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2008年3月15日 (土)

取り込まれ

   ああっ こ そ ー じ ゃ く ち ゃ ん カ ッ コ イ イ ッ !

   失礼いたしました。ゴールが見えていいカンジにまとまると見せてまだまだ波瀾万丈な朝ドラ「ちりとてちん」、今朝はお寝坊して、再放送を見終わったところです。

   でも、猫科の人に「ごはんー」とプレッシャ-を掛けられて、キッチンから遠くTVを望んでおったのですが(最近流行りのオープンキッチンはTVが見たい奥様の需要あってのものなんですね)。

   ヒロイン紀代美ちゃんが故郷のお箸イヴェントで落語を披露することになっておったと昨日までは進んできたと思っていたのですが、当日なんか不手際があったようで。

   高座の方に注目を集めなくてはいけないところがおじちゃんたちは責任のなすり合いをしてケンカを始めるし、集まってきたお子さん達は興味を失ってざわつきはじめるし。パニくった紀代美ちゃんは
   「皆さん聞いてくださぁ~い!」と青筋を立てて叫ぶし(噺家がそれは野暮ってもんだ)。

   どうしようこれ、とこっちも胃が痛くなるような状況。

   そこに居合わせているのが兄弟子の小草若です。この子は亡き渡瀬恒彦の草若師匠のひとり息子なんですが、落語が下手。ママの死に目に師匠が間に合わなかったとかなんだとか、プロフェッショナルとしてはありがちな理由で師匠と仲違いをしておったのですが、草若師匠復活の頃に和解したところが、やっぱり才能が無くて(でもタレントとしてはそれなりに売れていた)、悶々としておったというカンジ。
   そこへ草々(紀代美のダーリン)が草若を襲名してはどうかという噺が来て。
   もともと草々とは若い頃からライヴァルであったのに、彼は成功し、思いを寄せていた紀代美も取られ、父の名も取られるとなって落ち込んだ小草若は失踪してしまったわけですな。

   草々は、仲は悪いけど師匠の実の息子と言うことで小草若に遠慮をし、いろいろかばってやったりもしてやってたのですが、今回も手をさしのべようとします。それを、皮肉屋のおとうと弟子しーそう(四草)が止めるわけです。
   「放っとけ」
   「あんなヤツに構うな」
   つべたいです
   落ち目の小草若ちゃんは往年のギャグフレーズ「そーこーぬーけーに!」も封印し、マンションのローンも払えなくなってしーそうくんのアパートに転がり込んでおるのですが、その時もしーそうくんはあまり親身にもならず、多少いたぶりつつおとうと弟子としての距離を保っていたかに見えたのですが。

   「あのバカを追い詰めないでやってくれ」と、しーそうくんは泣くのです。
   「もう落語をやめさせてやれ
   「これで無理に草若の名を継がせたらあいつは死んでしまう」
   草々と同様、家庭に恵まれてなかったしーそうくんは「師匠とおかみさんに可愛がられて育ったくせに」とややジェラシー混じりながら、それなのに才能がない、稽古もしない、あんなやつ知るかといいつつじっと彼を見つめていたのでした。ちょっと胸が熱くなったかな。

   で、失踪した小草若ちゃんはふらりと小浜に立ち寄っていて、あの紀代美の天然系無敵のママ(和久井映見キレイ♪)にとっつかまっていたのでした。で、冒頭、お箸のイヴェント開場にもおったと。

   ざわつく会場、錯綜する過去の楽しかった頃の記憶、自分が高座で失敗して混乱する場を収拾してくれた亡き父の姿。
   気がつくと、小草若は高座に向かっていました。すっと座る。Tシャツに黒いコートを引っかけた姿で。

   「そーこーぬーけーにー!

   発した声はお客の目をしっかと捉えたのでした。

   もう、あとは「底抜け」連発。掴みはオッケー! 
   「お箸といえばお茶碗」と、かねてから練習していた(でも披露できなかった)「はてなの茶碗」を語り出すのでした。

   カッコイイ。
   心の傷に自分の仕事から逃げていたとしても、ヒロインの危機に立つ、これぞヒーロー!

