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2008年4月18日 (金)

「篤姫」 14 父の愛

   やばい、周回遅れが2周目にはいるよ!

   もうなんだか見るのが辛い「篤姫」視聴率はまだまだ20%をキープしているようです。

   せっかく江戸に到着したのに、義母上様からは「御台所なんてなれるわけないじゃん」と冷たく切って捨てられ、茫然自失の篤姫ご一行でした。
   英姫様は、じゃあどこのお嬢様かと思ったら、ご三卿の筆頭一橋家の姫君だとか。ああ、そりゃあ徳川家大事だろうなあ。ある程度遠くに領地を貰って藩を起こした御三家と違って、江戸城のお膝元で家を構えて云々とアヴァンタイトルで言ってたかも。

   ああそれなのに、ご幼少のみぎりの罹病で残念なお顔立ちになってしまったとは。そりゃ、ちょっと個性的な堅い性格になってもしょうがないか。いろいろごちゃごちゃ言って、高橋パパを圧倒してましたね。でも、そういう奥方を貰っても、「そなたはいつもそう言う」とか苦笑いで相手をしてしまう斉彬様はやっぱり大人物だなあ。二人っきりの時もマスク御着用で。そういう奥様をお飾りにしないのだから、エライよ(子どもも何人かは産んだらしいけど、ことごとく早死に)。

   でも、小さいお姫様や寅寿丸くんがいたから、やっぱりそれなりにお手つきのお女中がいたんですね。そんなん彼らのある種仕事ですからしょうがないけど。しょーがないのよ、合名会社(いや、彼らは有限責任社員であろうか?)島津商店、領国経営はともかく血を絶やさないのが一番の仕事なんだから。

   閑話休題。
   そのおっかない義母上様に、いきなり夢をぶちこわされた篤姫様、それだけで引き下がったりはしないのでした。直にお話を聞かないではおられない、と、面会を何度も要求(しつこいよね、だいたい、この子)、しまいにゃ御簾越しなんてイヤだとばかりに御簾をはねのけて、去るマスクド貴婦人を追う。

   話が前後しました。ここまで、篤姫ちゃんは義母上様のお気の毒な事情を知らなかったのです。幾島も。
   そりゃー配慮が足らんだろうさ。
   そんなもん、屋敷に入るなり事情通が「これだけはお含み置き下さい」とかいって注進しそうなもんだが。そういう不文律というか、公然の秘密とかも流してもらえない「外様扱い」ですか。失敬な。やっぱり、情報は武器よねえ。
   で、「なんでも……だとか」と、今更に女性として哀しい事情を聞かされる篤姫様でした。

   これは篤姫としては失態なんだけど、そんなん挽回しようがないし。
   ま、つまずいた挙げ句にそのマスクを剥いだりしたら永遠に許してもらえそうもない失礼なんだけど、御簾をめくって後ろ姿を見たぐらい、事故だろ。王朝の昔から、御簾はそういう事故があるものさ。

   で、御座の間、だっけ、義母上様がひとと対面する部屋に押しかけて、座り込んで、とうとうその辺の事情を話してもらっちゃうわけだ。冷静に見るとパパ上が頑張ってるだけレヴェルで、まだまだ本決まりなんかではないことは事実だそうで、前途多難と思い知らされただけだけど。

   あと、この回はやっと参勤でパパ上が江戸に来られて。またご機嫌で呼ばれる前から行ったんじゃないかな(そういう腰の軽さはどうよ? 軽々しくないかな? ま、少女漫画的ヒロインとしてはあり得る率直さだけど。「しばわんこ」では、「お手紙を書く」の章で率直なのも素直でいいけど子どもっぽいよとみけにゃんこが代表になってましたが。にゃんこレヴェルかい)。
   そこで語られるのは、今和泉のパパが亡くなったこと。
   それは秘しておくようにとの遺言だったけど、娘を思う親心を知る故敢えて伝えたとのことでした。

   篤姫、ショック。

   ねえ。将軍様の御台所になるってんで送り出して貰ったのに、そんなのまだまだで、ただ藩邸にいるダケの身で。事情も知らないで突っ走ってお義母様に失礼しちゃって。しみじみ薩摩を思い、このままでは終わらぬと決意を新たにする篤姫でした。

   ……と、こんなとこだったかな?

