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2008年1月30日 (水)

「篤姫」4 明君の顔も三度

   キライな訳じゃないですよ、ただちょっと引っかかっただけ。宮崎(これホントは異体字の方ね、以下同じ)あおいちゃんは純粋に可愛いし。去年の眉毛姫と比べたら本当に虚心にこっちの頬も緩みます。特に今週はもう。

   ってことで、大河ドラマレヴュー今週もいってみようかぁ!

   明君斉彬体制になって、薩摩藩士の皆さんご機嫌かって言うと、そうでもない。この方、さすが明君、復讐人事をやらなかったのです。
   あの文人公方、徳川家宣すらやったのに。てゆーか、このひとのやったネガティヴキャンペーンのせいで綱吉は実際以上の暗君てことにされたそうですんで。待たされたのは斉彬君も同じなのに、偉かったなあ。ご時世を弁えてたってのもあったでしょうが。

   しかしながら、急に斉興(パパ)派を追い落としたりもしない代わり、自分についてくれて、結果、処罰を受けてた大久保君たちのような藩士の赦免もしなかったってのはどうよ? 公平、っちゃ公平ですが、それじゃ、新藩主誕生に沸き返ってたご家中が沈みます。開始から可愛いヒロインの顔が曇っておるのはそういうこと。ま、これはおかつちゃんが大久保君に共感しておるからで、お由羅派に義理があったら「なんていいお殿様」一色ってことになってたでしょう。
   どうなってるの、どういうこと、とパパに迫りますが、そこで小市民中間管理職大音声。
   「おなごがまつりごとに口を挟むな!」
   とりあえず、時代設定的に正しいですな。ちゃんとこういう憎まれ役がないと物語は進みません。人間的魅力のある明君に高橋英樹、進取の気性のヒロインに宮崎あおいを持ってきて、優しいんだけど頭の中はこの時代までの常識に縛られてるパパに長塚京三を持ってくる、これはいいキャスティング。

   で、「そなた供のものをまいて出歩いておるそうな」云々と、口頭で今までの「非行」についてはやっちゃならんことだと視聴者様向けに説明し、かつ劇中釘を刺すという高等テクニックを披露してくれました。う~ん、脚本もがんばっております。
   それでも茶店デートは許容された模様。尚五郎ちゃん相手に愚痴ってます。そこで小菊ちゃん(脳内お女中)がよしずの向こうかなんかで(ひーめーさーまー! そろそろお戻りを~!)と気をもんでいるとおかあさん脳内フォローを自分のために入れることにしました。
   「というわけでパパ上からは全然情報が入らないの! アンタなんか知らない?」と無茶振りのおかつちゃん。またしても尚五郎ちゃんの返事は、
   「何でわたしが……」だってアンタしか頼める相手はいないんだもんって、ちょっとうれしがらせを何気なく言っておいて、
   「この際お城の忍び込んじゃおうかしら」って、それ、姫の発想じゃありませんよ(脱力)。おかあさん同様さすがに「ちょっと!」とたしなめようとした尚五郎ちゃんに、
   「いい人がいる!」って、ひらめくおかつちゃん。

   

小松先生がいたじゃないですか。

   1話でおかつちゃんが男装して紛れ込んでたのは、私塾じゃなくて学問所だったんですね。公立学校の先生を任せられるとは、ホントに切れ者だったんだ。
   で、もやしにいちゃんを立てて、尚五郎ちゃんと3人でまた話を聞きに行ったわけだ。

   そして高橋斉彬の次の人心掌握策は「ご一門の皆さんと一緒」のイヴェント開催でした。殿様連中とはまだ会う機会もあるというので、今回は奥方や子女までみんなお呼び出しだそうで。洋物ドラマじゃないので、広間にみんな立ち並んで舞踏会と言うことはなく(当たり前だ!)、謁見の間のようなところに順繰りに呼び出して二言三言って感じらしいです。
   おかつちゃんは直接質問する千載一遇のチャンス! と思ってるのに菊本ったら、
   「ライヴァルのナントカ島津家のお哲さまに負けちゃいけませんよ!」って、お着物の差配にばっかり夢中で。
   嗚呼、菊本がどんなにできたお女中でも、限界はそこか。
   ま、ご挨拶とか立ち居振る舞いはパパが毎日稽古付けてくれてますけど。
   別に舞やお琴をご覧に入れるというわけでもないし。
   よその姫に負けないように! っていう発想自体わたしには脱力ものですが、その張り合う分野がお着物だけだなんて。

   

ツ マ ン ネ エ。

   パパも「趣味は何じゃ?」という想定問題集で「史書を読みます!」というおかつちゃんの答えに「女らしくないからダメ!」とダメ出ししてました。「活け花とかにしとけよ」と言われても「ウソはダメだっていつも言ってるじゃないの」とやりこめる、ここはちょっとすっとしたけど。「読むと言っても……物語ぐらいでどうか?」っていうすり替えをしない辺りやっぱりパパも小物とはいえ薩摩隼人なのかな?