   ああ、来週が楽しみ。
                               ……というように、半期末ごとにちゃんと視聴者をノセておる朝ドラはやっぱりたいしたものであります

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2008年3月14日 (金)

王様のアルファベット

   阿刀田高のエッセイで、その昔、家族でのお楽しみで、五十音順に、出題者が出したジャンルでその音のものを挙げていく遊びというのを紹介してました。今は、クイズ番組の一コーナーでも似たようなものをやっていたかも知れません。人と同じものを書いたら負けというもの。TV番組の方では、五十音のしばりはなくなってましたが、ジャンルにつき思いついたものを言うというかたちはちょっと面白いですよね。「アイウエオで始まる国名」、「面積の大きな都道府県ベスト10」、「日本人金メダリスト」、「レコード大賞受賞曲」など、ジャンルもイロイロ。

   結構こういうの好きなんで、アルファベット順に王様を並べてみました。なに、歴史上の女性(+映画女優)ってのは昔やったんで。世界史履修者に挑戦だ!

A: アレクサンドロス 大王。文句なし。
B: ボニファティウス8世 アナーニの事件って、えーと、教皇がフランス王にとっつかまるという恥ずかしい事件でしたね。
C: カエサル コレも注釈いらない人。
D: ダヴィデ イスラエル王。コレは悩ましい。美術作品としてはこちらが有名だけど、日本人受験生には ダレイオス3世 アケメネス朝ペルシャの王、イッソスの戦い、ガウガメラの戦いでアレクサンダーに敗れる、の方が身近でしょ?
E: エドワード8世 王冠を賭けた恋。これは世界史の教科書には出てこないかも。
F: フリードリヒ 大王。ドイツの方からも出しとこう。
G: ジョージ1世 ハノーファー朝創始。英語しゃべれない英国王ってどうよ?
H: ヘンリー8世 英国国教会創始者。エリザベスⅠ世のパパ。
I: インノケンティウス3世 「教皇は太陽、皇帝は月」っていう決めぜりふは世界史上有名ですね。
J: ジョン 失地王。こいつのせいで英国王族にはジョンは以後永遠に欠番だそうです。
K: カール4世 金印勅書。「ルクセンブルク朝、カール4世、金印勅書」3題噺みたいに丸暗記しましたね? 皇帝って選挙で選べるものなんだ、東アジアの人間には目から鱗。
L: レオ10世 ルネッサンス最盛期の頃の教皇。 あ、フランスの王様はみんなルイ(乱暴な)。
M: マルクス・アウレリウス・アントニウス ローマ帝国からも出しとこう。哲人皇帝。
N: ナポレオン この人も文句なし。
O: オットー1世 神聖ローマ帝国皇帝。962年即位は「組む二人」と語呂合わせしたけど、誰と組んだかはもう忘れた(覚えていましょう)。
P: フェリペ2世 スペイン王。「太陽の沈まぬ帝国」と呼ばれたけどその後斜陽。エリザベスのライヴァルだ。
Q: クィンティルス ローマ皇帝。在位1年に満たない軍人皇帝。 
R: リチャード3世 バラ戦争期のイギリス王。極悪非道の代名詞だったらしいけど、あれだ、勝者が歴史を作る。もう汚名返上されてきてるそうで。
S: ソロモン イスラエル王。動物の言葉が分かったり、悪魔を使役してたりとイロイロファンタジーなひとらしいですな。
T: テオドシウス1世 ローマ皇帝。キリスト教国教化。
U: ウルバヌス2世 ローマ教皇。第1回十字軍招集。
V: ヴィットリオ・エマヌエーレ 初代イタリア王。珍しい、20世紀の人だ。
W: ウィリアム征服王 イングランド王。1066年へースティングスの戦い、暗記しましたねえ。せいぜい平安時代からなんだ、イギリスって。
X: クセルクセス アケメネス朝ペルシャ王。ペルシア戦争でギリシャを脅かした人。オペラの登場人物としての方が有名。 
Y: ヨーキスト(ヨーク王家の人間) 個人としてはありませんでした。この辺苦しくってね。
Z: ちょっと苦しいけどジクムント 神聖ローマ皇帝(チェコ名)、コンスタンツ宗教会議を開催して教会大分裂を収拾とは偉業でしょう。普通はジギスムントというみたい。

