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2008年4月 6日 (日)

「篤姫」13 温かく迎えて……くれない

   とうとう薩摩を出発した女の特別急行薩摩1号。最初の停車駅は京都です。

   あ、京都の前にお船に乗ってましたね。さすがに全部陸路は辛いか。バカとの家祥がニセバカ殿であるという伏線? として何度か繰り返されている台詞、
   「薩摩は遠いから大変だね。でも、その分他の藩をいろいろ見られてそれはメリットかな?」(大意)から、よその藩をつぶさに見るために全部足で踏破しておるのかと思っちゃった。

   んなこたーない。
   参勤交代は軍事パレード兼ねてますから、すごい物要りで。本陣に泊まる時には地元の名主なんかが挨拶に来て、それなりの物をお土産にしなくちゃならなかったはずだから、おつきあいをお断りできるならそれに越したことはない、そのためには海路が望ましいんじゃないのかな?
   よしんば体面のために参勤交代が陸路でゆっくりであったとしても、篤姫はただの江戸行きなので、参勤の規模、日程、ルートの通りにしなくてはならない義理はないですね。女の身の負担を考えたら、そりゃ日程は短いに越したことはないですな。

   といってお船に乗ったら、ヒューガナダは波が荒くって。ドラマストーリーをちょっと見ましたけど、この時の篤姫上京ルートはなかったです。どこからお船に乗ってどこに上陸したのよ。史料がないとは言わせませんよ。ここは重要なエピソードじゃありませんか。

   船室で転げ回る篤姫、当然船酔いするする。幾島も、「髪をゆるめて差し上げよ、帯も……」と気遣い。原作にもあった台詞と思いますが、この辺は男の作家には書けないなあ。きっちり髪を結い上げてると苦しいんですよね。適当にからげてバレッタやクリップでとめてるわたくしでも、ときどき髪がつれて痛んで、ちょっと緩めてみたりしてることがあります。とくに、あちこち髪を引っ張って絡めて結い上げてる日本髪(姫様は島田?)は苦しかろう。いやしかし、頭痛ぐらいならまだしも、船酔いは髪を緩くして貰っても治らないだろう。ま、服を緩めるってのは女性が気分悪いときの看護としては王道だけど。
   「波の穏やかな瀬戸内に入り」と、ストーリー・ダイジェスト部分にも書いてありましたが、ふと気がつくと、幾島が自分の面倒をかいがいしく見てくれている、守り仏を出してくれているし、自らは一睡もせず付いていたくれた様子。ここで初めて篤姫は幾島を自分の片腕として頼みに思うようになる……そうです。ま、ここのところは不満はないですな。
   欲を申せば、どこら辺を通ったのか、ルートを示して欲しかったと。広島辺りでもう陸に上がったのか、堺あたりなのか、これがまた小舟に乗り換えて淀まで船で上がったんだったら凄いなとか思ったり。
   やばいな、おかあさん江戸時代も交通にはとんと疎かったんだ。あの時代、西国から京都に入るときのメインルートってどこだったんでしょう?

   ということで、京都の薩摩藩邸(あるのか、こんなところにも)に入る篤姫ご一行でした。名前を借りるために近衛家の養女となるということで、近衛さんちにご挨拶。また小利口なところを見せて、ちょっとがんばってみた篤姫でした。でも、近衛さんちのお女中、なんかあやしいこと言ってませんでした? 篤姫ちゃん将軍家に嫁入りなんてまだ決定事項じゃないって……。

   そして富士山に「篤子にございますー!」とご挨拶して東国入りです。へー。その地方の最高峰に挨拶しないといけないんですか。こりゃまいったな、わたくし蔵王に挨拶しなかったから仙台じゃぱっとしなかったのかしら。今からでも富士山に挨拶してこようかしら。

   江戸は薩摩藩邸に入った篤姫。お疲れ様です。京都の藩邸に江戸の正室様から西陣織反物セットがプレゼントされていて、きっと江戸のお義母さまはいいお方、と憧れ100%で来ていた篤姫ですが、すぐにも到着の挨拶に出かけようとすると、止められる。それは、長旅で疲れてるだろうという思いやりかと思えば、3日も4日も待たされて。
   「もしかして、わたし、歓迎されてない?」
   さすがの篤姫もおかしいと思い始めます。

   やっと体面叶った英姫様は、御簾越しのマスクド貴婦人(マルc「まるマシリーズ カロリア篇」)。お気の毒に、この方たしか疱瘡で顔にあばたが残っちゃってるんでした。そりゃ、できるだけ人には会いたくないよね。疱瘡で顔にひどい跡が残ったのは、大河で有名な人はあとは明智光秀夫人の煕子さま。婚約の後だそうで、実家の親が妹を代わりに、と言ったところが、顔で選んだのではないから云々とそのまま煕子さまを望み、浮気もしないで大切にしたというのが明智君らしい話。そりゃ、尽くしたくもなりますな。

   で、素っ気ないこちらのあばたレディは
   「島津の分家の姫ふぜいが将軍家にお嫁に行けるわけないでしょ。勘違いしないでよね」とのたまう。篤姫驚くまいことか。今までの努力はなんだったの? 私は騙されたの?
 そこへ幾島、ちゃんと事の真実を突き止めるから、と請け合って、さらに二人の心は結ばれていくのでした。

   さて。薩摩では尚五郎ちゃんが篤姫を追っかけて上京すべく江戸勤め要員に選定されるよう工作中。ところが、参勤前倒しを受けて発表された江戸随行者名簿の中に、尚五郎ちゃんの名はなかったのです。かえって、他人のために運動する姿が好ましいとかいって彼のために運動していた西郷どんが選ばれてたのが運命の皮肉

   で、また泣きわめくし。

   もう、この肝付尚五郎ちゃんは実在の小松ナントカ殿とは無関係でいいですか?

   正しい幕末の薩摩隼人の理解のためにはそういうことにしたいおかあさんでした。

   ま、そういうことで、明日の14話を待とうと。必死でモチヴェーションを保とうとしております。

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コメント

 ここで桜島が危険度3の中? 噴火。
 やっぱりドラマの不振に怒っておられたり……しないしない。

投稿: まいね | 2008年4月 8日 (火) 21時08分

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