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2007年9月 9日 (日)

右手で嵐を運転しながら♪

   「海がだとは思えない」         「海神」 詩集「塩の道」より 池澤夏樹

   「確かに
   海には精霊がたくさんいて 時折 牛のように気が狂い
   右手に嵐を運転しながら 雲を踏んで襲来し 椰子の葉をむしり 砂を飛ばす
   そして水平線のむこうへ戻って空の裏側へ隠れ ぐらぐらと眠る」

   やっぱり夏は池澤夏樹だなあ(もう秋です)。

   例によって合唱組曲。組曲としてのタイトルは「ティオの夜の旅」。80年代合唱界のヒット曲ですが、歌詞がいいでしょ? メロディも生き生きしてます。

   ユニゾンで、巻頭言のようにはじまって、「確かに♪」と受けてその実例をコーラスで展開します。 またしてもとりとめもない海辺の景物の羅列。でも、的確。
   「右手で嵐を運転しながら」って、豪快!
   「水平線の裏側へ戻」って「ぐらぐら」眠るんですよ!

   ディズニー映画の憎めないアラビアの魔神みたいな。
   でもそれは海の本性ではなく、海の中にいっぱいいるところの精霊であると。

   「鳥の小さな目が 上から海を見下ろしてはいても
   海は広がりと空虚 いつでも 一個の容れ物」と喝破しておるわけで。中略。

   「俺たちは勝手な思いを それぞれの海に入れて 
   一歩離れて眺め 何となく安心する」

   テノールパートソロから始まる力強いクライマックスがもうたまらない。

   「そんなわけで
    海は荒びた心を持つ 1人の神ではない」

   論説文並みのオチが付いたなかなかチャーミングな曲であります。ピアノ伴奏がまた水のはねる様を表してるようでほんとうに涼しげ。こういうの、もう聞けないんでしょうかねえ。演奏会のテープとっとけば良かった。

   激しい夏のあとは秋こそ慕わしい季節、なんていっといて、秋は台風シーズンと言うことを忘れてました。うちの竜田姫さまは、ほんと、右手に嵐を運転しそうな感じで怖いわ。
   「ええい、これはしたり。首都圏にぶちあたってしもうたではないか」

   姫様、運転はくれぐれも慎重にお願いしますよ。
   そんで、もう10号が産まれておるとか。10号は<こ>だから権藤ですね。やばい、よっぽど無敵な感じがするよ。

   というわけで、台風の備えも怠らずに。
   昨日なんか、お外に出たら耳を圧するほどの虫の音が。自然というのは本当にたくましい。
   TVCMはもうおでんやら月見バーガーが始まっておるし。先週までは、秋用のビールが出ておっても鼻で笑えたのですが、今ならもうそろそろねえと思えるし。サンマももう焼いて食べちゃったし。カワイイものを商ってるお店なんか、いきなりハロウィーンフェアで店頭オレンジ色だし(日本人なら月見が先だろう!)。

   すっかり秋になっちゃってますね。

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