   気持ちは分かるんだけど、行いがなんともハラハラさせられるので、心から楽しみとは言いづらいです。「ああっバカ、そこでそんなコトするカァ!?」と毎週これ。これが大河ヒロインかなあ……。女性が中心の大河って、……こんなんだっけ? 「春日局」は見てないんだ。「花の乱」はただ(画面が)暗くて雰囲気がおどろおどろしかった記憶しかないな。まあ、虎美が付き合ってくれるようになったから、それだけは良かった。

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今週のジャイキリ # 63

   今度から木曜は忙しくなるなあ、と。

   

今週は表紙&巻頭カラー。控え室で、イレヴンを前に戦術を説いて気合いを入れてる達海監督の姿という劇的な表紙絵でした。赤×黒のストライプのユニフォームに、達海監督一張羅のモスグリーンのジャケットって対照的ですね。最初から設定してあったのかしら。

   選手達は気合いが入ってますが全員後ろ姿で。左、手前が11番夏木、手を膝に中腰になってます。その前が7番椿。手を後ろに組んで殊勝に「拝聴します」のポーズ。その前が、手を腰に「聞いてやるぜ」のポーズの黒田……は何番だっけ?(2番!)もう背番号は見えません。その隣、ユニフォームの色が反対色なのはキーパーだから。1番緑川は頭一つ大きいです。
   真ん中、達海監督を見せるために二手に分かれてまして、右側はユニフォーム脱いじゃってるので番号で誰だか解りません。おまけに手を膝に前屈みになってるので髪も半分隠れてて誰か解りません。期待で15番赤崎にしておこう。特徴的なメッシュは前から頭頂部だし。その前、20番は世良。あら、このコもっと黄色みの強い明るい色だと思ってた。赤くて暗めの色に髪を染めてました。そして、ホワイトボードの向こうから、頭頂部だけのぞいてるのは身長と言い、さらさらの長い前髪といい、10番吉田でしょう。

   表紙だけ見ててもいろいろ楽しめます(作中決してみられない威厳ある表情の松原コーチと言い)。 

   さて、物語はと言うと。
   カラーページいきなりこいつかよ。
   前回のカラーページは吉田のアップをたっぷり拝ませて貰ってご機嫌だったのに、今回はれいの髪型大事なハウアーと、ほっとけ! な黒田でした。

   

むさくるしい。

   左下の大ゴマは緑川が指示を出していて、かろうじてちぎって捨てたいレヴェルを脱してます。捨てませんけど。
   ページをめくると、れいの仲の悪い大阪のFW2人、片山と畑が揃って、
   「俺に よこせや ハウアー!」と攻め上ってきます。
   これは怖いな。
   くわ! と目を光らせたハウアー、ドッと擬音付で動きを見せます。ここでタイトル。

   眉をつり上げ、口をゆがませて相手をにらみつける達海監督の勝負の時の顔、そして、向かってやや右上方に目をやった平常心のダルファー監督の顔。
   めくるともう白黒ページでした。

   (来やがった!!)と、息をのむ黒田。この攻防は、
   「だらあーーーーっ!!!」っと気合い(ビックリマーク3つ!)でボールを奪った黒田の勝ち、かな?
   この「だらあー」は、関西圏を中心に言われる「あほんだらー」の略ですかね。出身地を問わずスポーツをするひとには普通のやや荒い言葉とみてOK? それとも、江戸っ子として、「やってやらあ」の略なのかな? とりあえず、コンチクショウみたいな、やや行儀が悪いけど気合いを入れるための言葉、ぐらいで。

   勢い余って転んだ2人、ボールは右へ転がっていきます。
   「セカンドボール!」緑川の指示通り、それをとらえようと走る2人、取ったのは窪田、ってことは足だけ描いてある人は彼についてる杉江ね。そこから片山に出されたボールは、サイドバックの清川が必死に邪魔してラインの外に出ちゃいました。

