« サブタイトル変更? | トップページ | 「マダム・ジョーカー」奥様コミックの珠玉 »

2007年10月 4日 (木)

「六の宮の姫君」イチローも狙ってみるかホームラン!?

   とむ影さんから貸していただいて、北村薫の円紫師匠と「私」のシリーズにはまっております。この主人公がもう、「一日一冊」のノルマを課す本の虫で、いろんな本を読んでおるかわいい国文科の女子学生なのです。そして、ひょんなことから単なるファンの枠を越えて彼女がおつきあいをしておる細かい人間観察と人の善意を大切にする噺家円紫師匠が、これがみごとな安楽椅子探偵さんで、文中の表現を借りれば「靴紐を解くように」日常の謎を解明してくれるのであります。

   さて、わたくしはどちらかといわれなくってもイチローよりゴジラ松井の方が好きです。しかしながら大リーグでの成績はイチローの方が良くって、この夏また大リーグのヒットの通算記録だかを作ったといって、インタヴューを受けておったかと思います。それで「ホームランは狙わないの?」云々聞かれてたような。イチロー選手ニヤリと笑って「打率2割でよかったらナンボでも打つけど?」とか答えてなかったかしら。ホームランが打てないワケじゃないのです。でも、自分はこっちが得意で、こっちの方が楽しい、お客さんを楽しませることができる、チームに貢献できると思ってアヴェレージヒッターをやっておるのだと。
   悔しいけどカッコイイ。

   

ひとには向いてる分野というのがあるのですな。

   で、ですね、この「円紫さんと私」シリーズは、殺人の出てこないコージーミステリで、短編集だったんですが、第3弾にはとうとう人死にが出て、おまけに長編になったんですね。

   面白かったけど。

   確かに物語世界は壊れてなかったけど。

   やっぱ、なんであの子たちお砂糖をオニのように(当時の学生言葉、ムキになって、やたらと、大いに、といった意味)入れてるのかしら……なんと!
   なんでこの本棚だけ本がみんな逆さに入ってるのよ!? ……うわあ。

   ってな小さなキレイなビックリが気持ちよかったんで。

   ま、いくらキレイに曲詰めの将棋かなんかのように収まったって、人が死んだり、単行本一冊丸まるその謎にかかりっきりってのはどうも読んでて乗り切れないわあという、ゼイタクな話。

   まだもう1冊「朝霧」がありました(ここで手をとめて流し読みしました。極悪)。だいじょうぶ、また短編集に戻ってます。とうとうリドルストーリーに暗号ものが出ました。スゴイスゴイ。で、やっぱり落語とか日本の古典芸能が絡んで。こっちの路線の方がいいです。あ、円紫師匠と不倫関係にはならなくていいけど、いい加減「私」に彼を作ってあげてください。周りは順調に幸せになってるのに。

   蛇足。

   

サントリーホールでベルリオーズのレクイエムを聴くなんて素晴らしい経験をしたならもっと燃えなさいよ! その切符、私に回してぇ……。でも、その曲は偶然隣同士で聴いたって、恋に落ちるかどうかは……? 「クララ白書」(氷室冴子)では北大のオケを見学に行ったらブランデンブルク協奏曲をやっていて、そのワイルドな指揮者に一目惚れ、というベタな出会いをやってますが。ベルリオーズは編成が凝っていて(オーケストラの他に金管の別部隊を4編成使うんじゃなかったかな? そのチームを東西南北で指示されてたから、サントリーホールはうってつけだったかも)初めてだと魂を持って行かれるかも知れません。客席にトランペットが隠れていていきなり2階からパパパパ~! と聞こえてくるヴェルディのレクィエムもビックリしますけど。ま、絢爛豪華な曲です。

|

« サブタイトル変更? | トップページ | 「マダム・ジョーカー」奥様コミックの珠玉 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138427/16661526

この記事へのトラックバック一覧です: 「六の宮の姫君」イチローも狙ってみるかホームラン!?:

« サブタイトル変更? | トップページ | 「マダム・ジョーカー」奥様コミックの珠玉 »