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2008年2月26日 (火)

「篤姫」 8 ここがソコ?

   待たれていると思うと励みになるなあ。

   晴れて島津本家の姫として鶴丸城入りしたおかつちゃんであります。って、高橋パパは参勤交代で江戸に行ってて、お留守なんだ。「江戸城大奥に習って」それなりの組織になってる奥向きに迎え入れられます。義理のママ上になるご正室様にはまだ挨拶しないのかな、気を逸らしてるうちに済んじゃったのかな。
   で、おかつちゃんつきの「老女」は広川。コレを聞いて虎美が素っ頓狂な声を上げてました。これも、「重役」程度の意味なのでまだまだ三十路ぐらいの(ヘタすると20代)大きいおねえさんです。これがキャリア系お女中。マジで50代のホントに「お年寄り」だったりする場合もありますけどね。ま、新しい「過去」なので記録も残ってて、実年齢に近いキャスティングなのかもよ。

   それでおかつちゃんがうまく女の特別急行薩摩1号お江戸行きに乗り換えられたかというと……。やっぱり窮屈だったか。広川君は将来的なことを聞いていたのかどうか現時点では不明ですが、
   「お庭には出ないでください。転んで怪我すると大変だから」って、そりゃどこの箱入り娘に向かって言う言葉ですか。おかつちゃんがそれくらいで怪我するかい。いや、世の中ナニが起きるか分かんないけど。うちにいても隕石が屋根を破って落ちてきて怪我したご婦人だっていますから(小学生の頃「うちゅうとほしものがたり」で読んだ)。
   おかつちゃん籠の鳥です。
   最初のご挨拶の時に、するすると隣の間のふすまが開いて「お召し物もこの通り」とゴージャス打ち掛けが3枚ほど衣桁(鳥居型の、着物を広げて掛けとく家具)に掛けて用意してあったり(そしてふすまを阿吽の呼吸で開けたひと組のお女中がははあと平伏。自動ドア!? とビックリしてた虎美によくよく見せておきました)。女の子の機嫌を取るにはコレって思ってるみたいでなんかスッキリしないなあ。
   「この部屋のインテリアも全て新調しました」ってのも、ま、だいじなお客人(客じゃないか)ということを示して見せたと言うところだろうけど(和室でどんなインテリアを入れ替える余地があるというんだよ。襖紙か? 後ろの床の間に飾ってあった偉そうな茶壺か? せいぜい脇息ぐらいだろ)、
   「へっ! 成金!」とどうもすっと心に入ってこない。
   「はい、史書。本読ましときゃいいんでしょ」的扱いもちょっといやーん。
   「双六しますか?」ってのもおかつちゃんは双六じゃなくて囲碁派なんだよ、そんなこともリサーチしてないのかよと人ごとながらイライラ(いや、面談の時に言わなかったしね)。
   それなのにらしくなくソワソワなおかつちゃん。がば、と立ち上がると、5人ほども侍ったお女中を蹴散らして歩き出して、
   「姫様どちらに!?」って、かるくパニック。
   「手水所じゃ!」って。そうだよ、どこよりまずトイレ案内しろよ。

   「広川カッコつけてても気が利かねーな。おかあさんなんか虎ちゃんが小さいころはかならず『チッチ行かなくていいか?』って聞いてたよなー?」と虎美に振っても、
   「えーそうだっけ?」と本人は覚えてないのでした。張り合いないな。ま、彼女はそっちは手のかからない子だったしなあ。

   で、スッキリしたおかつちゃんにまた広川君
   「姫様! これよりはたとえお手水所といえどもお一人でゆかれてはなりませぬ」って。
   「ああ。昔のお姫様はお尻を拭くのもお付きの人だったから。でもおかつちゃんは普通のうちからお嫁に行ったから、江戸城の大奥でも『お尻は自分で拭きます!』つって実行してて、記録にも残ってるんだ」
   「ええーっ」
   ああ、エンギョ(三田村)読んどいて良かった、また娘をオドロかせられる♪
   「ちなみに大の方をするときには横にお女中がいて、どれがホントのウンか解らないようにタイミングをずらして泥団子を捨てるようになっている」
   「いやーっ!」
   ああ、愉快、愉快。

   というような籠の鳥生活で、すっかりおかつちゃんは 鬱 になっていくのでした。

   すいません、ちょっとザマミロって思っちゃった。

   原作忘れちゃったよ。ホントにこういう苦労したかしら。ま、このドラマ的に好き放題してきた姫様だったら、いきなりホントのお姫様生活になったら苦しくてしょうがないだろうけど。また、現代の視聴者の感覚に合わせると、たしかにプライヴァシーない生活で、いきなり格式も上がったらストレス堪らない方がおかしいだろうし、クラスチェンジにすぐさま対応できてたらお話しにならないし。ここは「お話として必要なフィクション」かな?

