「ちりとてちん」有終の美
終わっちゃいましたね(って一週間も経ってから)。
あれだけ最初は見るのが苦痛とか言ってたのに。
終わってみれば心の底から佳作と賞賛できるものよ。
NHK朝の連続ドラマ「ちりとてちん」、見事な大団円でした。
何がスゴイって、わたしもなにか打ち込める物が欲しいってあれだけジェットコースターした挙げ句に、
「おかあちゃんの生き方が豊かでいい、わたしあもおかあちゃんになりたい」だもの。仕事に生きる女性、日本で初めて(女性で)ナントカを成し遂げた女性ばっかり取り上げてきたNHK朝ドラで、普通の主婦が一番素晴らしい、子供を産んで、愛する人の抱える一門のおかみさん職を全うしたいなんて考え方をするヒロインが出てこようとは!
時代は変わったなあ。
その変わった時代に、変わらずに毎朝わずか15分のドラマを見続けてくれた人に対する媚びとまで言っちゃいかんか、敬意を表してくれたということで。
なかなかやるなあ、NHK.。
ホント、前半、大河の後に流れてた「ナントカと掛けてナントカと解く!」というオチがないから視聴者を悶絶の消化不良に陥れたスポット番宣(NHK公式サイトにお答えが載ってました)とか、寒いか寒くないか微妙なことわざパロディの各週のサブタイトル(ちゃんと「笑う門には福井来る」から「笑う一門には福来たる」で首尾一貫してました)とか、作品内も、三国志の登場人物にあやかった芸名の若手落語家やら、徒然亭の名にちなんだ蝉マークやら(しかも最後へのおおきな伏線だった!)、ホントに隅々まで神経の行き届いたいいお話でした。
ん、総集編があるならもう一回見たいな。
草若師匠が旅立たれる直前、4人の弟子の過去が語られる辺り、ながら試聴でじっくり見られなかったし。しーそう君と九官鳥とのくだりなんかを。
で、次の「瞳」はまたばたばたしててあんまり見てないんだ。
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コメント
10日に地上波でやってた番外編「まいご3兄弟」もよかった!
自分のお誕生日イヴに寂しさがきわまってしーそう君が大阪に帰ることを拒否して迷子になる発端といい、生き別れのパパが入り婿している扇の骨工場に偶然行き当たるこのありえなさといい、「お静かに」といわれながらもあほなことで盛り上がってしまって何度も注意されてしまうあたりといい。
そしてそこまでが枕。「賭けますか?」と例によってしーそう君が言い出して、「絶対場が冷え切ってシーンとしてしまう話」すなわち絶対零度に悲惨なしーそう君の身の上話が始まるのでした。
「ウソです」
絶対そう言ってかわすと思ったケドね。
「やかましくしてすいませんでした」と、翌朝草原兄さんがご主人(しーそう君のまぶたのパパ)に謝り、しーそう君が息子ではとぬか喜びさせたことを謝ると、そのご主人も
「あれ、ウソです」って、大人のウソ。いや、化かしあいと思って笑って終わってもそれでもいいけど。
非常にばかばかしくもひゅーまんなおかしみがありました。
何度も何度もこそーじゃくちゃんにつっかかるしーそう君は本編をやっているときからのドキドキポイントであったのですが、「師匠やおかみさんに甘やかされて育った」こそーじゃくちゃんはにくらしくてしょうがない相手ではあっても、その根っこのところのおおらかさは彼の救いでもあったわけですね。彼(しーそう君)がこそーじゃくちゃんにつっかかるのは甘えでもあったのだといまさらに得心して(遅い!)にっこりのおかあさんでありました。
本編を通じたテーマ、「誰にも大切な基盤、ふるさとはある」と、ふつうのおかあちゃんが最強というのもちゃんと貫かれていて(天然なしーそうパパの奥方もよかった!)。
ほんま、ええ話や。
投稿: まいね | 2008年8月14日 (木) 22時33分