   と、気がつくとハウアーは恐ろしい形相で黒田を見つめています。
   「おいおい」
   「自慢のヘアーが 乱れてるぜ
   「俺様に 恐れでも なしたか」と不敵な顔で喧嘩を売る黒田(よしなさい! でも、待ってましたぁ!)。
   (……こいつ …またボクを挑発してるな……)と、御髪を整えつつ歯を食いしばるハウアー。
   「このツルツルが!!」と、黒田の頭をキュキュキューと揉み倒すのです!!!

   お前、それは男としてやっちゃイカンだろう!!!

   「審判!!」と黒田もアピールしてますし(? って無視されたけど)

   見てる方は楽しいからいいけどね。
   頭髪の不自由なひとにそういうことやっちゃイカンよ、ハウアー。

   さて、黒田は本当に頭髪の不自由なひとなのでしょうか? 今までの描写では、ツルツル光ってる処理がされたことはなかったですね。いつも、あやしげな横線が細かく入ってて。剃ってるんじゃなくて、刈り上げてるだけかも知れません。それも、薄くなったからと言う消極的事情じゃなくて、若い頃から五分刈り強制の学校かなんかでみっちり仕込まれてて、伸ばしたら自分でも気持ち悪い、収まりが付かなくなっちゃったひとなんじゃないかしら。それは、髪の毛までキメてこそプロとか、このツルツルとか言われたら怒るだろうな。彼は主義で刈り上げているのです!(いやそれおかあさんの妄想だから)

   妄想はおいといて。

   (この野郎め… 達海さんが 言ってやがった とおりだ)
   (足元はまるで 上手くねえ)

   先週わたくしが妄想したとおり、一度詫びを入れたからには黒田は達海監督のことは認めたようですね、敬称つきで心中語しゃべってます……でも「言ってやがった」ってのはまだ心中複雑って事かな?

   とりあえず、その着眼点は正しいと思って作戦に乗ったようですね。ハウアーは身長がある分リーチや高さにおいて有利ですが、その分足元がおろそかになりやすいようです。そんなこと言ったら足の短い日本選手は重心が低い分ボールさばきが上手いって事になりますが、どうかな? とりあえず、

   (CBに身長(タッパ)なんて関係ねえとこ証明してやるよ!)と、黒田は不敵に笑ってます。ああ、そうか、真実どうかは問題じゃなくて、実際ぶつかる黒田がその気になって働いてくれればいいダケの話なんだ。

   つくづく監督は心理学者です。

   で、スタジアムに用意された部屋から観戦中のブラン代表監督は、お茶菓子のドーナツの感想とめぼしい選手への講評とをまぜこぜで語って通訳氏をまた混乱させてました。

   ナントカしのいでる序盤、またしても先取りキャラの松原コーチがぬか喜んだ事を申しますと「そう ありたい けどねー」と達海監督。ダルファー監督が動き出します。

   「見せてやれ! 我々の 誇り高き フットボール スピリットを!」
   「そして…
   「美しく 凶暴なまでに 完成された ダイヤモンドを!」

   ソノダくんこれも訳してるんですかね。ナルシス的かどうか分かんないですけど、多くの選手を意のままに動かす監督職はコミュニケーション能力ないといけませんね。ただ、それに華麗な修辞能力も必要かっていうと……やっぱり要るのかな?
   FW4人だから「ダイヤモンド」なのかな? 3人ならトライアングルですよね、普通。5人ならクインテット? ペンタゴン? ものの分野によるかな?

   「おお」
   「ダルファーが攻めろ攻めろ光線出してる」って、解るんですか、志村くん!?

   そこからは、怒濤の波状攻撃。しのいでもしのいでも、ボールはETU側に来ません。
   おーい、勝機が見えませんけど? 監督?

