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2008年5月30日 (金)

「図書館戦争」 8

   「未来企画」というカルト(?)に引っかかって図書館員にあるまじき行いをやっちゃった同期の砂川、奴はあろうことか共犯に郁の名前を挙げちゃったのでした。郁に査問の魔の手が襲いかかります……!

   ここへ来てやっと「原則派」と「行政派」との対立について言及がありました。って、あれだけで判ったかな~? 具体的に稲嶺司令の名前は出たけど、前の図書館長が行政派だったとか、それが具体的にどう原則派の敵なのかとかいうところがまたすっぽり抜けてました。

   で、査問のねちねち感は……あんまり感じなかったな。ここは、かえっていやらしい生徒指導の先生のいる中学生、高校生とかの方がリアルを知ってるかも知れません。何を言っても悪く取られるとか、権威でおっかぶせられるとかいう無力感、屈辱感……すいません、わたし楽して人生渡ってきて。そう言う目にあったことないです。
   「今優しくしちゃイヤです」が無かったなと思ったら、気を抜いたところでありました。そう来るか。でも、原作を読んだときの「きゃ~いやっ!!」というラヴコメ感は感じなかったかなあ、そう言えば。コミック版ならイヤと言うほど感じる(まだ1巻だけど)ドキドキ感がないですねえ。

   麻子様はいやにたくましく動いて情報収集したり、郁のフォローをしたり。手塚は本当に兄ちゃんが出てきてからは可愛くなりましたね。感情をむき出しにして、
   「お前が二度言わすか!」と堂上教官に叱られたり。イヤホント、図書隊は上下関係が緩いよ。

   さて、「これからきつくなる」という日常の孤立感がやっぱり出てなかったなあ。みんなの集まってるところに入るとさぁっと静かになる所。そうでなければ不自然に人が散ったり。食堂のシーンはそういう積もりでしょうがそういうふうに読み取れませんでした。ああ、ここの寮は洗面所は部屋にあるんだ。お風呂や洗濯機は共同らしいですね、洗濯場は麻子様の情報操作シーンがありました。どだい、原作からして麻子様とでなきゃ堂上班のひとたちとべったりで、他の隊員と(タスクフォ-スにしても、館員がわの女性にしても)交流あるように描いてなかった気がするし。砂川じゃなくってもね。やっぱりもうひとりぐらい名前のある脇役出しといて欲しかった気もします。この辺がもともと食い足りないところだったので、アリバイのようにあげつらっておきますか。わたくしも悪じゃのう。

   そして、煮詰まってきたところへ手塚兄からのお誘い。麻子様の男子寮への突入、
   「笠原をどうしてくれるんですか!?」の啖呵。
   原作では朝比奈事件で郁をとても大切に思ってることを出していてくれたから、ここの(やや)暴走が生きるんでしょう。やっぱり、あちらを削ればこちらが立たず。人様の作った作品を削るのは責任重大。この前のオリジナルエピソードでのメイル20件事件なんて、アリバイにもなりゃしませんて。ホラー見て怖いときの心の支え? 女の友情ってそんなお軽いもの?

   手塚兄の勧誘は、なんだか簡単でしたね。いや、簡潔に内容を述べていて、原作どおりだったんだか刈り込んであったんだか。郁の「でも10年も待てません、読みたいのは今だから」っていうのは、「感情で動くから頭のいい人間の論理を吹き飛ばす力がある」という、この場に限らずもしかして物語全体のコンセプトなのかも知れないけどなんか浅い感じがしてイヤ~な気持ちになりました。手塚兄が「負けたよ」と言ったのは皮肉だったのでしょうけど。
   感情で「未来企画」を否定し、参加を拒んだ郁、さらに、「あなたはエサにすぎない。本当に欲しいのは光」という本音をも切り捨てます。
   「実の兄に可哀相なことをされてる手塚をこれ以上傷つけるなんてできない

   初対面以来あれだけいやな思いをさせられた手塚に対してよく言えるよ。

   今はいい友達で大切な班の仲間なのかもしれないけど。

   

山猿恐るべし。

   いや、わたしだったら根に持っちゃうよ。ここでそこまで心の傷に寄り添ったりしないよ。

   ここで初めて(初めてかい!)郁を見直しました。

   二重に恥をかかされた(さらに高そうなレストランに乱入されてもう一重ね恥かいてるかな)手塚兄の方はすごい最後っ屁をかましたんですけど(いやだこういう人間)。

   「高校生以来の憧れの王子様が上官の子に野暮なコトしちゃった」云々。
   鈍い郁、すぐには意味を取れません。この間がよかったな。そして、お約束の、
   「え~~~~~~っ!?」で、引き。

   こういうことまで調べられてるんですか? イヤだなあ。

   郁が無罪放免になって、朝比奈氏に引導を渡す麻子様、
   「あんたたちはあたしの逆鱗に触れたのよ」は良かったんだけど、ああそうか、同僚の策略がカットになったから、「嫌いになるならそういう俺の関知しないことで嫌いにならないで」が抜けて、そこで麻子様がそれもそうだ、と一瞬見るべきモノとまで思わないまでも判断留保するエピソードが無くなったわけですよね(だからアニメだけ見ていては麻子様の恋にハラハラしない。論理の方の交流をなくしたぶんアニメでは富士山をきれいと見るかどうかという情動に持ってきたのが不発だった模様……わたしだけ?)。
   朝比奈氏は麻子様を情報部員候補生と見なして近づいてきてたわけですが、この辺が扱いが浅くなってました(どうも麻子様に参っちゃった朝比奈氏は、麻子様が情報部員である可能性は低いと虚偽の報告をしちゃうのですが、カット)。
   でも、麻子様が「情報部員候補」であることはしっかり言及され、「任務で寝るのも抵抗ない」とまで……ワァオ!。そう、用心棒手塚もちゃんといて話を聞いてました。そして、二人して秘密を交換して。にーちゃんのプレゼントの捨てられない高い腕時計を質入れして飲みに行くことになったのでした。うん。複雑な2人、仲良くなれ!

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