   女性版の方より悩まなかったかな。女性はあんまり歴史に取り上げられないし、同じ名前がかなりダブってますから(アンとエリザベスとメアリーとキャサリンで回せる)。

   だいたいこういうので空欄になるQやZが見つかったのが今回の収穫でした。ウィキペディアの編集をしてくれたひと、ありがとう。

   Hはアンリ4世だろ! とか、Jはジェームズ6世! って声も聞こえます。ミステリ縛りとか、別なジャンルでやるとまたそのひとのこだわりが解って面白いと思います。アイザックはニュートンかアシモフか、なんてね。大勢でわいわい、渋滞の時とかの時間つぶしにやるといいんだけど……今時の人はみんなそれぞれ携帯ゲームをしているのかしら。

   

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平成小学校教師事情

   子供部屋に追いやろうとした虎美がふと立ち止まって申すには。

   「おかあさん、手遊び歌があったでしょ?
   ぐーちょきぱーでぐーちょきぱーでなにつくろー♪」
   「イイからもうねなさい!」
   「右手はぐーで、左手もぐーで

      

で も そ ん な の 関 係 ね え ッ !」ちゃんと振り付き。

   おかあさん不覚にも手を打って喜んでしまったら。

   「あとねーおにーの、パン、ツは、いい、パンツー♪
   はいはい、「フニクリフニクラ」の替え歌ね、そんなの昔からありますよって、ちゃんと身振りが付いてます(どうぞ想像してください。普通に思いつくその通りだから)
   「でね、さらにこの替え歌でね、
   うさぎーのパンティーはいいパンティー、しなやか~しなやか~♪」振り付きで。
   「パンティーはやめなさい」
   「これ、先生が教えてくれたの~♪」

   

先 生 !

   しかし、21世紀にもなって鬼のパンツか。パソコン教えたり、英語教えたり、手遊び教えたり、先生も大変ですね。

   「でも、みんな『そんなのいいから授業進めてください!』って思ってるんだけどね」
   本当に先生も大変。 

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2008年3月13日 (木)

今週のジャイキリ #58

   先週は、あれから負けちゃったみたいですね。

   でも、次節の相手、大阪ガンナーズの監督付通訳の園田さんがチェックしていて言うには「後半から息を吹き返したかのようによく走ってよく声も掛け合っていた」って。ダルファー監督も喜んでました(彼は開幕時のプレスカンファレンスで挨拶した達海監督の表情から彼を評価している模様)。

   って、ホントにこの二人の掛け合い漫才は面白い。
   しかし、通訳氏もイロイロ仕事範囲広いんですね。俗語とか罵詈雑言とかまで含んで監督の意図するところ全て選手やフロントに伝え、……もしかして、余計なことは自分の裁量でカットしています? さらに、監督業のサポートとなるように自ら情報収集・分析にあたる。もしかして、秘書役もこなしてませんか。そんでもって、監督がいい気分になるように阿吽の呼吸でノせる。なかなか園田氏は有能のようで。相性もあるだろうな。

   通訳のこういうところの機微の難しさは、米原万里氏が語ってくれてそうな気がしますが(惜しい人を亡くした)。たとえ人間関係その他が荒れようとも、相手の言ったことをホントに文字通りニュアンスまで通訳するのが正しいのか、その場のいい空気を損なわないように言葉の情報をある程度取捨選択すべきなのか。いや、同時通訳の場ではそんなことやっちゃおれんのでしょうか。一期一会の通訳ならまだしも、こういう特定の人付きの通訳という仕事だと、細かい癖や精神状態なんかも日頃から観察して、言葉になってない心の奥底までソンタクして訳出するのがプロなのかな。
   どちらかというと園田氏は意図的にとまでいかない皮膚感覚でそういう合わせ方のできる通訳とお見受けしますが。また別のお堅い人についたらそれはそれで別人のように謹厳な通訳員になるのであろう。しゃべる人が寒いギャグを珍しく言ってみたら、そのまま直訳にして周りを困らせたりというふうに。

   で、立て直してきそうなETU(達海監督と村越との対話からも描写されてます)に対し、現在首位独走中、甲府を前半4-0と圧倒する大阪ガンナーズであります。あ、名古屋は首位から転げ落ちたのね。じゃ、またしても首位を喰らうぷちジャイキリやってくれますかね? そのうち「ETUとやると首位陥落する」なんてジンクスできて嫌がられたりして。
   FW4人って、そんなにスゴイの? いえ、11人のうち4人が攻撃だったら3分の1強なんですけど。守備はどうなってるんだろう?

