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2007年9月26日 (水)

字余りだっていいじゃない

   字余りが多いという話で思いだして。

   私はノリで短歌(俳句も)をひねるので、気がつくと五、七、五、七、七を大いに逸脱してることがありますね。

   鼻うごめかし 皆挙動不審 金木犀
                               舞音

   上五なんて7字もありますよ。構成考え直しましょうよ。
   「日本語四拍子論」(著者誰だったか忘れた。高校の時、講談社現代新書かなんかで読みました)によると、日本語は農耕民族としての四拍子が基本になっていて、それに一拍休みの7と逆に一拍だけで休みが3つの5とでリズムパターンができておるそうで。

   古 池 や            かはづ   飛び込む  水の音 
   タタタタ|タン(ウンウンウン)|(ウン)タタタ|タタタタ|タタタタ|タン(ウンウンウン)

   小学校の時のカスタネットのお稽古を思い出すとこんな感じ。

   だから逆に、三連符なんかを駆使して合計四拍の枠を守れば、ある程度の字余りは許容されるわけですな。そのセンセイも、論文中で、いろんな和歌の実際の文字数を勘定して、字余りといってもある程度の数に集中していることを導き出してました。

   百人一首にもありますよ。

   秋の田 の       刈り穂の 庵の        苫を  粗  み
   タタタタ|タン(休符)|タタタタ|タタタン(休符)  (タタタ)タタ|タン(休符)
                                ↑
                               ここ3つで2拍分の三連符

   てなワケよ。

   で、そういうことをしても、言いたい内容は31文字には入らないことって、あります。

   プログラムの 仕様書 君は息詰めて
    シャーペンの芯 削りつつ書く

   某所に投稿したときは、「字余りになってもシャープペンシルと正しく書くのがよい」って言われました。我ながら無茶したとは思ったけど。ま、プラスティックの、鉛筆に近い形のシンプルな100円シャープ、シャープペンシルと書くまでもないかと思って。

   我をして 艱難辛苦に遭はしめよ
    ガムシロ入れないアイスコーヒー

   山中鹿之助を気取ってみても、手始めがブラックのアイスコーヒーだなんて、かわいいかわいい。でも、「ガムシロップ」が長すぎて、まとまらずに往生しました。かなり放置されてた歌ですが、今は何でも4文字に省略するようになった(これも根底に四拍子理論があるらしい)からいいかなって。文語調の上の句とのギャップが面白いでしょ?

   「蜜を入れないアイスコーヒー」
   でも、意味は通りますか?
   「ガムを入れない~」だとかなり苦しいですよね。コーヒーにチューイングガム入れるの? って思われちゃう。

   日本語の音の種類は少ないってのに(濁音、拗音とかいれれば50ってことはないけど)わずか31文字では幾ら新語、造語ができてもそのうち行き詰まる、って悲観論が一部にあったんだそうな。ま、実際、同じような歌はあるそうで。でも、そういう題材とか使う言葉を広く許容していく上で、さらに字余りとか破調を許容してくれれば、挑戦しようって人も増えてまだまだ和歌の世界は無限に広がっていくかも知れなくてよ。

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