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2008年7月 8日 (火)

「篤姫」 27 やっぱり唐変木

   娘が学校で自由時間にお友達とじゃれていたと思し召せ。
   「虎美ー髪の毛結んであげるー」   
   「うん」
   「はいおまたがえしー♪」
   小学生女子も喜んでみている大河! 篤姫はやっぱり画期的?

   上様と心が通い合って、前回にはあわや体も! というところだったのですが、あまりにビックリする篤子たんに上様もその気が失せて、子供の前なのでクールに流しながらも心中切歯扼腕のおかあさんでした。

   その間に、表(史実パート)では水戸嫌い派に担ぎ出されたか、れいの井伊直弼がとうとう登場、臨時にしか置かれない大老位を狙っておるのです。今週は、その井伊を大老への嘆願書を大奥からも出そうという所から始まりました。

   へえ。

   大奥ってそういうこともできる圧力団体だったんだ?

   これは当初意図したところなのか春日局どのに聞いてみたい気もしますが。まあ250年経ってるし。変質してるんでしょうね。史実だとしてもちょっと意外でした。

   篤子たんの所にも滝山くんが署名板(違う)持ってきて。「御台様もオネガイ」って。なんだかいやーんな篤子たんでした。どうするのよ?

   「もうヤダこいつ映さなくっていいって! ウザイもん!」娘にまで言われるようになった哀れな小松帯刀(尚五郎ちゃん)。殿になにやら申してましたね。先週にはもう開眼して、自分の地元を固めることからお国に奉公というスタイルを確立したように言ってました。

   いろいろあって、上様と差し向かいで碁なんか打ちながら表(政治)向きの話をするようになってる2人でした。おかあさんしみじみとにんまり。ま、篤子たんが得意なのは囲碁ですが、上様はそんなのしないと仰せなので、じゃ、と2人は連珠(五目並べ)をやっているのです。この辺がまた好ましい。自分の得意分野を押しつけるんじゃなくて、相手に寄り添おうとするところが出てきたんです。ああ、ひとって進化するのね。
   また、エンギョで読んだんじゃないんですが、たしか大奥では囲碁は禁止なんですよ。賭け事にならないまでも、真剣になりすぎるから、だったかな。「徳川の女人たち」吉屋信子で読みました。連珠はOKというのもそれに出てました。
   とにかく、さしむかいで五並べって、カワイイじゃないですか。道具は結構いいものみたいでしたが。

   で、井伊を大老にするか、阿部くんが後任に推していった堀田にしておくか、またも思案の上様は、篤子ちゃんに聞いてみるんですが、答える先に、「両方に逢ってみろ、だろ?」と微笑むのです。
   ヤバイ。
   「きゃー! この上様ホントに劉輝みたい!!」虎美はお気に入りのラノベのバカとの王様になぞらえて受けまくってます。ラノベの王様と同一視されて熱狂される大河のヒーローねえ……。いやいや、ラノベを軽く見てはいけません。

   で、キミとボクとは一心同体の夫婦だから、と、大老の面接試験に御台所を同席させた家定くんでした。おひな様のように2人並んでではなく、正面に上様、向かって右に控えて御台様という位置取りでしたけど。井伊君うろたえてましたね。

   結局井伊君が大老に採用で「タイロー? タイローってなに!? ロージューじゃないの?」という猫科の人たちにおかあさんもうろたえながら解説。非常時にだけ置かれる権限の強い老中、でいいんですよね? いやござん(1853)なれの翌年の日米和親条約の時は阿部くんで、イヤでもコワイよ(1858)シューコーツーショー条約が井伊大老。ああ、歴史の勉強になる大河です。歴史はどんどん明治維新に向けて進んでおるのです。

   ヒステリックに慶喜派エージェントとしての役目を果たせと迫る幾島くん。
   「このひとも顔丸くなったなあ。なにこのあご! 虎美や。このおばさんとおかあさんとではどっちが顔が丸いかな?」
   「おかーさん!」OTL。ま、松坂慶子と張り合おうということ自体が間違いだったんだけど。でも、往年のいろっぽい美人女優の代表も、今やヒステリーおばさんが当たり役。時の流れは哀しいものです。
   井伊くんを推すかどうかで滝山くんと篤子ちゃんの目の前で声を荒げて大げんかして。大奥ってこんな政治的な場所だったんですねえ。
   そこで忽然となにかに気づいた篤子たん、歩き出します。追いすがるお女中衆。この辺が、ドラマチックにやりすぎ。
   「御台様!」
   「御台様!」
   「ゆかれてはなりません!」って、ただ金切り声を上げて追いすがるだけ。

