「マダムとミスター」執事萌えの原点
実家に帰りましたら、また母がわたしの蔵書(9割はマンガ)を入れ替えしていて、をを、これこれと手に取ったのが「マダムとミスター」遠藤淑子の人情ドタバタコメディです。
イギリスの富豪の若き未亡人グレースは、下々の生まれでたくましく育ってきたメイド上がり。型破りな彼女に振り回される周囲のひと代表として彼女の手綱を取る係(いや、猫の首に鈴?)が執事のピーター・グラハム。おかあさんごのみのメガネハンサムです。第1話では富豪のだーりんの死後不眠症に悩むグレースの前に死んだだーりんが幽霊として現れはじめ、財産目当ての妻であるグレースを脅かす……といった筋だった筈なんだけど。例によって心温まるどんでん返しと無茶に世間を知ってるヒロインの男気が清々しいコメディなのでした。マジメ人間としては許せない筈のグレースにピーターもおかあさんもどんどん魅せられてゆくのです。
読み切りシリーズとして巻数を重ね、5巻まで出てるはずですね。物語としてはグレースとピーターは両想いらしいんだけど、決定的に仲が進展した様子もなく中断、いつでも続きが描けますよというところで終わってたと思います(いや、第X話のあれは愛の告白っしょ! という反論も受け付けますけど。てゆーか、そう思いたいけど言いきれない自分の弱腰が痛い)。
おかあさんの執事萌えを決定づけたスーパー執事ピーター・グラハムがよいです。
まだ若いのに(推定20代)、大学中退して執事学校へ入り、亡き父の後を継いでグレースの亡きだーりんに仕え(畜生、名前が出てこないよ、ウィンストンだっけ)、旦那様亡き後の××家を名実ともに取り仕切っておるのです。マジメで趣味は銀器を磨くこと、特技はギャンブルという変な一面も。開業準備の途中でバックレたホテル王の遊び人の甥(?)の代役を引き受けて見事オープニングパーティーを成功にこぎ着けてみたりと事業センスもあり、開き直ると強いのは遠藤キャラとして当然としても、グレースを傷つけられると(静かに)切れるところがもうたまりません。しかも有言実行。グレースが無理な催眠術をかけられて、触れられたくない幼い心の傷を(結果的に)屋敷の皆に知られてしまった時には、「見つけ出して鳩に変えて一生教会の屋根で暮らさせてやる」って言って、実行してますし(具体的にピーターが何かするシーンはなく、物語の最後に鳩になった講師が出てくるだけですが)。いや、コワイ。催眠術が解けるきっかけといい、派手な愛情シーンはなくても、彼らが心で通じ合っているのはしみじみ解ります(しかし、連合王国のくわしい相続とか戸籍とかのジジョーは分かんないんですが、彼らが合法的にハッピーエンドになるのは難しいのかな?)。別の用事で夜中にグレースの部屋から出てきたところをコックに見つかって、慌てて言い訳しようとするところをコックが押しとどめて「俺、口は堅いから」って親指をぐっと立ててたのは……みんな解ってるよって、解ってくれなくていい! って心中語まではなかったかな。とりあえずそんな慌て方。死んだ旦那様に忠義だてとか、そういう複雑な心理もあるのかなとか、結婚した頃には寝たきりだった旦那様とグレースに具体的関係はあったのかとかおかあさん妄想がぐるぐる……(よせ!)。
二人ともあんまり幼い頃家族には恵まれてなかったようなので、あの屋敷の中の疑似家族としていつまでも幸せにやっていって欲しいと願います(ト、話を立て直す)。
こーゆーのこそ、虎美に読ませたいと思うのに、4巻しか発掘されてなくってさ。そして虎美はシティーハンターなんかを息もせんと読んでいたのでした。もっこり。
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コメント
昨日寝る寸前に忽然と思い出しました!
「名字はジョンストンだ!」ウィンストンはチャーチルだよ。いやだわ、耄碌しちゃってさ。
投稿: まいね | 2007年1月11日 (木) 10時51分
なんか、この話を書いてからやたらと催眠術関係のトラバがかかって不愉快。
ニセ催眠術師にムリヤリかけられて退行してひどい目にあったっていう話だっつってんのにどうして催眠術のトラバを張れるわけ!? 自動なんだな。非常に不愉快です。見つけ次第消します。あしからず。
投稿: まいね | 2007年1月23日 (火) 23時23分