まつ」の視聴率があんまり(最近にしては)よくって、その中で強烈な秀吉像を演じてくれたから、どうしても「三栄傑(信長・秀吉・家康)」ものに出てくると彼が秀吉だと思っちゃうんだな。こう言うのはケン・ワタナベ効果というのだ。彼、当分時代物には出られないかも。
   (逆に、「利まつ」のせいで前田利家といったら唐沢寿明になっちゃって、「功名が辻」でも出演の問い合わせが殺到、しょうがないから特別出演したらしい)

   ということは、この前「純情きらり」で視聴者の心を鷲づかんだ「達彦さん」こと福士誠治さんが期待株? あのあと「のだめカンタービレ」で武士の雰囲気をもつ黒木くん役をばっちりこなしてたし。木曜時代劇や土曜時代劇でも出てますか。こちらも絶賛育成中。先が楽しみですね。

   だからといって「風のハルカ」の正巳(黄川田将也)や「どんパレ」の柾樹(内田朝陽)ではひよわな感じがするのでパス。「ファイト」の岡部(メガネ君からイメチェンして大人気のあのヒロインのストーカーファンの元同級生)の三浦春馬くんは……あ、子役で何回か大河出てますね。こちらも育成中かな? 
   「ちりとてちん」からは、そーこーぬーけーなこそーじゃくちゃんこと茂山宗彦くんが出て欲しいところです。彼は後述伝統芸能枠とも被るし。

   NHKの方で、低視聴率のため日和ると民放の人気者に白羽の矢が立ちます。
   近年では、SMAPの香取慎吾の「新選組!」、タッキー(滝沢秀明)の「義経」。「武蔵」の松岡昌宏もそうですか。おお、モックン(本木雅弘)の「徳川慶喜」を忘れてた。そうでなくても、ジャニーズ事務所は重要な子役供給源ですな。ま、潤いと見ておきましょう。ジャニーズのタレントはダンスの心得があるから、殺陣の飲み込みが早いんじゃないかという期待もありますが、いかんせん、腰が高くて細いから、和服が似合わないんだなあ。もう、平成の世に和風の美男子を期待してはいけないのかな? 
   ジャニーズでなくても、トレンディドラマの王様、王子様達が大挙して。これは結構成功してるのかな? 「利まつ」はよかったですよね。毎年アレじゃ困るけど。そうでなくても、民放で人気の出た俳優を脇で使うことはありますが、上手く言った例は……。「冬彦さん」ブームの翌年の佐野史郎の足利義材(花の乱)、「古畑任三郎」で人気が出たときの西村雅彦(秀吉) 。辰巳琢郎が人気の時の徳川綱教役(八代将軍吉宗)がいちばん上手く行った例でしょうかね。
   去年のGacktは、禁じ手でしょう。10年に一度ぐらいああいう冒険してくれてもいいな。ま、郷ひろみとか、ドラマ出演もする歌手を脇役で出したことくらいあるし。

   

和風の美男子というと、一時期多かった伝統芸能枠。これが微妙で。台本もちゃんと読めるし(漢字の多い大河の台本が読めない主役がいたという!)、発声はできてるし、立ち居もしっかりしてる。だからといってTVドラマである大河にふさわしいかというと……「武蔵」の市川海老蔵はもう記憶から消したいところです。「毛利元就」の中村橋之助はよかったけど、「北条時宗」の和泉元彌はかえってどんなに激怒しても声が裏がえらなくってちょっと困ったなんて話も聞きましたな。「風林火山」の市川亀治郎は……ちゃんとあれで武田信玄に育ったから凄い。あ! 亀治郎は主役じゃないじゃん! 内野聖陽は舞台俳優枠だ!

   えーと、舞台俳優枠では去年の山本勘助役内野聖陽。「俺じゃ格好良すぎないですか?」とオファーに反論したという伝説がありますが、いやいや、大河の主役を張るにふさわしい、けれど余りにも美化しすぎない精悍さが出てました。今ざっと見ましたが主役はあんまり舞台俳優からは出てませんか。松本幸四郎(「山河燃ゆ」古い!)は伝統芸能と分かちがたいですね。台詞回しと殺陣は不安がないと思いますが。TV慣れしてないというところが不安材料? そういえば、「新選組!」のときは、脚本家の意向で舞台俳優度が高かったそうな。ナルホド、皆さん上手かった。

   さすがにいきなり主役に抜擢はないですがモデル出身というのもあります。今のイケメン俳優じたいが、モデル出身なんですね。阿部寛、照英、谷原章介、もううっとり。ずいぶん脇を彩ってくれてます。阿部寛は、NHK時代劇の主役も張ってますから、そろそろ大河主役が来てもいいカモですね。