   そして、それを迎え撃つETU。やっぱりヘタレSBコンビの開眼シリーズに突入でしょうか?

   * * * < 今週のザッキー > * * *

   最後、ガンナーズの試合を中継で見るETUメンバーのなかに後頭部だけ。台詞なし。こんなもんだ。

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2008年3月11日 (火)

庭付きはつらいよ

      一身に華のこゝろの漲りて
         髄を取りても紅に染むとふ        舞音

   意味不明になったな。
   虎美の「ゆとり教育の賜」総合学習の草木染めで、これは否定されてる都市伝説(?)なんですけど、花咲く前の梅の木は、その髄まで紅い色素を持っていて、この時期の梅で染めると一番濃いキレイな紅に染まるとか、とある草木染め作家のひとが言っていたという話。伝聞だから、「とふ(~と言う話)」と留めました。浪漫的なウソね。ウソはウソで、分かって弁えていればいいと思います。「みんなその気でいればいい」。生活の潤いね。実際のところは、春じゃなくてもいいピンクに染まってました。あら、梅じゃないや、桜だったっけ、まあいいか。

   桜は、いや、桜に限らずバラとか、桔梗もそうだった、蕾の時に色が凝縮されていて、咲いてしまったらその色素がどんどん分散されていくから薄ぼけた勢いのない色になってしまう気がしていて、「華は盛りを愛でたい」と書いた筈ですけど、咲いたらガッカリって、気持ちも少しは持っています。

   けれど、紅梅は、なんと言うことでしょう、咲いても紅の色が褪せないですね。ずっと、絵の具を筆の先で置いたような紅の雫がそのまま枝にあるのです。まだ色の乏しい庭に、寒が戻って、無彩色になった空に、映えること。
   ナルホド、木の幹の髄まで紅色を持っていると言われても信じられます。

   「紅天女」は、千年を経た梅の古木の精霊なんだそうで、それを使って、ありがたい仏像を彫るよう天才仏師に勅命が下る、でも、切られたら木は死ぬ、やめさせようとする紅天女=木の精霊と、新進気鋭の天才仏師との天敵というか命の接点での恋なんだそうで。紅天女の立場としては、自分は死んで、それでも、さらに別の価値あるものとして大切にされる、愛しい人は名声を得る……なかなか深い愛と苦悩の状況設定であります。
   ナルホド、そんな麗しい木を材料にすれば、艶でかつ慈悲深そうな仏様……観音ぐらいがよろしかろう……が彫れそうなものですね。作者(美内すずえ)の着眼点はよいな。

   さて、ご近所の皆様も我が家の梅には心を留めておられるようで。
   「その梅は、前に住んでらした方が大切にしてらして、ご自分で剪定もちゃんとしてらしたのよ」

   これはしたり。

   「桜切るバカ梅切らぬバカ」と言いますそうで。桜は、「花見でも折るな」とか聞きますけど、切ったりすると切り口から腐ったりと傷みやすい樹で、逆に、梅は、どんどん切ってカタチを整えてやらないといけない樹なんだとか。うちのをよくよく見ると、皮なんかがひび割れて、灰色っぽくなってる古い枝から蕾や葉の芽はいっぱい出てますけど、いかにも最近伸びましたって青みの残ってるつるんとした枝からは、なんにも出てません。
   やばい、こっちに来てからなんにもしてないよ。
   盆栽の心得はありませんです(盆栽じゃないって)。
   青い、新しい枝は、あっちにもこっちにも、もう50センチばかり伸びてすっくと天を目指してます。ってことは、枝振りももう乱れまくり。

   

切らないとダメですか?

   「いいかげん剪定しなさいよ」と、暗に言われてますか?

