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2007年1月19日 (金)

テクニックは磨けるか

   とむ影さんのところで面白い本を紹介しておられました。(リンクは左の柱から)
   「15分スケッチ練習帖」って。スケッチの、技術を上げるためのワークのようなものらしく(内容は見てないからレヴューを見て想像するのみですが)。
   ここにポイントを持ってきて描くとかいう絵心とか、色彩感覚はともかく、単純に見たもの、描きたいものを描出するのは技術力であるからして、それは手や腕を鍛えることに収斂させればポイントを絞った練習で向上させることはできる、という考え方が目から鱗。ま、それ以前に絵の好きな子供は好きで数をこなしていくうちに自分で学び取っていったりしていたのでしょうが。
   芸術を教えることはできない、それは掴むものだと思ってました。
   だから、小説教室なんてものも、軽く見ていて、たんなる仲良し褒め殺しサークルなんじゃないかと思ってたんですが。実際、ニフティの創作系の会議室に顔を出していたときは、こんな生ぬるい所じゃうまくなれないだろうよと苦笑していたり。だからといって、真剣に批判アリの所に顔を出してみると、これがまたもっとちゃんと読めといいたくなるような「意見」が雨あられで消耗することしきり。
   それで、最近は批評家としてよりお友達スタンスを重視して読んで頂くひとを選んでたわけです。って、そりゃ後退だろ。
   作文は三多と申しまして、よく読んで(看多)、よく書いて(「イ故」多、カギ括弧内で一字。コの字が拾えませんでした)、よく直す(商量多)とうまくなるんだそうで。あ、調べたら最後のショウリョウタを思い違いしてたよ(「批評される事」と思っててこの話題をふったのに、やっぱり記憶というのは年とともに減衰するもの)。やっぱり人の意見をよく聞いて、この意図でこう書いたものが巧く伝わらなかったことを認識したら意図に合うよう何度もトライする事が技術向上の決めてでしょうか。
   くだらないプライドにこだわってないで、わたくしも他の方に磨いていただいた方がいいのかも。

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2007年1月18日 (木)

「風林火山」2 遠きにありて思ふもの

   

なかなか原作部分に入り込みません「風林火山」、今週は勘助くんおうちに帰る、でしたが。原作では今川に仕官したいよ、なんでダメなの? とずるずる居着いてるところから始まってたと思いますが(北条だったかな、真剣に読みましょう、それくらいつまんなかったよ)。それだと盛り上がりに欠けるんですかね。どうでしょう、日本人だから? どこの在所のどんなご両親に育まれたのか気になって、そこから始めてくれないと感情移入できないと思ってるのかしら。去年もいきなり幼少期、パパママ揃ってるところから始まってたからさ、余計なこと考えちゃうのかな。

