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2008年12月 8日 (月)

優しい習慣

   今回結構寄り道多いかも。

   幼児雑誌・教材はもうクリスマス号は届いたでしょうか。うちの猫科の人たちが取っていたころのしまじろうには、こういうお話がありました。

   しまじろう一家がみんなでケーキを取り分けて、さあ、いただきます! と言ったときに、妹のはなちゃんがたまぎる悲鳴。ケーキの上、ひとり一つのあのイチゴを取り落としてしまったのです。まだ赤ちゃんなので(歩いて多少しゃべる程度。1才~2才?)、それはもう大泣き。おとうさんもおかあさんもおろおろ、やれやれ。
   そこでおにいちゃんたるしまじろう、少し考えます。自分のケーキにはまだイチゴが残っている。自分だって楽しみにしていたイチゴ、でも、いもうとのはなちゃんが泣いてる。ここで自分のすべきことは……。
   「えいっ!」
   しまじろうは自分のケーキのイチゴをはなちゃんのケーキの上に載せてやるのでした。
   「あ~!」
   瞬時に顔が晴れます。
   「に~た、ありやと」(このぐらいの日本語は話していたようだ)
   はなちゃんに笑顔が戻って、一同ほっとして、しまじろうの心も晴れたのでした。と言うお話。

   

親は何をやっとるんじゃ。イチゴをくれてやるならまず親がすべきだろう(当時からひねくれた母でした)。ま、ここはしまじろうのお兄ちゃんとしての成長を取り上げる教材であったろうと思われるので、親は引いていて正しいのかもですが。
   弱肉強食の性を持つしまたろうさん(父は確かこんな名前)としては、そんな貴重なものはスタートと同時に口に入れていたのかも知れませんしね。

   わたしはお育ちがいいのか? ケーキのイチゴは最後ですねえ。とられるような相手はいなかったし、ヘタすると父が自分のをくれてましたもん(箱入り?)。それでも、ま、チョコのプレートぐらいになるともしかして最初にかじるかもですが。あんまり最初にうきうき食べるなんてことはしないと思いますよ。プライド? それで、はなちゃんのようないとけない子供がびゃ~びゃ~泣いたら……供出しますかねえ? やっぱり。

   ケーキのイチゴだと、等しく誰にも貴重かもですが、これがクリスマスケーキのサンタさんとか、チョコレートケーキの上のプレートなんかだと、微妙。これが無くては意味がない! と思い定める方もいそうだし、別にいーよ、欲しいなら上げる、という方もそりゃいそうです。
   そういうの、どうします?
   父の場合は、親として当たり前というのもありましょうが(いやしかしものが自分の好物の和菓子類だったら絶対しないであろう! あのひとは!)、自分がひとにものを与えられる立場というのをしみじみ楽しんでおったのやも知れません。彼の苦労した半生を思いますとね。
   自分が好意を持つ相手の場合、好意を示すためにはすぐさま譲ることでしょう。まあ、そのつもりがあってもなにか屈託があってできなくてあとで鬱々するというのもまた面白いですけどね。
   別に自分は執着を感じないが、自分のものである以上は、相手が口に出して言わない限り自分からは何もしない、ということも考えられますが……あんまりわたしはそういうの好きじゃないな。出過ぎないと言う意味ではありなのかな、これも。
   相手が欲しがっていると解ったら意地でもやりたくない、たとえ自分が好きでない、食べてはいけないものであってもやりたくない、というひとについては。
   わたしはこういう考えをするひとを理解できません。それを見聞きするのも不愉快に思うことでしょう。
   でもいるんだろうな。そして、それも人間としてはあり得る心情なんだろうな。

   さて。
   わたしは歯が丈夫で。それで、結構若い頃苦労した父のいうことを結構真に受けて育ってきてますので、エ ビ の 尻 尾 は 残 し ま せ ん
   どんなきどった天ぷらやでエビ天を頂いても、最後はバリバリやってます。ちゃんとしたとこは、尻尾の先を切ってあるから食べやすいです。ソケットのようになってる付け根部分にすこぅし身が残ってるのが楽しみでね。嗚呼、B級。
   お寿司やお刺身についてるエビの尻尾まで食べちゃうもんだから、いっぺんひどい目に遭いましたけど(割り勘でひとつを分け合ったとき、エビを先に盗って喰って証拠隠滅を図っように言われた)。
   ……最近は、場の雰囲気によっては残すようにしてます。

   旦那様は、お育ちがいいのと、そこまで歯が強くないのとで、エビの尻尾は残されます。で、わたくしが「要らないの?」とあんまり尋ねたものだから、もうはやそれはわたくしに下さるものになってしまったようで。
   お弁当なんかでも、食べ終わった後、魚の骨が奥の角にまとめてあるのに、エビの尻尾はそれとは別方向によけてあるんですよね。
   「そら、やるぞ」とは言わないけれど。
   食器を下げるときに、ラッキー♪ と摘んでます

   ものがケーキの上のイチゴだと、幼児でも、つきあい始めの高校生でも可愛らしいですが、もういい年のおじいちゃんおばあちゃんでも可愛いかも。

   「チッ、いやしい女だなあ。わかったよくれてやるよ!」
   「なによ、これくらいで恩に着せないでよ」とかギャーギャー言ってた恋人時代から50年ぐらい経過して、もういい年になって、犬も食わない夫婦喧嘩をやりながら、お茶の時間になって、孫に呼ばれて喧嘩しながら席について、そういうときでも長年の癖で、おじいさん、イチゴをとるなりおばあさんのお皿へポイ。
   「前から気になってたんだけど……?」と孫にその訳を聞かれて、二人その意味を今更考えて赤面、どちらからともなく仲直り、というのもまた、良くないですかね?

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コメント

> 別に自分は執着を感じないが、自分のものである以上は、相手が口に出して言わない限り自分からは何もしない、ということも考えられますが……

 誤解の無いように。ここは、もらう側からの要求はないとしてお考え下さい。自分のミスで落っことしたり、自分にはちゃんと丸々ケーキがありながら、自分が護られるべき立場、気を遣ってもらわれるべき立場だということを笠に着て人の大切なものまで要求するような輩には、当然、目の前で、自分の権利であるところのイチゴをパクリ! してやりますとも。

 しまじろうの話は、はなちゃんが純粋にショックと悲しさで泣いているところがミソです。「おにいちゃんちょうだい!」と言ったらさすがにゲンコだ!

 しかし、このネタ元は「ジョジョ」の3部、イエローテンパランス戦前後の「相手の食べ残したチェリーを所望する話」なんだから、貴腐人の妄想展開力というのはすさまじきものよ。

投稿: まいね | 2008年12月 8日 (月) 11時05分

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