« 転んでもただでは起きない | トップページ | 萌える秋の交通安全週間! »

2008年9月22日 (月)

「重大事件に学ぶ『危機管理』」熱き血潮のおっちょこちょい

   おかしいなあ。シバリョウを買いに行ったのになぜ佐々淳行を買って来ちゃったんだろう? (「シ」の前は「サ」だからだよ)

   「あさま山荘」と「安田講堂」を読んで、サッサはもういいよと思ったはずなのに、おかあさんこのおっちょこちょいのオジサンキライじゃないのかなあ。

   「クライシス・マネィジメント」の訳語として「危機管理」という言葉を作った張本人であります「危機管理」のエキスパート佐々淳行がなんでおっちょこちょいかというと……本人も自覚しておりますが血の気が多くて、職務に熱心であるあまりに方々で出しゃばったりして喧嘩を売って歩くんだな。そして、わたくしの読んだ先の2冊の本、「連合赤軍『あさま山荘』事件」、「東大落城」のレヴューでもよく、手前の手柄話ばかりで他の奴をこき下ろしてばかりと言われてました。お前、そこをもうちょっと工夫して皆さんに楽しく読んでもらえるようにしろよ。敵を作ってどうする。正しかるべき直言をしておるのだから聞けというスタンスは、あれだ、「へうげもの」での石田三成のようですな。よく考えると正しいのに憎まれてしまうと。
   あとは、彼が忠誠を捧げておるらしいボスの後藤田正晴氏をもうこれでもかと持ち上げておって、「後藤田さんはこうなさった」、「後藤田さんによればこうである」ともううるさいぐらい。これだけ惚れられたら上司冥利に尽きますな。政治に詳しくないおかあさんとしては、そんなに有能でいらっしゃったのならどうしてこの方総理大臣におなりにならなかったのかしらとか思いますけど。いろいろダーティなイメージがあるのを見越して自ら踏みとどまったとかまた持ち上げてました。

   さて、それでおっちょこちょいの語る危機管理の話をさらにおっちょこちょいのおかあさんが読んでご紹介するとかなりあやしい話になるかと思いますが、その辺は、ご覧になる方がうまく、そうね、眉に唾でもして見ていただくことにして。

   で、専門家のサッサのおじさんが語るには、現代は「もはや『水と安全はタダ』ではない」ということで、個人個人が過去に学んで意識を新たにしていかねばならないということだそうで。

   「雪印」の食中毒事件はここが悪かった、かつては同じような事件を巧く納めたのに、それが活かされていなかったと言ったのは立場が外部だからこちらも素直に聞けたんですが。
   三原山の全島避難の時は、おじさん当事者で。すぐさまどこの官庁が対応に当たるか決めてまかせたというのに、その担当部署が事件の名前を命名するための会議を延々やっておって対処に当たらないというあほらしい事態が起きておったそうな。ところが、コレを聞いた後藤田長官と中曽根総理が即決で「内閣が引き受ける。佐々がやれ」となって、3時間で付近の船をそれこそ南極観測船まで動員して1万3千人の全員脱出にこぎ着けたのだそうで。めでたしめでたし。読んでる方はホッとしてスッとするけど、「ダメなお役人をこき下ろして、臨機応変な俺エライ」話になってるところがイヤなひとはイヤでしょうなあ。

   サッサがイヤでも読んで欲しいのは日銀の遠藤さんのお話
   このひとは非常時に強いひとで、青森を台風が襲ってリンゴをたたき落とせばそれを拾ってジュースにし、さらに余った分は日銀本店に買えと送りつける。阪神・淡路大震災に遭遇すれば、すぐ「停電で金庫が開けられなくなる前に現金を全部出せ!」しまうんじゃないんですよ、出すんですよ。サイコー。なんでも関東大震災の時には現金不足で暴動やら略奪が起きたそうです。ちゃんとそれを勉強してたんだなあ。そして、崩れずに残ってた都市銀行の支店を探して、「全ての銀行業務はそこで共同して行う」とNHKですぐ広報したそうです。しかも、震災特別措置をすぐ打ち出して、はんこがなくても通帳がなくてもお金を渡してやれって。さらに、体格のいい行員(アメフトとかラグビーとかの経験者が銀行にはなぜかよく採用される)に警備を付けてリュックサックにお金を入れて持たせて、生きてる支店やATMのお金の補給をさせたそうな。さらには、貨幣が足りないと見るや、「どうせ災害義援金で出すんだし」と貨幣を1000円ずつ袋詰めにしてそのリュックサック部隊にぽいぽい配って歩かせたとか。ここで泣かせるのが、「紙幣ならありますから」といって、みんなタダでは受け取らず、両替のかたちを取ったというのが日本人ならでは。