   そして、江戸の方ではちゃんと歴史が動いていました。

   ペリー来航、それに断固たる対応策をとれない幕府の威信の崩壊。そして、あのバカ殿が将軍世子であることを憂う老中、有力大名の将来を見越した布石……。

   おかつちゃんは単に「子どもいないから可愛がりたいので貰った」養女じゃないのでした。
   参勤交代の帰り道に寄った近衛さんちで高橋パパがスカウトした人材は……。

   さて、坂も下りきると、そろそろ光が見えます。鬱状態でご飯も喉を通らないおかつちゃんに広川君焦り始めます。ノイローゼで死なれたりしたら責任問題だし。
   「貝合わせする?」
   「中国直輸入のお香やってみない?」やっと当たりを引きました!

   「香、とな?」ホームシックのおかつちゃんの琴線に引っかかるキーワードです。
   「小松様のおうちのお近様を呼べ!」そうそう、お近様はお香をやってましたよね。
   そして、にーちゃんともども一を聞いて十を知る聡いお近さん、ちゃんと今和泉のママ上のところに「おかつ様に呼ばれたんだけど、なにか言伝ありますか?」と聞いてくれるのです! 尚五郎ちゃんにも一声掛けるところがニクイ。

   心を許せる人と語り合い、懐かしい人の消息など聞き、ついでにママ上から菊本の遺書なんか託されて(「あなたはもっと上に行かれるお方」なんて持ち上げられて自信回復したりして、現金)、スッキリ持ち直したおかつちゃんでした。

   「ええい、黙れ黙れ! 控えよ! このわたしを誰と心得る! 藩主島津斉彬様の娘なるぞ!」という次回予告で流れたまるで水戸黄門のご存じシーンのような啖呵はこの後。
   びしっと締めておいて、広川以下平伏。その夜はご飯もしっかり食べられたようで、
   「気に入った」とかいっておかわりまでしてました。豊かだよなあ。この時代、よそだとお大名といえど魚は片身以上食べられなかったとかいうのに。いや、そうでもないか。吉野葛使ってあっても所詮は豆腐のあんかけ。いやいや、ちゃんとした料亭で食べるとそれもそれなりのお値段???  ……おかあさんのいやしんぼ。 

   そして、嵐を呼ぶお局、幾島が京都からやってきました。これからおかつちゃんのお妃(NO! 御台所)教育がはじまります。

   上り特別急行薩摩1号お江戸行き、アテンダントが増えたところで発車時刻が迫って参りました。ま、がんばってね。あれだけの人間が束になって「格式、格式」といっても「自分の尻は自分で拭く(期間限定)」と通したところは尊敬します。うん。なかなかできんよ。

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コメント

大奥重役殿、まだ修行がたりんと思いまする。まあ、そこらへん、高橋パパはご存じなのでしょう。
今から篤姫VS幾島の対決が楽しみです。
嫁に逃げられた落語家が公家役で出ていましたね。あの撮影時はたぶん、気分はズンドコ?

投稿: アマサイ@科学の星 | 2008年2月27日 (水) 13時00分

前々から疑問に思ってたんだけど、どうしてお姫様は自分で拭かないってことになってるの?
上品なお姫様は、汚いものにさわらないってこと?

投稿: とむ影 | 2008年2月27日 (水) 18時03分

 おや、近衛公は小朝?(そのたとえですぐ解るってのはどうよ?)今回は伝統芸能枠ないかと思ったのに。
 お姫様が自分で自分のことをしないのは……ああ、そんなに深く考えてなかった。お召し替えが人任せだからその延長上かと思って。でも食べるのは自分でやるんだから、出す方は人任せってのもそういえば何かヘンですね。
 とりあえず、出したものを人が見ていれば体調管理はある程度できるかな? 貴人は公人ですからして。

投稿: まいね | 2008年2月28日 (木) 00時08分

 で、今週号の週刊新潮で例によって批判記事。NHK朝ドラと大河は3ヶ月経ったら文春か新潮に叩かれるのはもうスケジュールですから何とも思いませんけど、モーニング買いにいたコンヴィニで読んで来ちゃった(お店の人ゴメンね)。
 やっぱり女学生のデイトのような水茶屋シーンとか、大久保君ちに差し入れとかがやり玉に挙がってました。あと、1万3000石の格式の今和泉家がその辺の貧乏旗本んちにしか見えないとか。側室もちゃんと(?)いるそれなりのお大名だったそうで。マイホーム過ぎとか言われてましたな。あ、そーですか。あとは、宮崎(サキの字は異体字です)あおいちゃんが可愛すぎてあんみつ姫レヴェルのおてんばにしか見えないっていう無茶な女優攻撃。「飛ぶが如く」の篤姫とじゃ格が違うやらなんやら。
 ま、しょうがないじゃん。昔と違って「重厚な演技派美人女優」っていないらしいし。突っ込みながらも最後までおつきあいするのがわたしのスタンスですから。12月に「やっぱりよかった」と締めると思うよ、きっと。だからがんばってね。

投稿: まいね | 2008年2月28日 (木) 20時52分

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