   都会生活は文脈読めないとダメなのね。

   お花屋さんもないのに、植木屋さんなんか見あたらないよう。
   図書館か、ネットで、梅の木の手入れの仕方、探せますかね? 虎ちゃんのお花のハサミ、この前ちゃんと買ったの貸して貰っうことにして。
   絶対わざわざこのために本は買わないぞう! ……たぶん。

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「篤姫」 10 薩摩1号 出発!?

   嗚呼、今週もまた初っぱなから意味不明なお姫様教育です。

   お椀に浮かせた大豆をお箸で摘むんですって。
   そんなことさせられるおかつちゃん改め篤姫のお箸使いって、そんなにヘンだったわけ? でも、食べ終わった篤姫ちゃんのお箸をチェックして、「最低でも3センチ、できれば1.5センチしか濡らさないのが目標」って、そういえば、「美味しんぼ」でも、お箸使いの理想として話題に上ってましたが、そんなことできる人、いたんですね。
   お芋とか、南瓜の煮付けをね、こう、食べやすいようお箸でバッキリ割ったらそれだけで、お芋の直径分汚れませんか? そういう、大きなお芋が出ない階級の人限定じゃないかな? ま、篤姫さまはこれからそういう階級になるんですが。

   で、篤姫御台所化計画を明かされ、進捗のほどを問われた幾島、「本人に自覚がないから腰が据わってない」箸にも棒にも、と言っちゃうわけです。「姫さまは赤子!」のくだりなんか、わたしだったらぶん殴ってますね、このワガママ娘。
   「この際、御台所になるんだよって言っちゃえば?」と。でも、それは一応却下されました。

   お習字の稽古の時も、受けを狙ったのかまた目蓋に目を書いて見せて。
   そ れ が 1 8 に も な っ た 姫 君 の す る こ と か。黙殺した幾島の気持ちも分かります。

   お琴をやらせても適当、鼓を打たせても、へろい音しか出せない。あんたは今和泉でなにを習ってきたんですか。なんか、あの立派なママ上のことを心中幾島が軽蔑したんじゃないかと人ごとながら切なくなりましたです。ただ書物が好きなだけの猿じゃん。もっと、なんでもできるご立派な姫君だと思ってました。ちょっと開明的なだけで。

   

篤姫さまの偉大さがわたくしのなかでどんどん減衰していきますです。

   旦那様は「娯楽なんだから、楽しまなくちゃ」と仰せですが。
   楽しめないよう。これは大河なんですもん。 「新選組!」だって外してましたが、大切な筋は外してなかったと思うなあ(いや、それはどうだろう?)。

   業を煮やした幾島の直訴で、高橋パパが直々に篤姫のもとを訪れ、御台所化計画について伝えることになりますが。

   ここんとこまた要チェック!

   篤姫自室では、あるじは篤姫なので、床の間の前のいい席は篤姫が座ります。当然。ここへパパ上がいらっしゃると、パパ上の方が目上なので、篤姫は座を滑り(さっと立ってよける意味)、パパ上を上座に座らせるんじゃなかったかなあ?

   

上座に座ったまま、膝詰めでパパ上の話をのんびり聞く姿にすごく違和感を感じました。そういう、時代を感じさせる所作が抜けてるような。これは現代劇じゃないのよ、身分とか、生まれとかがとっても大切な世界なの、という約束事を抜かされると、正しく味わえないような。

   ま、例によって余計な突っ込みなんでしょう。なんか最近わたしも腰砕けかも。笛吹けけど踊らずっていうか。2ちゃんの大河スレッドで史実に厳しい人がいちいち怒ってるのを「そこまで言うなら見るなよ」と苦々しく思ってたのが、自分がそう思われる立場になってると思い至るともうどうしていいんだか。やっぱり見ないのが正しいのかな。

   で、「徳川総家に嫁ぐ」って言われても、感じがつかめない篤姫。「徳川将軍家のことだよ」などと説明されて、やっと腑に落ちた様子。
   歴史が好きなら、
   「将軍家の御台所なら宮家か公卿の姫しかなれないはずではございませんか!」ぐらい言ってほしかったけど、11代将軍のご正室(御台所)に既に島津の茂姫が入った実績があったそうで(わたしも知りませんでした。全く不明を恥じます)。じゃあさ、篤姫が養女に入った時点で
   「これは茂姫様のことがありますから、将軍家に嫁ぐことだってあり得ます!」ぐらい伏線張っておいてくれなくちゃ。ホントに、今の今まで、ただ愛玩用に貰われていった感じで、政略結婚の可能性すら全然出してなかったですから。
   おかしいよ。

