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2007年6月21日 (木)

「ドラゴン桜」たとえ結果がそうであっても

   ああっ、勇介さん、勇介さん、勇介さんっ!!BGMはラクリモサ モーツァルトのレクィエムで)

   東大受験テクニック漫画「ドラゴン桜」、とうとうこの日がやって参りました。ぎりぎり滑り込みのセンター試験、センターぼけ解消のマラソン合宿、胃が痛くなるような2次試験を経て合格発表です。

   もう2ちゃんねるモーニングスレでは母子家庭、母はスナック経営の水野ちゃんと会社社長のパパとふつーに間違ってる教育ママゴンなママとちゃんとそのレールでお受験から東工大という順調な人生送ってるにーちゃんたちに囲まれてわかりやすいグレ方をしてた矢島君(ファーストネームは勇介)、どっちが落ちるか、どちらも受かるか固唾をのんで見守ってました。ま、ここへ来てキャラクターの等身が超おかしくてそっちのほうが話題に上ってた感もありますけど(だいたいこの作品は登場人物みんないつも目を見開いた正面顔で、気持ち悪いと言えばキモチワルイ絵柄です。時々オイオイこの先生こっからここまでみんな脚かよといいたくなるほど等身が狂ってるし。でも、遠藤淑子で慣れてる(オイ!)おかあさんは、ある程度絵がヘンでも話の内容が面白ければスルーできるのでここまでおつきあいできました)。

   やっぱ、漫画だし、ダブル合格しないとこの龍山高校の建て直しにならないし。そう! これは経営危機に陥った私立高校の建て直し策として受験実績をあげるという話だったんですよ! ここまでがんばってきたんだから、あとがない水野ちゃんなんかとくに合格させてあげたいし。かといって勇介さんはあのママゴンが要所で足を引っ張りまくりなのがあんまり不憫で(センター後の大事なところでここで保険のために滑り止め受けませんかとか突然言い出したりするし!)、合格させてやりたいし。

   おかあさん今日はお昼ご飯の前にのこのこ山を下りて2丁先のヤマザキデイリーストアまでモーニングを買いにいきましたよ。

   水野ちゃんはサクラサク。これは、掲示板に番号があった描写まであるから確実。

   途中、夏期講習あたりで知り合った、公立から理科Ⅲ類を目指すというスーパー秀才、作中の表現で言うと「宇宙人」のイケメン大沢君も大丈夫だったみたい。

   勇介さんの家庭教師、本田先生が大阪で受け持ってる片や親の期待に応えすぎて高校で燃え尽きちゃった子ちゃん(名前忘れた!)、彼女も「通った」って言ってましたね。

   そして、一通り喜んで、「あ、勇介!」と気づいて、相方の番号を確かめた水野ちゃんの表情が凍ります。彼らは同じ学科を受けてるし、受験番号も連番なんじゃないかと思いますが(受験中の描写覚えてないけど)、とりあえず、掲示板のコマでは水野ちゃんの番号の前後は抜けてました。

   赤門前で水野ちゃんを呼び止める声。雨が降り出してます。左ページの上3分の1を使った大ゴマは

   眼が拒否しちゃったよ。

   縦の線が詰まったそのまんま東、じゃない東国原知事みたいな感じの顔で。

   気の強いツッパリ(今はこういう表現しないんだっけ?)な勇介さんの顔じゃない顔でした。

   まず「おめでとう」と相手を祝福する勇介さん。嗚呼、本当にこの一年で大人になったなあ。その胸を叩いて、涙する水野ちゃん。二人をみつけて声を掛けようとするえ~と名無しちゃん(ごめん)、それを押しとどめる大沢君(やっぱ苦労人はひとの痛みがわかる!)。なおも激しくなる雨に、水野ちゃんに自分の傘を差し掛ける勇介さん。

   美しいシーンでした。

   ここは雨降らないとね。

   合格させてやれよう。

   水野ちゃんはイケメン大沢君が好きなんだよ。でも、勇介さんも、ここまでの日々で、がんばり屋の水野ちゃんのことが好きになってきてる。イケメンで成績優秀な大沢君に嫉妬したり、恋する水野ちゃんに気を遣ったりとか結構わかりやすいエピソードありましたよ。二人で楽しい東大生らぶらぶ生活が待ってるのに、勇介さんだけ浪人? 今から留学? 無理矢理私学? ってあんまりよ。

   ま、勇介さんちはお金持ちだから、留学も浪人もできるし、ここまでのがんばりで両親との関係も修復されたようだし、なんとでもなるのかもだけど。

   二人とも受かったらリアリティがなくなるとかいう理由だったらかわいそうでした。でも、この漫画をを読んで一緒にがんばってきたけどダメだった読者へのフォローのために、彼は落ちたのかもしれません。おまえが一年やってきたことは無駄じゃない桜木に言わせるために。

   とうとう2次試験の数学で問題を見たとたんに解き方が解る境地に達して「オレはやった!」ってなってただけに。ああ、それがミスディレクションだったのか。漢字で躓いてめちゃめちゃになる水野ちゃんと違って、それ以前から「オレはできる!」と調子に乗ってる描写ありましたし。

   補欠ってないの?

   「ふたり鷹」(新谷かおる)では主人公は補欠合格してたよ?

   東大を辞退するひともそういないでしょうけど。

   もう他の試験方法ってないの?

   来週最終回がどうなるのか、もう、今から待ち遠しくてなりません。

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コメント

   勇介さんやっぱり落ちてました。
   それでも不敵にいい顔で現れて。
   不合格の総括は、桜木が説教するんじゃなくて、勇介さん本人が
   「結果は落ちたけど失敗じゃない。ほんのちょっと足りなかっただけ。
 積み上げたことは失敗じゃない」と見事にキメてくれました。
   「来年になったらまたここに来い。こうして咲いてるから」と、渋くねぎらって桜木は終わり。ちゃんと「この桜は龍山高校の桜つまりドラゴン桜、合格者たるおまえたちを祝福する」とか序盤で言ってたことと呼応していい終わり方と思いましたです。
   やっぱ、こういう成長ドラマがあるからねー、大学までエスカレーター式の私立へ入れて子どものためなんて言ってるお受験ママさんには共感できないのよのねえ。

投稿: まいね | 2007年6月28日 (木) 14時21分

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