   とりあえず行ったのは大林のおうちでした。勘助くんは養子だったのです。
   ところが、久しぶりのおうちには知らない子がいて、初陣でみっともない逃げ回り方をしたといって養パパに叱られておるのです。不審げに顔を出した勘助くんに、気まずそうにパパったら「おまえが出家してから生まれた」って、そんな。どこの時代でもどこのうちでも、「諦めたら出来る」の悪魔の法則。いや~ねホント。
   そこで哀しい過去話。勘助くんはその目と脚のせいでまともな武士にはなれないでしょって、出家させられるところだったのです。ま、おにーちゃんいたし、当時としては当然の成り行きです。お寺は視覚障害者の受け皿にもなっておったのでした。これは、たしか「炎立つ」でも阿部の何番目かが盲目で出家していたって書いてあったし、同じ「風林火山」でも、武田の男子が出家しているとか言ってましたよ。ただ、完全に見えないのではなく、勘助くんの場合は片目は見えてるから本人も諦めきれないんでしょうね。時代が下がると独眼竜政宗だっています。諦めきれないリトル勘助くんは「兄上と立ち会いたい」と剣術勝負を所望。これが、勝っちゃうんだからスゴイ。それで、出家の付き添いに来たはずの大林パパが、「うち、子供いないし、この子もらっていい?」と助け船を出してくれるんだ。優しい大林パパ、子供のいない大林家で、勘助はそれなりに幸せに育ったんだと思いますが、やっぱり年頃になっても仕官、お仕事がもらえない。やっぱ目が不自由ってのは武士としてキツイですね。近視、弱視なら見た目に分かんないかもで、あれだけ剣術に優れてて晴眼のひとに引けを取らなかったらなんとかいけたかも知れませんが、勘助くんは傷も目に見える形で入ってて。あからさまにこいつ片目じゃんとなると見た目弱そう、大丈夫? って思っちゃうからなぁ。でしたね。政宗はそれでも嫡子だし、かこーとんさまも、目を負傷したのはある程度武勇が知られてからでしたから(それはそれで勘を取り戻すまで大変だったろう)大将として確固とした地位は(その努力の上にですが)保たれたわけです。でも、勘助くんはこれから取り立てて貰う立場、そりゃ、致命的なハンデでしたね。
   なんか可哀相
   そーゆーわけで「出家」したんだ? でも意味的に「家出」ぽいニュアンスに聞こえましたが。お屋根があってお食事が2度(お寺も3回?)出る禅寺修業ってカンジじゃないもん。去年の六平太みたいな、諸国行脚の山伏かなんかみたいなニュアンスで言ってたでしょ?
   でも、胸を張って帰れるんだ。コレ見て? 武田の家臣、赤部下野守殿、立派な大将首取ってきたんだって、先週のあの最低黒覆面、やっと名前を思い出しました。これで今度こそ仕官させて貰いたいって、勘助くんそんなボール取って来たわんこみたいな。大林パパも笑顔が固まってるよ……。
   で、居心地の悪~い大林家に居座ること数日。その首は、出来の悪い実子が取ったことにされて、彼の仕官の種にされてしまったのでした。あんなにやさしい大林パパでも、実の子の方がかわいいんだ。出来が悪いからなおさら必死なんだろう、やさしいパパには恩がある、その優しさで幼い頃救われたから、そのレヴェルの低い心弱さを責めることは出来ない……勘助は黙って縁切りして去るのでした。
   泣けるぜ。
   で、最後に実の両親がもう死んでるという情報を貰って、今度は実家の方へ帰ります。リュックサックは空っぽ。さみしい墓参り。と、なんたる偶然、にーちゃんに出会うのです。いいな、墓参り。ナイス母の愛。わたくしも墓参りは欠かさないようにしよっと。
   今度はにーちゃんの手づるでもって今川へ仕官を求めるのですが、今のにーちゃんの上司を尋ねると福島なんとか。え、それって、この前武田の軍議で漏れ聞いた「武田に内通してる今川の家臣」じゃ? にーちゃん大丈夫? ってなんたる偶然。そんなトップシークレット、そこら辺で捕まえた挙動不審者の聞こえるようなところで言うなよ、武田。黒覆面(赤部サマね)の悪い癖といい、ゆるい軍ですな。大将首のない今度はそれをネタに自分を売り込もうとする勘助くんですが、時代は「功名が辻」の頃より早いのです。情報はまだその価値を認められてない、てゆーか、逆に危険人物として命狙われてますから。雨の中の殺陣。スゴイ迫力。刀の振り回しにくい竹林でなんとか九死に一生……「誰に頼まれた!?」……最後の一人が顔を見せます。刺客は兄だったのです。
   「国を離れろ!」
   血を吐くような捨てぜりふを残して去る兄。豪雨の中、仰向けに倒れたままの勘助。ああ、これは、たしかに作劇上雨を降らせるべき所でしょう。In his heart, too.
   哀れ、養家へも実家へも戻れなかった勘助、甲斐の国に舞い戻るのでした。
   あ、そうそう、若き武田信玄(勝千代くん)はパパとは性格が合わないらしく、無理に弟とチャンバラやらされた揚げ句、自分の有利は採ってもらえず、弟にやられたところでパパににんまりと笑みを浮かべられちゃって。パパ、最低です。満座の前で恥をかかされて、膝をつく傷心の勝千代くんの背にも雨。嗚呼、おにーちゃんはつらいよ。 
   辛い二人の人生の軌跡が重なるのは何ヶ月後なのかな~?