   大奥の女性たちは、お錠口というゴールドの南京錠のはまった境界のドアより表側(江戸城の政治方面の部屋)へは行ってはいけないであります。それが、政治と私事とを分けた春日局の頃以来のルールなんです。それを破って、篤子たんは何事かを告げに日中、上様に会いに行こうというのです。
   「夜にしろよ」
   おかあさんは冷め加減。なによその足首モロ出しの着崩れた歩き方。
   「金切り声上げてねえでおまえらもタックルしてでも止めてみろ、そんなに大奥の掟が大事なら」すいませんおかあさん最近アメフト漫画にはまっていて。
   その言葉に反応してか(なわけない)、
   「その御台が命じておる。その鍵を開けよ」って、篤子たんが命令しちゃったら、お女中達が進み出て、金の鍵は開けられるのでした。

   で、いきなり執務中(?)の上様に面会した篤子たん、今までは嫁いできながら徳川家の嫁として徳川家のことを一番に考えてはいなかったと謝罪。これからは、上様の妻として徳川家のことを一番に考えて行動すると誓いました。

   なんだ、そんなことか。

   夜にしろよ。
   って、思いついたら即行動の篤子たんらしい、と言うべきでしょうか。夜まで待ってたら政治情勢変わっちゃうぐらいのご時世だったかもだし。
   怒らないで、にっこりとその言葉を受けてくれる上様でした。

   ヤバイ。

   ホントに、このひとを家定にキャスティングしたのは正解だったかも!

   ほんとに篤子たんのように上様を慕わしい気持ちが沸き起こって来るじゃないですか。

   夜のシーンでも、二人して寝間着になって、お蒲団の上でじゃれじゃれしていても、まだ彼らは清い仲なのです。これはホントにいい仲だよな~そろそろあってもいいかもよ、と思っていると、
   「さて、今宵は体調が優れぬ故、中で休むことにしよう」と上様はあっさりかわして去るのでした。

   

このトーヘンボク!!

   上様は、中奥といって、お錠口の向こうにも一人になりたい時用のプライヴェイトルームをお持ちなのでした(かわりに男のお小姓が侍っている)。家定じゃなくても、御台所と険悪だったりする上様は結構ソッチでお休みになる場合も多かったりとか。この日も、ここまでその気にさせて、そうするといったのでした。

   そりゃナイぜセニョール!

   「これは、うっかり一緒にいるとその気になってしまいそうだから逃げたんだな。先週、篤子たんはびびっていたから上様的にはまずいと思ったんだろう」と虎美向けにつぶやきますと、
   「でも上様はだめなんだよ?」と申します。
   「子どもができないとはどうしてわかるんだ? 本人が言ってるだけだろう。上様は不能なのか? ピーなひとなのか? じゃあお志賀ちゃんとは何をやっているんだ?」とついつい畳みかけてしまって、純情な娘は半泣き。

   実際大奥ではとりあえず側室が召されるときには隣の部屋で聞き耳を立ててるひとがいたらしいから、お志賀ちゃんと何をしていたかはばれてる筈ですよね? お志賀ちゃんとはしていたけれど、篤子たんとはそこまで行かなかったと言うことかな?

   これから徳川の屋台骨をささえるってのになんもなしというのはあんまりではありますまいか。一心同体というなら正真正銘一心同体にしてあげなさいよ、可哀相に。

   可哀相なんだかそうじゃないんだか。

   バカとのから悲劇のプリンスへと画期的な変身を遂げられるかはあと一回にかかっております。家定! 夫としてびしっとしたところを見せてみろ!

   ええと、ガンダム世代の愛読書「銀河英雄伝説」において、若き皇帝はは秘書官とできちゃった結婚をするんですが、その女にしておくのがもったいない怜悧な秘書官、ただ一度の逢瀬で妊娠して結婚に至るんです。そのあと物語は怒濤の結末を迎え、彼女は摂政母后となるらしく(ネタバレゴメン)。もしかして、彼女はその一回しか美貌の皇帝に抱いてもらってないのでは、もったいないもったいないとしみじみしたことを思い出しました。って、ラノベと大河を一緒にしてるじゃん、自分も。 

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コメント

 >ヤバイ。

 もう最近は「ヤバイ」という言葉に優れているという意味を持たせる用法が一般化しているらしく。

 もともとの「危険」と言うような意味から派生して、
「狂おしいほどに自分の感性を刺激している」というような意味合いですかね?

 わたくしはこの場合、ほとんどもとの意味の「危険だ」という意味合いで使っておりますが、しんじつその意味しようとしたところを検分しますと、
 「あぶない、この人に心を乱されそう、実際乱されている!」というような意味合いのようでした。

投稿: まいね | 2008年7月16日 (水) 12時51分

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