   こうやって見てきますと、大丈夫、将来の大河を担う若手はちゃんと育ってきてるんですね。あとは、原作だ。

   史実やら菊のカーテンやら視聴者の皆様のお好みやらいろいろ制約の多い中、魅力的な脚本を供給することが大河ドラマの次代への宿題ということで。

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黄金の日々

   5月になるからデザインを変えてみましたよ。

   って、登録パスワードがどこかに行ってしまったので、新しいデザインが落とせません。過去に使用したデザインのストックから季節ごとに再利用してます。代わり映えしなくてゴメンナサイよ。

   今年の黄金週間の予定は……虎ちゃんはおばあちゃんちで園芸三昧。夏はもう外に出ると命に関わるし、冬は冬で雪に埋もれてるしで「キレイな季節を見て貰いたい」とのおばあちゃんのたっての願いで実現しました。ま、猫も生まれたことだし、楽しんできてください。

   部活で予定が埋まっているであろう豹太は、昨日惜しくも春の大会が負けておわっちゃったので、ま、お友達と草野球とかお出かけになるであろう。最近は、児童館(?)で卓球にはまっているらしく。
   「それより俺、毎年ゴールデンウィークに風邪ひいちゃうんだよ!」って、ま、季節の変わりめだし。体調管理に気をつけて貰いましょう。

   わたくしの予定は……大掃除だな。

   とりあえず旦那様が出張だったというのにゲームして遊んで使っちゃったよ。もったいない。ごめんなさい、今からやります。

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2008年4月30日 (水)

「篤姫」 16 一点突破

    お江戸でもやっぱりマイペースでどんどん邪魔者を撃破していく篤姫であります。

    今回の敵は、再婚をしぶる将軍、ではなくて、島津家から嫁取りをすることによって外様である島津家が影響力を持つことを恐れる将軍近辺、とりあえず水戸の斉昭さんですね。
    いや、今時「異国船など打ち払え!」と強硬論を唱える江守斉昭さんなんかが声の大きい「有識者」だったりする方が危ういと思うんだけど、と、思ってるのはおかあさんだけじゃなく、悩める宰相、老中の草刈阿部くんも。いや、ちゃんと幕閣で老中首座なんて職に就いてるひとを宰相呼ばわりはまずかったか。実際の阿部正弘君は従四位下侍従だそうで。意外に官位は低いのね(この辺も外様と譜代の違い。斉彬パパとやかましい江守斉昭は従三位権中納言)。実際の日本の朝廷での「宰相」とは参議のことです。たしか相当位はなく、参議(または三位)以上から公卿。
   また脱線しちゃった。幕末のWナリアキラ(実は2人とも本名はナリアキラらしい。訳分かんなくなるから水戸の方はナリアキと読むことになってるそうな)に片や人間味あふれんばかりな高橋英樹、方や俺がこんなに教養高くてなにが悪い江守徹を持ってきたのはもうベストの選択。そして、この2人に挟まれて苦労してるんだろうナァという老中阿部正弘に草刈正雄を持ってくるし。

   

神キャスティングでしょうここは。

   眉間の皺は日本海溝級。見ていて、早死にをナットクしたよ。

   で、秘めたる目的のためには斉昭取り込みが不可欠、と、ぐっと下手に出る高橋パパなのでした。

   「病気快癒を祝って花見の宴を張る」

   パーティに斉昭君をご招待、「うちの子ほんとにいい子だから逢ってみて」作戦に出るのです。そんな、大丈夫? でも、前回、あの斉興じいじに突撃して見事好感を得た戦績をもって、「大丈夫、篤姫ならやってくれる」とGOサインを出すのでした。

   イヤ確かに、原作でも対面してたと思うよ。
   そんで、「歴史書スキッ! お宅の『大日本史』も読みました! こっちの方が日本書紀より読みやすかったワ」とかいってイチコロにしちゃったんだ(やっぱり心臓)。

   え~と、原作通りの運びとなりました。さらに、時事問題も絡めて痛いところを突いてるし。篤姫の得意技は懐に飛び込んでのクリティカルな一撃なのね。

   で、バカ殿の方は、このひと芋を焼いて食べたり、パティシエごっこをやっては失敗作をムリヤリひとに食わせる変な趣味があったらしいですが、この日はせんべい焼いてましたね。失敗してかんしゃく起こして踏みつぶしてたのは前の週? 
   「せんべいが上手く焼けたら再婚の件、OKね」なんてお軽い。で、焦がしちゃうんだ。
   オイ! そこに侍って居るご生母! お前も製造物責任を感じて諫言したらどうだ!
   と思ってたら、
   「上手く焼けたではありませぬか。どうぞわたしにそれを。この焦げが香ばしくてよいのです」なんていいながら、箸で摘んだままバリバリ囓ってたりして。

   よし。それが大人のすることです。

   いや、これが大の大人で征夷大将軍なんだから情けない。

   阿部くんの憂いいや増さんばかり、いや、でもとりあえず嫁入りはGOだから。

   ってところで、先週分はいいかな? 宿題が溜まっちゃってしょうがないわ。

   今回は、その斉昭君との面談のための予習の「大日本史」、提供はマスクド貴婦人英姫様だったのです。
   「アンタの為じゃないんだからネッ! アンタがしくじると島津家の恥になるからなんだからネッ!」これは、今流行りのツンデレというものですか!?

