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2008年10月13日 (月)

「シュレディンガーの妻は元気か」だーりん大丈夫?

   波多利郎さんのご紹介で取り寄せた本です。「シュレディンガーの妻は元気か」中島沙帆子。理系の研究者を夫に持つ生活を4コマで描いてます。これが、理系人間(と一般人とのズレ)を鋭く描いていて面白い。

   タイトルは「シュレディンガーの猫」をもとにしたサイエンス・コラム「シュレディンガーの猫は元気か」をもじってあるそうで、これは作者のだーりん(じっさいに理系夫)の命名だそうな。

   作中では「箱の中に猫を入れ原子核の崩壊によってスイッチの入る毒ガス装置を付ける。箱の中は外から見えない。さて猫は生きているか死んでいるか
   「量子学的には猫は生きてもいないし死んでもいない。しかし実際はどうなのか?
   これが物理学上大問題のシュレディンガーの猫で」と解説してくれてました。
   しかしながら、奥様のチカちゃん、
   「ねこかわいそーっ!」と怒り出してしまうと言うオチ。

   そーだよね。こーゆー実験、ふつうネズミでしょ。いいとこモルモット、がんばってもウサだよ。猫は可哀相(違います)。百歩譲ってライカ犬だ(おかあさん全然間違ってます。これが文系だ)。

   娘もぎゃーぎゃー言いながら読んでました。
   「猫かわいそーっ!」だから実際に猫を毒ガスまみれにさせる話じゃないんだって。
   「ナニ?」
   豹太も興味を示しました。
   「『シュレディンガーの猫』って知ってる?」
   「ああ」
   どひょーん!! なんで豹太が!?
   「どんなの?」
   「猫を箱に入れて、毒ガスが出るようになってて、箱に蓋をした状態だと猫は生きてるか死んでるかわからないけど、箱を開けるとどっちかわかるという話」……まあ、大筋間違ってはいないかもだな。いやぁ、21世紀は中学生もこんな難しい話を習うんだなあ。

   で、個々のエピソードには「そうそう!」とか「おとうさんそっくり!」とか、(いや実はわたしもそういうこと考えるよ……)とかじつに楽しく読んだのですが。

   良いところで旦那様がご帰宅。
   「にゃ~ん♪」とご機嫌でお出迎えして、
   「シュレディンガーの猫って知ってる?」と聞いてみました。ら、

   「知らん」って。

   「だ、旦那様理系じゃ?」
   「もう俺は理系研究者なんかではない。ただのオッサンだ」転職されて以来旦那様は民間の荒波に揉まれて傷つき疲れておられるのです。嗚呼、リーマンブラザーズのバカ。

   その後、お食事の後、本の前述のくだりを読んでお聞かせすると、
   「それは量子力学の話だろう。俺は物理苦手なんだ」 
   嗚呼、理系にもいろんな分野があるのでございます! マテリアル材料工学って化学なの???(バカだ、バカがここにいるぞ)

   というわけで、喜んでいただこうと思ったのにイマイチだった早乙女家からお届けしました。どうしよう、深く旦那様を傷つけてしまったかも! いや、コミック自体は面白かったって。往年の「理科系の男に期待します」みたいで。

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コメント

 そーだよな。いくら学者でも、吉村作治センセイに「源氏物語ってどんな話?」とか、「ニートとか引きこもりって要するに社会が豊かな証拠って考え方もありますけど?」って話を振っても困るだろう(いや、センセイなりのお考えを拝聴できるかな?)。
 理系だから天文学、土木から数理、純粋物理までオールマイティと思う方がおかしいか。いや、その分野わけも理解できないのが文系なのよぉ~!!
 そーいえば、森博嗣にはまってた頃は「クロネッカのデルタって知ってる?」とやって怪訝な顔をされたんでした。「Q.E.D.」にはまってたときにはリーマン予想について……はさすがに守備範囲外と思って聞かなかったかな?

投稿: まいね | 2008年10月14日 (火) 05時01分

こんにちは。『シュレディンガー~』お気に召して良かったです。
この理論は、よく宝くじを換金するときに思い出します。手元の券の当たりはずれは、毎回換金するその瞬間まで不確定な気がするのは何故なのでしょう。
とりあえず、猫での実験はやめてほしいと、私も普通に思います。

投稿: 波多利郎 | 2008年10月14日 (火) 08時23分

「シュレディンガーの猫は元気か」は読んだことあります。現在は大学教授・物理学者の橋元淳一郎氏の著作ですね。著名な科学論文誌"nature"からネタを採った科学エッセイです。「シュレディンガー~」はその中の一つで、全部量子力学の話、というわけではありません。もう10年以上前のものでそのときは、予備校の物理講師が主な収入源だったようです。

猫はかわいそうだけど、思考実験ですからね、実際に猫を箱に入れるわけじゃないですよcoldsweats01。まあ、シュレディンガーは猫嫌いだったようですが(猫好きだったら、例え想像でもそのような設定はしないわな)。

理系研究者と言っても、実際は会社員であったり、公的研究機関の準公務員であったり、大学の教員であったり、他の職種と決定的に違うということはないんじゃないかと思いますがねえ。

しかし、ご紹介の本、おもしろそうです。私も買ってみます。

投稿: アマサイ@科学の星 | 2008年10月14日 (火) 16時18分

 あらあら、いっぱい釣れた。そうか、猫好きじゃなかったのか、しょうがないなあ。
 それで、お父さんも知らないような難しい話をどこできいたのかねと豹太に質すと、
「うん、ゲーム」ゲームとな? それは、キミがいつもやっているところのパワプロ?
「うん。女の子で生徒会長キャラの子が、いつもたとえ話にシュレなんとかの猫がどうだからやってみるまで確率はないとは言い切れないとか言うから、攻略本に解説があった」
 パワプロ恐るべし!
 しかしながら、「もう友達がみんなやってるゲームはファイナルファンタジーとかで、俺がやってるようなのは子供っぽいって言われた」ええそれは母も。中学生にもなってまだポケモンを集めておって良いのだろうかとか思ってたんですが、彼はお話には興味ないので、スポーツが好きな子は延々ああいう「パワプロ」とか「サカつく」とかしてるのかなと思っておったのです。
 でも、パワプロのおかげでお父さんも知らないような難しい量子力学の話を知ることができたんだからいいじゃない。っておかあさん子供に甘すぎ?
 しかし、猫の毒ガス箱のたとえより宝くじの方が蓋を開けるまでどっちもありそうな気がしてならない感が強いですなあ。シュレディンガー破れたり?

投稿: まいね | 2008年10月14日 (火) 22時48分

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