   * * * < 今週のザッキー > * * *

   綱本さんとツジトモさんのいけず!
   今週は、表紙、作品中ともにかけらもザッキー出演なし。吉田はカラーページ、顔が効果音で隠れつつもポケット手でちんたらしてる姿が1センチサイズですが描かれてるのに。ま、今回はDF中心の話だから。
   そのうち活躍してくれるでしょう。

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「図書館戦争」 #2

   オバQ電鉄またしても不通で2時間かけて帰り着いた旦那様をほったらかしにして見ました。アニメ版「図書館戦争」第2話。

   

展開早っ

   タスクフォースに配属になった郁ちゃん、次のシーンにはもう野外訓練です(普段の制服は女性はスカートみたいですね。それもカワイイ。もう6月との設定からでしょうか、白地にブルーで肩に切り替えの付いたシャツが爽やかでいいなあ。その分、コミックは私服が可愛らしいとそれぞれ見るべき所が違います)。
   射撃訓練では、コミック同様、射撃の下手な郁を、銃の重さに負けているのではと察して目標レヴェルを下げる小牧教官の指導シーンがカットされててちょっと不満(見せ場を減らすな)。
   熊出没事件があまりにもあっさり流されてました
   トイレに行くのにスコップ持っていくシーンは、残ってましたが(コミックでは婉曲化)。
   「手塚は気づいてたぞ」ってところ、そういえば、この台詞は原作にあった気もします。じゃあ、コミック版の情けない悲鳴を上げてしまって後で落ち込む手塚はオリジナルだったんだ、気がつかなかった。
   ……でも、今となっては、腹を抱える先輩達から一人離れてテントで膝を抱えるコミック版の手塚の方がかわいげがあって良かったなあ。気遣ってるのかいたぶってるのか分かんない優しい悪魔な小牧教官も。

   その辺が、堂上教官実は優し~い♪ という少女漫画仕立てのコミック版との違いでしょうか。

   やっぱり半年(?)で単行本3冊分ということで急ぎ足になってるのかな。バリバリ進みます。熊を殴った後はすぐ柴崎の笑い顔になっていて、もう彼らは基地に戻って図書実務に入ってました。

   物足りない。

   役に立たない郁ちゃんの描写もすぐにきちゃって、でも、あの柴崎出前のエピソードはカット、というか改変。堂上教官の配慮とは解りづらくなってました。どうよ? でも、前回最後のロビーのシーンと同様、郁ちゃんの涙が床に零れるシーンは良かったなあ。

   いやどうかな?

   先週は、あ、この監督ウマイ、と思いましたが、2週続きでやられるとくどいかな、郁ちゃんすぐ泣く子になっちゃうし。こう、「床に涙」が続くと原作での、泣かないひとが泣いた跡が床に残る、それを他人に知られたくないだろうとぬぐってやるというしみじみしたシーンの重みが薄れるかな(わたし、あのシーンの彼らが好きなんです)。

   柴崎との特訓はかえってしっかり描かれてました。柴崎ってメガネっこだったんだ? 有名眼鏡メーカーとのコラボだそうで、作中の柴崎着用と同じ眼鏡を売り出すとかナントカ公式サイトで言ってたかな。そういうまるでトレンディドラマのような売り出し方は……効果あるんかいな???