   正しくその心を解した篤姫は、高橋パパにそのことをご注進、マスクに隠した奥の心は激ラヴであると明らかにするのです。

   まさか。今更。

   といいつつも、そなたと2人で夜桜を見ようと思う、なんて誘う高橋パパはやっぱり器が大きい。そして、少しずつかたくなな心もほぐれ、マスクド貴婦人は、マスクの紐をほどいてはじめて素顔を見せるのです。

   でも、視聴者にはそれは見えないよ。やっぱり、疱瘡のあとは女性としては見せたくないレヴェルでたしかにあったのでしょう。

   しっとりといいシーンでした。って、うまうまと騙されております。

   そして御国元では、せっかく側小姓に抜擢されても殿がいないんじゃ意味ないじゃん! とまたしても愚痴り倒す尚五郎ちゃんでした。

   お近さんにとうとう一喝されて。

   わーい、ザマミロ

   でも、目が覚めました! とお礼に行っちゃう辺り、やっぱり嫌いにはなれません。史実に向けて着実に距離を縮めて行ってる2人です(ネタバレ禁止!)

   ああ、そうそう、特に手を尽くさなくても斉昭君自慢の「大日本史」がすぐ出てきた辺り、まとめて出版してそこいら中のお家に配って歩いたんだろうな。で、付き合いで読んだひとは少数で、書庫の肥やしになってたんだろうな。

   まるで定年したお父さんの 自 費 出 版 郷 土 史 本 みたいな! 
   実家の老父はさすがにここまでは行ってないけど!

   ますます江守徹、じゃない水戸斉昭君が好きになったおかあさんでした。

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2008年4月28日 (月)

メイ曲アルバム Caro mio ben

   病臥の徒然にまた先月新しい着メロを落としまして。
   オペラをよけて、民謡とか唱歌のたぐい、と検索していきますと見つかったのがこれ。Caro mio ben 「いとしい女よ」と邦題が付いてました。作曲者はジョルダーノね
   これはルネサンスの頃の歌なんじゃないでしょうか、声楽の入門者が歌わされる歌と認識してます。

   大学の合唱団の、オフシーズンは1~3月です。
   定期演奏会は12月にあって、幹部はそのあとの納会までが任期で、だいたいそこで引退します(幹部学年は当時で3年)。新しい体制になって、まじめな学生は試験期間を睨んで休みがちになる頃、ちょっとウオーミングアップに、演奏会に関係ない曲をやったりしました。2年の時の新しいパートリーダーさんは
   「じゃ、4月に後輩を迎える前に上手くなりましょうね」なんていって、一人で歌う練習を課したのでした。その時に渡されたうちの1曲がこれでした。わたしはなんでこの曲選ばなかったんだろう? ♪ドーシーラソー、ラーソファミー とリズミカルに下りてくる明るい曲でしたが、起伏が激しかったので、当時のわたしにはむつかしかったのかも知れません。わたしが選んだ曲は O’ce sate 、♪ラーララーラ、ラ#ーラ#ラ#ーラ と一本調子でしたからねえ(出だしだけは)。

   アルトの新2,3年生たちが春休みまでコッソリ練習して、3月末にパート内で披露しあったとき、同期のみんながわたしと違う曲を選んでいたことを初めて知ったのでした。
   「うん、練習したことあったからなんとなく」って、同期の子たちはみんな合唱の盛んな高校で、みっちり基礎ができてたんですよね。だから上手かったんだよなあ。で、みんな美声で「♪カーロ ミオ ベーン」と歌ったのでした。下降調のAメロに比べ、Bメロは♪ドーレミレー、レーミファミーと微妙に上がり下がりがあって、そしてまたAメロに戻って終わるというチャーミングな構造でした。
   起伏の激しい曲も、歌い込めばキレイに響き、「確かに名曲だ、これは」とうなずいたのですが、どさくさで楽譜をもらわないまま新入生達を迎えてしまって。
   メロディは何となく知ってるし、出だしは歌えるけど、途中、歌詞が抜けて、どんな内容の歌かは知らないママなんです。

   というわけで、なんともせつない仲間はずれの青春の名残ような曲だったのですが。

      懐かしき曲にアラームを変へければ
          夢にも同じひとに振られぬ     

   飛び起きちゃったわよ。

      おどろきて一首詠みまた寝(いぬ)るらし
          我が身はいかなる悪夢(ゆめ)に惑(まど)ひぬ

   という事態。いやそんな耽美なもんじゃなく。

   アラームの曲を変えただけで朝から物思いをしてしまったことよ。

      わたくしといふレコードのその辺り
          傷が入って居ります 春愁    舞音

      

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