   尚五郎ちゃんサイドで、「手の届かない女性になる」ぐらいのことは言ってましたけどね。

   でも、「やった! わたし将軍様の奥方になれるのね!」ととたんにご機嫌になったりしなくってよかった。とりあえず、そういう玉の輿願望の姫ではないもんな。「日本一の男」というキーワードをまた出してこなかったのはちょっと不満だけど。なんのためのサブタイトルだったんだろう? おかつ(当時)としてはその場の勢いで、尚五郎ちゃんの心にだけ残った台詞ってことだったんでしょうか。あんまりだ、おかつ(当時)。

   しかし、徳川300年で、変則にしても、御台所を出すだけの財力と家格と勢力を保ち得た外様が島津だけってのは寂しいな。前田家とか伊達家とかはどうしてたんだろう? お家騒動はお互い経験したのに。やっぱり琉球があって細々とでも外の世界を知っていて、財政基盤がしっかりしてたのが良かったのかな。

   で、おかしいついでに、話の大きさに虚脱して「母上に逢いたい」とか言い出してまた怒られる篤姫にがっかり。ま、とまどうのも無理はないとか言われてましたが、夜にお城を抜け出そうとするなんて、おばかすぎるでしょう。お城はあんたんちと違います。抜け出せたって、いくらなんでも、夜にご城下を徘徊できるわけもなく(あ、治安は良かったんだっけ)。
   ここで、「親子固めの杯を干したからにはあなたのおかあさんは江戸の英姫」と出ました。そうそう、藩主の正室は江戸で人質になってるのが常識でした。こんなことも忘れてるなんて! 対面ができるわけないんだった。わたしもこの番組プロデューサーのこと言えないわ。お恥ずかしい。

   またしても沈む篤姫、
   「お父上にわたくしと碁を打っていただきたい」って。今度は碁を口実に尚五郎ちゃんを呼びだして愚痴る気かと一瞬とっても心配しました。
   碁にことよせて二人きりになりたいということかと思えば、
   「ウソを仰せになれば打ち筋が乱れます」ってことで、ウソ発見器代わりということでした。なぜ自分が大奥にはいるのか、将軍はどういうひとなのかイロイロ尋ねてました。
   「篤姫を御台所にすることによってご政道に加わりたい」とか本音を言ってましたね。
   幕藩体制は、石高の低い譜代大名による集団指導体制。旧敵である外様大名は、権威と財力はあっても政治にタッチできないことになってました。国の一大事に、それをひっくり返し、真に国を憂えていて時代の分かる自分が幕府を切り回したい、それは恐るべき野望とも言えますし、英邁な改革とも言えます……。

   さて、駒としてでなく、自ら望んで御台所となる決意をした篤姫、とうとう上り特急薩摩一号、鶴丸城駅を発車です……?

   それがさ、ゴールで迎えるダーリンが、
   「黒船に乗り込んでクルーと酒盛りして寝入ったところを皆殺し」なんて案を「名案じゃ」なんて言ってるバカとのなんだなあ。

   

前途多難

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2008年3月 9日 (日)

ゆとりの果て

   家庭科の授業の始まった虎美、とりあえず基本の縫いは教わったようで、
   「今度授業で好きなものを作っていいって言うからティーコーゼーを作るの」と、布を買いに行かされました。

   「ティーコーゼーとはなんだ?」と、この話をすると旦那様がお尋ねに。
   「紅茶のポットの上にかぶせるお蒲団のようなものです。これをまふっとかぶせると保温されて、紅茶を出している間お湯が冷めないんです」
   「そんなものを使ううちがあるのか……上流階級だな」
   「まあ、虎美のお友達にはパパがシャチョーなうちもあるそうですから、そこで見たのかも……あっ!
   ……すいません、この前お買い物にでたとき虎美と高い喫茶店に入って二人で2500円もお茶してきました……ケーキに紅茶付いてセットで700円だと思ったら、単品だったんです……そこのポットにはかぶせてあったかも」お墓の中まで持っていく秘密だったはずなのに。おかあさんの正直者。
   「……もう一桁上じゃなかったのならいい」
   「紅茶飲んで万札取られたら暴れますよ」取られるところ、あるんでしょうか?