   2週目にしてコミックスに追いつき、追い越しました。
   「所在不明の本がいっぱいある」という謎。さらに、有害(?)図書を館長もぐるになって良化委員に押収させるエピソード。図書館内でのいきなりの銃撃戦開始です。ホントに撃ってました。映像で見るとホントに違和感あります。いいのか、こんな事が許されて、という常識との違和感。警報が出て、「利用者は直ちに退去してください」ってのは解るけど、じゃあこんな、銃撃のあとアリアリの図書館に、いつから利用者を入れるのでしょうか(すぐ直しちゃうの?)。ああいうのに不発弾ってないの? 大丈夫? そういう、戦闘終了から現状復帰までのノウハウは蓄積されてるのかしら、事実上内戦状態が続いてると言うことは。そういえば、開国直後にヨーロッパを訪問してた志士達が、パリコミュ-ンの市街戦の直後だったもんだから建物に弾痕つきまくりなのにびびったとかいう話聞きましたが。日本は平和だったから、そういう生々しい戦いの後ってのに不慣れになってますね。正化年間の日本人は、そういうのには慣れちゃってるのかな。図書隊基地は襲撃されたことがそれまでなかったのでしょうか、キレイだったけど、その他の大きな図書館は、1,2度はそういう「戦火」をくぐった威容になっててもおかしくないですよね。
   しかし、図書館がそんな、いつ銃撃戦に巻き込まれるか解らないおとろしい場所になってたら、あえて図書館にいくひとはいなくなっちゃわないかな? それは実に巧妙な愚民化政策ではありますまいか? メディア良化委員会って全然公共の福祉に貢献してない団体ですよね。この辺から攻めてくれるスピンアウトは書いてくれないものか。いえ、甘~いラブコメなスピンアウトも読みたいですぅ(図書館外伝を立ち読みして、これは立ち読みできる本ではないと判断して帰ってきたところ)。

   なんとか図書を奪われることを防いだ郁ちゃんと手塚、手塚は郁ちゃんの事を認めます(それより、堂上教官が助けに来てくれて、判断を認めてくれたことを重視しようよ)。そして、いきなりの爆弾発言

   「俺たち付き合わないか?」嗚呼、ここで全国何千万の乙女が絶叫したのだろう!?(青年もですか?)

   早い! 展開早いよ!

   原作じゃあ、小牧悪魔教官(オイ)がもっと笠原さんのことを知った方がいいとか焚きつけてたからじゃなかったかなあ。小牧さんじゃなかったっけ。あまりにも唐突ですよ、手塚君!

   これは来週が楽しみだ。そんでもって、録画して虎ちゃんとぎゃーぎゃー言いながら見るべきかも! ……デッキ不調との噂もありますが、ちょっと真剣に試してみよう。

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2008年4月17日 (木)

「よいちのひめ」連載よみものはどこへ

   新学期が始まって一週間経って。うちの虎美は早々と熱を出して欠席1。昨年度の通知表を貰った時にはどっちが学校をよく休んでるかで喧嘩をしたというのに。お兄ちゃんは先に土日にのたうち回ったのでまだ欠席は付いてません。一歩リードね。

   新学期というと、いろんな学年雑誌を購読の皆さんは、新しい学年の雑誌になって、もう新学年号がお手元にあるかと思います。興味をそそられるページはありましたでしょうか?

   ン年前の小学4年生、れんさいよみもののページがあって、「よいちのひめ」というタイトルでした。でも、お姫様は出て来なくって……。

   新学期最初の日、4年1組のみんなを見回して、担任の先生(調べたところによると神成先生だそうな)は、「しょくんら4年生は、5,6年生と1,2年生にはさまれたサンドイッチのぐのようなもんだ」とのたまった。で、「どんなサンドイッチがあるかな?」とみんなに挙手させたと。「カツサンド!」「タマゴサンド!」「ハムサンド!」ううむ、つかみはオッケー。なかなかいい先生です。一通り意見が出たところで、ヒロインのもと子ちゃん(これも情報による)が、
   「ジャムをはさんだジャムサンド!」と一声。
   「え~っ!?」意外や、その意見は却下されるのです。
   「ジャムサンドなんか、サンドイッチのうちに入るかよ!」と、タケシ君(仮名)。体も大きく、おうちが寿司屋でスポーツが得意で、ガキ大将まで行かないけど子分を従えて、ジャイアンぽいから仮名でタケシ君ね。
   「どうして? パンで何かをはさめばみんなサンドイッチだよ? ジャムでもいいし、マグロのおさしみだって、ノリのつくだにもおいしいよ
   「え~~~っ!?」教室内はどん引き(違和感を感じて醒めてしまう様子) 。
   えーっと、神成先生、どうやってその場を収拾したんだったかなあ。
   とりあえず、もと子ちゃんの意見は斬新だと言うことで否定はされなかったと思うの。
   それだけにタケシ君は面白くない。学校の帰りに子分をつかってもと子ちゃんを捕まえて、
   「おまえ、いいかげんなこというなよ、ノリのつくだにのサンドイッチなんか、食べられるもんか」と迫るわけです。
   「いいかげんじゃないよ、ほんとうだよ」もと子ちゃんはユニークな感性を持っていますね。そして、孤立を恐れない芯の強さを持っています。
   「じゃあ、食べてみろ」タケシ君も実証主義ですか。おうちからサンドイッチ用の食パンに、ノリの佃煮からマグロの切り身まで持ち出してきます。
   もと子ちゃんもさるもの、別にいいけど、とノリの佃煮をパンに延ばして挟み、美味しそうに平らげます。うちでよくやるんだ、なんて言いながら。
   「おさしみは、なまはちょっといやだから」と、お醤油をつけて焼き網であぶって、2,3きれもパンの上に並べて、食べちゃった。
   もう、乱暴者の男の子達の圧倒される事ったら。
   タケシ君(仮名)ももと子ちゃんに一目置くことになるのでした。

