先生教えてください!
中学の方で懇親会があったので出てきました。
お弁当を作れないご家庭のための予約制ランチサーヴィスのお弁当なんか試食しながら、この際おかあさん同士聞いておきたいことなんかどうぞ、なんて言われて。
「これから夏休みに向けて、子供同士出かけたがるかと思いますが、どの辺まで許しますか?」なんて問題提起があって。
「とりあえず、ノイエ・リリエンベルクまではセーフですよね?」
まあそりゃね。あそこに出ないと本もノートも買えません。
「でもあそこシネコンがありますけど、映画もOK?」
中学生だから、映画もOKだそうで。自分だってたのきん映画を見に金沢の真ん中の映画館いったくせに(「ねらわれた学園」も見た。ちょうどそういう角川映画が若年層をターゲットにしだした頃)。
「だいたいあそこはレイトショウは親同伴じゃないと中学生でもいれてくれないわよ」
「まあちゃんとしてるのねえ」
なんでも聞いてみるもんだ。
「ジャイアンツランド(仮名)は?」駅で言うと2駅です。あそこのプールはこの辺ではいちばん大きいでしょう。スポーツクラブは駅前にありますけど、会員じゃないひとが行って入れてくれるとは思えないし、夏休みに行くとしたらジャイアンツランドのプールでしょうね。
「許可ー」
「中学生だしね」
「じゃ、花火大会は?」
この辺は、ジャイアンツランドで開催されるのか、もっと海の方の広いところでやるのかは聞き忘れました。どうでしょう? 川崎市民の方(聞くな) 隅田川花火大会のことだったりして。
「花火大会は夜だからヤバイでしょう」
「じゃ、TDLなんかは?」
「そんな! 県2つ跨ぐじゃないですか!!」絶叫するおかあさんに、周りはにやにや。でも、自分からは発言してくれないのよね。
「TDLだめですか? じゃあなんでだめ? その辺の理由をどうぞ。県2つ跨ぐから?」この役員のおかあさんが仕切りがうまくって。
「……でも、あそこって、ガードマンとかちゃんといそうだからいいかな? お酒とか出さないんでしょ? 健全そうだし」とおかあさんはデミュヌエンド(だんだん小さく)。自分がディズニーがキライだからとは言えません。
「そーだよね、健全な雰囲気あるよね」
「それにあそこに来る男はだいたい彼女連れだよねー」ここで失笑。
「TDLに男だけで来るってのも情けない感じ、あ、ごめん、男の子だけで行く話?」どんどん脱線してます。
「でもあそこって、夜になったらなんだか電気つけてパレードしたり踊ったりしてない? そんな時間まで出しとくのやっぱ気にならない?」おかあさん、エレクトリカル・パレードという言葉が浮かびません。いや、やってるのか今でも?
笑いの中になんだか話題が消えちゃいました。
(うちの子はこの前子供同士でナイターに行ったわ)と、クラブチームの野球をやっているというオオヤマさん(仮名)。
(それってやっぱり横浜スタジアム?)とこそこそ会話が。
(東京ドームよ)
(ドームはいいんじゃないの)
(ドームは駅からすぐだし)
(変な人に絡まれるのだけが心配だけど)
そこで千葉マリンスタジアムや埼玉の西武球場はだめなのかと突っ込みたいのを猛烈に堪えました。だめだよ、2つながら県を2つ跨いじゃう。自分で言ったんでしょ。じゃあ神宮はどうよ?(よしなさい)
都会は誘惑が多くて大変ですね。
で、お弁当が来たところでまたご歓談になり、さらに、職員室から手の空いている先生方が挨拶にやってきて。新任の先生なんかはここで自己紹介。
「わーせんせー♪」
豹太の担任の星先生(仮名)もいらっしゃいました。担当は家庭科。
「せんせーこの前の参観日の時の梅ジュースもうみんな飲んだんですか?」6月の日曜参観、「保存食を作ろう」という単元(?)で、2年1組のみんなは梅ジュースに挑戦しました。いや、皮に穴を開けて、梅酒用密閉瓶に同量の砂糖と一緒に詰めるだけだったから。
時間余るだろこれだけじゃ、と思ったのに、よい子の皆さんは砂糖を先に入れちゃって梅がはみ出したり、「きっちり隙間なく詰めて」という指導を墨守して中の梅がつぶれるほどにみんなして押しまくったり(豹太の班です)。時間いっぱいまでかかってました。
なかなか性格が出て面白い授業でした。
梅酒はさすがに学校ではまずいだろうし、梅干しは何度も干してる時間がなかったんでしょうね、なんて勝手に考察して。いやまたこれが、梅の実が大きいのにビックリ(自分では梅酒も梅干しも作らないから)。ピンポン球どころか、ビリヤードの玉ぐらいありますって、したことないのに適当に。ええと、ネクタリンとかプラムとか、スモモ系の新しいフルーツがイマドキ店頭に出てますでしょ、アレと変わらないぐらい! 梅の実ってこんな大きなものだったんだ! じゃあ、梅干しは塩で水分がずいぶん吸い出されちゃったのね(品種が違うんです、たぶん)。
「一週間で飲めるようになりまーす」って言ってたので気になってたのですが、彼らもお年頃で、親にそんな報告なんざ一切しないので。
「はーいちゃんとみんな飲みましたー♪」ノリのいいさばさばした先生です。
「なんかわたしに聞きたいこととかありますかー?」
「は、じゃ先生」と、手を挙げたのはニカイドウさん(仮名)ここまでのご歓談で、ああ、ここのうちはしつけがきっちりしてる! とみんな感動していたので、どんなキョーイク的な深い質問かと身構えると、
「わたしハンバーグを作ると必ず肉団子になっちゃうんですけど、あれはどうしたら分解しないんでしょうか?」
料理の話かい!?
「捏ねがたらないんじゃないですか?」
「いーえもうぐちゃぐっちゃとかき回して。最初はちゃんと固まるんですけど、2回、3回とひっくり返してるうちに……ちゃんと卵とパン粉とタマネギ入れてますよ」
「そんなに返しちゃダメ! ひっくり返すのは1回だよ!」
……なぜそこで割り込む!(と自分に突っ込み)
「ハンバーグはオーヴンに突っ込めばいいんだよ。フライパンだと中まで火が通ったか心配だけど、オーヴンで20分焼いてその間自分はラクすればいいんだよ」と、おかあさん語る語る。ハンバーグだけは小学生の頃からお手伝いしてましたから。下宿時代も自分でオーヴントースターで作ったし。
「うちオーヴンないんで」
ぐっと詰まりましたね。
「うちは煮込みにしちゃうわよ」と、イノウエさん。ああ、そのノウハウも聞きたかったぁ!
「じゃ、ラップでくるんでミートローフにしちゃうんだ。様子見ながら5分ぐらいチンして、あとでラップとってフライパンに転がして焼き目をつけるんだ。そんで、あとで切り分ける」
……なんで楽しい手作りハンバーグ教室になっちゃったんだろう?
おかあさん多分に流されやすいよね。
良くしゃべる2人がハンバーグの作り方に喧々囂々し始めたので、テーブルのあとの皆さんは苦笑しつつ聞き役に回るのみ……。
ごめんなさい、星先生に進路の話とかお勉強の話とかしたかったひと!
でもとっても楽しく懇親会が終えられて、
「じゃー早乙女さんまたねー」と声も掛けてもらって。
イイ気持ちで帰宅したのでした。
そんで、その日はうちもハンバーグ♪(イヤ、ちょうど生協から挽肉来てたんで)
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