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2008年12月15日 (月)

毒入りアイスクリームの味

   それで「仮面舞踏会」を繰り返し聞いてます。
   ユーチューブでいろんな演奏ヴァージョンが流れてますが、マンドリンヴァージョンが面白いですね。あのマンドリン特有のトレモロが胸に迫るカンジで。ピアノ連弾ヴァージョンは、二人で弾く分、音を十分延ばし切れてない印象があって、興を削ぎます。ミスタッチもあったよな。ま、素人の印象ですが。

   物語のあらすじを調べましたら、主人公は妻(ニーナさん)の不貞を疑って、妻に毒入りアイスを食べさした上でうりゃうりゃと責め、自白を強要するのですが、無実なのでニーナさんは泣きながら無実を主張しつつ死んでしまう、というド悲劇。あ、歌舞伎でもこんなのありそうだ。旦那様からの贈り物を舞踏会で落としたのが運の尽き。
   本日の教訓 : 小物の管理は厳重に(違います)。

   いいなあ、こういうの。
   無実の罪で死ぬのって美しいわ(他人事だと思って!)。
   だって、実際裏切ってたんなら単なる自業自得じゃん。
   自分は悪いことをしてないのに、愛故に責められ、死に至らしめられる。その後で無実が証明されて、相手は後悔の内に破滅する。ここ大事ね、あ、ごめ~んとかいってその後のうのうと生きてられると困ります。

   学生の頃は、「オテッロ」が同じようなシチュエーションで、好きでした。こっちも、やってない不貞を疑われて、もともとのコンプレックスを刺激された黒人将軍のオテッロに殺されちゃうんだな、奥様はデズデモナ。やっぱりハンカチ落っことしたのが原因。くれぐれも小物の管理は厳重に(もおええ!)。
   こっちは軍人さんなので、責めながら扼殺です。たまらん(やっぱりマッチョ志向)。そう言われると毒入りアイスを食べさしといてじわじわ責めるというのもなんか陰湿ですね。即死じゃないから青酸化合物じゃないか。どんな毒なんだろう。美味しかったのかな? かっとなってキュー! の方が計画性が低くて情状酌量されそうかな? とにかく、なんか若い頃はその悲劇性にくらくらしてました。BGMは同じヴェルディのレクィエムから、最終曲「リベラ・メ」の一番最後のクライマックス、「ドミネ、ドミネ(主よ、主よ)」の連呼辺りがよろしかろう。テンポが急き込んでいて胸に迫るんですよ。ヴェルディ、解ってる。その頃のエッセイのネタにも使っていて、オチが、「その数10小節で女ひとりくびり殺せるのは、まさしくオテッロぐらいであろう」。

   愛憎は 虚構の世界で愉しんで この身を焦がさぬ月光浴せむ    舞音

   不貞がしたいというのではありません。うちの旦那様に告白したところで、
   「ふーん、良かったね。ところで、家事ちゃんとやってね」だもんな。さみしい。

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