   もう、心臓バクバクで読みましたね。

   今でこそ、炊飯器にホットケーキの種を流し込んでスイッチオンすればケーキが焼けますとか、プリンに醤油を掛けるとウニの味、なんて恐ろしい食べ方が紹介されてますけど、昭和40年代はまだまだ食についてはチャレンジャーが少なかったと思います。その時に、マグロのあぶりをサンドイッチにする子がいるなんて! 

   なんて革命的なヒロインだろうと思いましたよ。

   で、革命的なもと子ちゃんは、毎月、なんでも一番が最高と思ってるクラスの女の子に困らせられたり、飼育係の6年生のお兄さんになんだかきゅうっとなる気持ちを抱いたり(またそれを本人より先に感づいたタケシ君がもう大車輪なのだ)と山あり谷ありの4年生生活を送るのでした。

   で、タイトルは結局3月号で、もと子ちゃんとなにかにつけ張り合う女の子が喧嘩になって神成先生に「先生はどっちが好きですか!?」と詰め寄ったときに「先生はよいちのひめがすきだよ」と言われちゃうのです。よいちのひめって誰のこと? それは、ねんいちくみの女子のこと、だからみんなだよ、というオチだったのでした(男子はいいのか?)。

   出だしの斬新な登場といい、オチの爽やかな決まりっぷりといい、いつまでも心に残ってる作品なわけですが、もう絶版のようですね(理論社から出てたという本の復刊リクエストというものが検索の最上位に引っかかった。先生やヒロインの名前もそこの紹介文から)。虎ちゃんに読んで欲しかったのになあ。学校図書館にはあるでしょうか。

   小学生のチャレンジ(進研ゼミの教材)にはまだ毎月読み物が載ってるでしょうか(最近見せて貰ってない)。今時のお子さんは、学年雑誌なんか購読なさらないかしら。このお話の続きはどうなるの、とわくわくしながら次号を待つ気持ちは、もう過去のものになってしまったのでしょうか(ト、新聞の連載小説を未だに楽しみにしてるおかあさんでした。読売の朝刊の小説が、思いも寄らぬ泥沼に入りそうで毎日楽しみで)

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2008年4月16日 (水)

