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2008年11月28日 (金)

攻撃は最大のディフェンス - プレコミックブンブンがんばる -

   

ポプラ社頑張ってます
   小学校の図書館でおなじみのポプラ社、少子化で先細りと見るや、積極攻勢に出た!

   調べ学習が定着してるのに、学校図書館の百科事典は大昔の百科事典ブームの時に揃えたものから更新していないので、内容が古い → 最新の情報を取り入れた小学生向けの百科、ポプラディアを創刊 → ヒット!

   ドル箱作品、「かいけつゾロリ」シリーズに、本を折ったり切ったりしないと楽しめない趣向をプラス、ひとり1冊欲しくなるように企画 → いよいよヒット

   満を持して「かいけつゾロリ」をアニメ化、同時に同社原作のコミックを多数揃えたコミック版を掲載する新雑誌「ブンブン」を創刊 → とりあえず軌道に乗せた?

   児童文学の名作を手に取りやすいノヴェルスサイズに改め新レーヴェル創刊 → ここはちょっとどうでしょうね? うちの子はとりあえず西遊記(かいけつゾロリの作者による挿絵入り)は買ったかなあ、読んでないけど。新書版なのに「ポプラ文庫」ってのはどうよと思うけど。

   児童文学という宝の山を持っている出版社が、背水の陣でここまでやるかと。この攻めの姿勢がたまりませんね。

   「プレコミック・ブンブン」というふれこみで始まった新雑誌は、男の子でも女の子でも楽しめるように、という方針で、バトルもの、スポーツもの、お料理ものから「学校の怪談」、「まじょ子」など児童文学のコミック化が色とりどりで、最初はわたしも楽しんで読んでました。
   魔術書を読んで幽霊と契約してしまい、身体を乗っ取られた美少女を霊感のある少年が助ける「からどろ」は絵もキレイで楽しかったし、ブラジルからやってきたサッカー少年のお話「ケッタ・ゴール」は絵もさることながら、彼になついているジャガーのじゃがまるさんがもうたまらない! 「音楽のお時間」は、ベートーヴェンそっくりの転校生の名前が「毛津アルト」君という出オチのようなギャグで、残念ながらネタが続かなかったみたいですぐ終わっちゃいましたが、ガンバれば「聖おにいさん」みたいな作品になってたかも。大仏が刑事をやってるナンセンス「大仏刑事」はまだやってるけど。まあ、ちょっとこれはどうよというのもありましたが(文句を付けたとたんに打ち切られたからちょっと寝覚め悪いけど、やっぱり「ラッキーナイト・カスタードくん」はいけなかったと思う)。

   で、数年経過して、終わるものは大団円を迎え、打ち切られるものは打ち切られて、この夏、満を持して判型をコロコロと同じ小さいサイズに改め、発売日も同じ中旬にぶつけてきたんですね。いまのとこどうなってるか知りませんが、うちの子がまだ買い続けてるからいい線いってるんでしょう。書店に行けばまだ買えるし。

   この夏からは、あのルブラン原作のルパンがコミック化、「ぼくらの七日間戦争」まで連載開始(原作未読、結構面白い)と、もう惜しげもなく宝の山切り売り開始。大丈夫?

   突っ込みどころは「学校の怪談」が創刊以来の看板連載なのに、さらに登場人物を萌え化した「ふしぎ通信トイレの花子さん」を同時にやってるところ。トイレの花子さん、音楽室のベートーヴェンの肖像、理科室の人体模型、校庭の二宮金次郎、飼育小屋のウサギ、人面犬とメンツがほとんど同じなのに……。「学校の怪談」は実話紹介形式、「トイレの花子さん」はふつうの子供のキャラも登場させて「漫画」としてやっているから混乱はない模様。うちでは「カワイイ方の花子さん」で通じてます(実際カワイイ。ベートーヴェンもややイケメン)。

   もうひとつ。この秋からアニメ化された「ライブオン カードライバー翔」は、カードで戦う系。カードに描かれた架空の動物を、呼び出してルールのもと戦わせる競技のお話。ポケモン+遊戯王ってところ。登場人物の名前が「天尾翔あまおかける」、「小芹アイこぜりあい」、「間狩徹まかりとおる」ってところがもうおかしい。どんどん飛躍してく主人公が「天を翔る」で、気の強い女の子が「小競り合い」で、自信家のおぼっちゃまが「罷り通る」だもんね。家族合わせですか(イヤ実際見たことないけど)。
   動物の方もスゴイよ。鼻のところが刃物になってるゾウが「ゾウリンゲン」。最初、このネーミングに跳ね起きましたもん(朝寝坊禁止)。ドイツの刃物メーカーに根回ししたんだろうな? 対するに鼻先にナイフの付いた海賊ぽい雀が「ジャックナイフスパロウ」そんなにあの海賊映画流行ったんだ? ポケモンも相当でしたけど、これは元ネタ探しが楽しいです。
   小競り合いちゃんが、今時の小学校高学年女子で、実力があり、主人公にも容赦しないところがじつにリアルでよろしい。罷り通る君は、……きざなおぼっちゃまという役回りで、今どきフリル付シャツを着てたり、女の子を「マドモアゼル」とか、チームを「無敵艦隊(アンヴァンシブル)」とか言っちゃうあたり、もう、勘違いギャグキャラとしてのお坊ちゃまらしいです。我が家では彼のことは「瀧ジーノ」で通用してるし(他作品のキザヤローの名前を合成)。今やお上品というのは冷笑対象なのか。でも、お上品イコールフランス語ってのも古いよな。それに、フランスは代々陸軍国だ! なんで艦隊に喩えるよ!(この辺も、カッコだけという深いギャグなのかもしれないが)しかし無敵だからテルシオつっても大人でもわかんないよな。

   娘はスターターパックを買うと言って聞かないです。
   「誰とやるつもりだ!?」
   「お兄ちゃん♪」仲悪いんじゃないのか?
   「やつは来年受験なんだ! 構うんじゃない!」
   もう中学に上がるんだからやめろと言ってるのですが、まだまだ目の離せないブンブンでした。

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コメント

お邪魔します。ポプラ社に対しては、2006年にオタク向けの出版社JIVEを傘下に収めたあたりから動向が気になっていたもので、このエントリはたいへん興味深く拝読いたしました。2008年にはこのうえカードゲームにまで進出して、一体どこへ行くのやら? と注目しています。

拙ブログのエントリ中に、こちらのURLを掲載いたしました。事後となり恐縮ですが、ご報告いたします。もし問題がございましたら早急に修正いたしますので、メールをいただけますと幸いです。

投稿: 暗之云 | 2009年1月20日 (火) 21時46分

 いらっしゃいませ暗之云さま。おばさんのとりとめもない思いつきを取り上げてくださってありがとうございます。
 ナルホド、ポプラ社はちゃんと先を見越して手を打っておるのですねえ。
 ゾロリの単行本封入リーフレットでよくお見かけするあの社長(次刊予告とか企画の紹介とかで作者と一緒に漫画に登場していた)、切れ者なんだなあ……。、
 

投稿: まいね | 2009年1月21日 (水) 06時37分

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