ジョジョでさんすう
虎美は図形は得意らしいんですけど、おかあさんが単に興味があるから。
問題:「ジョジョの奇妙な冒険」第3部で、花京院はDIOの能力を知るために、DIOにわなを張ります。それは、彼のスタンド能力を使ったもので、ハイエロファント・グリーンのしょくしゅをうんと伸ばして、半径20メートルのりょういき内にはりめぐらせるもので、これに触れるとエメラルド・スプラッシュのこうげきを受けることになっています。
ハイエロファント・グリーンのしょくしゅのおよその長さをもとめてみましょう。
<考え方>
半径20メートルということは、わなはほぼ円形と考えてよい。
1) 半径20メートルの円の円周をまず求めよう。
半径20メートルの時、直径は( )メートル
直径( )メートルの時、円周の求め方。
円周の長さ = 直径の長さ × ( )
ゆえに 円周の長さ = ( )メートル
2) わなのなかにめぐらされた分の長さを求めよう。
DIOをのがさないために、すき間なくしょくしゅをはりめぐらせたとする。
例) 必ず円の中心を通り、円の向こう側まで確実に届く長さのしょくしゅを最低20本と考えてみる。
必ず円の中心を通り、円のはしからはしまでとどく線の長さ = ( )
ゆえに はりめぐらせたしょくしゅ全部の長さ
= 円の( ) × 20(本)
= ( ) × 20
= ( )メートル
3) わな全体の長さを求めよう。
わなの周りの長さ + わなの中にめぐらせた分の長さ
= ( ) + ( )
= ( )メートル
答え
およそ ( )メートル
ここまで作って虎美に口頭で出題したら、
「円周? 半径かける半径かけるさんてんいちよん!」
……だめだこいつ口 ほ ど に も ね え。
こういういい加減な計算でも総延長1000メートル弱。惜しい人を亡くした。
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コメント
「半径×半径×3.14」と形だけ暗記させる教育を受けてるんじゃないか心配です.長さ×長さ は 長さ じゃなくて 面積 だという次元の感覚を身に付けてくれますように.3.14よりもまず「円周の長さは半径に (直径に) 比例する」ことが大切ですよね.
投稿: 三ねんせい | 2008年11月29日 (土) 18時42分
>「半径×半径×3.14」と形だけ暗記させる教育を受けてるんじゃないか心配です.
ねえ本当に。
今これを見せながらひとつひとつ順を追ってさせるとなんとか答えられるんですけど。自分で積み上げていけるかどうか心配。やっぱり、受験しないまでも塾へやらないと身につかないのかしら。
投稿: まいね | 2008年11月29日 (土) 21時38分
昨日、娘(中3)の塾の数学のテキストを解かされました。
一応進学コースの数学で、初っ端に生徒たちにジャブを食らわせるのが目標のテキストだったらしく、100点満点で最高点が60点、0点だった子も続出で、平均点が30点いかなかったそうです。自分が30点だったので、平均よりは良かったけど、おかーさんはいつも威張ってるけど、こんな問題は解けるかしら?との思いで、私に解くように迫ったようです。
親の面子があったので必死こいて解きましたが、一つだけ、ひねった嫌らしい問題がどうしても解けず、悔し涙にくれました。まあ、娘よりも点数が良かったので、一寸ほっとしましたが。ちなみにその嫌らしい問題は実際に県立の高校入試に出題された問題だったそうで、正答率は0%に近かったとか。
ひねった難しい問題、と書きましたが、なんて言うんでしょう、無意味にひねった問題だったんですね。
難しい問題がすべて悪問という物ではないわけで、難しくとも、例えば3ねんせいさんが書かれているように、数学の感覚が大事にされた問題なら良いと思うんですけれど、それが感じられなかった。こういうのは、塾でいわゆる受験数学を勉強しないと、なかなかとけるようにならないと思います。
ただ、今塾で(例えば数学を)勉強するのは、受験(数学)だけが理由ではないです。今の(比較対象は自分たちの子供の頃です)普通の小中学校に行っていると、塾は受験と関係なくても、必要かも知れないです。
まず生徒の問題ね。昔より、物を教えてもらおうとする気持ちが薄い。物を教えてくれる先生に対する尊敬の気持ちが薄い。そのことが、知識を身につけにくくしています。今の生徒は(いや、親もですけれど)学校の先生に限らず誰の言うことも傾聴しませんが、お金を払っているという意識がある分、塾の先生の話の方が聞き入れやすくなるようです。
それから、授業時間が少ない。なので、授業で行えることが限られてくる。つまり、どうしても削れないところだけ授業で行う。すなわち、反復練習(というか、理論を実際に使えるように身につけるために必要なワーク)の時間がはじき飛ばされてしまった。
反復練習は、授業時間外で、なんです。でも恐ろしいことに、この反復練習は、生徒個人の自由に任されているんです。普通、自主的にはやらないわよね。でも、普通の人はやらないと知識は身に付きません。これは、親が家庭でやらせるのはなかなかむずかしい。親は、学校でやってる、と思ってる。で、単元をやった直後は、生徒本人は、わかったつもりになって、問題も解け、点数も取れるから、それで良いと思っちゃう。
でも、実は、実際に身に付くところまでいっていないので、次の単元を学んでいると、忘れちゃうんですね。塾なら、プロだから、どこをどの辺までやらせた方が良いのか、親より判断が的確(なことが多い)です。
>今これを見せながらひとつひとつ順を追ってさせるとなんとか答えられるんですけど。
そうなんです、その時その時理解はしてるんですが、身に付くところまでいけてないんです。だから多分、次元の感覚は、身に付いてはいないと思いますよ。
ええ、うちの娘がそうでしたもん。(:_;)
理解できてたから、出来てると思って、本人の自主性に任せていたら、あらたいへん!成績は下がる一方。なんで~?と思っていろいろ考えたら、そういうところに思い至りました。
もっと早くに親が気がついて、家庭学習をがんばらせるなり、塾なりやらせればよかった……入試まであとぎりぎり3ヶ月、間に合ってくれと切に願いつつ、必死こいて今、ドリルをやらせてます。
長くなってすいません。「つい一昨日、美容院で、そろそろ塾も考えているんだけど……?と相談を受けて、こんなようなことをお話ししたばかりだった」&「もっと早くわかっていたらなあ。後を歩いている人に教えてあげたい」の気持ちを込めて。
投稿: とむ影 | 2008年12月 2日 (火) 18時58分
ああ、ナルホドねえ。やっぱり親の責任の下反復はやらせないといけないんだ……今日も学校を休んだ精神的虚弱児には良く言っておきます……。
うちも来年は受験。ご意見はしっかり活かさせていただきます。ありがとうございました!
投稿: まいね | 2008年12月 2日 (火) 22時17分