   閑話休題。
   まだこの辺で洋裁材料を売っている専門店は見つからず、駅前の大きいスーパーをはしご。
   「お兄ちゃんが鍋つかみを作ったような布で」はいはい、キルト地ね。
   「玉縁はいらんのか?」おかあさん、それは死語。
   「ええと、周りを縁取りする細いテープは?」と言い直しますが、はて、バイアステープの使い方って、小学校でやるんだっけ?
   「ナニソレ? いらない」まあ、縫い合わせればいいだけの話か。と、精算しようとすると、
   「てっぺんにポンポンを付けるから毛糸も買っていい?」なんでそうヘンなこだわりを持つのだキミは。

   さて、2ヶ月ほど経過して、その作品を持って帰ってきてくれましたが、コレがヒドイ。
   「まだしつけの段階か?」と言いたいぐらいに大きな針目。一目2~3センチはあります。それが、Dのカタチに切った布を2枚縫い合わせてお帽子のようなカタチにするだけという工程で、縫い合わせる曲線部分はただぬっただけで裁ち目の始末(ほどけてこないように切り口を覆うように縫っちゃいますね普通)もしてなければ、口の部分の直線はただ1度折り返しただけで、今そこに切り口がぼろぼろほつれてきてます。直線部分は、普通、3つ折り縫いといって切り口を中に巻き込んじゃって出てこないように縫いますよね!?

   

先生、あんまりです。

   そりゃ、キルティングの布を3つ折りにしたら、初心者にはとても針が刺さらないかもですけど(そのためのバイアステープ処理であろう。バイアステープが使えないなら、布の端っこの部分(耳)を使えばここはほつれない安全地帯、そういう布の構造というかしくみについて教えることもできたのに)。
   40人がてんでに好きなものを好きなように作ったら、先生指導が行き届かないのも当然ですけど。
   じゃあなんで勝手にさせるんだよう。

   わたしが最初に作ったのは裁縫箱の袋であったと思いますね。裁縫箱は一括注文で、ほぼみんな同じものを買わされました。だから、その袋を作るキットもちゃんとあって、薄い水色の木綿地で、巾着のような袋を作って、ちゃんと底にマチをつけてジャストサイズで、紐通しもちゃんとつけて。最後に、アイロンプリントの加工のされたフェルトで自分の好きな模様を付けておしまい。

   寸法の取り方、生地の裁ち方、まず口の部分を縫ってから袋にして、かがり縫いして裁ち目の始末をして、底を作って紐を通して、ひっくり返して。思い起こせばいろんなテクニックが使われてました。

   それでも、みんなが同じものを作ってたので、先生も指導は楽だったでしょうね。できる子ができない子を見てあげてたし。

   それが、個性の時代になっちゃって、裁縫箱は3種類ぐらいの業者が入って選び放題だし、袋はもう付いてるし。

   

応用の制作も自由なんだ。

   って、自由にさせてみたらとんでもなかったんだな。どういうものを作りたくて、どうしたらいいのか個々人にちゃんと考えさせる時間もなくて。
   ゆとり教育で時間数も減ってるし。

   でも先生、このティーコージーは、やり直し、再提出ものでしょうよ。
   ああ、お兄ちゃんの時もなんか、わけわかんない袋作って持って帰ってきたわ、そういえば。

   そういえば、ゆとりは見直しになるんだそうですが。
   家庭科の時間が再び増えるかって、そんなこともないだろうなあ。

   「こっちの小学校は、乳搾りしないんだって!」と、虎美が素っ頓狂な声を上げます。仙台の市立小学校で、蔵王の牧場におじゃまして乳搾りをしたり、大根抜きをしたりという学習があったのは4年生の時でした。
   「近くに牧場なんてないから当然!」そんなこといちいち学校で騒ぐから嫌われるんだよお前。
   ゆとり教育で学んだことには、こっちが替わってほしいぐらいのいいこともあったりしたのですけど。なんかこう、方向性が間違ってた感じが下々にもわかりますのよ。

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