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ふとうこうもんだい

   って、帝政ロシアの南下政策のことじゃなくって(今時そんなこと考えるのはあんただけです)。
   今日も「アジア&ワールドでした」との声で跳ね起きるともう8時過ぎ。虎美は自力で起きて登校した後の模様(ごめん)、パジャマは脱ぎ散らかしてあるし、パンの袋は開けた後があるし(ちゃんとねじってまたとめてあるし)、ブラシはその辺に落ちてるし。慌てて豹太の蒲団を引っぱがします。
   「起きろ~~~~~!」
   「うにゃ~ん」ああ、またか。
   昨日は寒気がするといってて、本当に具合悪そうだったから休ませたけど、昨日お医者でインフルエンザの2回目の予防接種もうてたぐらい(注射をうつの漢字は「打つ」でいいのかしら?)。多少副反応で腕が痛むにしても頭はしゃっきりしてるはずです。
   「学校に行くのだ!」
   「あう~ん」
   「そんな顔してもダメ!」
   恨みがましい目つきであろう豹太を無視しておかあさんはさっさと着替え。今日はゴミの日だし、おかあさんは昨日処方されたお薬でずいぶん良くなってるのです。3日も寝たきりなんてできないわ。
   「ちゃんと起きろよ~」と言い置いてゴミを出して、戻ってくるとちゃんとトイレに入ってるじゃないですか。
   「おお、よしよし。送っていこうか?」
   「いい」というのでガミガミ言わずにご飯の用意をして温かく見守ってたら……いかないじゃないですか。
   「足りない」なんてお代わりまでして。げっぷがでるほど食うな~っ!
   それでもナニも言わずに待っていると、のそのそと動き始めました。尾行しよう、ついでにPTAでちょっと分かんないところあるし、とちゃんとお化粧もして、3分ほど間を開けてうちを出ましたよ。
   とろいです! の歩みだし。丁度開店したところのクリーニング屋のおばさんと立ち話してるし! 猫は構ってませんでしたが、裏道にはいるとシャドウピッチングなんかしながらとろとろ、たらたら。あ~んおかあさん追いついちゃう!
   と、ワインドアップしてなんとなく顔が後ろを向いた豹太に、見つかってしまいました。
   うわ、なんて顔! アソウタロー!(ひとの体の不自由なところを話題にしてはいけません……待て、俺たちのアソウタローのあの口のゆがみは生まれつきなのか?)
   「やっぱり。なんか気配がしてた
   嘘を吐けー!!
   「俺の勘を甘く見るなよ
   なにがだー!
   「いや、今日のわたしは通りすがりのオバサンだから。PTAで用事があるだけだから」とつかず離れずの距離を守りつつその後は歩きました。
   というわけで、1時間目が終わる頃やっと登校しました。ブリジストン先生(仮名) たら何度目かの様子見に昇降口に降りてきたところで、「やっと来てくれた~」と泣きが入ってました。

   なんでこうなんだよ。
   わたしがガンガン言うから大事になるんだと皆さん仰いますが。そうねー不登校だなんだって仰る方は「学校に行かなくちゃ!」ってご家庭で、誰だっけ、「一日ぐらい学校じゃなくてお山に行ってる日があってもいいのよね~」とおおらかな方は大事(おおごと)にならないのよね。
   心のバイブル「銀河英雄伝説」で、主人公ラインハルトの、皇帝に献上されてしまったお姉さんがいかに素晴らしい女性であったかというエピソードに、なんだか学校に行きたくない気分の時、「お熱はないみたいだけど」なんていいながらズル休みを許してくれて、それで午後になってじっと寝込んでるのがイヤになった頃にはとぼけて笑ってくれたってのがあったと思ったんですが。
   この辺、ガリガリ優等生だったまいちゃんとしてはどうも納得いかなかったですねえ。ズル休みを容認することが女性の器の証明かいって。でも、田中芳樹的規律を墨守することより人間には大切なことがあるという世界観においてはそういう「ものがわかってる」ことが高ポイントだったんだろうなあとそこで思考を止めましたです。
   デキル母親としては出席がどうの、学力がどうのより行きたくない豹太の心を大切にしてやるべきなんでしょうか。
   いや、甘やかしすぎだと思うし。
   それで銀河を手に入れられてもおかあさん困っちゃう。

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2007年1月17日 (水)

翔太くんの写真

翔太くんの写真
パイプの陰は利王。

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2007年1月15日 (月)