   阪神大震災の話はどこで聞いても泣かせますが、コレは本当にいいお話。娘に今語って聞かせたところ、
   「そのえんどうさんは国民栄誉賞ものでしょう!!」……虎ちゃんもおっちょこちょい。

   この話を読めただけでも505円の価値はあったと思いましたね。
   ワイドショウもくだらないあら探ししてないでこういういい話を取り上げればいいんだわ。
   ということで自分のブログに書いてみました。みなさんヨロシク。

   こういういい話を参考に、いざというときこれに近い行動を取れるよう心がけたいものですね。  

|

« 転んでもただでは起きない | トップページ | 萌える秋の交通安全週間! »

コメント

 ああそれで、この本によると非常時の知恵は「俺がやらねば誰がやる!」の精神で横並びを捨てて(「領空侵犯」をせよと言っている)どんどん前へ出ることが肝要、だそうですが、言ってる本人が、俺は出しゃばったために出世しなかった、科挙で言うなら榜眼及第、事務次官になって然るべき成績だったのにとか言ってるからどっちらけなんだなあ。そんなんで誰が飛び出していくかよ。
 こういう自分でいうとイヤらしい話ってのは、それこそゴーストライターじゃなくてくぐつライターを立てて、自分以外の人間が書いたかたちにすれば良かったんじゃないの? でも、ばれたときがよっぽどいやらしいか。
 じゃあやっぱり、サッサは自慢が多いんだよなあとか言われながらも成功例、失敗例を開示して、心の広いひとにだけ解ってもらうしかないんでしょうなあ。
 とりあえずおかあさんはこのオジサンを嫌わないであげましょうか。

投稿: まいね | 2008年9月23日 (火) 11時05分

まいねさん、初めまして。
自分の好きな本をブログで取り上げている方を検索していて、ここに辿り着きました。

まいねさんは守備範囲が広いですね。
まさか佐々淳行とは!私もこの本読みたくなりました。
いつも本とCDばかり買って貧乏になってしまうので、最近は図書館のお世話になってます。問題は一度図書館の門をくぐるとなかなか帰ってこないこと…。せっかくの休日が終わってしまいます(泣)

まいねさんは執筆もなさるのですね。このブログに出ていた「坊ちゃん文学賞」のサイトを見たら、私もはるか昔を思い出して何か書きたくなってしまいました。

初めてなのに長々とすみません。
また寄らせていただきます。

投稿: はなまる | 2008年9月23日 (火) 16時01分

 はなまるさん いらっしゃい。
 雑食性でスイマセン。萌え萌え少女漫画から文豪の作品まで一緒くたにしゃぶり尽くすカオスなお部屋へようこそ。
 図書館いいですねえ。わたしもチョイと手にとってぱらりとやったが最後、そのまま数十ページも読み進んでしまって、どうしよう!? なんのための図書館だ? ということがよくありました。図書館は返しちゃうとその本と縁が切れてしまうのが難(あと、公共の本はお菓子を摘みながら読めない!)。でも自由になるお金は有限なんだし、有効利用をそろそろ考えるべきかも知れませんね。「図書館戦争」シリーズは、図書館の使い方もいろいろ紹介してあって、その辺もなかなか勉強になりましたね。
 はなまるさんの最近のお勧め本はなんですか? どうぞご紹介していってください。
 創作についてのお話も、少し、できたら嬉しいです。ホントに毎回かすりもしないんで、どこがいけないんだか読んで教えてくださる方も実は募集してるんですよ。
 うれしくなってイロイロ書いちゃいました。失礼がありましたら広い心でスルーしてください。

投稿: まいね | 2008年9月24日 (水) 01時15分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138427/42560759

この記事へのトラックバック一覧です: 「重大事件に学ぶ『危機管理』」熱き血潮のおっちょこちょい:

« 転んでもただでは起きない | トップページ | 萌える秋の交通安全週間! »