「夜は短し歩けよ乙女」ハッピーエンド原理主義

   貸していただく前から、タイトルを見て「『夜のピクニック』の焼き直しなんじゃないの? 好かんよそういうのは」と思ってました。ゴメンナサイ。

   体が空いて早速手に取り、1ページも読んだら ナットク。これは、女子学生が夜の街をさまよう、まさしくタイトルが体を表わしておるお話でした。不明を恥じまくります。

   これは、4章に分かれていて、可愛らしくってお酒が好きでしつけが良くって(品がいいというと別方面を想像されてしまうかもだからこう言ってみる)、好奇心旺盛で、とにかく気持ちのいい女子大学生と、彼女を密かに想うクラブの先輩とが代わる代わる語り手になって不思議に面白い大学生活を送るという趣向。1章(サブタイトルがこの本の題に取られてます)で、クラブの先輩の結婚パーティーが果てて歩き出したヒロイン(と先輩)は、2章で夏の古本市、3章で学園祭、4章でたちの悪い風邪の大流行する巷をうろついて不思議な冒険をするのでした。
   雰囲気は「千と千尋の神隠し」みたいな所がありますね。どう見ても超自然! なところもあるし、携帯も出てこなきゃパソコンを使っているような描写もなく、もしかして昭和年間かというようなゆったりとした懐かしさのある世界です。あ、でも、バブルで大もうけとかいう台詞があるから一応現代なのかな? ヒロインのありえない透明さ加減は、「円紫さんと私」シリーズにも通じるものがありますか。  

   

地の文の美しさったら、堪りません。是非NHKの深夜の朗読番組で、戸田恵子、でなきゃ吉永小百合当たりに朗読して貰いたいもんです。挿絵は三丁目の夕日がどうしたとかいう流行りの方なんかにしたら、できすぎでしょうけど。

   

学生はこうでなきゃなりません。
   先輩の結婚式だと言って直接その方を知らない代まで盛り上がり、訳の分からない事をでっち上げて「これが部の伝統」とかいって後代まで引き継がせて。みっともない、もったいない飲み方をして世間に迷惑を掛けて。そして恋に身を焼いて鬱々としてみたり、大それた事をやってのけたり。そうそう! エロスとパトスにまみれなくちゃ。
   学生の分際で就職活動に有利な資格を取るのに汲々としたり、自分の生活を便利にするための道具に支配されて半径数メートルの人間関係を維持することに全神経をすり減らしたり、脳内の切磋琢磨、憂愁の煩悶をすっとばして下半身事情に終始するような恋愛と言うもおこがましい関係に耽溺したり……今の大学生なんか学生じゃないやい!(ただいま大学に学籍を置いておられる若人諸君には失礼しました)

   そして、おかあさんの美形センサーにひっっかった謎の「天狗」、樋口さんや、学園祭事務局長さんとのロマンスは発生せず、冒頭じつに薄みっともなく登場した先輩は、おっと、ここまでにしておきましょうか。

   やっぱり、学生時代というものは輝いておるわけです。

   ハッピーエンドは美しい。ご都合主義と呼ばば呼べ。アべべはビキラ。
   おかあさんはハッピーエンド原理主義なのです。

   いやあ、「ちりとてちん」で「幇間は関西では昭和初期に絶滅した」と言ってましたが、居ましたね。どうにも超自然を理解しないおかあさんは、樋口氏はマジシャン、イリュージョニストのたぐいであろうと認識したわけですが、2章以降の不思議については……やっぱり王城の地ではまだ不思議は生き残っているのでしょうかしら。

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2008年4月15日 (火)

じゃじゃじゃじゃ~ん!

   締め切り地獄は第2段階。昨日はまた徹夜で着メロサイトを別画面で開けて、「猪木の盆踊り」とか、「静かな湖畔のヘンなオジサン」なんていうネタ系の着メロを試聴しながら馬鹿笑いしつつバリバリ作業をしてました。もう、何も怖くない感じの頭脳のキレ。追い詰められないと出ないわ(これが1ヶ月前に出ていれば全然困らなかったのに)だって、ジョーチョーなビョーシャの多いわたくしの小説を120枚から100枚にするのとは違って、テクニカルターム続出の密度の濃い講演原稿11枚を2枚にって、そりゃ無茶だろう!

   ホント、脳みそ搾り取られた感じよ。

   てなわけで業務上知り得たネタ。

   「一般の方は遺伝というと逃れられない運命のように思っておられますが、そんな遺伝なんてほとんどありません!」だってさ。遺伝は要因に過ぎず、環境でいくらでも変わるんだって。

   おお、強く生きよう(でもやっぱりガン保険は掛けとく。うちガン家系なんだ)。

   しかしこの先生いちいち表現が文学的なのでありました。

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