   あ~よかった。歴史物語読むの好きですって堂々と言えるご時世で。

   「碁を打ちまする」はウソでもなく結構姫っぽくてさらにお利口そうでポイント高いと思うんだけど、そっちはスルーですか、そうですか。

   で、待ちに待った謁見DAY、パパママの謁見も無事済み(ママもけっこーもの申してて、高橋斉彬に美人の上に才長けた嫁で結構とか言われてたよね)、ライヴァルお哲ちゃんも「お花を少々」とか無難にこなし、さあ、我らがおかつちゃんの番です。

   横には小松先生がついてて、こりゃ気安い。練習通りにご挨拶ができて……?
   やっぱり「史書を読みまする!」って言っちゃった。でもま、殿様ご機嫌で立ち去りかけて、おかつちゃん安堵のため息って、おい!

   殿様耳をとめて、戻って来ちゃったよ! いかがした? って!

   「毎日父から稽古を付けられておったので、安堵の余り……」って、イイワケしたかな?

   あんなり率直なかわいらしさに、殿はご機嫌。その隙に、パパから言いつかった、「安産のお守りのお礼」もちゃんと言えました。さすが明君とはいえ、17年前のお守り袋の色柄は覚えてなかった模様、肝付くんのを泣き落として取り替えて貰ったことには気づかれなかったのでした。めでたしめでたし。小松先生も、男装して学問所に紛れ込んでた話はばらすし。そのときには殿様も「おなごとして立派に育て」とかご機嫌に相手してましたね。

   で、去りかける殿をさらに呼び止めるおかつちゃん。

   しつこいぞ。

   大昔の忠臣蔵大河「峠の群像」で、赤穂藩取りつぶしを取り消してはもらえないかと、お城を接収に来たお役人に緒方拳の大石内蔵助がお願いするんです。お役人は接収のためだけに来てて、取りつぶすかどうかの判断はこの人の権限にはない、交渉の窓口でもない、それでも、唯一の手づるとして許されないお願いを内蔵助はかますわけですが、当然無視される。もう一度、重ねてお願いする。やっぱり無視。お城を出て行くお役人に、もう一度、決死の呼びかけをする……。武士はスッキリしてなきゃならんのです。一事不再理どころじゃなく。一度ダメと言われたことを3度も言いかけたらそれはもう罪となり、処罰の対象にもなるそうな。その、同じことを3度、というのを、内蔵助はやってしまったのです。
   さすがにお役人足を止めて。
   3度ともなるとその方に罪が及ぶ。だからそれがしはなにも聞いてない。聞いてないけど、気持ちは伝わったから、と去る。
   見てたときは子どもだったし、なにぶんわたしにとってのファースト忠臣蔵だったので意味もわかってなかったんですが、今これだけ思い出せるぐらいには印象に残ってました。

   って、3回やるってのはそれだけやばいんでしょ?
   おかつちゃん、殿様を3回も呼び止めちゃダメじゃん。あ、呼び止めたのは2回か。

   そんで、聞きたいことがあるのです! って、やばすぎ。小松先生も焦ってます。
   なんで斉彬さまのために動いてた人間がまだ島流しなのよう! 許してあげないの? 小娘の必死に、高橋斉彬はとたんにこわ~い顔。
   「おかつさま! 控えられよ!」先生も必死。
   「なぜじゃと思う?」と逆に質問返し。
   「パパ上をはばかっておられるのですか?」ま、及第点かな?
   「この大変な時代に内部分裂してる暇はないからだ! 憎しみは憎しみしかもたらさない」って。ああ、ご立派。海の向こうのお偉いさんにも聞かせてやりたい。

   それでも、「この斉彬のすることに文句があるならこの国を出て行け」とも一喝。ホント、明君の見本のようなお方。

   圧倒されて帰ってきたおかつちゃんに、菊本はご機嫌、うまく面接は切り抜けたらしいし、お着物も、お哲さまよりずっと豪華だったらしいしって、ほんと、あんたの世界はそこが限界ですか。

   菊本の心をよそにまつりごとに大きく心を惹かれるおかつちゃんでした。

   しかしながら、姫が着飾って公の場に出ると、反応はふつうこうなんだな。次回予告。

   「今和泉の姫を見初めたァー?」誰だよおまえ。

   

おかつちゃんに縁談です。振れ。思いっきり振れ。

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