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2007年6月14日 (木)

文学的キョコーの話

   昨日おかあさんとんでもないモノを見ちゃったので、クールダウンのために語ります。もしかして、9段論法ぐらいで本題にはいるかもしれませんが、たぶん前段で気が済んで意味不明のママ終わるかも。

   日本文学っつーか、歴史の常識では、根も葉もないのがありますな

   古い順に行くと、額田王と大海人皇子は過去に恋人同士だったが中大兄皇子に引き裂かれてなおお互いを想い合っていたってやつ。「野守は見ずや君が袖振る」ですね。ま、万葉集に証拠の相聞が残ってるっちゃそうですが、それは、お遊びらしいですから「相聞歌」じたいが「なんちゃってラヴメッセージ」なので。実際に恋愛関係にあるかは別として、競技の設定として恋のシチュエーションを作って、それに添ったモノを提出して見せただけで。ま、過去に訳アリだった2人だけに意味深で聞いてる方も盛り上がっただけってカンジでしょう。紅白で松田聖子と郷ひろみが続けて歌う組み合わせになって、二人して終わった恋のバラード歌ったようなもんよ。ユー シー?

   そんなカンジで、実際は違うのに、話のネタとしてそういうことになってるってこと、ありますよね。

   あと有名なところでは、「孝謙天皇は道鏡の下半身にメロメロ」。ええ加減にせえ。

   「小野小町は性交渉できない体だった」って、オイオイ。

   源平争乱期だと「平清盛は子どもの命と引き替えに常磐御前を愛人にした」

   「源義経と弁慶は精神的ホモ

   後はあんまり詳しくないんですが、

   「藤原定家の初恋は式子内親王で、しまいにゃストーカー化」

   ほぼ史実だろうというのが「織田信長と森蘭丸はホモ」

   本人はあの世で切歯扼腕してるカモですが、ほぼそういう常識によって日本文学は成り立ってるんだなあ。日本文学って、江戸時代の川柳とか、そういう滑稽系だけでなく、能にだってそのネタありまもん(「定家葛」ってそういう話だよね?)。有名税か。   

   恋愛関係だけじゃなく、中国の古典なんかもネタにしたパロディがあって、

   「やせこけた 死体があるとわらびとり」

   これは、伯夷叔斉ってやつですか、周の文王が立ってチュウ王だっけ? ダッキにうつつを抜かして国を傾けた悪い王を倒して新しい国を打ち立てたってあと、その伯夷叔斉という偉い学者(?)兄弟が、気持ちはわかるけど、家臣の癖して王を倒したのは気に入らん(ホラ、儒教って上の身分のやつはいつまでも偉いという考え方で)、そんな周で生きていくのはいやだにゃん(にゃんはよせ)といって山に入ってわらびを食べて生きることにしたとかいう故事によってるんだと思います。

   結局飢え死にしたでしょ。理想を追って生きるのも大変ねというブラックジョーク。

   わたくしなんかこういう川柳がすきなんですが。こういう遊びは外国にはないのかしら。

   ある枠組みの中での設定を共有し、そこから新たにおかしみとか、文学性をつくりだしていこうという考え方が現代においても生きているようで。

   それがパロディ、2次創作。漫画やアニメ、ライトノヴェル作品への思い入れからその世界を元にファンの楽しめる作品を作り出していこうという動きがサブカルからはみ出しておるのが日本の現状ではないかと。元ネタはオタク関連だけじゃなく、「ガッツ伝説」ですか? 実際のタレントさんについても、彼ならそれはありそうだ! ということが新たに伝説として創られていく実例。

   自分の思うその作品世界とかけ離れた二次創作を眼にして、怒りさえ覚えてしまうことは多々あるんですけど、そんなことで目くじらを立てちゃいけないのかなあと、あ、少し頭が冷えてそんな結論になりました。

              ……だからって、彼と彼とを勝手に同性愛にするなよ……(泣)。

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コメント

   えーとですねえ。
   具体的にどういうことかというと、「おおきく振りかぶって」の二次創作小説をちょっとしたリンクで読んでしまって(だから読むなって)。漫画のキャラクター同士軽い恋愛感情のようなものを想定して、彼らが道ならぬ恋(?)にどぎまぎするする様をほほえましく楽しむぐらいだとわたくしも面白がれるんですけど、そういうレヴェルではなくて。
   投手のM君と捕手のA君はこの話では既に恋人同士で。OTL。
   練習後、キャプテンと副将のA君、同、人格者のS君が別の場所でミーティングを済ませて部室に戻ってくると、そのM君が泣いている。状況から暴行を受けた様子(この時点で引くひとは引いていいです。おかあさんももうげっそり)。
   「恋人」A君の怒るまいことか。そうでなくても設定上M君は精神が不安定なのに、もう消え入らんばかりのエースを必死で3人してフォロー。
   犯人は大会を控えた野球部が不祥事を恐れて泣き寝入りすることまで考慮に入れて犯行に及んだらしく。探し出して絶対復讐するというA君をキャプテンは冷静にたしなめます。
   チームの貴重なエースかつ「恋人」の精神を追い込まれて怒るA君、偶然犯人を見つけ、野球部に迷惑をかけないために敵討ち前に退部届をキャプテンに出します。キャプテンはやはりそれを止めます。
   その間、傷心のM君は犯行現場にやってきてます。事件を乗り越えるために、みんなでがんばってきた部室を今後イヤな場所にしてしまわないために、今ここで愛する人に(すいませんおかあさんもうこれ以上書けません……)
   で、幸せいっぱいに復活したお二人さんに、M君のおさななじみの応援団長が突然登場、「おまえをいじめたとかいう奴ならオレがぼこぼこにしといたから」って、キャプテンの差し金で復讐も完遂。停学食らっても、応援団長はそういうのなれてるから大丈夫、めでたしめでたしというようなお話でした。
   すごく不愉快でした。だったら途中で読むのやめろよ。
   応援団長の扱いがヒドイし。結局少年同士の性行為が書きたいんでしょってカンジで。暴行シーンで悪役の言動がもうホントに下品で外道で。被害者が男の子だったらどんなヒドイ目に遭わせてもいいのかよ(作出ヒロインのほぼすべてが性的暴行の経験者というすけべ小説書きの言う台詞か)。
   大会前の野球部がスキャンダルを嫌い、そのために復讐の方法を考えるというところは、うまく料理すれば結構面白い読み物になりそうだったのに(そういうジャンルは想定してないだろう)。
   精神的に不安定と見えるM君が実は事件を乗り越えようとする強さを持っているあたりとか、結構見るべきところ、作者の見て欲しいだろうところもあったんですけど。
   結局漫画の登場人物がヤッたりヤラレたりする話。
   大丈夫かな、こういうのばかり流行って。

投稿: まいね | 2007年6月14日 (木) 21時12分

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