盲点

   年末年始の大ネタを忘れてました。
   冬休みに入って、ピアノのレッスンもお休み、とりあえず練習しろ、と虎美をキーボードに向かわせます。弾きはじめたのは「きよしこの夜」、年内最後のレッスンが25日だったので、先生も気を利かせたんでしょうが、ボロボロで、追加練習になったみたい。
   「おかあさん、この『きよしこの夜』ってなに?
   ナニって……。
   「クリスマスソングだろうが!」ハッ! 虎美はお寺の幼稚園に入れたので、小さい頃から学校でクリスマスソングというのを教わった経験がないのです! そんな、金沢市立みんま小学校はクリスマスの時期にはスペシャル朝会があって、みんなでクリスマスソングを歌ったり、もしかして、クリスマスプレゼントもみんな輪になってぐるぐる回して曲が止まったときに手元にあったものを貰う、という交換方法でやってたかも。絶対、「ジングルベル」と「きよしこの夜」はやった! ああそれなのに、虎美は「知らない、聞いたことない」と申すのです。あ~ああ。最近は、スーパーの有線も「諸人こぞりて」とかもっと賑やかで新しいクリスマスソングをやってたかも。そしておかあさんも、クリスマスソング歌うぐらいなら第九だし。全く知らないというのもあながちウソではない、あり得なくもないかも。
   絶句する母をよそになんかしらん年末年始ソングであろうと虎美は適当に練習し、本日今年初の練習に出かけてゆきました。お年始と月謝を持って今日だけはわたしもついて行きます。
   「先生、この子、『きよしこの夜』がなんの歌か知らなかったんです」と申しますと、先生、ミッション系音大だったようでキリストとクリスマスの関係、「きよしこの夜」成立のジジョー(オルガンが壊れててギター伴奏用の曲を作ったとか)を語ってくれちゃって、おかあさん隣で虎美を待っててくれてるリューちゃん(一緒に通ってるマンションの子)に
   「今日はトリヴィアがいっぱいでお得だね」と。
   「仏教の熱心なおうちだからって、これから大きくなるのにクリスマスのこと何にも知らないんじゃちょっとお友達にええ~って言われちゃうよ」と言われてしまいましたです。ああ、それは親の責任ですぅ。先生ごめんなさい。
   だって、毎年ケーキはちゃんと食べてるのに「きよしこの夜」は知らないなんて(おかあさん、歌って上げなさいよ)。まさか。小学校で季節の行事としてやってるかと……。
   で、ふと今「じゃ、♪あわてん坊のサンタクロース~は知ってる?」と尋ねますと
   「知ってる~」って。
   ……要するに、クリスマスソングとして「きよしこの夜」が廃れはじめてるって事?

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2007年1月14日 (日)

むしむしコロコロ……

   今日も今日とて大河ドラマはお裁縫の時間。
   旦那様の部屋に引っかけてあった杢グレーのセーター、見覚えがあると思ったら「あんたのでしょう」って。嗚呼、一夏掛けっぱなし。今度着てみようかと思って広げてみたら、やっぱり虫食いがお腹に大きく。……そりゃこれは弟のお下がりですけれど。
   「とりあえず繕ってみよう」というのは、この正月に実家の母の着ていたセーター、変なところにポケットがあると思ったら
   「これは、ここに虫食いがあったんだけど、こうしてワッペン貼ったらなんでもないでしょ?」というイタズラ。ナルホド、これだ! うちで着る分にはこのぐらいカワイイもんだ、と思ってたんですよ。で、昨日、町に降りたついでに洋裁材料のお店「マブチ」に乗り込んで、にゃんこの形のボタンやら、葉っぱの形のアイロンワッペン、リボンで作った小花やらこの前虫食いが発見されて涙を呑んだ(てゆーか蒼くなった)早乙女お母さんからのプレゼントのカシミアのカーディガンと同じ色の糸やら買い込みました。……そんなものより防虫剤を買おう。
   昨日はNHKの世界遺産ものの番組と世界不思議発見を続けて見ながら杢グレーの方で腕試し。涙が出るくらい穴だらけでした。それでも気合いで穴を塞いで(普通にブランケットステッチ。なにか穴ふさぎテクがあるのかしら?)、その上から穴をかぶせるようにボタンを配置するやら、リボンのお花を咲かせるやら。お花の配色もセンスを問われますな。同系色で上品にいくか、カントリー♪ でいくか。悩む悩む。
   それで、なんとかセーターは終わり、本日「風林火山」を見ながらカシミアカーディガンへ。こちらはむしろポップに、と芥子粒ほどの丸やら三角やら星形やハート形のピンク系のボタンのまぜこぜになったセットがあったのでこちらをランダムに縫いつけて隠します。
   結構いいかも。
   今度お茶のお稽古に着ていって反応を見よう!

   ちなみに、昨日の杢グレーセーターは今日着て旦那様に見せましたが。
   「背中の真ん中にはちょっと……」
   じゃあお花が咲いてた方がいいですか?
   穴 が 空 い て な い の が 一 番 で す。
   ……嗚呼、この春こそは衣替えをちゃんとやろう。

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